「ヒヒヒヒヒッ……」
籠城から五日経過。逃げれない、出られない、
死ぬかもしれない。三拍子で〈デスゲーム〉
やってるみたいになった中学校。
正気を保ってるのはボクが転校してきた
クラスの数人。そのなかにあの娘が
姉のように慕うちひろちゃんもいる。
可愛いらしいボブカットが似合う
子役だったら、国民的な人気を得そうな
容姿してる。
「大丈夫?」
「う、うん」
「心配しなくていい。かならず
助けが来るから」
「確証はあるのかよ」
背の高い新村くんが金属バット片手に
こっちを睨む。確かに現実味のない
慰めは耳障りだよね。
でも──
「もしかしたら、ストーカーを叩きのめした
妹さんが来るんじゃないのか」
「レイン……」
小学校時代からの仲という渡辺さんに
違和感をおぼえるのは何故だろう?
あのやべェニュースから数日。ショッピング・
モールの屋上駐車場で、俺らは呼ばれた。
完全武装して警戒しながらハマーと後期型
エルグランドE51を降り、遠くにいる相手さんを
視認した。
「“四人”やな」サングラスかけて、アイツは
KW(キンバー・ウォーリア)片手に歩き始める。
俺も銀色に輝くモスバーグ590マリーナを持ち、
アージェもコルト933を抱えて同行したんだ。
「久しぶりね」どこぞ女王さまみたいな
メガネかけた高い身長、デケぇ胸に鋭い眼光の
頭頂部に団子結びした銀髪の若い女。
理事会、終身名誉首長の『
付近には側近のメガネ仲間、真希波・マリ・イラストリアスと顔の左半分に火傷が特徴の金髪おかっぱの
メロがいやがる。
そんで、後ろには……
「
ぎょろ目のオールバック野郎、
だから、マイクロ・ウージーの模造品である
Mini Ero短機関銃を握るマサルも連れて
きやがったのか。
「銃をおろしなさい。怖くて会話できないわ」
冷静にそう指示するユイさんの言葉に
めずらしく素直に従ったレイン。
アイツは顔を寄せて耳打ちしあうと
すぐさま、俺たちに戻るよう目で促す。
「なにを話したンだ?」訊ねたら
「
と返事した。
ブリキ大王……あれを投下する気か?
正気の沙汰じゃねーな。
巻いて行くぞ~巻いて行くぞ~巻いて行くぞ~