風間飛鳥を罠にはめ色々する話 作:ユメアキ
ある街の一角で男たちが向かい合い、睨みあっていた。どの視線にも殺気がこもっており、一触即発の雰囲気だ。
「ちょい待ちや」
それを見つけた風間飛鳥は、いつもそうしているように、大勢の男たちの間へ軽やかな身のこなしで割って入った。
「喧嘩はアカンよ、みんな仲ようするのが一番や。な?」
男たちは顔を見合わせた。
「なんだこいつ?」
「この女、確か……」
苛立ちながら、ひそひそ話。
ちらちらとショートカットの少女の肢体に目を向けた。
特に赤色のインナーからこぼれそうになっている胸の谷間や、ホットパンツに浮かぶヒップのまろやかな曲線、そこから伸びるむっちりと肉付きのいい太ももに舐めるような視線が集中する。
「決まりだな」
その一言を合図に男たちは目配せした。さっきまで殺気をぶつけ合っていたのが嘘のようにうなずきあう。
「え……? あれ……? なんで……? あんたら、仲悪かったんとちゃうの?」
異変を察知するも、男たちの包囲網はあっという間に完成していた。
飛鳥はぽかんとする。
「俺たち、これまでのことは忘れて仲良くすることにしたんだよ」
「へぇー……そうなんや。それはええことやね……で、この状況はどういうこと?」
「飛鳥ちゃんも仲良くしようぜってことだよ」
包囲網がじわじわと狭まる。
「飛鳥ちゃんのまんこでここにいる全員兄弟になろうかなって思ってね」
「はあっ?」
真っ先に襲いかかってきた男の手を潜るようにしてかわし、腕をとる。
背中側にねじあげ、男を振り回し、他の男にぶつけながら地面にねじ伏せた。
「なかなかやるね」
「だがこの人数はさばききれねえだろ!」
「ちょっ……いっぺんになんて……」
男たちが一気に押し寄せてくる。
殴り、蹴り、投げ飛ばし、数人倒したものの、そこから先が続かない。
古武術の心得があるとはいえ、圧倒的な数の不利をはねのけることはできなかった。
「ひぃっ! やめっ…どこ、さわっとんねんっ!」
「怒るなよ、仲良くしようぜ」
男たちが笑いあう。
飛鳥は絶句した。
後ろからも前からも抱きつかれ、そこらじゅうに腕を回され、男たちの群れに引きずり込まれる。まるで肉の監獄。それもただ動きを封じるだけではない。
欲望のまま蠢き、飛鳥の体を撫で回してくる。
「クソっ……離せっ、あほっ!」
噎せかえるような臭いと湿った体温が伝わってきて、飛鳥は鳥肌をたてた。
「へへっ、すげえな、これが噂の喧嘩仲裁屋のおっぱいか。こんなでかいもん揺らして闘うのは大変だっただろ?」
「このムチムチの太腿もいい。ずっと撫でてたいよ」
もがく少女の豊満な乳房と太腿、お尻がまず標的にされる。
まだ青く芯を残しているふくらみを鷲掴みにされた上もてあそばれ、つきんと痛みが駆け抜けた。
「く……うぅっ……」
「その脚に顔面挟まれて絞め落とされてみたいな」
「ケツ固いな。引き締まってるのはいいことだけど、もうちょっと脂肪があった方が俺の好みだな」
「いや、いまの状態が最高だって」
ぎゅうっと尻たぶを鷲掴みにされた。
掴んだり、離したり。
手のひらを叩きつけてくるものもいた。
「もうちょい柔らかい方がいいな」
「あんたらの好みなんて知るか! いたぁっ……さわんなって言うとるやろ……ひっ! 叩くなっ」
「俺たちのチンポ汁注いでやったらケツも胸も柔らかくなるだろ」
「は……なっ、なに言うとんねん!」
あるものに髪をなでられ、あるものに尻を叩かれ、耳元で不吉なことをささやかれ、少女は動揺する。
「くっ……ううっ……」
「ほっぺたが赤いな。汗で髪も貼りついてる」
「ひぃ! なっ、なに!?」
頬を撫でられたかと思うと、今度は肘や膝にぴとっと何かが押し付けられた。
「ああ、さっきはこの肘を腹にぶちこまれたんだ。痛かったなぁ」
「俺はこの膝にやられたよ。そのあと肘打ちまで食らわされて死ぬかと思ったよ」
少女の体に触れる悦びと、痛い目にあわされた憎しみのこもった愛撫に、飛鳥は寒気を感じた。
「あんたらが、向かってきたからやろ……」
「仲良くしようとしただけなのに、ひどいな」
「なにが仲良くや……うあっ……頬ずりすんな、気色悪いっ……」
触るだけでなく、頬や鼻、口を押しつけるものまで現れた。
少女のみずみずしい肌のうえを欲望のままに這い回る。
「一暴れしたあとの飛鳥ちゃんのにおい最高」
「ひっ……なに嗅いどんねん!」
「いい香り――じゃないけど、甘酸っぱくて、癖になる臭いだ」
「変態っ……うぅっ……嗅ぐな!」
うなじや腕、太ももといったところに熱い吐息と湿り気が擦り付けられる。
あまりのおぞましさに飛鳥は身を暴れさせた。
「くっ……うっ……卑怯もんっ……あんたら、こんなことして、恥ずかしいと思わんのかっ」
怒声をあげ、にらみつけると、少女にまとわりつく男たちは、にやりと笑った。
「卑怯?」
「なんだよ、仲良くしろって言われたから喧嘩もやめて、仕方なく共同作業してやってるっていうのに」
「何が共同作業やっ、ふざけんな、あほんだらっ!」
男たちを鋭い視線で威嚇する。
が、取り押さえられている状態では効果はなく、むしろ男たちの嗜虐欲を掻き立てるだけだった。
怒りを爆発させ反撃したいのに、体がほとんど動かせない。
まるで触手に四肢を囚われてしまったかのような錯覚に襲われる。
「暴れようとしても無駄」
「ひぃっ!」
外にはねる癖のある茶髪を撫でられたかと思うと、うなじにちゅうっと吸いついてくるものがあった。
ぞくっと戦慄が走り、思考が一瞬、痺れたように真っ白になる。
(うそ、やろ…)
首筋にキスをされ鳥肌が広がった。
「喧嘩を仲裁してくれた飛鳥ちゃんに、お礼のキスマークつけてやるよ」
「何がお礼や……嫌がらせの間違いやろ……ううっ、そんなん、いややっ……」
拒絶の声もむなしく、蛭のような唇が少女の首筋にちゅうっと吸い付いた。
わざとらしく何度も何度も吸い付かれ、背中や首筋、頭の後ろ側あたりにぞわぞわと震えが走る。
思い切り吸われているのに痛みがないのが、かえって恐ろしい。
(なんやねん……この感じ……こんなん、知らん……)
痛みではなく、吸い付く唇に思考を啜りあげられるかのように頭が真っ白になる奇妙な感覚と悪寒が少女を襲った。
「たっぷりついたぜ、これじゃ首もと隠さなきゃ外には出られないな
「うぅっ……そんなぁ……どうすんねん……学校だって行かなあかんのに……」
「虫に刺されたっていっときゃバレないよ」
「ほんまに……?」
「そ。飛鳥ちゃんについに男ができた……もしくは、喧嘩の仲裁に失敗して、男たちに襲われて、キスマークをつけられたのかなって噂が広まるくらいだよ」
「完全にバレとるやん、それ……あかんって……」
「キスマークぐらいで騒ぐなよ。これからもっとすごいことするんだから」
「もっとすごいこと……?」
身体中を揉まれ、キスマークをつけられ、ぐったりしている力ない声で男の言葉を反芻する。
「飛鳥ちゃんももうわかってるでしょ? 喧嘩してた俺たちが兄弟の盃を交わすんだ」
「え……? 」
力んでできた内腿の溝に生あたたかいものが這わされる。
「ひぃっ……今度はなんやねん……」
気持ち悪さに思わず悲鳴をあげてしまった。
まるで蠕虫がぬめり気を引きつつ腿を蠢いているかのような感触。
散々吸われている首筋の方を気にしていた視線を下に向けると男の頭が目に入る。
鼻先がホットパンツの裾に入るほど顔を近づけた状態で付け根の近くまで舐められ悪寒が広がった。
「うあっ……なにっ、しとんねん……やめっ……」
「準備してるんだよ。盃の準備」
「はあ!? どういうことやねん……」
「わからないかなぁ? 盃は飛鳥ちゃんなんだよ」
「へ……?」
「兄弟、正確には穴兄弟の盃かな。ピンクの盃に白濁した酒を注いで――」
男の説明に飛鳥はぽかんとしてしまう。
絶句する飛鳥の体を男たちが思い思いに愛撫する。
電流のような、おぞましい感覚がそこらじゅうで弾けて、思考が千々に乱された。
「ケツも、ふとももも、ちょっと硬めだな。鍛えすぎると色気が落ちるね」
「ううっ……うっさいわ! 色気なんか、いらんし……余計なお世話やっ」
「さっきも言ったろ? セックス漬けにしてやったら筋肉も落ちて、やらしい太ももになるよ」
「やりまくって妊娠すれば、体つきも柔らかくなるだろ」
「妊娠っ……? そんなん、いやや……」
おぞましい未来を示す言葉に、飛鳥は顔を青ざめさせる。
複数の男に組み敷かれ純潔を散らされる自分の姿を想像してしまい、さっと血の気が引いていった。
生きた心地がしなくなる。
「男に負けた格闘娘が、まんこに精液注入される瞬間をしっかり記録しとかないとな」
男が携帯機器を取り出して、カメラを向けた。
男たちに抱きつかれ、胸や股間までさすられている姿を撮されていると知り、飛鳥は顔を赤くした。
「負けてへんし……やめっ……撮したら、あかんっ……」
「負けてない? いや、どうみたって負けてるだろ。自分がどういう状況か考えてみろよ」
「くっ……こんなん、おかしいやろっ……一対一やったら絶対に負けへん……もう一回や……正々堂々闘え!」
「わがままだな、飛鳥ちゃんは」
「殺気立ってる男の群れに自分からつっこんできといて何言ってるんだよ。こうなることを望んでたんだろ?」
「はあ!? なに言うとんねん……」
「胸元は開いてるし、ホットパンツで太ももは出てるし。俺たちを誘って、めちゃくちゃに襲われたくて仕方なかったんだろ?」
「んなわけあるかっ、あほぉっ!」
「そんな格好でいる飛鳥ちゃんにも責任があるぞ」
最低な責任転嫁の言葉とともに胸元に手が滑り込んでくる。
きっぱりと否定しようとした瞬間、敏感なところをいじられて、声が震えてしまった。何も知らないものが声だけ聞けば、図星をつかれて動揺しているように聞こえてしまうかもしれない。
赤色のインナーの内側に男の手が潜り込んだ。行く手を阻むものをずりあげ、乳房に指が食い込んで、青い果実をぐにりと歪める。インナーがもごもごと波打った。
「ははっ、おっぱいも硬いな。若いからか? それとも鍛えてるからかな?」
「そんなん知らんわ……うあっ……あかんっ、そんな、乱暴にしたらっ……」
強めに揉まれ、飛鳥は顔をしかめる。
「優しくしてほしいのか?」
「そういう意味とちゃうっ……」
パン生地をこねるよう揉みしだいていた手がいったん離される。
縦筋の浮いた腹部を直に撫でられ、びくっと体をこわばらせる。
そのまま手のひらは這い上がって、胸のふくらみを下からそっと指を食い込ませるような愛撫に変わった。
「これでいいか?」
「うっ……くぅっ……」
痛みは和らぐが男に胸を触れられているという不快感は当然そのまま。
ふわふわと微妙な刺激が送り込まれ胸の鼓動が速くなった。
(なんや、これ…なんか、おかしな気分に…)
この種類の刺激には慣れていないため、どう耐えていいのかわからず飛鳥は困惑する。
意識をしっかり保つという一点においては乳房を鷲掴みにされ、乱暴にこねまされていた方がマシだったかもしれない。
胸元に起こる不快で、けれど妖しい鼓動がとくんとくんと下腹に蓄積していく。
(だらしない顔をしたら……カメラ、向けられとるし……そんなんなくても、アホ面さらしたら、こいつらに何言われるかわからへん……)
先端に触れられる。
飛鳥の体に力が入った。
「ひゃうっ……そ、そこぉ……」
「なんだ、乳首がいいのか。もっと触ってやるよ」
「ち、ちゃうっ……うあっ……」
優しく触れられ、先を硬くしてしまう。
しこりをほぐすように男の指が動いて、むしろそこはどんどん硬くなっていった。
「そんなに、触ったら……」
「あっという間にびんびんだ。こんな感じやすい乳揺らしながら闘うなんて、体が火照って仕方ないだろ」
「アホなこと言うな……ぐぅっ」
胸の先をくりくりといじられ、飛鳥は歯を食い縛った。
(なんちゅう、やらしい手つきや……こんなん……)
痺れるような感覚に足腰から力が抜けていく。
男たちに寄りかからなければ立っていられない。
「顔がとろんとしてきたな」
「……っ! してへんわっ!」
「こっちはどうかな?」
「うわっ……」
ベルトを外されてしまう。ホットパンツどころか、下着のなかに手が入ってきた。
「あれ、飛鳥ちゃん毛が濃いな」
三角地帯をなぞり下端を目指す男は、道中に生えていた若草をつまんで驚きの声をあげる。
「うっ……なに言うとんねんっ……」
「毛深い女は情が深いなんて言うけど、飛鳥ちゃんがこんなだってことは、その言葉にも説得力が出てくるな」
笑いながら、飛鳥の茂みを指でもてあそぶ。
「飛鳥ちゃんって情が深いか?」
「他人の喧嘩をほっとけなくて首つっこんでくるぐらいだし、深いんじゃね?」
少女の胸や肩を触っている男たちが言い合う。
「その優しさのせいでこんなことになってるんだけどな」
ショートカットの髪を撫でられ、耳元に声を吹き込まれた。
飛鳥は顔を真っ赤にして腰を引いた。
男の手から少しでも逃れたかった。
その意思を嘲笑うかのように、男の手が動く。
下腹を撫で三角地帯の下端に到達した。
「うっ……あっ……そこ、あかんっ……」
「びしょ濡れだな。やっぱり襲われたくて仕方なかったんじゃないか?」
「ううっ……ちゃうわっ、ぼけぇっ……」
若草の茂みをかき分け、そこに隠された割れ目に指が沈みこむ。
そっちに顔を向けようとすると、腋に空気の流れを感じた。
「うっ……」
「これじゃよくわかんねーな。ばんざーいってして」
「こ、こらっ……やめ……」
腕を持ち上げられる。
あらわになった腋に男が顔を近づけた。
すんすんと鼻を鳴らす。
「や、やめ……腋なんか、嗅がんといて!」
「飛鳥ちゃんの腋の臭い……くせになりそうだ」
「ひぃっ!」
腋にぬるっとした感触が擦り付けられ、飛鳥は悲鳴をあげる。
「な……ああっ……腋っ、舐めるなっ」
荒々しく湿った吐息や、生臭さ、熱さを全身に擦り付けられる。
耳に熱い吐息を吹き入れられると、びくっと恥ずかしいくらい体がこわばって、言い返すのが遅れてしまった。
「いつまでうなじを吸ってるんだよ、交代だ」
少女の体に取りついていた男たちが数人入れ替わる。万が一にも獲物に逃げられないよう少しずつ。
まわりを見るとまだ何人もの男たちが待機していた。