※この作品はR-18です。

快楽に堕ちるメス達   作:ムマ・N

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有償リクエストより
フェアリーテイル、エルザ・スカーレットです。
妖精の尻尾VS淫神の集いシリーズ。
今作だけでも問題はありませんが、良ければ過去作もどうぞ。
ついにエルザの出番。
ただ前編っぽい雰囲気にしてあるのでちょっと物足りないかもしれません。
では、どうぞ。


妖精の尻尾最強の魔導士の一人妖精女王は、闇ギルドマスターとの激闘の果てに快楽に満ちた敗北を味合わされる(エルザ・スカーレット)

 

「ふ、ふはははは……まさか、わしが直々に祝福したものすらも負けるとは。流石は妖精の尻尾。いや、流石、妖精女王と言うべきかな?」

 

(……こいつが)

 

 妖精の尻尾、最強の女魔導士、妖精女王。

 その異名を持つ人間は、ただ一人しかいない。

 エルザ・スカーレット。

 彼女の眼前に立ちはだかるのは、妖精の尻尾がすでに長いこと争い続けている闇ギルド、淫神の集いのメンバーがいた。

 ただし普通のメンバーではない。

 

(ギルドマスター……ドゥムク……)

 

 仲間が命懸けで掴んだ情報。そこから、エルザは男の正体を看破していた。

 真っ白な髭を蓄え、暗き夜を纏うような深紫のローブに身を包む男。

 重く垂れた布地には、精緻な紋様が織り込まれ、光を受けて不気味な輝きを放つ。

 胸元を飾る鎖状の黄金装飾は、威圧感すら漂わせている。

 この男こそ、淫神の集いを率いるギルドマスター、ドゥムクなのである。

 

「ならば、仕方あるまい……わし自らが……主を生贄としてやろう」

 

(来るか……!)

 

 エルザは今、他の妖精の尻尾のメンバーと共に、この淫神の集いの本拠地へ奇襲を仕掛けていた。

 だが戦いの最中、張り巡らされた無数の罠に阻まれ、彼女は孤立してしまったのである。

 仲間との合流を目指すのが普通だが、ドゥムクから感じる魔力は流石はギルドマスターと呼ぶに相応しいもの。

 もはや、相対以外に選ぶ道はない。

 

「……行くぞ!」

 

 そして、ここに妖精の尻尾対淫神の集いの頂上決戦とも呼べる戦いが始まった。

 

「ふはははは! 温い、温いぞ! 妖精女王!」

 

「ぐ……!?」

 

 何度目かも分からない、割れるような金属音が戦場に響き渡る。

 それは、エルザが纏った魔法の鎧が、また一つ砕けた音だった。

 そう、エルザほどの実力者であっても戦況は間違いなく、不利な状況にあった。

 

(なんて速くて……鋭い……!)

 

 エルザの鎧を砕いているのは、ドゥムクのローブの肩部分を突き破って現れた四本の触手。

 ひと目見た限りでは、さほど脅威とは思えない触手。

 だが、その動きはエルザでさえ完全には見切れないほどの速さを誇り、さらに、数発叩きつけるだけで魔法の鎧を砕く破壊力すら備えていた。

 闇ギルドといえど、ギルドマスターの名は伊達ではないのだ。

 

「……はぁ!」

 

「ククク……そろそろじゃのう」

 

 だが、エルザは止まらない。

 たとえドゥムクがどれほど強かろうと、仲間を傷付けた淫神の集いを、決して許すわけにはいかない。

 その怒りと覚悟を込め、エルザは新たな鎧を換装する。

 しかし、ドゥムクは淫らな力を持つ闇ギルドのマスター。

 その悪意は例外なく、エルザすらも蝕んでいく。

 

「なん……なあっ!?」

 

 その異変に気付けたのは幸運であった。

 エルザが触手の間合いに飛び込もうとした、その刹那。

 彼女は、身体を突き動かす何か異様な感覚に気づき、咄嗟に踏みとどまった。

 そして次の瞬間、その異変の正体を理解したエルザは、彼女にしては珍しく、驚愕と困惑が混ざった声を上げた。

 

「こ、これは……一体……」

 

 エルザが纏ったのは彼女が持つ鎧の中でも最強格の鎧、妖精の鎧。

 このままジリ貧になれば押し負けると判断したエルザは、ここで切り札の一つを切ったのだ。

 だが、その選択が皮肉にも彼女自身を追い詰める結果となる。

 なぜなら、彼女が身にまとった妖精の鎧は、すでに本来の姿とは、まったく異なる、異様なものへと変質していたのだから。

 

(これは……なんだ!?)

 

 妖精の鎧は、淡い桜色を基調とした華麗なる騎士の甲冑。

 その外見は、いつも通り、変わってなどいなかった。

 だが、内側はまるで別物だった。

 

(何かヌルヌルしたものと……硬いものが……!)

 

 鎧の内側には、ぬめりを帯びた柔らかな何かが満ちており、エルザの肌にぴったりと密着していた。

 さらに、ドレスのように広がるスカートの内側。

 そこにあるはずの下着は存在せず、代わりに鎧から伸びた何かが、彼女の股間を圧迫していた。

 少なくとも、妖精の鎧にそんなものがあったはずがない。

 

(何かが干渉を……?)

 

 さらに異常なのは、エルザの意思で自由に換装できるはずの鎧が、脱げなくなっていたことだ。

 別の鎧に切り替えようと何度も魔力を巡らせても、何かに妨害されているかのように変化しない。

 まるで、この鎧そのものがエルザの意思に逆らっているかのようだった。

 何らかの意図があってやっているのは間違いない。

 

「ククク……気に入って貰えたかね?」

 

「やはり貴様の仕業か……」

 

 戸惑うエルザの様子を、まるで愉しむように、ドゥムクは顎に手を当て、唇を吊り上げて不気味に笑った。

 その仕草は不快感しか感じさせないものだったが、今のエルザにとってはそんなことを気にする必要はない。

 

「換装を封じられても……!」

 

 たとえどんな企みがあろうと、ギルドの仲間を傷つけたドゥムクたちを、決して許すわけにはいかない。

 その想いのまま魔力の出力を強化する妖精の鎧の力を使い、魔力を練り上げてエルザは再度ドゥムクに挑みかかる。

 それこそが、彼の狙いだとも知らずに。

 

「んっ……!?♡ っ!?」

 

 突如、エルザの身体がガクンッと揺れ、前に出ようとしていた力が一気に霧散する。

 慌てて足を踏ん張るも、膝の力が抜けていくのを完全には止められない。

 何とか進行方向とは逆に足を蹴り出し、転倒だけは免れるのが、精一杯だった。

 

「なん、だと……? これは……んんっ……♡」

 

 エルザの足を止めさせたもの。

 それは、やはり鎧の内側に潜む、何かの存在だった。

 彼女が魔力を高めた、その瞬間、ぬるりと動き出したそれが、エルザの胸に絡みついてきたのである。

 聡明な頭脳を持ちながら、その手のことには疎いエルザ。

 だが、不意の刺激には、さすがに反応せずにはいられなかった。

 

(くっ……流石に気持ち悪いな)

 

 ドゥムクの狙いは分からない。

 だが、少なくとも、エルザの集中を乱すことには成功していた。

 これが鋭い痛みや衝撃ならば、耐えるのは容易だったはずだ。

 だが、ギルドでも二番目の大きさを誇る胸に、ヌルヌルとした何かが絡みついてくるこの感触は純粋に、気分が悪い。

 ただし、エルザはこの時、自分の身に起きている、もう一つの感覚の正体には、まだ気づいていなかった。

 

「ふむ……まさか……ふんっ」

 

「ちっ……! んっ……♡」

 

 そんなエルザの表情を見たドゥムクは、何かに気付いたような顔して、顎に手を添えたまま、触手を軽く振るう。

 結果的に距離を詰めることを失敗してしまったエルザはバックステップで、触手を躱すも、また小さく声を漏らしてしまう。

 

(……近付いてきている? まさか、串刺しにする気か?)

 

 動いたことで気付いたが、魔力に反応したのはヌルヌルとした何かだけではなかった。

 エルザのスカートの中にある硬い何か。

 それが秘所の近くまで迫ってきていたのだ。

 ただ、それすらもエルザの中では性的なものには繋がらなかった。

 

「ほほっ、その反応。まさかと思うたが、妖精の尻尾の妖精女王殿は生娘か……」

 

「なに……?」

 

 急に納得したように頷き出したドゥムクの様子に、エルザは怪訝そうな表情を浮かべる。

 さすがに生娘という言葉の意味が分からないほど無知というわけではない。

 だが、なぜ突然そんなことを言い出したのか。

 その意図までは、まるで見当がつかなかった。

 

「愉快な見世物になろう……!」

 

「ふん。バカにされたも、ぐぅぅ!?♡♡」

 

 ドゥムクが、身体の中心部。

 腹部から新たに生やした触手を突き出すように伸ばしてくる。

 その動き自体は速いが、距離の都合もあり、エルザにとっては十分に避けられるはずだった。

 すぐさま横ステップで回避しようとしたエルザだったが、その足が止まり、剣で受けるハメになった。

 

「ふふふ……」

 

「く……くぅうぅぅぅ……♡」

 

 剣と触手の鍔迫り合い。

 だが、余裕の笑みを浮かべるドゥムクに対して、エルザの顔に余裕なかった。

 その理由はあまりに悪意に満ちたものだ。

 

(ヌルヌルと……気持ち悪い……!)

 

 鎧の内側にある無数の何か。

 その正体は、鎧の内側に生えた触手であった。

 それらが、エルザの胸を這いながら、粘液を塗りたくるように動き始めていたのだ。

 ゾワゾワと悪寒すら覚えるその感触に、思わずエルザはまたしても足を止めてしまう。

 だが、今回は気持ち悪いだけでは済まない。

 

「っ……!?♡♡」

 

「ククク……」

 

 不意に感じたゾワッとした感覚に、エルザは思わず身体を震わせる。

 発生源は粘液を塗りたぐられている胸。

 そこからビリッ♡と痺れるような感覚が走り、背筋を伝って頭にまで駆け抜けてきたからだ。

 何が起きたのかわからず、一瞬困惑するエルザを嘲笑うかのようにドゥムクは笑みを深める。

 

「どうした妖精女王。踏ん張る力が緩んでおるぞ?」

 

「だま……れ……!♡」

 

 何が起きているかは分からなくとも、辱められているのは分かる。

 だからこそ、怒りを込めて睨み返すエルザだったが、事実として彼女の力は、確かに少しずつ緩み始めていた。

 激しい痛みにはいくらでも耐えられる。

 だが、じんわりと身体を蝕んでいく甘い痺れには、エルザといえど抗いきれなかった。

 

(くっ……力が抜ける……♡)

 

 エルザには知る由もないが、彼女の鎧の内側で粘液を分泌していた触手には、ある特殊な作用があった。

 ドゥムクの魔法によって改変された妖精の鎧の触手には、あの淫魔の涙ほどではないが、媚薬作用がある。

 知識に乏しいエルザでも、肉体が女としての機能を持つ以上、抗うことはできなかった。

 

「くっ……♡っぅぅ……♡」

 

 さらに言えば、この快楽があまり強すぎないというのも、またエルザを苦しめていた。

 もし集中を切らされるような刺激があるなら、彼女は舌の一つも噛み切る。

 それが、エルザ・スカーレットという人間だ。

 だが、ヌルヌルと這い回る触手が、乳房をじわじわと撫で回す程度では、それほどの覚悟を決めるには至らない。

 だからこそ、逃れられない。

 まさに、絶妙な塩梅だった。

 

「んんんっ……!?♡♡」

 

 そんなエルザをさらなる刺激が襲う。

 いつ場所を変えたのかはわからないが、秘所に当たっていたバイブ状の突起物。

 それが、エルザの秘所に軽く食い込むようにして押し当てられ、微細な振動を始めていたのだ。

 

(魔力か……!?)

 

 ここでやっとエルザは自らを責め立てる淫具の仕組みに気付いた。

 ドゥムクの触手に押し負けないよう、彼女は今魔力を活性化させて鍔迫り合いを続けている。

 その魔力に反応して触手や突起物は動き出したのだ。

 ただ理由が分かっても実の所、どうしようもなかった。

 

「くっ……ぐっ……っ……♡」

 

(ククク……気付いたか。だがもうわしの術中よ)

 

 エルザの顔色の変化から、ドゥムクは淫具の仕組みに彼女が気付いたことを察していた。

 だがそれすらも、余裕の笑みの材料に過ぎない。

 この構造は、見抜かれようが止められぬ仕掛けとして設計されたものなのだから。

 ドゥムクの触手は継戦能力が高く、エルザが退こうとしても即座に追いすがり、間断なく攻撃を繰り返す。

 それに対応するには、魔力を高めるしかない。

 必然、エルザは自身の魔力によって淫具を作動させ続けることとなる。

 魔力を上げることで責められる。

 戦えば戦うほど、快楽に絡め取られる。

 淫神の力を戦闘に活用するこの構造こそ、ドゥムクが淫神の集いを率いるギルドマスターたる所以であった。

 

(くっ……まずい、な……♡)

 

 さらにこの責めはドゥムクの予想以上の効果を発揮していた。

 舌を噛み切り、快楽を誤魔化す。

 この方法自体は非常に効果的だが、問題もある。

 所詮、一時凌ぎにしかならないのだ。

 快楽を散らせたとしても、その間にこの触手を突破できなければ、また同じことの繰り返し。

 一見無謀な真似をするエルザでも、無策のまま飛び込むほど愚かではなかった。

 

「くっ……♡ふぅ……♡♡ふぅ……♡♡」

 

 とはいえ、エルザにはあまり悩む時間は残されていない。

 鎧に隠されていて見えないが、エルザのヌルヌルとした触手に絡まれた乳首はピンッと立っており、太ももからは愛液が伝ってきている。

 常に蠢き、彼女を責め立てる二つの淫具。

 その責めは我慢強いエルザだからこそ絶頂こそしていないが、着実に彼女の肉体に快楽を蓄積させつつあるのだ。

 

(ふっ……これではナツたちに何も言えんな)

 

 だからこそ。

 エルザは決断した。

 

「なに……!?」

 

「ガッ……!?」

 

 不意にエルザが全力でしていた鍔迫り合いを止める。

 急に力を抜いたエルザにドゥムクは反応出来ず、触手はそのままエルザを打ち払うように吹き飛ばす。

 だが、それこそが。

 エルザがこの状況で見出した勝機であった。

 

「ハァァァ!」

 

「貴様……!?」

 

 ドゥムクの表情から、余裕が消え去る。

 何故ならエルザは、打たれた衝撃で生じたヒビを利用し、自ら妖精の鎧を砕いてみせたのだ。

 ドゥムクの触手の威力が分かっていたからこそできた、一か八かの賭け。

 そしてエルザは、その賭けに、勝ったのである。

 

「決める……!」

 

 淫具の呪縛から解き放たれたエルザ。

 彼女はそのまま赤い軽衫と胸のサラシのみの格好となり、一筋の光となって突撃する。

 鎧こそ着ていないため防御力は皆無だが、関係ない。

 

「ぬぅ……!?」

 

 一撃。二撃。三撃。四撃。

 ドゥムクの触手が唸りを上げて襲いかかるが、エルザの動きは止まらない。

 

「貰ったぁ!」

 

 五撃。

 肩の四本の触手と腹の触手。

 その全てをエルザは超えた。

 あとはただ、仲間を傷付けられた怒りを刃に込めて、斬るのみ。

 

「ガアアァアアアアァ!?」

 

 紅桜。

 殺傷力は絶大だが、魔力消費もまた激しい、ゆえに、ここぞという時にしか振るえぬ切り札。

 その刃の一撃は完全にドゥムクを捉えた。

 断末魔のような絶叫が、空間を揺らす。

 だが、淫なる神のご加護は、愚かなる信徒へと微笑んだ。

 

「なっ……!?」

 

 急にドゥムクの引き戻していた触手の先端から大量の白い粘着質な液体が噴き出す。

 あまりにも多すぎる液体は、部屋全体を白く染め上げていく。

 当然、ドゥムクの近くにいたエルザも例外ではない。

 避ける隙間もない白い濁流が、彼女に襲いかかる。

 

「ぐっ……なんだこの臭いは……臭……!?」

 

 白い濁流に呑まれ、全身を白く染められたエルザ。

 腐敗臭かと思うほどの強烈な悪臭に、思わず顔をしかめる。

 だがその直後、彼女は地獄を見ることになる。

 

「っ〜〜〜〜!?♡♡♡ あぁあああああああぁああああああ!!?♡♡♡」

 

 瞬間。

 エルザの視界は、真っ白に染まった。

 全身を駆け巡るのは、甘く痺れるような電流。

 いや、それは電流などではない。

 まさしく雷だ。

 エルザですら耐えられない、快楽の雷が彼女の身体を打ち貫いていた。

 

「ああぁあああああぁああぁあああーーーっ!?♡♡♡」

 

 白濁の海に倒れ込み、エルザは仰け反りながら叫び続ける。

 絶頂。絶頂。絶頂。絶頂。絶頂。

 エルザが生まれてから味わったことがなかった快楽の頂点。

 それが無限とも呼べるほどに襲いかかってくる。

 

「ぐ……ぐぬぅぅ……ぬかったわ……」

 

 そんな中、一度は倒れていたドゥムクがゆっくりと立ち上がる。

 だが、その顔には苦悶の色が濃く浮かび、先ほどまでの余裕はとうに消えていた。

 むしろ、今の姿こそが本来のドゥムクなのだろう。

 

「危なかった……あと、もう少し浸透が少なかったら……やられていた……」

 

 白濁の海から、一本の触手がゆっくりと何かを引き揚げる。

 それは一振りの刀。

 刀身に異様なピンク色のオーラを纏っているようにすら見える刀だ。

 その怪しい刀こそ、ドゥムクの魔力により変貌した紅桜の成れの果てであった。

 

「わしの淫液を無駄遣いさせよって……」

 

 イライラしたように呟きながらドゥムクは辺りに広がる白濁の海を能力で消していく。

 変貌した紅桜は、斬った相手に強烈な快楽を与える、まさに淫刀と呼べるもの。

 それで斬られたドゥムクは、全ての肉棒代わりの触手から射精してしまった。

 つまり、この白濁の海はドゥムクの精液なのだ。

 

「この売女め……まぁ天罰は下ったようだがな」

 

「ぐっあぁああああああっ!?♡♡♡」

 

 未だに絶頂の渦中にあるエルザに怒りを向けつつ、ドゥムクはニヤリと嘲笑を浮かべる。

 淫神の権限を持つドゥムクの精液は、あの淫神の涙すらも超える劇薬。

 それを鎧を捨てたことで肌に直接浴びてしまったエルザは、絶頂から戻れなくなってしまっているのだ。

 まさに淫の運命がドゥムクに味方した結果だった。

 

「愚か者め。わしに勝てるとでも思ったのか……売女にはこんなものは不要だ」

 

「ああぁぁあ!?♡♡♡」

 

 仰け反るエルザの身体に、触手が絡みつく。

 ドゥムクはそのまま彼女を持ち上げ、赤い軽衫と胸のサラシを他の触手で容赦なく、引き千切るように破り捨てていく。

 それはまるで、戦士であるエルザの心を守るための壁を壊していくようだった。

 

「ぐ……あぁああああああっ!?♡♡♡」

 

「フハハ……! 売女に相応しい身体よのう」

 

 なおも絶頂に喘ぐエルザを尻目に、ドゥムクは愉悦に満ちた笑い声を上げる。

 全て壁を取り除かれたエルザの裸体。

 それは、モデルとしても知られるミラジェーンにすら勝るとも劣らぬ、美しさと色気を兼ね備えていた。

 彼女に匹敵する大きさの胸は、張りの強さで上向きに突き出し、形の崩れなど微塵も見せない。

 くびれたウエストは女性らしさを際立たせ、引き締まったヒップラインはしなやかな曲線を描く。

 鍛え上げた肉体でありながら、あまりにも艶やかで、見る者を圧倒する美しい裸体であった。

 

「が……ハァ……♡ハァ……♡」

 

「淫液の効果が切れたか。だが、もはや抵抗する体力はあるまい?」

 

 長く続いた絶頂の渦から、ようやく抜け出したエルザ。

 息も絶え絶えの様子で、身じろぎ一つすらままならない。

 そんな彼女を見下ろしながら、余裕を取り戻したドゥムクが嘲笑う。

 実際、今のエルザには抵抗どころか、自力で立つ力すら残っていなかった。

 

「ふ……くっ……♡この、程度か……? 汚らわしい液体をかける、くらいしか……能がないよう、だな……♡」

 

「……貴様」

 

 だが、エルザは折れてなどいなかった。

 息も絶え絶え、乳首は痛いほど勃起し、秘所からはダラダラと愛液が垂れ流されている。

 それでもエルザの表現はメスのものではなく、戦士としての高潔さに満ちていた。

 

「舐めた口を聞きおって……この売女がぁ!」 

 

「んくうぅううぅぅぅ!?♡♡♡」

 

 激昂したドゥムクが、怒りのままに触手を振るい上げ、エルザの身体に叩きつける。

 本来ならば激痛が走ってもおかしくないその一撃も、淫液に浸された彼女の身体には、とてつもない快楽へと変換されていく。

 歯を食いしばって耐えてはいるが、それでも喘ぎ声が漏れてしまう。

 

「喘ぐことしか出来ない分際で。わしをコケにしおってぇ!」

 

「あぁああああああぁっ!♡♡」

 

 続けざまに、二度、三度と叩き込まれる触手。

 そのたびに、エルザの身体はビクンと跳ね上がり、嬌声を強制的に引き出される。

 だが、その瞳だけは、変わらずドゥムクを睨み据えていた。

 肉体は蹂躙されても、心までは屈していない。

 その意志の炎が、確かにそこに灯っていた。

 

「この……!? なら、思い知らせてくれる……!」

 

 ただその炎は、ドゥムクの怒りを増大させていく。

 そしてドゥムクは触手打ちを止めると、本気を出し始める。

 五本ある触手のうち、二本はエルザの手足を拘束したまま。

 残る三本、それらがねっとりと絡み合い、一本の塊へと姿を変えていく。

 ゆっくりと、だが確実に。

 それは、異形を形作ろうとしていた。

 

「っ……!?」

 

 その異形に思わず表に出てしまいそうだった動揺をエルザは抑え込む。

 現れた異形は、巨大な肉棒のような触手。

 見た所、それは人間の腕より太く、血管のような赤黒い筋に覆われている。

 さらには先端には穴が空いており、中にはドス黒い肉のようなものがうごめいていた。

 見ているだけで、肌が粟立つような嫌悪と恐怖を覚える異形。

 これこそが、淫神の権限を手に入れたドゥムクの肉棒であった。

 

「儀式に使う前に……その魂ごとイキ壊してやるわ!」

 

「ぐぅっ……!? おおおおぉおおぉぉーー!?♡♡♡♡」

 

 淫神の象徴とも呼べる肉触手棒がエルザを串刺しにするように突き入れられる。

 初めてを失った悲しみを内心にすら浮かべる暇なく、ハンマーで頭を殴られたような快楽が襲ってくる。

 エルザの口から獣じみた咆哮が上がるのも無理はなかった。

 

「ほれ、どうした! さっきまでの威勢はどこへ行ったぁ!!」

 

「おっ♡おおっ♡♡おおおおぉおおっ!?♡♡♡」

 

 ドゥムクの声に応える余裕などない。

 理性や意地では耐えきれない。

 それほどまでに巨大でおぞましい肉の触手は、恐ろしいまでの快楽を与えてくる。

 エルザの身体の奥まで届く、深く長いストロークで抜き差しされ、時折、子宮口をグリグリと抉られる。

 その全てが女を壊す快楽の暴力であった。

 

「さらに……!」

 

 だが、まだドゥムクの怒りは収まらない。

 故にドゥムクは自らの手で変貌した刀を振り上げる。

 

「これじゃあ!」

 

「んおほぉぉおぉぉぉおおおぉ!?!!?!♡♡♡♡」  

 

 そして、容赦なくエルザの子宮辺りに突き刺す。

 斬りつけられたドゥムクが射精してしまったように、紅桜が変質した刀身が、内側から快楽で身体を焼いていく。

 その快楽に侵され、白目を剥きながら絶頂するエルザ。

 子宮を中心に炸裂した凄まじい快楽の奔流が、全身を駆け巡り、飲み込まれてしまった。

 

「中にも出してやろう。わしの淫液で壊れるがいい!」

 

「おぉおおおぉぉおおぉぉぉおぉぉ!!!?♡♡♡♡」

 

 トドメとばかりに今度はエルザの腟内に直接放たれる淫液と呼ばれるドゥムクの精液。

 量こそ先ほどより少ないが、濃厚さも効果も先ほどと全く変わらない。

 子宮に響く快楽と射精の快楽。

 それらが重なり合い、壊れたようにエルザの口から絶叫の雄叫びがあがる。

 

「がっ……お……お゛おおお……♡♡♡」

 

 その快楽に流石のエルザも音を上げたのか、身体を打ち上げられた魚のように数度ビクビクと跳ねさせた後、やがて、ぐったりと動かなくなる。

 力尽きたようなその姿は、あのエルザ・スカーレットの敗北を何よりも強く表しているようであった。

 

「ふん……これで終わりよ」

 

「が……お゛……♡♡」

 

 最早、意識があるのかさえ定かではないエルザ。

 そんなエルザに興味をなくしたのか、ドゥムクは侮蔑の言葉を吐き捨て、視線をそらす。

 だが、次の瞬間。

 ドゥムクは、信じられない光景を目にすることになる。

 

「なに……!?」

 

 淫神の権限に反応した、快楽の気配。

 その気配に気づいたドゥムクは、思わず目を見開く。

 

「貴様……!?」

 

「ぉ……ぁ……♡」

 

 エルザの腕が――いつの間にか拘束を抜け出し、子宮辺りに刺さる紅桜の柄を、しっかりと握りしめていたのだ。

 動かしてしまったことでさらに快楽が走ったのを権限が察知したのだろう。

 だが、エルザの表情に意思はなかった。

 

「まさか此奴……意識がないままにわしを……」

 

 ゾクリと、背筋を冷たいものが撫でる。

 権限を手にしてからというもの、女相手にこんな感覚を覚えたのは初めてだった。

 恐るべき意思の力。

 それを、まざまざと見せつけられたのだ。

 

「ク……クク……それでこそよ!」

 

 ほんの一瞬よぎった、負けていたかもしれないという考えを振り払うように、ドゥムクは笑い声を張り上げる。

 淫神の集いの創設目的とも呼べる儀式を前に女に恐怖したなど、笑い話にもならないのだから。

 

「さぁ……淫神の領域に参ろうぞ! 今宵が妖精の尻尾、いや全世界が終わる日よ! ハハッハハハハハハハハ!!!」

 

 そう高らかに宣言すると、ドゥムクは気絶したエルザを入念に拘束し直して歩きだす。

 二人の行き先は世界の理を超えた場所。

 淫神の領域と呼ぶべきその場所で、儀式は行われるのだ。

 遂に最強の魔導士である妖精女王、エルザ・スカーレットすら敗れてしまった、今。

 淫神の集いを、いやドゥムクを止められるものは、もう誰もいないのかもしれない。

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