推しの子、黒川あかねです。
作品自体は知ってましたが、今回執筆のために初めて読みました。
今回の内容的には原作登場より前をイメージして頂ければと思います。
マッサージシチュ大好きです。
では、どうぞ。
「じゃあ始めますね〜」
(……どうしてこうなっちゃったんだろ)
自分に向けられている声を、どこか他人事のように聞きながら、内心で憂鬱を募らせる少女が一人。
彼女の名は黒川あかね。
舞台役者としては一流で天才と評されるが、芸能人としての知名度はいまいち。
控えめで自己主張の苦手な、真面目な性格の持ち主である。
(嫌だなぁ……)
あかねは今、とあるマッサージ店に来ている。
あかね自身はマッサージ自体に興味はないのだが、事務所の社長の紹介で行って来いと言われれば、それはもう仕事だ。
断れるわけもなく、促されるまま施術台に横たわった今、吐き出せない重い息が胸の奥に溜まっていくのを感じていた。
(この格好も恥ずかしいし……マッサージの人は男の人だし……)
施術に必要だと言われて着替えた衣装が、あかねの憂鬱と羞恥をさらに煽っていた。
今、彼女が身につけているのは、ベージュ色のメッシュ地でできた下着のようなもの。薄く、軽く、肌にぴたりと吸いつくその生地は、色合いのせいで遠目には素肌と見分けがつかない。
そのせいで、胸のラインや腰のカーブ、太腿の張りまでが布越しにあらわになってしまうのだ。
ほとんど裸と変わらないその格好を意識するだけで、あかねの頬に熱が集まっていった。
「お客様?」
「え、あ……す、すみません! 大丈夫です!」
格好を意識していたせいか、それとも別の理由か。
ぼんやりしていたせいで返事が遅れたあかねに、マッサージ師の視線がじわりと向けられる。
その目に気づいた瞬間、あかねは反射的に謝罪し、慌てて言葉を返してしまった。
それは彼女らしい従順さでもあったが、今回はどう考えてもいい方向には転びそうにない。
彼女の返事を合図に、始まってしまうのだから。
快楽と堕落への道筋が。
(お、思ったよりは……普通、かも?)
いざ始まったマッサージに、あかねは少し拍子抜けしていた。
今回の施術は、いわゆるオイルマッサージ。始まる前は、ヌルヌルした液体を肌に塗り広げられる、嫌悪感しかないものを想像していた。
だが、肩からゆっくり押しほぐすその動きは、意外にも心地いい。温かな掌と指先が、じんわりと筋肉をゆるめていく。想像していた不快感は影も形もなく、むしろ、気持ち良かった。
(ちょっと恥ずかしいけど、これなら……ちょっと悪いこと考えちゃったかも)
格好こそやっぱり恥ずかしいが、施術は拍子抜けするほど真っ当なものだった。
さっきまで、相手をまるで痴漢のように疑っていた自分を思い出し、あかねは胸の奥に小さな罪悪感を覚える。
それが、心の隙になるとも知らずに。
「……んっ♡」
ヌルヌルとしたマッサージ師の指が首筋をゆっくりとなぞり、温かい体温を残しながら鎖骨へと滑り落ちていった瞬間、あかねの唇から小さな声がこぼれた。
それは本当にかすかな音で、本人の耳にも届いたかどうかわからないほど。
意識は霞がかかったようにぼやけていき、胸の奥の重さがじわじわと熱に変わっていく。
それが、静かに始まった異常の兆しであることにも、あかねはまだ気付けなかった。
「ん……♡ん、ぅ……♡」
首筋から肩、そして鎖骨から脇へ。
決して卑猥な場所ではないはずなのに、その境目ぎりぎりをなぞるように、マッサージ師の指がゆっくりと這い回る。
触れられるたび、あかねの吐息はわずかに熱を帯び、甘さを増していく。
頬のあたりに薄い熱がこもり、首筋には細かな汗が浮き始めていた。その汗が、肌に残るオイルと混じり合い、わずかにぬめりを帯びて指の動きをさらに滑らかにする。
(暖、房……つよ、いの……かな……?)
意識の霧はじわじわと深くなり、体の熱さの境目すら曖昧になっていく。
自分の体なのに、自分のものではないような、不思議な感覚がじわりと広がる。
ふわふわとした心地が、あかねの強張っていた体から力を抜き取り、ゆっくりと溶かしていった。
「あっ……♡ふぅ……♡んぅ……♡」
マッサージ師が移動しながら何かを言っている気がするが、その声はもう耳に届かない。
脇腹に沿って、指がゆっくりと滑り降りる。
お腹を撫でるように押し広げ、太ももへと移っていく。
どこを触れられても、ただ柔らかな心地よさが体の奥に染み込み、あかねの意識を甘く溶かしていった。
(マッサージ……って……きもち、いいん、だなぁ……♡)
いつの間にか、あかねはふわふわした感覚に身を委ね、全身の力をすっかり抜いていた。
あれほど心を占めていた嫌悪感も、恐怖の影も、もうどこにもない。
残っているのは、ただ甘くとろけるような陶酔と、体の芯まで染み込む恍惚だけだった。
「……そろそろか」
だからだろう。
マッサージ師の口元に浮かんだ怪しい笑みと、小さくこぼれた不審な言葉に、あかねが気付くはずもなかったのは。
「ではここからオイルを増やしていきますね〜」
「はぁい……♡」
無防備に頷くあかねを前に、マッサージ師は手元のボトルをすり替える。
実は、ここまで使っていたのは発情用のオイルだった。
店内に漂う発情効果のあるアロマだけでもあかねの思考は鈍り始めていたが、そこに薄めた媚薬まで塗り重ねられていたのだ。
そして今、その容器はより濃厚で強力なものへと切り替えられる。
本格的に始めるために。
「んんっ……♡♡」
これまで巧みに避けられていた下着の上へ、ぽたぽたとオイルが落ちる。
ベージュ色のメッシュ地はじわじわと染みを広げ、やがて生地全体が半透明に変わっていく。
仰向けでも形の崩れない90近い巨乳の丸みを帯びた輪郭が、いやらしいほどくっきりと透けて浮かび上がった。
それでもあかねは、自分がどれほど無防備な姿を晒しているか気づかない。
「ゆっくりマッサージしていきますからねぇ」
「ふぁい……♡んっ♡んぁぁっ♡んっ♡あっ♡あぁ♡」
ぐちゅ、くちゃ♡ねちょ、ぐちっ♡と粘度の高いオイルがあかねの巨乳にまとわりつき、肌と肌の間で淫らな音を立てながら塗り込まれていく。
指の腹が、胸の外側からじわじわと内側へと食い込み、押し広げられた肉がむにゅりと形を変える。
上の乳から下乳へと、温かく重たい感触を確かめるように何度も往復し、あえて頂点だけは避けながら、ねっとりとした手つきで全体にオイルを染み渡らせていく。
「んっ♡ぁふっ♡ふっ♡んぁぁっ♡んぉ♡んぉっ♡あっ♡ああっ♡」
あかねの巨乳が、まるで快楽そのものを生み出す器になるように、媚薬オイルを丹念に塗り込まれていく。
掌が乳肉を左右から中心へじわじわと押し寄せるたび、谷間の奥でぐちゅ♡と粘ったオイルが泡立ち、熱を帯びた液体が皮膚の隙間をぬるりと這う。
逆に左右へと割り開かれると、肉が押し広げられる感触にぶるんと波が走り、全体が蕩けるように震え、その余韻が胸の奥にまでじんわりと染み込んでいった。
「はぁっ♡ふぁぁ♡あんっ♡ふぁっ♡あああっ♡」
たっぷりと時間をかけて乳房全体をほぐされ、あかねの口から漏れる声も、もはやマッサージとは思えないほどに甘く上ずっている。
その表情は半ば白目を剥きかけ、舌を突き出して涎を垂らすほどに蕩け切っていた。
そして何よりも、触れられていないはずなのに、透けた下着越しにもはっきりと主張するほど、巨乳の頂点である乳首が硬く突き上がっている。
薄布の上からでも、その先端が脈打つたびに下着の生地が小さく震えていた。
「ちょっとズラしますからね〜」
「ふぁあいぃ……♡」
頭が茹だってとろけそうなあかねには、その言葉の意味もほとんど届かない。
ただ、何か大事なことを言われた気がして、無防備に頷いてしまう。
「では失礼して」
「ふぁぁんっ……♡」
頷きを合図に、マッサージ師は迷いのない手つきで下着の縁へ指を滑り込ませ、柔らかな布をゆっくりと持ち上げていく。
その瞬間まで窮屈に押し上げられ、内側で熱を孕んでいた二つの果実は、布から解き放たれた途端に、たぱんっ♡と甘い音を立てて弾け出た。
解放の勢いで張り詰めた乳肉が外気を叩き、むちんと波打ちながら左右に揺れ広がる。
汗とオイルに濡れた肌が光を反射し、揺れるたび谷間の奥にまで艶めく影が走る。
布の圧迫から解放された乳房は、まるで呼吸を始めたかのように上下に脈打ち、その度にふるん♡と形を変えながら蕩けるような柔らかさを見せつける。
その解放感と衝撃だけで、あかねは思わず腰を跳ね上げ、甘く蕩けた歓喜の声を抑えきれずに吐き出した。
「胸の施術は入念に行う必要がありますからねぇ」
「ふぇ……?ひぁぁっ!?♡ あぁっ♡あぁぁんっ!♡♡ あひおぉぉっっ!♡♡」
言葉と同時に、マッサージ師は再び手元の瓶を傾け、濃厚なオイルをとろりと継ぎ足す。
今度は両方の乳房を丸ごと包み込むつもりなのか、惜しげもなくたっぷりと注ぎ、熱を帯びた液体が表面を伝って谷間の奥まで流れ込んでいく。
そのまま大きな掌で乳房を下からすくい上げるように包み込み、肉の奥まで熱を通すようにゆっくりと揉み込んでいく。
指先が沈み込むたび、柔らかな乳肉はオイルをまとってぐにゅりと形を変え、滑りながら指の間から押し出されてくる。
まるで捕らえられた胸が、滑って逃げようともがくように、形を変えては指の間から溢れ出す。
掌を絞るようにひねれば、谷間の奥でとろりと溜まったオイルがぐちゅ♡と音を立てて押し出され、再び肌全体へと行き渡る。
乳房の内側から外側へ、下から上へと何度も揉み上げられ、熱と刺激がじわじわと中心へ集中していく。
あかねの吐息はすでに震え、胸の奥から甘い悲鳴が途切れなく溢れ続けていた。
(なんか、すごく恥ずかしい声、出ちゃってる気がするのにぃ……♡気持ち良くて、止まらないぃぃ……♡♡♡)
耳に届く自分の声が、聞いたこともないほど甘く、乱れていることはわかっていた。
本来なら羞恥で唇を噛みしめ、声を押し殺してしまうはずなのに、今は胸の奥まで満たすとろとろの蜜に思考ごと浸され、そんな理性は溶け落ちていく。
むしろ、もっと大きく、もっといやらしく鳴いてしまいたい、そんな衝動が、胸の奥からじわじわと込み上げてくる。
けれど、その熱をいくら吐き出しても、どうしても満たされない焦燥がひとつだけ、胸の奥底に残っていた。
(あぁ♡触って、欲しくなんて、ないのに……♡でも熱い……♡疼いちゃうぅぅ……♡)
それは、マッサージ師が頑なに乳首だけを避けていることだった。
柔らかな乳肉だけでこれほど甘く溶かされるのに、もしオイルに濡れた指先でそこをそっとなぞられたら――その瞬間、自分はどうなってしまうのか。
そんな想像が勝手に脳を支配し、胸の奥からどくどくと熱をせり上げてくる。
気づけば、あかねは無意識に上半身を揺らし、乳房ごと欲しがるように突き出してしまっていた。
「ああっ♡はぁんっ♡ぁぁ……♡ひうぅうぅぅ♡んあああっ!♡ はぁぁ!♡♡」
だが、マッサージ師はやはり乳首には触れない。
柔らかな乳肉を両手でしっかりと掴み、むにゅむにゅと押し潰しては上下に大きく揺さぶり、その弾力と温もりを存分に味わってくる。
揺れるたび、乳房の奥の奥まで蕩けた熱が広がり、あかねの背筋がびくびくと痙攣する。
「ああっ!♡ ひ、あぁあああっ!♡♡ んんっ♡ああぁ!♡♡」
そこからゆっくりと、外側の柔肉を円を描くようになぞりながら内側へ指を進めてくる。指の腹が肌を擦るたび、オイルで滑る感触と指先の圧がじわりと乳輪へ近づいていくのが、たまらなくもどかしい。
だが、その軌道は必ず乳輪の縁で止まり、乳首だけを避けてくる。
まるでそこが禁断の果実であるかのように。
乳輪の周囲をくるくると撫で回されるたび、甘い電流が胸の奥から全身へ走り抜け、息が勝手に漏れてしまう。
それでも、後一歩、そこへ触れてくれさえすれば、きっと理性ごと溶け落ちてしまうのにと思えてしまう焦らしが、あかねの胸の奥に疼きを溜め込み、切なさと欲望をないまぜにして燃え上がらせていた。
「はい、胸はここまでですねぇ……下半身に移りますよ」
(そ、そんな……♡♡♡)
結局あかねは、一度として乳首に触れて貰えぬまま、マッサージ師が手を離すのを見送ることになる。
もはや張り裂けそうなほど熱を孕み、痛いほど勃ち上がった先端が、名残惜しげにピクピクッ♡と震えて彼の指を追う。
だが、マッサージ師はその誘惑を一瞥すらせず、まるで何事もなかったかのように下半身へと移動していってしまった。
置き去りにされた胸は、オイルの温もりと焦らしの熱を孕んだまま、じくじくと切なさを訴え続けていた。
「これはこれは……これでは流石に履いてる意味がなくなってしまってますね。下も脱がしてしまいますね」
「ぇ……ま、待っ、ぁぁぁ……♡」
胸を露出させることには快楽で抵抗感がなくなっていたあかねでも、流石に秘所は恥ずかしい。
だから止めようと声を上げるが、熱に蕩けた舌はまともに動かず、途切れた抗議は最後まで紡げなかった。
湿りきった下着がマッサージ師の手にかかり、抵抗もなくスルスルと脚を滑っていく。
愛液で濡れた生地が肌を離れるとき、ぴたりと張りついていた粘りがいやらしく糸を引いていた。
「ではこちらもマッサージしていきますよ」
「ら、らめぇ……♡ぁぁぁぁ……♡」
足の付け根、秘所のすぐ際に垂らされた媚薬オイルが、つつっと縁を伝い、ぴっちり閉じた割れ目の合わせ目へ潜り込んでいく。
直接的に触れられたわけではないのに、粘膜に吸い込まれていく熱がひりひりと広がり、微細な刺激が神経を逆撫でするように走った。
オイルに満たされた感覚は、まるで見えない指先で割れ目をゆっくりと撫でられているかのように錯覚させ、ぞわぞわと甘い痺れが背筋を駆け上がり、腿の付け根が勝手にひくついて開いてしまう。
あまりの熱さに理性が溶かされ、腰骨が蕩けてなくなってしまいそうだった。
(ま、たぁ……♡)
いやらしい場所になど、触れて欲しくはない。
当たり前のようにそう思うのに、疼きと熱がそれを裏切り、あかねに考えてはいけない妄想を浮かべさせる。
(今、無理矢理触られたら……♡抵抗、出来ないのに……♡)
脚も腕も力が入らず、身体は蕩けて施術ベッドに沈むばかり。
このままマッサージ師に押さえつけられたら、逃げることも拒むことも出来ず、簡単に犯されてしまうだろう。
そんな現実が頭にちらつく。
それは同時に、無理矢理なら仕方ないという免罪符にも変わり、羞恥と背徳を甘く絡ませながら、彼女の欲望をさらに焚きつけていった。
「ふぁ……♡ああっ♡あっ♡んんっ♡ああっ♡」
だが、マッサージ師はあかねの妄想のようには動かない。いや、動いてはくれない。
オイルに濡れた指先は、割れ目の縁や大陰唇をゆるゆると撫で回し、ときにヒダの内側へも滑り込んでくる。ぐちゅりと音を立てながら器用に動き回ってはくる。
しかし、それだけだ。
肉襞の奥へは決して差し入れず、ましてや上部でひくひく♡と震え、皮の下で堪え切れずに膨らんでいるクリトリスへは、一度たりとも触れようとしない。
触れてほしい場所を外されたまま、周囲ばかりを嬲られるたび、熱は一点に集中しながら逃げ場なく溜まっていき、あかねは腰をくいくいと浮かせてしまう。
熱さだけが、何処までもあかねの肉体に溜まり続けていく。
「……ふむ」
「ひぅ!?♡♡♡」
そのタイミングでマッサージ師はさらに悪辣な行動に出る。
腰を浮かせてしまった仕草を見逃さず、まるでそれを待っていたかのように指先が割れ目の上部へ伸びる。
ぬめる指で包皮を摘むと、ためらいもなくズルリと剥き下ろしてきたのだ。
隠れていた蕾が露わになると同時に、粘膜が空気に触れてビリビリッ♡と痺れる。
今まで守られていた敏感な核が、突然全裸にされたように剥き出しに晒され、あかねは頭が真っ白になって仰け反る。
「ぁ……♡ああああああ……!?♡♡」
しかし、マッサージ師が真に悪辣なのは、ここからだ。
包皮を剥かれヒクヒク♡と震えるクリトリス。
その突端に指を触れず、彼はただオイルを滴らせる。
ぽとりと落ちた透明な雫が、真っ赤に充血した亀頭をぬらりと包み込み、表面をコーティングしていく。
冷たさと熱さが入り混じった液体が粘膜に染みこみ、光沢を帯びたクリトリスはいやらしく艶めき、ひときわ存在を主張してしまう。
なぜ触れてくれないのか、なぜここまで焦らすのか、狂おしい熱があかねの理性を蝕んでいく。
「……触って欲しいですか?」
「っ……!?♡」
小さく、しかし確実に耳へ滑り込む囁き。
あかねの胸の奥で、心臓が跳ねる。まるで悪魔が理性を食い破るように。
「お客様が望むなら、特別メニューを致しましょう。乳首をカリカリと引っ掻き、クリトリスをシコシコと擦り上げ。おまんこを滅茶苦茶にしてさしあげます」
「あっ……♡あああぁ……♡」
耳元で吐き出される卑猥な単語。
その度に、頭の中で勝手に映像が浮かび、目の前で実際にされているかのように感じてしまう。
普段なら羞恥で拒絶してしまうはずの言葉が、今は媚薬のように脳髄に染み込み、下腹をジンジンと疼かせていく。
言葉が耳から魂や脳に響くように入り込み、彼女の理性を奪っていく。
「特別です。貴女はただ……頷くだけで良い。頷くだけで、気持ち良くなれます」
(頷く……だけで……♡気持ち、良く……なれる……♡)
催眠術のようにマッサージ師の言葉が頭で反復される。
実際に術を掛けられているわけではないが、抗えない。
マッサージ師は、ただ呼びかけていく。
あかねの中に眠る、メスとしての本能に。
「…………」
滴る汗が頬を伝い、顎先から落ちる。
そして、あかねが選ぶ。
ただ一つの正しい答えを。
「あひぃいぃぃ!?♡♡ しゅごっ♡ちくび、ぎもちいいいっ!♡ ああっ♡ああああぁぁぁぁっっっ!!♡♡♡♡」
施術室に淫らな悲鳴が響き渡る。
声の主は言うまでもなく、あかねだ。
彼女は欲望に負け特別メニューを選んでしまったことにより、今や快楽の渦に呑み込まれ、マッサージ師の指先に玩具のように弄ばれていた。
ビンビンに勃ち上がった乳首は、汗とオイルに濡れて赤く腫れ、敏感さの極致に達しており、そこを、鋭くも絶妙な力加減でカリカリと引っ掻かれている。
乳首を爪が弾くたびに、胸の奥から脳天までを直撃するような鋭い電流が走り、あかねの全身が硬直し、腰を突き上げて跳ね、絶頂が連鎖してしまう。
「ちくびぃぃいぃ!?♡♡ ちくびしゅごいしゅごいぃっ!♡♡ あああああぁあぁぁっっ!?♡♡♡」
勃起した突起は、ほんの少し触れるだけで全身に甘い痺れが広がる。
だというのに、その上を無遠慮に爪を立てた指が踊り、容赦なくカリカリと弾き続けるのだからたまらない。
乳首から脳天へ、脳天から子宮へ、電流のような快感が突き抜け、あかねは普段なら絶対に口にしない言葉を繰り返し、あかねはブリッジを打つように腰を突き上げる。
そして震える太腿の奥から、熱く痺れる液体が勢いよく迸り、卑猥な雫が施術台を濡らしていった。
「はい、上手く乳首で潮が吹けましたね〜」
「はひっ♡あ、ひっ♡ああっ♡くひ、ぃぃ♡」
普通に施術している時と同じように笑うマッサージ師とは違い、あかねに答える余裕はなかった。
乳首で潮を吹いてしまうほど強い快楽が、身体から抜けないのだ。
もう爪で弾かれてなどいないはずなのに、胸の奥から尾を引くようにビリビリと痺れが広がり、腰は勝手にカクカクと突き上げてしまう。
呼吸もまともに整わず、口はパクパクと酸素を求めて開閉を繰り返し、濡れた唇からは涎が垂れていった。
「じゃあ次はこちらで潮吹き出来るようになりましょう。さぁいきますよ」
「んおっ!?♡♡♡ だめっ、ぞごっ!?♡♡ んほぉおぉぉぉっっっ!♡♡♡」
休む間もなく次の工程に移るマッサージ師に、あかねは慌てて制止の声を上げる。
だが、その声は甘い悲鳴にしか聞こえず、返答の代わりに与えられるのは更なる快楽だった。
オイルでぬめる指先が、真っ赤に充血し、触れられる瞬間を待ち焦がれていたクリトリスを正確に捉える。
キュッと摘み上げられた瞬間、全身の神経が一斉に痺れるように弾け、ブリッジから崩れ落ちかけていた身体が再び強烈に仰け反ってしまう。
巨乳が上下にぶるんぶるんっ♡と激しく揺れ続け、滴る汗とオイルが飛び散っていく。
「さぁクリクリいきますよ。クリクリぃ、クリクリぃ」
「おぉおおぉぉぉっっ!?♡♡♡ お゛お゛っ!♡♡ イグッ、イグぅぅぅっっっ!!!♡♡♡♡」
オイルにまみれた指腹が、ぬるぬるとクリトリスを高速で擦りまくる。
昂ぶって膨れ上がった小さな突起が、指先がリズムを刻むたび、小さな塊のように張り詰め、コリコリとした硬さを増していく。
腰は意思と無関係にガクガクと痙攣し、施術台の上で全身が跳ね回り、視界はチカチカと白く瞬く中、あかねの意識は痺れる甘さに呑まれて飛びかけていた。
「まだっでりゅ♡でりゅ♡でりゅうぅう!♡♡♡ あ゛ぁあああぁあああっ!?♡♡♡」
トドメとばかりに、クリトリスをグイッと押し潰された瞬間、あかねの身体は限界を超えてしまう。
プシュッと透明な液体が噴き出すと同時、また深い絶頂があかねに襲いかかる。
視界は一気に真っ白に塗り潰され、脳内を稲妻のような快感が駆け巡る。
絶叫と共に腰が突き上がり、膣奥がぎゅうっと勝手に収縮する。
尿道の奥からは圧縮された潮が次々と押し出され、まるで水鉄砲のように断続的に噴き上がっていく。
幾度も果てたはずなのに収まらない凄絶な快楽により溢れた大量の潮が、施術台から滝のように零れ落ちるほど吹き出し、腰が跳ね上がる度に飛沫となって周囲にまき散らされていく。
「はひっ♡ひぃ、ひぃぃ〜〜♡♡ふごっ!?♡」
「特別メニューも次で仕上げです。きっちり水分補給はしてくださいね」
「んおっ♡おっ♡おっ♡おっ♡おっ♡おっ♡」
全く引かない快楽の波に翻弄され、痙攣を繰り返すあかねの口に、ボトルの口先が無理やり突き入れられる。
中に満たされていたのは透明な水だが、その水には媚薬がたっぷり混ぜ込まれている。
喉を伝って流れ込むたび、火照る身体を僅かに冷やす冷たさは一瞬で掻き消え、すぐさま燃え上がるような痺れが既に暴走する快楽の上に塗り足されていく。
マッサージ師、いやマッサージと媚薬を駆使して、女を調教する調教師である男のダメ押しであった。
「勿論最後は……これです……よ!」
「んおぉおぉぉぉっっっ!?♡♡♡」
媚薬に侵され、ドロドロに蕩け切ったあかねの膣穴に、いつの間にか露わになっていたマッサージ師の肉棒が容赦なくねじ込まれる。
根元までずっぷりと呑み込ませた、肉の柱は初めて受け入れたはずの媚肉を押し広げながら奥へ奥へと沈み込む。
その感覚に、あかねの目は見開かれ、声にならない絶叫が喉から迸る。
だが、その叫びには破瓜の痛みの色など一切なく、ただひたすら圧倒的な快楽が声となって、施術室に響き渡っていた。
「ああああぁぁっ!♡♡ あっ♡あっ♡あっ♡あンンンッ!♡♡ あっあぁぁンッ!♡♡」
セックスという初めての行為を、あかねの身体は信じられないほど素直に、それでいて貪欲に受け入れていく。
容赦のないマッサージ師の腰の打ち付けは、肉と肉がぶつかり合うたび湿った音を響かせ、全身を痙攣させるほどの衝撃を与える。
柔らかな双丘は振動に煽られて大きく波打ち、淫靡な艶めきを増していく。
媚肉は硬く猛々しい剛直に絡みつき、ぎゅうぎゅうと締め上げ、引き抜かれる瞬間には逃がすまいと吸い付いて離さない。
媚薬で敏感に灼かれた膣内は、一突きごとにさらに感度を増していき、凄まじい快楽を伝えて来ていた。
「さぁちんぽ気持ち良いといいなさい。じゃないと止めてしまいますよ!」
「あぁあああっ!♡♡ やっ、やらぁぁ♡やめらいでぇえぇぇ!♡♡ あはっ♡あっ、あっ、あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡あっ!♡ ちんぽっ!♡ ちんぽぎぼぢいっ!♡ ちんぽぎぼぢいぃいぃぃ!!♡♡♡」
理性はとうに焼き切れ、普段のあかねなら絶対に口にしない下品な言葉を、命じられるままに喉を震わせて絶叫していく。
その惨めな姿は、すべて隠しカメラに収められていた。
マッサージで快楽に屈服していく様も、今の恥辱に染まった叫びも、録画されているのだ。
例えあかねが正気に戻っても、逃さぬように。
「良い子です。ご褒美をあげますよっ!」
「んほぉおぉぉぉっっっ!?♡♡♡ 熱いの流れ、イグゥゥゥゥゥゥゥッ!!?♡♡♡」
ご褒美という名の白濁液が、媚肉の最奥へ容赦なくぶちまけられていく。
びゅくっ♡びゅくっ♡と脈打つたびに叩き付けられるように注ぎ込まれる精液は、奥の奥まで勢いよく押し寄せ、狭い胎内を余すところなく埋め尽くしていく。
火傷しそうなほど熱い奔流を浴びた、あかねは乳房が跳ね上がるほど激しく仰け反り、絶頂してしまった。
「ぁぁぁ……♡♡♡ぁぁぁ……♡♡♡」
白く濁った意識は戻らず、あかねは長い余韻に囚われたまま、掠れた呻きを吐き続けるしかなかった。
小刻みに震える腹が絶頂の名残を物語り、その結合部からは注ぎ込まれたばかりの精液がとぷとぷと零れ落ち、シーツに白濁の染みを広げていく。
「では、再開しますね〜」
「え……おほぉおぉぉぉっっ!?♡♡♡」
だが、あかねには呆けている暇などなかった。
そう、まだ終わりでは、ないのだ。
「な。なんれ……?」
「先ほどので特別メニューの仕上げは終わりましたが……まだワンセット目、ですからね」
「ま、まっへ……まっへぇ……♡」
自らが欲望に負け、とんでもない選択をしてしまったことに今さら気付いたあかねは、怯えるように首を振る。
気持ち良すぎて、壊れてしまいそうなのだろう。
だが、もう遅い。
「では……今度はピストンから始めますね〜」
「まっ……!?♡♡ あひぃいぃぃぃぃぃっ!!?♡♡♡」
快楽地獄に堕ちるのを選んだのは、彼女自身なのだから……。