片田舎のおっさん、剣聖になる、ロゼ・マーブルハートです。
前作、人質を取られ日々犯されてきた巨乳神官騎士副団長は、運命の夜に心を折られ快楽に溺れる、の完全に続きモノ。
一応前作を読んでなくても大丈夫ですが、宜しければそちらどうぞ。
「もう、貴方の命令には従いません。これでお別れです」
「…………」
人と人の別れ話というものは、予兆があったとしても唐突に訪れるもの。
ロゼ・マーブルハートは複雑な表情を浮かべながらも、はっきりとした意志を込めて別れを告げた。
対するバルジオ・トゥメイトは、机に座ったまま黙ってその言葉を聞き入れている。
この二人の関係の終わりもまた唐突なものだった。
「…………」
「っ……」
あくまで無言を貫くバルジオに、ロゼは気まずそうに身を抱きしめた。
指先が自分の腕を強く掴んでいるのは、彼の沈黙に押し潰されそうな心の揺れを隠すためだ。
今いるのはバルジオの執務室。
スフェン教の中でも高い地位にある彼に相応しい場所でありながら、装飾は驚くほど少なく、落ち着いた空気が漂っている。それは華美を嫌う彼らしい質実さの表れだった。
しかしロゼにとって、この部屋は決して安らげる場所ではない。
かつて孤児院の子供たちを人質に取られ、身体を差し出すしかなかった。
その屈辱の記憶が、壁や机のひとつひとつに刻み込まれているからだ。
(……私は、もう大丈夫)
そう言い聞かせるように、ロゼは自分を奮い立たせた。
ここにあるのは、単なる屈辱の記憶だけではない。
孤児院の子供たちを人質に取られ、身体を差し出すしかなかった。
それは確かに事実だ。
だが、それだけではなかった。
途中から間違いなく、自分は快楽に溺れ、人質の有無に関係なくバルジオに抱かれることを悦んでいた。
その記憶を思い出すだけで、今も甘く痺れる感覚が全身を駆け抜ける。
それが、ロゼには何よりも辛いのだ。
「……失礼します」
ここに来たのも、その記憶を断ち切るため。
師であるベリルとの戦いに敗れ、仲間たちの激励を受けて再び立ち上がったロゼにとって、それは避けては通れないことだった。
だからこそ、バルジオが最後まで一言も別れを告げなかったとしても、気にする必要などない。
そう自分に言い聞かせ、ロゼは深く頭を下げ、静かに背を向けた。
「……ロゼ」
「…………」
だが、ロゼの足はバルジオが名前を呼ぶ言葉に止まってしまう。
それでもロゼは決意は変わらないと、振り返りはしなかった。
「……残念です」
その声音には、確かに心からの嘆きが滲んでいた。
だが同時に、ロゼは気付くべきだったのだ。
バルジオ・トゥメイトという野心あふれる男が、本当にただ別れを受け入れるはずがないことに。
「……え?」
どうあれバルジオから別れの言葉がもらえた。
そう考えたロゼは無言で部屋を出ようとして気付いた。
自分の足がまるで床に縫い付けられているかのように、一歩も動かなくなっていることに。
「本当に残念ですよロゼ。私は少なくとも、奴隷としては貴女を愛していたのに」
「っ……! 私に、なにを……!」
後ろでバルジオが椅子から立ち上がった気配を感じながら、ロゼは己の考えが甘かったことに歯噛みする。
あくまで人質が居たから手を出せなかっただけで、ロゼがその気になれば、バルジオなど一瞬で殺せる。
その事実が油断を呼び、今の縛めを生んでいるのだと悟ったのだ。
だが、気付いた時にはもう遅かった。
ロゼの身体は足だけでなく、指先ひとつさえ思うように動かず、まるで全身が見えない鎖で絡め取られたかのように支配されていた。
「っ……」
「このチョーカーを外してなくて偉いですよ、ロゼ。これはあるお方から譲って貰った魔装具ですからね」
近寄ってきたバルジオの指先が、冷ややかにロゼの首元の肌へ触れた瞬間、ピクリと全身が震えた。
意識的に動けはしないようだが、反応のようなものはするようだ。
だが、それを考える暇がないほどロゼは自分がしたミスの愚かさを呪っていた。
(外しておけば……でも言われるまで意識も……まさか、これも……!?)
ロゼの直感は正しかった。
快楽で彼女を絡め取り、支配下に置いてきたバルジオだが、ロゼを完全に信用したわけではない。
だからこそ、彼は用意していたのだ。
ロゼの首を飾るそのチョーカー型の魔装具には、裏切り防止の仕掛けが施されている。
今のように身体の自由を奪うだけではなく、付けていること自体に疑問を抱かせないという、悪辣な効果が秘められていたのだ。
「貴女が私を裏切るつもりなのは聞いていました。まぁそのおかげで失脚した奴らと違い私は無事なのですが」
「……っ」
暗に常に監視の目があったと告げられ、ロゼは息を呑んで形の良い眉を悔しげに寄せた。
教皇派の企みが失敗したにも関わらず、バルジオに余裕があるように見えたのも、どうやら思い違いではなかったようだ。
「ロゼ、貴女には再教育……いや再調教が必要なようですね。二度と私の手から溢れないように……」
(先、生……)
告げられた言葉は、刃のように鋭くロゼの胸に突き刺さった。
バルジオが弱いことなど恐ろしさの指標にはならない。
悪意だけで、恐ろしい存在であるバルジオの恐怖を思い出し、ロゼは目を硬く瞑る。
自らを正道に戻してくれた恩師の面影が必死に浮かび上がる。
けれどその光を呑み込むように、ロゼは再び闇に包まれていった。
「綺麗ですよロゼ。暫く任務でご無沙汰でしたからね。貴女も寂しかったでしょう?」
「っ……そんな、こと……」
バルジオに連れられて辿り着いたのは、屋敷の奥にある小さな聖堂だった。
普通に見れば信仰の場として設けられた場所に違いないが、実際には彼が己の欲望を満たすためだけに用意した私的な空間である。
その祭壇の上に、ロゼは無防備に寝かされていた。服はすでに剥がされ、白磁のような肌が隠すことなく晒されている。
90を超えるたわわな乳房は横に流れつつも張りを保ち、柔肉がぷるんと揺れそうなほどの重みを感じさせる。
腰から脚にかけては鍛えられた筋肉がしなやかに走っているが、それでも女性的な丸みを残しており、むっちりとした肉感は見る者を誘うようだった。
その魅惑的な裸体を感慨深く眺めるバルジオにロゼは目を逸らした。
「さて……あまり魔力は多いほうではないのですが」
「な、なにを……あっ……♡」
ロゼには理解できない独り言を洩らしながら、バルジオの掌がゆっくりと下腹部へと降りていく。
子宮の位置を正確に狙うように添えられた手のひらが、熱を帯びた肌をそっと押さえた。
ほんの軽い接触。
それだけで、ロゼの全身にピリッ♡と小さく電流のような快感が奔り、胸の奥に封じ込めていた記憶が勝手に呼び覚まされる。
押し殺したいのに、唇の隙間から甘い吐息が零れ落ちる。
頬は羞恥と恐怖で熱を帯び、心臓はいやらしく高鳴っていた。
だがバルジオの狙いは、まだその先にあった。
「────」
「んんっ!?♡ え、あっ♡な、ああっ!?♡」
謎の言語をバルジオが呟いた瞬間、ロゼの全身を貫いたのは、思い出された快楽とはまた別物の衝撃だった。
子宮を内側から直接掴まれ、優しく撫で回されるかのような錯覚が襲いかかり、腰が勝手にビクンと跳ねる。
バルジオは目を閉じ、手のひらを添えたまま微動だにしない。
それが、ロゼにはまるで祭壇に祈る聖職者のように静かでありながら、邪教徒の儀式のようにも見えていた。
「ふぅ……魔力を使う魔装具とは本末転倒な気がしますが……無事、完了したようですね」
「なっ……!?」
バルジオがゆっくりと手を離し、閉じていた瞼を開いた。
額にはわずかに汗が滲んでいるが、その瞳に宿っているのは疲労ではなく、満足感だった。
視線の先を追ったロゼは、息を呑んで言葉を失う。
「こ、これは……」
バルジオの視線の先、ロゼの下腹部には、信じ難い変化が起こっていた。
そこには、女性の子宮を彷彿とさせる奇怪な模様が浮かび上がり、淡い光を帯びながら蠢くように脈動している。
皮膚の上に描かれているはずなのに、その存在はまるで内側から滲み出しているかのようで、彼女自身の肉体と一体化していた。
それはまるで、彼女の子宮が肌の表面に浮かび上がっているよう。
ロゼは混乱と羞恥、そして理屈では説明できない恐怖に苛まれ、問いかけすら掠れた声でしか発せなくなっていた。
「私も詳しくは知りませんが……淫紋。そう呼ぶ代物らしいですよ」
「淫……紋……」
バルジオですら詳細を知らないというその存在を、ロゼに理解できるはずがない。
だが女として、いや、人としての本能が、ただその言葉だけで全身に危険信号を鳴らす。
肌に刻まれた奇怪な模様がじわりと疼き、まるで名を呼ばれたことで応えるように脈動していた。
「では、始めましょうか……ロゼを本当の意味で私のモノにする。儀式を」
「っ……私は……! んんんっ!♡」
儀式。
その言葉が耳に届いた瞬間、ロゼの背筋をゾクリと悪寒が駆け上がった。
それを否定しようとロゼは声を振り絞ろうとするも、なんの躊躇もなくガシッと掴まれた巨乳から走る甘い快楽が彼女の否定を押し留めてしまった。
「ふふふ、初めはちょっと硬さもありましたが、本当に柔らかくていやらしい胸、いやおっぱいになりましたね」
「くっ……あっ、はぁっ♡♡」
男であるバルジオの手のひらでも到底収まりきらないほどの巨乳が、いやらしく形を変えながら揉みしだかれていく。
大きな果実のように実った二つの乳房は、指の力に抗うことなく沈み込み、しかし押し返す弾力を伴って掌に淫靡な存在感を刻み込む。
「くぅ……あっ♡やめっ……はぁあぁっ♡♡」
胸全体がぷるんと艶めかしく震え、ロゼの口からは抗いようのない媚声が漏れて喉を震わせて甘く掠れた音が紡がれる。
開発された乳肉は、相応の敏感さも持っているのだ。
「もう乳首が勃ってきましたね。相変わらず敏感なようで安心しました」
「んぁっ♡あふっ♡そ、そんなこと……ふぁぁあっ♡♡♡」
僅かに硬さを帯び始めた乳首の周囲、薄桃色の乳輪を、バルジオの指の腹がじっくりとスリスリ♡と撫で回す。
乳輪を重点的に嬲られることで、ロゼは否応なく自らの乳首を意識してしまい、羞恥の熱で頬をさらに紅潮させた。
その恥じらいと快楽に同調するようにじわじわと昂っていく乳首は、やがてピンッ♡と乳輪ごと卑猥に盛り上がり、存在を主張してしまっていた。
「片方だけでは可哀想ですね。こちらもきちんと勃たせてあげましょう」
「ああぁああ……♡♡やめ、てぇ……♡♡ああっ♡ああんっ♡♡」
同じようにもう片方の巨乳の頂きも弄られてしまい、ついに両方の乳首が乳輪ごと天を突くように勃起した卑猥な姿を晒していた。
その光景を否応なく目にしてしまった瞬間、ロゼの中から羞恥と自己嫌悪が胸の奥で膨れ上がり、熱いものが瞳の奥に込み上げてくる。
涙がじわりと滲み、頬を伝おうとするのを堪えきれず、ロゼは顔を横に振った。
「さて……次は……」
「あっ……♡あっ……♡だめ、だめぇ……♡」
バルジオは口角を僅かに吊り上げ、二本の指を見せつけるようにゆっくりと動かしていく。
その行く先を察したロゼは、期待と恐怖が入り混じった満瞳で見つめてしまうも、すぐに首を振る。
だが、指は止まらない。
「ふあああぁあっ!!♡♡」
バルジオの指が捉えたのは、もちろん、ビンッ♡と反り返るほどに勃起した乳首の先端。
瞬間、左右の指がそれぞれの乳首を正確に捉え、指の腹で押し潰すように、軽く押し回しながら先端をクニクニッ♡と弄ぶ。
乳首は押し込みから解放されるたびにビンッ♡と弾けるように硬く震え、ロゼの身体はびくん♡と甘く跳ねた。
そのあまりの快感に、ロゼは思わず仰け反りながら甲高い声を上げるしかなかった。
「ひぁ、やっ、あぁっ♡あふぁぁっ♡♡ちくびっ♡ちくびだめぇっ♡♡あぁあああっ!♡♡」
爆乳自体が敏感にされてしまったように、ロゼは乳首も非常に敏感に調教されていた。
日々バルジオによって丹念に開発されてきた弱点を久しぶりに容赦なく責められれば、ロゼは喘ぎ声を我慢など出来ない。
ただ快楽に身を震わせて、乳肉を震えさせてしまうだけだった。
「んはあぁ♡だ、だめぇ……だめぇ!♡♡♡ こんなぁ……わたし、も、もう……イ、イッ……♡♡」
「イクのですね。ほら、乳首で淫らに果てなさい!」
「~~~~~っっっ!!?♡♡♡」
トドメとばかりに、ぎゅうううっっ♡と両方の乳首が強く抓り上げられる。
その瞬間、乳首から突き抜けた熱が胸の奥、腹の底、そして子宮のあたりまで一気に駆け抜け、ロゼの全身がびくびく♡と跳ね上がった。
ロゼが絶頂に達したのだ。
爪先までピンと伸びきったロゼの肢体が弓なりに張り詰め、全身を襲う痙攣がとめどなく繰り返されていく。
「きましたか……!」
バルジオの口元が満足げに歪むのと同時に、ロゼの下腹部、子宮の位置に刻まれた淫紋が、眩いほどの光を放ち始めた。
光は脈動するたびに強さを増し、淡い金色から妖しく桃色へと変化していく。
バルジオはその変化に驚愕と歓喜を混ぜた笑みを浮かべ、祈るように見入っていた。
一方、ロゼにはそれを気にする余裕などない。
(ぁぁぁぁ……♡な、んか……頭が、白く……♡♡♡)
絶頂で感じる目の前が真っ白になる感覚が、いつまでも終わらない。
それは快感というよりも、何かに侵食されていくような異様な感覚だった。
ロゼは瞬きを繰り返しながら、痙攣する身体をどうすることもできず、ただ虚ろな息を漏らすばかりだった。
「さぁもっとイカせてあげなければ……完成はまだ遠い」
「完……成? なにを言って……ひっひいい!?♡♡ や、やめ、そこ、やめっっ!♡♡」
バルジオの口から漏れた完成という言葉の意味を問い返そうとした瞬間、ロゼの意識は強制的に快楽の渦へと引きずり戻された。
気付けば、バルジオの手がいつの間にか太腿の間に入り込み、指先がぬめるほど湿った花弁をなぞっていたのだ。
そこは、洪水のように愛液で濡れそぼっていた。
滴る雫が太腿の内側を伝い、祭壇に溢れていく。
膣口に触れるたび、ぬちゃり♡くちゅり♡と淫らな音が響き、ロゼの羞恥と恐怖をさらに煽った。
「もう愛液でトロトロではありませんか。やはりロゼは淫乱ですね」
「ちがっ!♡♡ わた、私はそんな淫乱じゃっ……!! ひゃうぅぅっ!♡♡」
否定の言葉を口にするより早く、バルジオの指先が花弁を左右に広げた。
ぴくぴくと震える膣口が空気に晒され、露わになったそこはまるで心臓のように脈打っている。
羞恥に震えるロゼの身体を無視して、バルジオはぬめる中指をそのまま押し込んだ。
「んはぁっ♡やっ、やめ……♡♡あぅんっ♡はぁあぁんっ♡はぁっ、あぁっ……♡♡」
指先がずぷりと沈み込み、根元まで侵入した瞬間、ロゼの膣壁がびくびく♡と蠢いた。
生々しい肉の襞がまるで待ち焦がれていたかのように指を締め上げ、熱を帯びた粘膜がぬちゅぬちゅ♡と淫らな音を立てながら絡みつく。
バルジオがゆっくりと指を動かし、膣内を撫で回すたびに、ぬちゃっ♡くちゅっ♡と卑猥な水音が絶え間なく響き渡る。
バルジオの言葉通り、ロゼの身体は否定の声とは裏腹に、完全にできあがっていた。
(だ、めぇ♡流されちゃ、ダメなのにぃ……♡でも身体が、思い出しちゃってるぅぅ……♡♡)
幾度となく積み重ねた修行がロゼの肉体に強さを刻みつけたように、繰り返された調教はその身体に快楽の記憶を深く刻み込んでいた。
理性では抗っている。心は必死に否定している。
それでも、疼き出した肉体はバルジオを自らの主人だと認めてしまっていた。
「ロゼの身体は久しぶりに快楽をとても悦んでいるようですね。貴女もこれくらい素直になってくれたら嬉しいんですがね」
「わ、わたしはぁあ、あぁんっ♡♡ こんなこと、されてもぉ♡♡貴方に従わ、な、んあああぁっ!!♡♡」
精一杯の拒絶の言葉は、途中で蕩けた嬌声に掻き消された。
バルジオの中指が膣の奥を探るようにゆっくりと動き、やがて狙い澄ましたように膣壁の一点を押し上げる。
ぐにゅり、と内側から擦られるような感触がロゼの身体を貫き、全身の筋肉が一瞬で跳ね上がった。
指がわずかに曲げられ、柔らかな肉の奥をぐりぐりと擦り上げられるたび、ロゼの身体は無意識に腰を浮かせてしまう。
「んひぃっ!♡♡ そ、そこだめぇっ♡♡ あっ♡あっ♡あぁあぁっ!♡♡♡」
膣内がびくびくと収縮し、ぬちゃっ♡くちゅっ♡と卑猥な音が祭壇にこだまする。
快楽が一瞬で全身を駆け巡り、爪先から頭のてっぺんまで、甘い電流のような熱が突き抜けていった。
ロゼの喉は勝手に震え、息を吸うたびに熱っぽい声が漏れる。
それでもバルジオの指は止まらない。
ロゼの身体をロゼ以上に知り尽くしているように、責め立て続けていた。
身体の芯にまで響くような強烈な快楽に、ロゼの意識は再び真っ白に染まっていく。
「イッ……あぁあああああああっ!?♡♡♡」
思わず絶頂を宣言してしまいそうになったロゼは、それをギリギリで飲み込んだ。
けれど声も、身体も、もう止まらない。
執拗なGスポット責めに耐え切れず、ロゼはびくびくと痙攣しながら、高々と腰を上げたまま、勢いよく潮を噴き上げて果ててしまった。
「んあっ♡はぁーっ♡はぁーっ♡あ、ああぁあ、んぁあああ~~~!!!♡♡♡」
そして再び乳首絶頂の時と同じように目の前が真っ白になる感覚が、終わらずに引き伸ばされていく。
白い閃光が消えないまま、意識はぼやけ、思考はどこにも掴めない。
そのせいで無意識にだけ動けるロゼの身体は、上がった腰が、カクカク♡と痙攣するように小刻みに上下するたび、秘部からは壊れた蛇口のようにプシャァッ♡プシャッ♡と透明な飛沫が噴き出した。
それはあまりにも淫らに映る絶頂であった。
「あ……う……♡」
やがて、上がっていた腰がゆっくりと降りていき、ロゼの身体はそのまま祭壇に沈み込んだ。
全身から力が抜け、焦点の合わない瞳が虚空をさまよう。
半開きの唇からは涎がとろりと零れ、頬を伝う涙と混じって滑り落ちていき、息を吐くたびに唇が小さく震え、呆けた微笑のような形を作る。
その惚けた表情は、先ほどの絶頂がどれほど凄まじく、容赦のないものだったのかを雄弁に物語っていた。
(こん、な……私……は……?)
熱病に侵されたように火照るロゼの全身は、もはや魔装具の力がなくとも動かせないほどに脱力していた。
それでも、屈するわけにはいかない。
そう思考を巡らせた瞬間、ロゼは気付いてしまった。
バルジオの悪魔の如き、企みに。
(私は……何処に……え……?)
「その表情は気付いたようですね、ロゼ。貴女が悪いんですよ?」
「ぁ……ぁぁ……」
思考が乱れ、現状を理解できずにいるロゼを見て、バルジオはニヤリと口角を吊り上げた。
その表情から、バルジオの仕業だと確信出来たロゼは、かつてバルジオに堕とされた夜のように、恐怖で瞳を大きく震わせ、涙が溢れた。
「私、の……記憶……どこに……」
ガチガチと震える歯を何とか噛み合わせようとしながらロゼは問いかける。
そう、ロゼは思い出せないのだ。
バルジオに引導を渡した後、どの街へ向かうはずだったのかも、そこで誰に会うつもりだったのかも。
それらの記憶は、ロゼの中から跡形もなく消えていた。
それこそが、バルジオがロゼに仕込んだ悪魔の如き企みの成果のひとつだった。
「さぁ?」
「……え?」
そしてロゼは思い知る。
本当の絶望を。
「知りませんよ。ロゼに仕込んだのは性奴隷の淫紋。貴女を性奴隷にする過程で、私にとって不都合な記憶が消えるだけですからね」
「ぁ……ぇ……」
ここまできて、ロゼは自分がバルジオのことを真に見誤っていたことに気付いた。
自分のことを求めていたことは知っていたが、あくまでそれは派閥としての地位や思想が理由だと思っていたのだ。
だが、違う。
教皇派の立場、信念、理想。
どれも関係ない。
バルジオがロゼを本当の意味で私のモノにすると言った理由はただ一つ。
「いらないですよね。ロゼは私のモノになるんですから」
バルジオ・トゥメイトという男は、求めていたのだ。
ロゼ・マーブルハートという一人の女、そのものを。
「ひううううっ!♡♡ ふううううううぅぅっ!♡♡♡ あおぉおぉぉおっ!♡♡♡」
四つん這いにさせられたロゼの身体が、後ろから突き上げられるたびにびくびく♡と跳ねる。
後ろから腰を掴むバルジオに激しく犯されているのだ。
激しい衝撃に合わせてロゼの巨乳はばるんっ♡ばるんっ♡と暴れ、重みのある肉の塊が空気を震わせながら弾み続ける。
結合部では、極太の肉棒が容赦なく出入りし、ぬちゃっ♡ずちゅっ♡と粘ついた水音を響かせ、白く濁った愛液が飛び散って祭壇を汚していく。
本格的にバルジオはロゼを堕としに来たのだ。
(いや、いやいやいやいやぁぁぁ! 忘れたくないっ! 忘れたくないっ!)
絶頂してしまうたびに記憶が薄れていく。
その法則に気付いてから、ロゼはずっと快楽を我慢しようとしてきた。
だが、それでも不可能だった。
(忘れたくないのに……気持ち良い! 気持ち良いのが止まらないぃぃ!)
いくら歯を食いしばっても、我慢しようとしても全くの無駄。
快楽に溺れた身体は言うことなど聞かない。
志しだけでは何も変わらない。
一度堕ちてしまった以上、ロゼはもう快楽から逃れることなど出来ないのだ。
「あひぃいいぃいんっ!♡♡♡」
ズンッ!と子宮を力強く突かれた瞬間、ロゼの背筋が巨乳をばるんっ♡ばるんっ♡と弾ませながら、極限まで弓なりに張り詰める。
身体の奥で何かが弾け、ロゼはまたひとつ、逃げ場のない絶頂に飲み込まれた。
絶望の果ての快楽に達した証のように、また淫紋が脈打つような強い輝きを放っていた。
「いよいよ完成しそうですよ……ロゼ!」
(消える私が……消える……! 助けて、助けて、せ、え……?)
歓喜に満ちたバルジオの声が遠くに霞むほど、ロゼの思考は一瞬で止まった。
時間が引き伸ばされたように、意識だけが異様に加速していく。
(誰に……? 私は、誰に助けを……? 私は、私は、私は……?)
たしかに誰かに助けを求めていた。
思い出せない。
たしかに誰かが助けてくれると信じていた。
思い出せない。
たしかに誰かがずっと心の中にいた。
思い出せない。
(……私は?)
もう、ロゼの中にその答えは存在しなかった。
「これで、完成です!」
「あぁああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!♡♡♡」
空っぽになったロゼの中へ、代わりに白濁し熱を持った欲望が流し込まれていく。
それは、重く、熱く、濃く、彼女の内側を埋め尽くす。
ロゼが欲しかったもの、そしてすべてを捧げるべきもの。
それだけが、今のロゼにとっての世界のすべてになっていった。
「はぁ……さぁロゼ。行きましょう。私たちの世界へ……」
ゆえに今日、ロゼ・マーブルハートの世界は終わりを迎えたのだ。
「ただいま帰りましたよ」
バルジオは、証拠ごと焼き払った旧屋敷の代わりに建てた、郊外の新たな屋敷へと戻ってきた。
目立たぬよう意図的に小規模に造られたそれは、屋敷というよりも隠居の身が住まう隠れ家といった趣だ。
だが、この屋敷を建てた目的を考えれば、使用人などを雇うわけにはいかないため、丁度良かった。
「お帰りなさいませ。ご主人様」
ここには神官騎士副団長という肩書を捨て、流浪の旅に出たはずの少女、ロゼ・マーブルハートがいるのだから。
「ふふ、その格好、似合ってますよ」
「ぁ……♡ありがとう、ございます……♡」
バルジオに褒められたロゼは、恥じらいと悦びの入り混じった笑みを浮かべながら、頬を紅潮させて小さく頭を下げた。
その姿は、一見すれば主に仕えるメイドのようにも見える。
だが、実際には常識から大きく逸脱した、淫靡な装いであった。
白と黒のツートンカラーを基調としたエプロンドレスは、清楚さを装うように見せかけながらも、胸元には生地と呼ぶにはあまりに頼りない細い布が二枚垂れているだけ。
わずかに動けば布が胸の谷間を滑り、すぐにでも乳首が覗きそうになる。
さらにスカートも異常なほど短い。
しゃがめば下着が丸見えになるのはもちろん、少し角度を変えて覗けば、後ろから尻の丸みがそのまま露出してしまうほどだ。
その淫らな姿は、男の欲望を煽るためだけに仕立てられたもの。
それにも、かかわらず、ロゼはまるでそれを誇らしげに着こなしているようだった。
「では……失礼致します……♡」
ロゼは行儀良く膝を揃えたまましゃがみ込み、両手で丁寧にバルジオのズボンを下ろしていく。
まだ玄関の扉を閉めたばかりだというのに、彼女にとってのお勤めはもう始まっているのだ。
「ハァ……♡今日もご立派です……♡」
ボロンと飛び出したバルジオの肉棒を目にした瞬間、ロゼの瞳がとろりと熱を帯びる。
それは限界まで張り詰め、皮膚の下で血管が浮き上がるほどに脈動していた。
ロゼは恍惚の吐息を洩らし、まるでそれが自分の役目の証であるかのように、両手を添えてそっと頬を寄せる。
「では今日も存分に私のおっぱいまんこを味わってください……♡♡」
ロゼは恍惚とした笑みを浮かべ、胸元の布を指先で摘まんでひょいと退けた。
むき出しになった巨乳がぶるんと揺れ、熱を帯びた肌に汗が光る。
そのまま彼女は膝を進め、バルジオの目前でゆっくりと両の乳肉を寄せた。
むぎゅっ♡と押し潰される柔肉が男の肉棒を包み込み、熱と脈動が肌を通して伝わってくる。
硬く脈打つそれを押し挟み、ロゼは胸を上下に動かし始めた。
先端が乳肉の谷間をぬるりと滑るたびに、濡れた音が立ち、先走りが白い肌に線を描く。
「どうですか……? 気持ち良いですか……?」
「ええ、気持ち良いですよ……でも、もっと激しくして欲しいですね」
「はい……♡仰せのままに……♡」
ロゼは従順に頷くと、両手で左右の乳肉をぐっと押し込み、男の肉棒をさらに深く包み込む。
そのまま胸を上下に動かし、乳房全体を使って扱きあげるように肉棒を擦り上げていく。
乳肉が押し潰されては弾み、再び包み込むたび、むにゅっ♡ぬちゅっ♡と淫らな音が鳴り続ける。
「はぁ♡はっ♡あん♡れろぉ……♡」
ロゼの舌がだらしなく突き出され、乳肉の隙間から覗く肉棒の先端をとろりと舐め上げる。
唾液が糸を引きながら鈴口を辿り、ぺろ♡ぺろ♡と舌先が滑っては絡みつく。
そのたびに乳房が揺れ、谷間の奥で肉がぬちゅっ♡と擦れ合う。
白く濡れた唇と跳ねる胸、どちらも男を誘うように蠢くその姿は、並の男なら一瞬で果ててしまうほど淫らだった。
(ああ……やはり私は間違っていなかった)
その光景を前に、バルジオは表情に出している以上の昂ぶりを内に秘めていた。
先日の暗殺計画の失敗や、神官騎士団での影響力が強い手駒であるロゼを失ったことで、教皇派が大きく勢力を落としたことも、もはや取るに足らない。
そんなもの、いくらでも取り戻せる。
バルジオの望みはロゼを完全に支配し、自分だけのモノにすること。
そのためにこそ、バルジオはあの儀式を行ったのだから。
「くっ……出ますよ。ロゼ」
「ふぁいっ♡どうぞ、ご主人様の精液を、どうかわたしのおっぱいまんこに注ぎ込んでください♡♡あぁんっ!!♡♡♡」
バルジオの荒い息が混じる声に、ロゼは奉仕の手を止めることなく、恍惚とした笑みを浮かべて頷いた。
ロゼは息を漏らしながら、胸をすり合わせるように上下へと動かし、乳肉の間で熱を逃がさないように密閉していく。
やがて、びゅるるるっ♡びゅくっ♡びゅくるるっ♡と勢いよく白濁した精液が弾け、ロゼの谷間を満たしていく。
どろりとしたそれが溢れ、彼女の鎖骨を伝って胸の谷を流れ落ち、ぬるりとした筋が肌を滑っていく。
顔を上げたロゼの頬にも、飛沫が散った。
だが彼女は拭おうとせず、むしろ恍惚とした笑みを浮かべて舌先でそれを掬い取る。
「あぁ……♡勿体無い……♡」
ロゼは掬い取った精液を口内にしまい、喉をこくり♡と鳴らして飲み込んでいく。
その姿を見ながら、バルジオもまた笑みを浮かべ、興奮で乾いた唇を舐めた。
「ロゼ。湯浴みは後です。ベッドに行きますよ」
「あ……♡はいっ♡わかりましたご主人様♡♡」
精液をすべて飲み干したロゼは、恍惚とした笑みを浮かべて立ち上がる。
その瞳には迷いも恥じらいもなく、ただ従順な歓びだけが宿っていた。
バルジオは満足げに頷き、彼女の肩を抱いて歩き出す。
歪みに目を瞑れば、それは恋人同士にすら見えた。
「今夜も寝かしませんよ……ロゼ。たっぷり愛してあげますからね」
歪みに歪んだ愛のカタチは、こうして最悪の形で終わりを迎えた。
それは、自らに自信を持てずにいた一人の剣聖の力不足のせいなのか。
それは、強大な力を手にした悪辣な男の計略のせいなのか。
それは、誰にもわからない。
だが、ひとつだけ確かなことがあった。
「はい♡ご主人様♡性奴隷である私をいっぱいいっぱい……可愛がってくださいませ♡」
それは、ロゼの終わりには、快楽だけは確かに残ること。
それだけだった。