※この作品はR-18です。

快楽に堕ちるメス達   作:ムマ・N

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有償リクエストより
D.Gray-man、リナリー・リーです。
前に書いた異世界に迷い込んでしまった少女は、最悪の男に堕落する道へと転がり堕とされる。の続編です。
前作から読んで頂けるとより楽しめるとは思いますが、細かい部分を気にしなければ、今作だけでも大丈夫です。
では、どうぞ。


異世界に迷い込んでしまったエクソシスト少女は、最悪の男に捕まり、その掌の上で堕落へと転がされる(リナリー・リー)

 

「ハァ♡ハァ♡ハァァ……♡」

 

 薄暗い部屋の中に、熱を帯びた吐息が断続的に響いている。

 荒く、切迫したその息を漏らしているのは、リナリー・リーという一人の少女だ。

 彼女は本来、この世界の人間ではない。

 異能、イノセンスという力を宿す、別の世界からこの地へと迷い込んだ異世界人である。

 だが、今この場において、その出自も力も重要ではなかった。

 何故なら彼女は今、何ひとつ着るものを身に纏わない格好でいるのだから。

 

(なんとか、抜け出せた……)

 

 リナリーが着るものを持っていない理由。

 それは、ヒロという異様な力を持つ男に囚われた際、着ていた団服を剥ぎ取られてしまったからだ。

 むろん、ただ脱がされただけで済むはずもない。

 

(身体が……まだ、熱い……♡)

 

 ヒロに気に入られてしまったリナリーは、捕まった時だけではなく、このアジトへ連れ去られてからも、幾度となく犯されていた。

 処女だった彼女を容易く堕とすテクニックと、抗えぬ不思議な力によって、数え切れない絶頂を与えられた身体は、その証しとして淫紋と呼ばれる紋章を刻み込まれて、なお快楽の余韻を引き摺っている。

 歩くたびに膣奥がひくりと痙攣し、思い出したように甘い痺れが走る。

 その反応が、彼女がどれほど深く支配され、身体を書き換えられていたかを否応なく自覚させていた。

 それでもこうして脱走できたのは、ひとえにヒロが彼女を脅威と認識していなかったからだろう。

 

「あれは……」

 

 だからこそ、だろう。

 リナリーが監禁されていた部屋からさほど離れていない壁際に、見覚えのある団服が掛けられていた。

 全裸のままのリナリーにとって、それは救いに等しい存在だった。

 

「……せめてあれくらいは」

 

 まるで戦利品だと誇示するかのように、彼女の団服は壁に掛けられている。

 それが気にならないはずがない。

 だが、今は立ち止まっている場合ではないと、リナリー自身が誰よりも理解していた。

 早く服と武器を取り戻し、この場から離れなければならないのだから。

 

「よい……しょ」

 

 疼きだけでなく、何度も抱き潰された疲労が抜けきらない身体を無理に動かし、リナリーは団服へと手を伸ばす。

 だが、この配置すらもヒロの卑劣な罠だとはリナリーは全く気づかなかった。

 

「きゃ……!?」

 

 団服を壁から外した瞬間、ぷしゅっと圧の抜ける音が響く。

 次の瞬間、至近距離で噴き出したピンク色のガスが、リナリーの顔を包み込んだ。

 甘い匂いが鼻腔を刺した瞬間にはもう遅かった。

 

「〜〜〜〜〜っ!?♡♡♡」

 

 ゾクゾクゾクッ♡と背筋を一直線に電流が走り、肩から腰までが跳ね上がる。

 膣がひくりと締まり、乳首が一瞬で硬く尖り、全身から力が抜け、太腿が震えて、リナリーは団服を握りしめたままぺたりと床に座り込んだ。

 お腹の奥を中心に甘すぎる刺激が広がっていき、呼吸が荒くなり、視界が滲む。

 この現象の正体を、リナリーは知っていた。

 

(これ……♡まさか……♡)

 

 だが、正体に思い至ったところで、もう遅い。

 身体は理解よりも早く反応していた。

 握っていた団服がするりと床に落ちる。

 力の抜けた指先は、意思とは裏腹にEが近付いて来ている胸に。

 もう片方の手は、迷うことなく秘所へと向かわせていた。

 

「あっ♡んんっ♡やぁっ♡♡」

 

 自らの指が触れた瞬間、指の隙間から零れ落ちそうなほど張りつめた乳房が、大きく形を歪める。

 既に勃起していた乳首はさらに硬く、太く主張し、触れた衝撃がじんじんとした甘い快感となって全身へ広がっていく。

 

「んっ、くふっ♡ひぅっ♡ヒロ……ひゃあっ♡」

 

 同時に、秘裂へ浅く差し込んだ指を動かせば、ぐちゅぐちゅと湿った水音がはっきりと響く。

 絡みつく粘液が指を離さず、擦るたびに強い刺激が直接脳へ叩きつけられ、背筋がびくりと震え上がる。

 媚薬ガスに発情を引き起こされたリナリーは、抗うことも忘れ、自分の身体を自分の手で慰め始めてしまっていた。

 

(だめ……♡なのに……♡)

 

 本来のリナリーであれば、たとえ発情したとしても、こんな場所で自らを慰めることなど決してなかった。

 理性で押さえ込み、歯を食いしばり、耐えるはずだった。

 だが今は違う。

 ヒロに繰り返し抱かれ、絶頂を叩き込まれ、快感を覚え込まされた身体は、もはや彼女の意思だけでは制御できない。

 やめなければならないと理解している。

 だが、指は止まらない。

 快感に震える膣が、もっと触れろと訴えてくる。

 それが、調教の結果だった。

 

「んんっ♡んああっ♡んんんんーーーっ!!♡♡♡」

 

 リナリーの拙い手付きでも拙い手付きでも胸を揉んだだけなのに、乳首は鋭く跳ね上がり、指先のわずかな刺激にも過剰に反応する。

 秘裂を擦れば、すぐさま粘液が溢れ、指を絡め取るようにぬるりとまとわりつく。

 だからこそ、快楽を受け入れる前提に書き換えられてしまった肉体は、抗う暇もなくあっさりと頂点へと登り詰める。

 腹の奥がきゅっと締まり、膣がびくびくと収縮する。

 背を反らし、脚を震わせながら、リナリーはその波に呑み込まれた。

 高らかに嬌声を上げないよう、歯を強く食い縛る。

 それだけが、彼女に残された唯一の理性だった。

 

「はぁ……♡ああ……♡はぁぁぁ……♡」

 

 一度絶頂したことで、ある程度は落ち着いたのか、両手を床につき、指先に力を込めながら、リナリーは身体の内にこもった熱を吐き出すように荒い呼吸を繰り返す。

 まだ膣は敏感に脈打ち、乳首は硬いままだ。

 だが、先ほどのような制御不能な高まりは、ひとまず落ち着いている。

 内心では、こんな場所で自分を慰めてしまった事実に確かな動揺があった。

 それでも、今は立ち止まっている場合ではないのだ。

 

 ***

 

「はぁ……♡はぁ……♡」

 

 団服を身に纏ったリナリーは、脱出路を探すために再び歩き出していた。

 だが、その足取りは明らかに覚束ない。太腿に力が入らず、わずかに膝が震えている。

 原因は、取り戻した団服あった。

 

「っ……♡これ……♡擦れる……♡」

 

 リナリーが取り戻せたのは団服のみ。

 下着も何も身につけていない裸の身体に、直接それを通しているのだ。

 治まりきらない乳首が生地の裏側に押し付けられ、歩くたびに細かく擦れる。

 わずかな摩擦なのに、神経を直接撫でるような刺激となって胸に走る。

 動けば動くほど、生地や胸が揺れ、乳首を擦る。

 そのたびに小さな震えが走り、脚がさらに頼りなくなる。

 視覚的にも、浮き上がった先端が布越しにはっきりと主張している。

 隠したはずの身体は、皮肉にも、むしろ露わにされている時以上に卑猥さを強調してしまっていた。

 

「っ……!?」

 

 その時だった。

 ふらつく足取りのまま開いた一室に、リナリーの視界を奪うものがあった。

 

(黒い靴……!)

 

 そこに置かれていたのは、一見すればただの黒いパンプス。

 だが、エクソシストであるリナリーにとっては違う。

 それは彼女の武器、イノセンス、黒い靴なのだ。

 今の彼女には戦闘能力がない。

 身体は媚薬の影響を引き摺り、逃げることすら覚束ない。

 だが、あれを履ければ話は別だ。

 あれさえ手に入れば、逃げるしかなかった立場から、戦う側へと戻れる。

 揺らいでいた瞳に、はっきりとした光が宿った。

 

「あれがあれば……!」

 

 快楽の余韻で震える脚を無理やり動かし、リナリーは黒い靴へと駆け出す。

 太腿が力を失いかけても、胸が擦れて甘い刺激を生んでも、構わず前へ。

 だが、その瞬間、彼女は完全に油断していた。

 入口から見渡せる範囲に敵はいない。

 それだけで安全だと判断してしまったのだ。

 

「あ? なんだ、こいつ」

 

(しまった……!)

 

 黒い靴へあと数歩という距離で、低く濁った声が響く。

 反射的に振り向いた時には、もう遅い。

 小汚い布を羽織っただけの荒くれの男が、そこに立っていた。

 露わになった筋肉質な胸元が、わずかに汗で光っている。視線は明らかに獲物を見つけたそれだ。

 

「あ〜ボスのお気に入りか。脱走しやがったんだな? バカなことしやがるぜ」

 

 口調から、ヒロの部下、いや、手下と呼ぶべきだろう。

 ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべた男が、一歩、また一歩とリナリーへ近づいてくる。

 その視線は露骨だった。

 団服越しに浮き出る胸の形、擦れて強張った乳首の影、揺れる太腿へと、ゆっくりと舐め回すように這っていく。

 何をする気かなど、考えるまでもない。

 

「っ……来ないで……!」

  

 リナリーは反射的に後ずさる。

 だが、数歩も退かないうちに、背中が冷たい壁へとぶつかった。

 そうしている間にも、男はじりじりと距離を詰めてきた。

 

「おいおいそんなビビんなよ、ちょっと相手してもらうだけだぜ?」

 

「やめて……きゃあ!?」

 

 必死の叫びも、男には届かない。

 むしろその怯えた声を面白がるように、男はリナリーの腕を強く掴み、そのまま壁へと押しつけた。

 鈍い衝撃が背中を打つ。

 手首は簡単に片手で押さえ込まれ、身動きが取れない。

 これで、完全に逃げ場は塞がれた。

 

「さて……流石に犯したらボスにぶっ殺されちまうからな。何して貰うか」

 

 下卑た笑みを浮かべたまま、男は目の前で品定めでもするように視線を這わせ、思案を始める。

 

(このままじゃ……)

 

 だが、考えているのは男だけではない。

 拘束されたまま、リナリーも必死に思考を巡らせていた。

 このままでは辱められるだけでは終わらない。

 再び監禁場所へ戻され、今度こそ完全に自由を奪われるだろう。

 それだけは、避けなければならない。

 何をしても。

 

「……離して、ください」

 

「ん? どうした」

 

 先ほどよりもわずかに低く、しかしはっきりと懇願の色を滲ませた声に、男は思考を止める。

 腕を押さえていた力が緩み、視線がリナリーへと戻る。

 その変化を、リナリーは逃さない。

 さらに懇願の色を強めた瞳を向けると、男はにやりと口角を吊り上げ、拘束していた腕を離した。

 代わりに、見下すように立ち位置を整える。支配する側の余裕を誇示する構えだ。

 

(絶対に帰るんだ……みんなの下に……)

 

 男の熱を帯びた視線と荒い呼吸を感じながら、リナリーは意識を内側へと引き戻す。

 思い浮かぶのは、大切な仲間たちの顔だ。

 今から自分がしようとしていることが、どれほど屈辱的で、どれほど穢れた選択なのか。

 理解した上で、それでも選べるように。

 必ず戻る。

 そのためなら、なんでもするのだ。

 

 ***

 

「うおっ、すげぇ……こんな感覚は初めてだ……」

 

「んっ、んっ♡んんっ♡んあっ♡」

 

 部屋の中に、男の低く濁った呻きと、リナリーの荒い息遣いが重なって響く。

 これこそが、彼女の選んだ手段だった。

 

(気持ち良さそう……これなら、上手く隙をつけば……)

 

 団服の前を開き、露わにした巨乳で、椅子に座った男の肉棒を包み込む。

 柔らかな乳肉が圧迫し、上下に動くたびに肉棒が埋もれていく。

 ヒロに幾度となく仕込まれた奉仕、パイズリだ。

 リナリーが選んだのは、自ら進んで奉仕することで、男の警戒を解き、理性を鈍らせること。

 その狙いは、確実に成功していた。

 男の意識は完全に快楽へ釘付けだ。

 呼吸は荒く、腰がわずかに浮き上がる。

 あと少し。

 ほんの一瞬の隙が生まれれば、道筋はある。

 

「はぁ……♡んっ♡ふぅっ♡」

 

 だが、この作戦には一つだけ、無視できない懸念があった。

 

(熱い……♡あの人のに比べれば、全然……小さいけど……♡)

 

 男の肉棒を乳肉で挟み、ゆっくりと擦り上げるたびに、リナリー自身の胸にもはっきりとした快感が走る。

 張り詰めた乳首が押し潰され、摩擦でじわりと痺れが広がる。

 媚薬ガスの影響もあるだろう。

 絶頂直後で胸が敏感になっていることも否定できない。

 だが、それだけではない。

 それ以上に危険なのは、リナリー自身の問題だった。

 奉仕せざる得ない状況に身体が反応してしまっているのだ。

 

「ぐぉ……! も、もう、出ちまう!」

 

「きゃ……!?♡」

 

 だが、今回はその懸念が危険域に達するよりも早く、男の方が限界を迎えた。

 乳肉の中で肉棒が急激に脈打つ。

 強く膨れ上がった直後、びゅるっ♡びゅるっ♡と白濁した液体が吐き出され、熱が胸の谷間へと溢れ出した。

 突然の放出に、リナリーの身体がびくりと震える。

 予想していなかったタイミングだ。

 

(いま……!)

 

 しかし、リナリーは自身の動揺を押し殺す。

 射精直後の余韻で、男の視線は緩みきっている。

 荒い呼吸に合わせて胸が上下し、肩から完全に力が抜けていた。

 その一瞬を、リナリーは見逃さない。

 胸から肉棒を外すと同時に、床を強く蹴る。

 団服の前を閉じることすらせず、黒い靴へと一直線に駆け出した。

 

「あ〜気持ち良かった。おい、ボスのお気に入りかもしれないが俺に……あ? なにして……ぐわぁ!?」

 

 皮肉にもヒロに仕込まれた奉仕が、実を結んだ瞬間だった。

 

 ***

 

「だいぶ……進んだけど……っ♡」

 

 団服に身を纏い、足には発動させたことによりパンプスからロングブーツに変化した黒い靴。

 その姿だけ見れば、リナリーは元の戦うエクソシストへと戻っていた。

 だが、状況は決して万全ではない。

 荒い呼吸はまだ整いきらず、胸はわずかに上下し、身体には媚薬の余熱が残っている。

 ブーツ越しに床を踏みしめながらも、脚の奥に残る震えは完全には消えていなかった。

 それでも、アジト内を進み続ける。

 だいぶ距離は稼いだはずだ。

 だが、出口はまだ見つかっていない。

 

「早くしないと……」

 

 武器を取り戻し、団服を纏っても、リナリーの胸に余裕は生まれなかった。

 万全ではないのもそうだが、何よりヒロに見つかってしまえば、その瞬間ですべてが終わる。

 再び捕らえられれば、次はもう逃げる機会すら与えられないだろう。

 焦りが胸を締め付ける。

 その思いが、足をさらに速めようとした、その時だった。

 

「あれは……!」

 

 前方の闇の中に、はっきりとした光が差している。

 薄暗い通路とは明らかに違う、広がりを感じさせる明るさ。

 その先にあるものが何か、考えるまでもない。

 出口だ。

 

(ここから脱出して……またみんなに……っ!)

 

 出口が見えたことで、自然とリナリーの頭に浮かぶのは仲間たちの顔だった。

 笑い合った日々、背中を預け合った戦場。

 帰れる。

 きっと帰れる。

 だが、その光景に、ふとヒロの顔が重なる。

 あの余裕の笑み。

 逃がすはずがないと言わんばかりの視線。

 その表情に胸の奥が少しだけ熱くなる。

 だが、それを違う、とリナリーは首を振った。 あと少し。

 あと少しで、外に出られる。

 光は、確実に近づいている。

 

「っ!? 罠!」

 

 次の瞬間、空気を裂く音と共に、それは飛来した。

 金属製の板が、まるで意思を持つかのように軌道を変えながら、一直線にリナリーを狙ってくる。

 最後まで、悪意は逃がさない。

 だが、今のリナリーには黒い靴がある。

 発動状態のブーツは、常人とは比較にならない機動力を与えてくれる。

 この程度の罠など、脅威にはならない……はずだった。

 

「えっ!? きゃあ!?」

 

 だが、リナリーの武器であるはずの黒い靴は彼女を裏切った。

 次の瞬間、黒い靴が異様な重みを帯び、踏み出そうとした足が床へ吸い付くように固定される。

 力を込めても、一歩も前へ出られない。

 その状態では、罠を避けられるわけもない。

 抵抗する暇もなく、金属製の板に開いた穴へリナリーの両腕と頭が嵌め込まれた。

 がしゃん、と重い音が響き、金属は完全に閉じる。

 リナリーは罠によって、ギロチン拘束されてしまったのだ。

 

「こ、こんなもの……! な、なんで……! さっきは……!」

 

 立ったまま、尻を突き出す形で固定されている無様な姿を晒しながら、リナリーは必死に足を引き上げようとする。

 太腿に力を込め、腰を捻り、黒い靴を床から引き剥がそうとする。

 だが、黒い靴は微動だにしない。

 まるで床と溶け合ったかのように吸い付き、彼女の意思を完全に拒絶していた。

 もちろん、細工されている可能性を考えなかったわけではない。

 先ほど、男を倒す際に問題なく発動できた。

 その事実が、罠はないと、勝手に判断してしまったのだ。

 

「ハハハッ! 獲物が見事に罠にかかったな。だったか?」

 

「その声は……!」

 

 振り向くこともできないままでも後ろから聞こえてきた声の主が誰だか、リナリーにはすぐにわかった。

 人を小馬鹿にするような、自分が絶対者だという確信に満ちた声色。

 間違えるはずがない。 リナリーが最も見つかることを恐れていた存在、ヒロだ。

 

「ハハハ! そんな所でケツを突き出してるなんて……誘ってるのか?」

 

「っ……! そんな、わけ……」

 

 ヒロの言葉が挑発であることは、理解している。

 わざと羞恥を煽り、心を揺さぶろうとしているのだと。

 それでも、リナリーは強く言い返せなかった。

 彼女は今、両腕と頭を固定され、身動きの取れないまま、自然と尻を持ち上げた姿勢になっている。

 さらにリナリーの団服は足の動きを妨げないためのミニスカート。

 下着すら付けていない今、その布は何の防御にもなっていないのだ。

 わずかな動きで太腿の付け根まで露わになり、背後からは隠しようもない。

 誘っているはずがないが、そう見えると言われれば、完全には否定できなかった。

 

「まだ見えてないが、それでもわかるぞ? まんこから垂れた愛液が糸を引いているからな」

 

「やっ……♡んんんっ♡ふぁぁ……♡」

 

 背後から降ってくるヒロの声に、リナリーの身体がびくりと震える。

 ヒロの指が、太腿の内側をつーっ♡とゆっくり撫で上げてくると、汗ばんだ肌の上をなぞる感触が、ぴりりと甘く鋭い刺激となって走った。

 触れられたのは太腿のはずなのに、反応はそこに留まらない。

 股間へ、腹へ、胸へと波紋のように広がり、下半身全体がひくりと跳ねる。

 リナリーの脚は、本来は戦うための武器。

 黒い靴と共に敵を蹴り砕くためのものだ。

 だが、ヒロの指先にかかれば、その脚はたちまち敏感な弱点へと変わる。

 触れられるだけで、身体が勝手に応えてしまうのだ。

 

(ヒロの……♡やっぱり、全然違う……♡)

 

 まだ性感帯には触れられていない。

 太腿を撫でられているだけだというのに、リナリーの身体ははっきりと反応していた。

 逃走中に自分で慰めた時も。

 男に胸で奉仕した時も。

 確かに快感はあった。

 だが、それよりもヒロにただ太ももを撫でられる方が何倍も気持ち良いのだ。

 格が全く違っていた。

 

「ハハッ……」

 

 まるで内心を見透かしたかのように、ヒロが低く笑う。

 その瞬間だった。

 黒い靴が、リナリーの意思とは無関係に動き出す。

 ブーツが床を踏み鳴らし、両脚を左右へと強制的に開いていく。

 

「あう……!」

 

 太腿が限界まで引き広げられ、拘束された上半身は動かせないまま、下半身は無防備に晒される。 やはり、リナリーの黒い靴は、最初からヒロの制御下にあったのだ。

 

「あーあ。そんなに足を開いて。そんなに俺のが欲しかったのか?」

 

「ち、違……♡そんなんじゃ……♡」

 

 ヒロはわざとらしく肩をすくめ、まるでリナリーの意思で脚を開いているかのように決めつける。

 もちろん、そんなはずがない。

 黒い靴が勝手に動かしているだけだと、リナリー自身が一番わかっている。

 ヒロもそれを理解したうえで、あえて問いかけているのだ。

 だが、捻り出した否定の声は、驚くほど弱かった。

 

(違う……違うのに……♡)

 

 リナリーの言葉には熱い息が混じり、甘さを帯び、震えている。

 必死に否定しているはずなのに、その響きはどこか曖昧で、頼りない。

 本当にリナリー自身の意思で脚を開いたのではないかと、錯覚させるほどだ。

 

「なら、望み通り……くれてやるよ!」

 

「んあぁああぁあ!?♡♡♡」

 

 拒否し切れないでいるリナリーの腟内に、ヒロの肉棒が突き入れられる。

 熱を帯び、蕩けきった膣内は、抵抗する間もなくそれを呑み込み、最奥まで貫かれてしまう。

 固定されたままの身体が大きく震える。

 金属板がぎしぎしと軋んだ音を立て、逃げ場のない身体に、肉棒の熱と硬さが容赦なく刻み込まれていく。

 腹の奥まで押し込まれたまま、リナリーは甲高い悲鳴を上げることしかできなかった。

 

「ハハッ、中は随分と喜んでるな! こんなにきつく締めつけやがって」

 

「あっ♡うっ♡ううぅぅっ♡♡」

 

 言い返したい。

 違うと、そうじゃないと叫びたい。

 だが、喉から溢れるのは言葉ではなく、甘く震えた喘ぎ声だけだった。

 膣は意思に反して収縮し、絡みつくようにヒロの肉棒を締め上げてしまう。

 否定の言葉よりも雄弁に、身体が快感を示してしまう。

 むしろ、以前よりも状況は悪化していた。

 

(き、気持ち良すぎる……!?)

 

 何か理由でもあるのか、媚薬ガスの効果がまだ残っているのか。

 理由は定かではない。

 だが確かなのは、捕らえられて犯されていた時よりも、今の方が明らかに敏感だという事実だった。

 ただ挿入されただけで、腟内は肉棒に貪欲に絡みつくようにうねり、奥へ奥へと誘い込むように脈動してしまう。

 膣壁が吸い付き、離すまいとするように収縮を繰り返す。自分の意志とは裏腹に、身体はヒロを求め、悦びを訴えている。

 リナリーの身体は完全に彼女の制御を離れ、ただ快楽に従うだけの雌へと変わり果てていた。

 

「ハハッ随分と気持ち良さそうじゃないか。なあ、リナリー?」

 

「そ、そんなこと……! あひっ♡♡ひっ♡♡ふわぁぁぁああ!!♡♡♡」

 

 ヒロはすぐに荒々しく動こうとはしない。

 喋らせるためか、ゆっくりと腰を引き、また深く沈めるように押し込む。

 一回一回がはっきりとわかるほど、丁寧な往復。

 そのたびに、結合部から湿った粘り気のある音が響く。

 ねっとりとした粘着質な音が結合部から鳴り響く。

 だが、たったそれだけで、リナリーは情けない嬌声を上げさせられてしまう。

 否定の言葉を続けたいのに、途中で崩れ、嬌声に変わる。

 膣から伝わる刺激があまりにも濃密で、軽く動かれるだけで思考が霞んで、理性が蕩けてしまいそうになるほどだった。

 

「ほら、どうだ? 正直に言ってみろよ」

 

 ヒロの動きが徐々に大きくなっていく。

 

「はっ♡はぅうううっ♡♡ひぐっ♡んんんっ!!!♡♡♡♡」

 

 押し込みが深くなるたび、引き抜きが長くなるたび、リナリーの反応も比例するように激しく跳ね上がる。

 突き上げられる衝撃に、全身ががくがくと震え、制御を失っていく。

 膝が抜けそうになり、太ももが力を失い、立っている感覚さえ曖昧になる。

 このままでは崩れ落ちてしまうが、それは許されない。

 黒い靴がリナリーの脚を強制的に支え続け、彼女の身体を犯されるための姿勢に固定する。

 それどころか、ヒロの腰の動きに呼応するかのように、じわりじわりと脚の開きが広がっていく。

 まるで主人に奉仕する召使のように、肉棒がリナリーの最も敏感な場所を抉るよう、角度を調整し、より深く貫けるよう、脚を開かせ続ける。

 リナリーは自分の意志では何一つ抵抗できず、ただ己の武器に操られ、快楽を与えられるための体勢を取らされ続けるしかなかった。

 

「ひゃっ♡んんんっ♡♡くぅうっ♡お゛ぉっ♡♡♡ふわっ♡♡あ゛っ♡♡〜〜〜ッ♡♡♡」

 

「自分で気付いているか? お前はな、こうやって拘束されて無理矢理されるのが、気持ち良いんだよ」

 

「そん、なっ♡んあっ♡わたしはぁ♡♡あひぃいいいっ!!!♡♡♡♡」

 

 ヒロが語りかけてくる声がリナリーの鼓膜を甘く揺らす。

 その言葉に意識が集中した瞬間、下腹の奥がきゅんと締まり、子宮の奥が痺れるように跳ねた。 否定したい。

 違うと言い切りたい。

 だが、声が続かない。

 快感で震える身体が、何よりの反論にならない証拠だった。

 自分はこんなにも淫らだったのか。 そう思うほどに絶望しながら、それでも快感の波から目を逸らせない。

 理性が溺れかけているのを、自覚してしまっていた。

 

「っっっ〜〜〜〜!!♡♡♡」

 

 挿入されてから、もう何度絶頂してしまったのか、数える余裕など、とっくに失われている。

 波のように押し寄せる快楽が、何度も何度も頂点へと連れ上げ、そのたびに全身が歓喜に溺れさせてくる。

 膣は勝手に締まり、奥は痙攣し、息は乱れ、視界は白く霞む。

 身体は、どこまでも素直だった。

 だが、それでも、リナリーは必死に耐えていた。

 肉体は快楽に溺れている。

 それでも、心までは屈していない。

 

(みん、な……!)

 

 ここで折れれば、本当に終わる。

 仲間の顔が、脳裏の奥で揺らぎかけては、また形を成す。

 仲間にまた会うために。

 最後の砦として残ったその想いだけが、崩れかけた意識を辛うじて繋ぎ止めていた。

 

「……あぁそういえば」

 

「……え?」

 

 だが、ヒロという存在はリナリーの予想を遥かに上回るほどに悪意に満ちていた。

 

「っっっっっ!?♡♡♡」

 

 一瞬、世界が止まった。

 心臓が内側から殴られたかのように跳ね、鼓動が耳鳴りのように頭蓋へ響く。

 同時に、これまで蓄積された快楽が、段差を駆け上がるように一段、いや倍にまで跳ね上がったのだ。

 身体の奥が強く締まり、視界が白く滲む。

 だが、それだけでは終わらない。

 

「なっ!?♡♡ あっ!?♡♡ ああっ!?♡♡」

 

 そんな快楽の中にも関わらず、リナリーの絶頂は寸前で遮断された。

 まるで、激流の只中に突然ダムが築かれたように、出口だけが封じられてしまったのだ。

 溢れられない熱が、行き場を失って内側で渦巻き、終点を奪われた快楽が、さらに膨れ上がっていく。

 

「淫紋で半減させておいた感度を戻してやったぞ。ついでに絶頂して気絶しないよう、絶頂出来ないようにしてやった。ハハッ、優しいだろ?」

 

「っっっ〜〜〜〜〜〜!!?♡♡♡」

 

 ヒロが原因を語る言葉が意識の遠くに響いている。

 だが、リナリーにその言葉に答える余裕などありはしない。

 抑えられていた感度が、一気に解放され、鈍らされていた神経が剥き出しになり、ただ息をするだけで電流のような刺激が駆け抜ける。

 そのうえで、出口だけを奪われ、絶頂へ到達する瞬間を、寸前で固定されたのだ。

 

(熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い!!♡♡♡)

 

 逃げ場を失った快楽という熱が膨張し続け、リナリーの身体の奥で暴れ回る。

 脚は固定されたまま、腰は突き上げられ、板を打ち鳴らすほどに身体が跳ねる。

 叫びは形を成さず、ただ震えた息だけが漏れる。

 終わらせてもらえない。

 それがどれほど残酷か、身体が思い知らされていた。

 

「ハハハッ、苦しそう……いや、随分と嬉しそうだなぁ? リナリー」

 

「んぉおおぉおおっ!!?♡♡♡ おっ♡♡おっ♡♡おっ♡♡おっ♡♡おぉっ!!♡♡♡」

 

 もはや返答どころか、意味ある言葉を発することも出来ず、リナリーの喉から零れるのは意味を持たない絶叫だけだった。

 終われない快楽が内側で膨れ上がり、声を言葉の形に整える余地を奪っている。

 ヒロはその姿を愉しむように、喉の奥で低く笑う。

 位置的に、表情など見えるはずがない。

 それでも、彼にはわかっている。

 絶頂を遮断されたまま、蕩けるリナリーのアクメ顔を見ることなど、。無数のスキルを持つ彼にとって、そんなことはあまりにも容易であった。

 

「オナニーの最中、俺の名前を呼んでいたな」

 

 だからこそ、全てをヒロは見ていた。

 

「あああっ!?♡♡ んぁぁぁぁぁっ!!!♡♡♡」

 

 その声は、背後からではなく、鼓膜のすぐ内側に直接落とされたかのように、魂に響いた。

 焼き尽くすような快楽の奔流の中で、逆に思考だけが冴え渡る。

 視界は霞み、身体は震え、理性は崩れかけているのに。

 頭の奥だけが、冷たいほどに鮮明になっていく。

 これらすべてがヒロのスキルによる干渉。

 彼は最初から、今日、この場で。

 リナリーの身体だけでなく、心まで堕とすつもりなのだ。

 

「俺を想いながらするオナニーは気持ち良かったか?」

 

(なにを……)

 

「あのバカにパイズリをしていた時は随分物足りなさそうだったな?」

 

(いっ……て……)

 

「俺のと比べていたのか? 本当に俺のが好きなんだなリナリーは」

 

(……るの)

 

 次々と投げかけられる言葉が、身体ではなく、魂の深いところを削っていく。

 見られていた。

 逃げ出した瞬間も。

 団服を手に入れた時のオナニーも。

 黒い靴を取り戻した時のパイズリも。

 すべてが、ヒロの掌の上。

 希望だと思っていた選択さえ、用意された道だったのだと理解させられる。

 冷たい絶望が、胸の奥へ静かに沈んでいく。

 だが、その絶望と同時に、奇妙な熱が芽生える。

 

(わた、しは……ヒロを……求め、てた……っ!?♡♡♡)

 

 その熱に意識を向けた瞬間、痺れるような快楽と共に、異様な幸福感が込み上げた。

 拒絶ではない。

 嫌悪でもない。

 胸の奥から滲み出るそれは、確かな歓喜だった。

 

(ヒ……ロ……♡)

 

 魂が、震える。

 否定しようとすればするほど、その震えは甘く強くなる。

 あまりに下劣な肉欲。

 そう切り捨てるのは容易い。

 だが、それが一時の錯覚ではなく、魂の底に沈殿し、泥のようにこびりついていたとしたら。

 逃げ場はない。

 

「リナリー」

 

「ほぉおおぉおおおお!!?♡♡♡」

 

 嵌められているギロチン台が、まるでヒロに抱き締められているかのように錯覚する。

 冷たい金属のはずなのに、逃がさない腕のように感じる。

 

「リナリー」

 

「あぁあああぁあぁあぁ!?♡♡♡」

 

 黒い靴で動かせない足が、もう離さないと掴まれているような気がする。

 

「リナリー」

 

「んおぉおおぉおおお!!!!??♡♡♡♡」

 

 名前を呼ばれるたびに。

 腰が打ち付けられるたびに。

 魂の芯が震える。

 涙が零れ落ちる。

 その涙の意味さえも、もはやリナリーには、わからない。

 あるのは、快楽と幸福感が混ざり合い、歪みきった感情だけだった。

 それが何よりも、決定的になる。

 

「ヒロぉぉぉぉ!♡♡♡ 私をイカ、せてぇ!♡♡♡」

 

 恐怖なら耐えられた。

 苦痛なら耐えられた。

 辱められるだけなら、歯を食いしばれた。

 だが、リナリーは幸せに逆らえなかった。

 身体を貫く熱。

 名前を呼ばれるたびに震える魂。

 絶頂を奪われ、焦らされ、それでも与えられる快楽。

 その全てが、甘美すぎた。

 

「子宮にいっぱい、いっぱい、ヒロの精液を射精して、イカせてぇぇぇぇ!!♡♡♡」

 

 ヒロに犯されれば。

 ヒロに絶頂させられれば。

 ヒロに射精されれば。

 もっと、もっと深く、幸福に沈める。

 その確信を、リナリーは、もう知ってしまっているのだから。

 

「ハハッ……良いぜ、リナリー。最高の堕落を見せてみろ!」

 

「あ゛っ……!?♡♡♡♡」

 

 どちゅんっ、と一際重い音を響かせながら、ヒロの肉棒が子宮口を押し広げた。

 奥を抉られるような感覚と同時に、稲妻が脳天へ突き抜ける。

 視界が白く弾け、呼吸が止まり、全身の神経が一斉に焼き切れたかのように震えた。

 身体の奥で何かが決壊する直前の確信と共に待ち望んだ瞬間が訪れる。

「んおぉおおおおぉおおぉおおおおお!!!??♡♡♡ イクッ♡♡ イックゥウウウッ!!♡♡♡♡」

 

 ヒロの精液が煮え滾ったマグマの如き勢いで子宮内を埋め尽くしていく。

 それと同時に、今まで堰き止められていた快楽が爆発するように解き放たれた。

 全身の筋肉が限界まで強張り、硬直した喉から声にならない絶叫が迸る。

 背筋が反り、指先まで痺れが走り、視界は白に塗り潰される。

 思考は完全に途切れ、何も考えられない。

 それでも、幸福だけが、濁りなく身体中へ広がっていく。

 

「あ゛ああ……おぉぉぉぉお……♡♡♡」

 

 リナリーの瞳はぐるりと裏返り、白目を剥いたまま虚空を見上げる。

 全身から力が抜け、拘束具がなければその場に崩れ落ちていただろう。

 骨の芯まで溶かされたような脱力感と、底の見えない疲労が波のように押し寄せる。

 だが、その内側には確かな変化があった。

 だが、そんなリナリーの心には深い楔が打たれていた。

 

「ん? あーあ……一回で飛んじゃったか。まだまだ満足してねぇってのに」

 

(気持ちいい……ちんぽ、気持ちいいぃぃ……♡♡♡)

 

 最後の支えだった仲間への想いさえ、白く塗り潰されていく。

 誇りも抵抗も、快楽の余熱に溶かされていく。

 そして、糸が切れたようにリナリーは項垂れた。

 楔を打ち込まれたリナリーが目覚めた時、どちらへ転ぶのか。

 それはもう、誰にもわからない。

 

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