※この作品はR-18です。

快楽に堕ちるメス達   作:ムマ・N

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有償リクエストより
ロクでなし魔術講師と禁忌教典、ルミア=ティンジェルです。
狂気すら感じる執着心に心の脆い部分を突かれた最高位の魔術師は、長き陵辱の果てに自ら堕落してしまう、の続編。
一応読まなくても楽しめはしますが、宜しければ前作も是非。
自分にしては少し珍しく前振り長めかも?
では、どうぞ。


欲望のままに求めた貴族の要求をその芯の強さから呑んでしまい、繰り返される快楽に押し流されてしまった爆乳少女(ルミア=ティンジェル)

 

「ほう……それで、私の力が借りたいと」

 

 アルザーノ帝国魔術学院。

 そこにある秘密部屋には外から差し込む光がなく、壁に灯された魔術灯の淡い輝きだけが、重く沈んだ室内をぼんやりと照らしている。

 学び舎の一角とは思えないほど空気は冷え、そこにいるだけで身を固くさせる。

 その部屋では、一組の男たちが密会していた。

 片方はこの学院の教師の一人、カルーナ=コルディ。

 他人の記憶に残り辛い、影の薄さを感じさせる糸目の黒髪の青年である。

 声も態度も穏やかで、取り立てて目立つ部分はない。

 だが、その薄い笑みの奥には、普段は隠しているであろう支配者特有の気配が滲んでいた。

 ただそこに座っているだけで、この場の空気が彼を中心に形作られている。

 そんな錯覚を抱かせるほど、カルーナは静かに、この部屋を支配していた。

 

「も、もちろん礼ならたっぷり……わ、私に出来ることならなんなりと……」

 

 そんなカルーナの静かな威圧に押され、金髪の中年男が肥えた身体を窮屈そうに縮こまらせていた。

 小太りと呼ぶには少し肉が付きすぎたその男の名は、サトゥ=アイオン。

 アルザーノ帝国貴族、アイオン伯爵家の当主である。

 本来ならば、いくらアルザーノ帝国魔術学院が治外法権気味とはいえ、一介の教師であるカルーナよりも立場は上のはずだ。

 爵位も財もあり、普段ならば誰かに頭を下げられる側の人間。

 だが今のサトゥに、伯爵家当主としての威厳は欠片もない。

 丸い頬にはじっとりと汗が浮かび、浅い呼吸に合わせて肥えた腹が小さく揺れている。

 落ち着きなく組み替える指先は震え、カルーナの顔を見ようとしては、すぐに視線を逸らしていた。

 

(な、なぜ……あやつがここに……)

 

 サトゥとカルーナは、互いに天の智慧研究会という魔術結社に所属する身である。

 もっとも、あくまで支援者という立場に過ぎないサトゥは、正式な結社の人間であるカルーナよりも組織内での立場は低い。

 しかし、それでもサトゥはアルザーノ帝国貴族、アイオン伯爵家の当主。

 この部屋に入るまでは、対等に話すつもりでいた。

 いや、場合によっては伯爵としての地位を笠に着て、カルーナに命令するつもりですらあったほどだ。

 だが、そんな思惑は入室した瞬間に完全に瓦解した。

 カルーナの膝に、甘えるように寄りかかっているある人物。

 その姿を見た瞬間、サトゥの肥えた身体から血の気が引き、気がつけば今のように平伏していたのだ。

 カルーナの顔を見ようとすれば、どうしてもその人物まで視界に入ってしまう。

 だからサトゥは顔を上げられない。

 伯爵家当主としての威厳も、支援者としての打算も、その存在を前にした瞬間から何一つ意味を成さなくなっていた。

 

(セリカ=アルフォネア!)

 

 セリカ=アルフォネア。

 その名を思い浮かべただけで、サトゥの喉は乾き、肥えた身体の奥から冷たい汗が噴き出した。

 彼女がどのような存在か。

 それを正しく語ろうとすれば、どれほどの言葉を費やしても足りない。

 アルザーノ帝国魔術学院教授。

 最低でも400年は生きているであろう存在。

 魔術師としての位階は最高位の第七階梯にして、元帝国宮廷魔導士団特務分室の執行官ナンバー21、世界。

 それだけの肩書きを並べ立ててもなお、セリカ=アルフォネアという女の異質さには届かない。

 人知を超えた絶対者。

 伝説や記録の中に名を刻まれるべき存在が、今はカルーナの膝に甘えるように身を預けている。

 その事実が、サトゥには何よりも理解できなかった。

 少なくともサトゥから見れば、彼女はそれほどまでに、自分たちとは存在そのものがかけ離れた女なのだ。

 

「まぁ……良いでしょう。彼女の存在は確かに押さえておいた方が良いですから」

 

「っ……あ、ありがたき、幸せ……」

 

 だが、いかなる理由であれ、カルーナ側にセリカが付いているならば、サトゥに選択肢などなかった。

 むしろ見方を変えれば、これは悪い話ではない。

 カルーナに頭を下げるという屈辱を飲み込めば、間接的にセリカの力まで利用できるかもしれない。

 汗で湿った額を下げながら、サトゥの胸の奥では、怯えに潰されたはずの打算がじわじわと息を吹き返していく。

 プライドは高いが、それ以上に欲望へ忠実な男。

 誇りも面子も、己の欲を満たすためならば、平気で醜い尻の下に敷ける。

 それが、サトゥという男なのだ。

 

「本当に宜しかったんですか? ご主人様……♡」

 

 サトゥが出ていってすぐ、セリカは魔術を解いた。

 服を着ているように見せかけていた幻がほどけ、隠されていた抜群の裸体が、薄暗い秘密部屋の中に曝け出される。

 白く滑らかな肌も、女らしく張った胸も、腰から尻にかけての柔らかな曲線も、先ほどまでの威厳あるセリカとはあまりにもかけ離れていた。

 セリカはカルーナの膝元に預けていた身体をゆっくりと起こすと、そのまま甘えるように彼の膝へ乗り上げた。

 そして、剥き出しになっていた肉棒へそっと指を絡める。

 細い指先が熱を確かめるように撫で、手のひらが従順に形をなぞるたび、セリカの唇から小さく甘い吐息がこぼれた。

 しかしその態度は、普段のセリカを知る者ならば悪夢としか思えないほど、本来の彼女とは繋がらないものだった。

 

「まぁ構いはしませんよ。失敗したとして私たちには何の影響もありませんし……それに」

 

「あんっ♡」

 

 セリカの問いに、カルーナは変わらず支配者としての顔で答えた。

 それと同時に、彼の手がセリカの裸体へ回される。

 白く滑らかな肌を撫でるように指が這い、やがて女らしく張った巨乳を鷲掴みにした。

 指が柔らかな乳肉へ沈み込み、形を歪めるように揉みしだいても、セリカは咎めるどころか嬉しそうに甘い声を上げる。

 その蕩けきった態度こそが、二人の関係を何より雄弁に物語っていた。

 

「私にはセリカがいれば十分。せいぜい彼が上手くいくことを祈ってあげますよ」

 

「ふぁ♡あぁんっ♡ご主人、さまぁ……♡」

 

 カルーナの言葉に応えるように、セリカはさらに身体を擦り寄せる。

 そこに絶対者たる強者の威厳など存在しない。

 あるのはただ、ご主人様の手に触れられるだけで頬を蕩けさせ、甘く震える一人の女の姿だけだった。

 そして今日もまた、二人は互いを求め合う。

 密やかな部屋の中で交わされる、その甘く歪んだ時間。

 だがその裏では、すでに一人の少女の運命を変えてしまう一手が打たれていた。

 

***

 

「無理ですな」

 

「そんな……」

 

 あまりにあっさりと突き放されたせいで、一瞬、言葉の意味を理解できなかった。

 胸の奥が冷たく沈み、喉に詰まった息だけがかすかに震える。

 それほどに、ルミア=ティンジェルの絶望は深かった。

 

(このままじゃ……)

 

 ことの始まりは、三日ほど前。

 ルミアのクラスの教員、グレン=レーダスが突然クビになるという話が出たのだ。

 たしかに普段は不真面目な男ではある。

 授業を放り出すこともあれば、だらしない態度で呆れさせることもある。

 それでも彼の教えは皆を救い、ルミア自身や、彼女の親友をも救ってくれた。

 何よりルミアにとってグレンは、淡い想いを向けている相手でもある。

 だからこそ、そんな話を素直に受け入れられるはずがなかった。

 

「ど、どうにかならないんですか! アイオン先生!」

 

「とは言いましてもなぁ……」

 

 鍵を握るのは、セリカから聞いたグレンの後任。

 最近、このアルザーノ帝国魔術学院に赴任したばかりの男、サトゥ=アイオンだった。

 彼こそがグレンが学院を去らなければならない直接の理由であり、セリカですらも軽々しく手を出しにくい、貴族関係の諍いを抱えた家の人間でもある。

 だからこそ、ルミアはこうして頭を下げるしかなかった。

 本当ならば納得などできない。

 グレンの代わりにこの男が来るという事実も、そのせいでグレンが追い出されようとしていることも、胸の奥では到底受け入れられない。

 それでも今は、感情をぶつけるより先に、目の前の男から少しでも譲歩を引き出さなければならなかった。

 

「私もねぇ……立場が色々難しいんですよ」

 

 しかし、サトゥは脂ぎった顎を撫でながら、ルミアの訴えをまともに取り合おうとはしない。

 困ったように眉を下げてはいるが、その目の奥には同情の色などほとんどなかった。

 むしろルミアが必死になればなるほど、どこか楽しむように、湿った唇の端がわずかに緩んでいる。

 それもそのはず。

 事実として、破天荒なグレンの存在は貴族のみならず、昔気質の魔術師や権威主義者たちにも煙たがられている。

 サトゥは、所詮自分はその氷山の一角に過ぎないと言いたいのだ。

 たとえ自分が譲ったところで、他にもグレンを排除したがっている者はいる。

 そう匂わせることで、彼はルミアの願いを簡単には通らないものとして見せつけていた。

 そんなサトゥに首を縦に振らせるには、彼にとって得になる条件を探し当てる必要があった。

 

「……どうすれば、良いんですか?」

 

 ルミアには、理不尽や困難を前にしても逃げ出さないだけの強い精神力がある。

 だが、それはあくまで正面から苦難に立ち向かう強さであって、相手の腹を探り、欲や打算を読み合うようなしたたかさとは別のものだった。

 優しく素直なルミアに、サトゥが本当に求めているものを言葉の裏から見抜くような腹芸はできない。

 だからこそ、彼女は遠回しな駆け引きなどせず、サトゥが何を望んでいるのかを真正面から問いかけた。

 どんな困難な条件であろうとも、グレンを救うためなら立ち向かうつもりだった。

 それが自分にできることなら、できる限り応える覚悟もある。

 だが、そんなルミアの真っ直ぐな覚悟は、予想外の方向から崩されていく。

 

「エルミアナ=イェル=ケル=アルザーノ」

 

「っ!?」

 

「元王女陛下である貴女に、私の望みが叶えられますか?」

 

 ルミアの本来の名前を口にしてなお、サトゥの表情に先ほどからの変化はなかった。

 脂ぎった顎を撫で、困ったような顔を貼り付けたまま、まるで世間話の延長であるかのように、その名を告げている。

 だが、その名前は今の世に存在しないはずのものだ。

 その瞬間、胸の内側を土足で踏み荒らされたような冷たい嫌悪が走る。

 ただの後任教師などではない。

 少なくとも、彼はルミアの事情を知った上でここにいる。

 そう理解した途端、サトゥの貼り付けたような笑みが、急にひどく気味の悪いものに見えた。

 さらに続いた問いかけは、まるで悪魔が契約書にサインを迫っているようで、ルミアは思わず息を呑んだ。

 

(私が……私が……)

 

 親友やクラスメイトたちの笑顔が、次々とルミアの脳裏に浮かんでくる。

 だが、やはり最後に思い浮かぶのは、恩人であり、淡い想いを寄せるグレンの姿だった。

 渋ってはいたが、同じくグレンを想うセリカに頼めば、何とかなるかもしれない。

 貴族とは関係のない教師たちへ必死に訴えかければ、状況を動かせるかもしれない。

 ほかにも何か手段があるのではないかと、ルミアは縋るように可能性を探し続ける。

 しかし、どれも所詮はかもしれないでしかない。

 グレンを確実に救えるという保証はどこにもなく、その不確かさが、逃げ道を探そうとするほどルミアの胸を強く締め付けていく。

 震える指を胸元で固く握り締め、ルミアは押し潰されそうな息をゆっくりと吐き出した。

 

「なんでも……します……」

 

 掠れた声とともに、ルミアは選択してしまう。

 それが最悪の未来に繋がるかもしれないとも知らずに。

 

***

 

(ククク……最高の展開じゃないか!)

 

 個人用のアトリエと称して作らせた秘密の部屋へルミアを連れ込んだサトゥは、小躍りしたくなるほど浮かれていた。

 閉ざされた扉を背にして、どうしても緩みそうになる脂ぎった頬を必死に取り繕う。

 いくら貴族とはいえ、サトゥ自身の魔術師としての腕前は三流に過ぎない。

 そんな男がアルザーノ帝国魔術学院の教師として赴任するためには、決して安くない金と手間がかかっていた。

 だが、学院へ入り込んでからはカルーナの協力もあり、すべてが面白いほどサトゥの望み通りに進んでいる。

 ルミアの正体を握り、グレンを追い詰め、さらにはセリカの助力すら得られない状況を作り上げた。

 それだけのお膳立てがあったからこそ、ルミアを自ら「なんでもする」と言わせ、この密室まで連れ込むことができたのだ。

 準備は整った。

 あとは目の前にいるルミアを、サトゥがどのように料理するか。

 ここから先こそ、彼の腕の見せ所であった。

 

「いかんいかん。さて……覚悟は決まったかね?」

 

 高揚感が顔に出ていたことに気づいたサトゥは、わざとらしく咳払いを一つして気持ちを切り替えた。

 背筋を伸ばし、あくまで威厳ある教師を装いながら、ゆっくりと部屋の奥へ向かっていく。

 浮ついた感情を即座に押し隠すその切り替えの速さは、さすが貴族と言うべきだろう。

 だが、何度引き締めようとしても、脂ぎった口元だけは抑えきれずに緩んでいた。

 そこに滲む愉悦の笑みが、この状況をサトゥがどれほど望んでいたのかを、何より雄弁に物語っている。

 

「おぉ……」

 

 しかし、どうにか取り繕った威厳は、一瞬にして崩れ去った。

 脂ぎった唇から、抑えきれない感嘆の声が漏れる。

 だが、それも仕方のないことなのだろう。

 装飾こそ少ない部屋の奥には、寝具だけは一流品に近い大きなベッドが置かれ、その上にはサトゥが長らく望み続けてきた光景が広がっているのだから。

 

「これで……良い、ですか?」

 

 そこにいたのは、頬から耳まで真っ赤に染めたルミアだった。

 俯いた顔は羞恥に強張り、閉じた膝の上では、細い指先が落ち着きなく震えている。

 そして何より、先ほどまで身に纏っていた衣服は、下着までも残さず脱ぎ捨てられていた。

 ルミアは生まれたままの姿で、頼りなくベッドの端へ腰掛けており、胸元は両腕で必死に抱え込み、両脚も隙間が生まれないほど固く閉じられていた。

 それでも、華奢な腕だけで爆乳と呼べるほど大きな胸を隠しきれるはずもない。

 柔らかな乳房は腕の上下から大きくはみ出し、浅い呼吸に合わせて、押し潰された乳肉がかすかに震えている。

 そこから細く括れた腰へ続く曲線も、膝を閉じることでむっちりと押し合う太ももも、何一つ隠せてはいなかった。

 隠そうと必死になればなるほど、かえって女としての肉付きと淫らさが際立ってしまう。

 その姿だけでも、ルミアの肉体がどれほど男の欲望を煽るものなのか、嫌というほど見せつけていた。

 

「なんと……こほん。ルミアくん。そのように隠していては、私の望みには到底届きませんよ」

 

「それ、は……」

 

 剥き出しになったルミアの肉体へ引き寄せられ、サトゥは知らず知らずのうちに二、三歩ほど近付いていた。

 だが、すぐに我へ返ったようにわざとらしく咳払いをすると、緩んでいた口元を引き締め、再び上位者としての威厳を取り繕う。

 このまま欲望のままに飛びつきたい衝動はあったが、それではいけない。

 たとえ倍以上も歳の離れた女であろうと、ルミアを侮るなとはカルーナから再三釘を刺されていた。

 強引に押さえつけるだけでは、彼女の心までは折れない。

 あくまでルミア自身が真の意味で抗えなくなるまでは、決して気を抜いてはならないのだ。

 

「……っ」

 

「おぉ!」

 

 そして、やはりルミアは強かった。

 震える唇を固く結び、サトゥの言葉を受け入れるように、胸を抱えていた両腕をゆっくりと下ろしていく。

 その瞬間、華奢な身体には不釣り合いなほど大きく、三桁に届きそうな真っ白い爆乳が、隠すものを失って露わになった。

 それほどの大きさでありながら、乳房は若々しい張りを保ち、重みに負けて垂れることなく、柔らかな半球を描いている。

 羞恥に浅く乱れた呼吸に合わせ、弾力に満ちた乳肉がわずかに上下し、そのたびに淡い桃色の乳首も小さく震えた。

 周囲の色素が薄いため、乳首は白い乳房の上に置かれたサクランボのように目立ち、その清楚な色合いが、かえってサトゥの欲望を強く煽っていく。

 だが、それだけではなかった。

 

「っ!」

 

「なっ……」

 

 ルミアは一度だけ強く目を閉じると、固く揃えていた両脚を、必要な分だけゆっくりと左右へ開いた。

 決して男を誘うような、下品な開き方ではない。

 それでも、むっちりと押し合っていた太ももの間が離れれば、そこに隠されていた秘所まで覆い続けることはできなかった。

 誰よりも見られたくなかったはずの場所が、サトゥの視線の先へ無防備に曝け出される。

 だというのに、ルミアは逃げなかった。

 真っ赤に染まった顔を俯かせ、全身を羞恥に震わせながらも、開いた脚を閉じようとはしない。

 その姿に欲情するより先に、彼女が示した覚悟の強さを思い知らされ、サトゥの顔に思わぬ動揺が走った。

 

(す、素晴らしい……身体だ……だ、だが……)

 

 夢にまで見たルミア、いや、第二王女の、若々しくも女を強く感じさせる肉体。

 目の前に惜しげもなく曝け出されたその裸体に、興奮せずにはいられない。

 だが、それ以上にサトゥを圧倒したのは、羞恥に震えながらも逃げずに足を開いた、ルミアの精神の強さだった。

 認めたくはないが、サトゥ自身、自分の容姿がどれほど醜悪であるかは理解している。

 そんな男の前で裸になり、粘つく視線に全身を舐め回される屈辱など、仕方がないと簡単に割り切れるものではない。

 嫌悪に顔を歪め、躊躇し、せめてもの抵抗を見せても不思議ではなかった。

 だが、ルミアは自ら腕を解き、自ら足を開いた。

 羞恥も嫌悪も呑み込み、グレンを救うという目的のために、己の肉体さえ差し出してみせたのだ。

 ただ裸を眺め、欲望のままに弄ぶだけでは、この強さを挫くことなどできない。

 ルミアを真の意味で屈服させるには、サトゥ自身も相応の覚悟を持って臨まなければならないのだと、嫌でも思い知らされていた。

 

(クソ……全て、奴の掌の上か……)

 

 口惜しさに奥歯を噛み締めながら、サトゥは自らの体内に仕込まれた魔導器を起動させる。

 それはカルーナが事前に埋め込んだものであり、ルミアがサトゥの手に余るようなら使えと命じられていた切り札だった。

 ルミアの強さも、それに気圧された自分が魔導器へ頼ることも、あの男には初めから見抜かれていたのだろう。

 どのような効果を発揮するのか、詳しいことはサトゥにも知らされていない。

 だが、それでも構わなかった。

 カルーナに利用され、たとえ悪魔へ魂を売り渡すことになろうとも、目の前のルミアを我が物にしたい。

 それが何よりも勝る、サトゥの醜く濁った欲望なのだから。

 

「ふぅ……では、始めるとしよう」

 

「っ……!」

 

 魔導器の起動で魔力を多少消耗したためか、先ほどまでの昂ぶりがわずかに収まったサトゥは、深く息を吐きながらルミアの隣へ腰掛けた。

 ベッドが男の重みで軋み、柔らかな寝具が大きく沈む。

 醜悪な男がすぐ隣まで迫ったことで、これから何をされるのかという実感が一気に押し寄せ、ルミアは強く目を閉じたまま全身を固くする。

 だが今度は、サトゥも止まりはしない。

 

「んっ……♡」

 

「おぉ……」

 

 抱き寄せるように回されたサトゥの手が、ついにルミアの爆乳を捉える。

 太い指が柔らかな乳肉へ沈み込み、その形を崩すように掴み上げた瞬間、ビクッとルミアの身体が跳ねた。

 それは、サトゥの手に触れられた嫌悪だけでは説明できない反応。

 自分でも予想していなかった声が喉から漏れ、強く閉じていた瞼が驚きに震える。

 

(えっ……? なんで……こんな……)

 

 周囲から良い子として扱われていても、ルミアはもう成熟した身体を持つ一人の少女だ。

 胸の奥へじわりと広がった感覚が何なのか、分からないほど幼くはない。

 誰にも知られぬよう自らを慰めた時、身体へ広がったものと変わらぬ快楽であることを、ルミアはすぐに理解してしまった。

 だからこそ、余計に分からない。

 どうして、よりにもよって、嫌悪を抱くサトゥの手でこんな感覚を覚えてしまうのか。

 理解できない身体の反応が、固めていた覚悟に小さなヒビを入れ、ルミアの精神をじわじわと乱していく。

 

「おぉ……」

 

 そんなルミアの反応に、サトゥは気づく余裕すらなかった。

 自らの大きな手でも掴みきれない爆乳の感触に、感動すら覚えていたのだ。

 

「素晴らしい……」

 

 何より先に伝わってくるのは、常識外れの柔らかさだった。

 指をわずかに押し込んだだけで、真っ白な乳肉は抵抗もなく深く沈み込み、太い指の隙間からむっちりとはみ出していく。

 それでいて、ただ柔らかいだけではない。

 沈み込んだ指を内側から押し戻すような若々しい弾力があり、力を緩めれば、崩れていた乳房がぷるんと形を取り戻そうと震えた。

 さらに、その大きさに相応しい重量も凄まじい。

 片手で持ち上げようとすれば、柔らかな乳房が掌へずしりと沈み、その重みで腕まで引かれるように感じる。

 これほどまでに濃密な女の肉を掌に受けたのは、生まれて初めてではないか。

 そう思ってしまうほどの重量だった。

 だが、その重さは決して不快なものではない。

 手の形に合わせて柔らかく沈みながら、確かな弾力を返してくる乳肉の感触と合わされば、いつまでも弄んでいたくなるほどの心地良さへ変わっていた。

 

「あっ……♡ちょ……♡んんっ……♡」

 

 夢にまで見た爆乳を、サトゥは感動に頬を緩めながら、両手で何度も掬い上げていく。

 掌に乗せられた重い乳房が、たぷん♡たぷん♡と柔らかく上下し、そのたびに弾力のある乳肉が形を変えながら揺れ広がった。

 指を食い込ませて乱暴に揉み潰すのではなく、重みと柔らかさを確かめるように持ち上げては、ゆっくりと落としていく。

 その触れ方は、下卑た欲望のまま乱暴に扱われると思い込んでいたルミアの予想を外していた。

 身構えていた身体は行き場を失い、代わりに乳房を揺らされるたび、理解できない刺激が胸の奥へじわじわと染み込んでいく。

 意外な責め方と、魔導器によって異様に高められた身体の感度。

 その二つが合わさり、押し殺そうとしていたルミアの吐息は、次第に荒く、熱を帯びたものへと変わっていってしまう。

 

「こ、こんなの……もう我慢出来ん!」

 

「きゃ……!?」

 

 しかし、サトゥがいつまでも感動に浸っていられるはずもない。

 むしろ、それほどまでに心を奪われる爆乳を、ただ持ち上げて揺らすだけで我慢できるはずがなかった。

 脂ぎった顔を欲望に歪めると、両手で掴んだ乳房をグイッと押し込み、その勢いのままルミアの身体をベッドへ倒していく。

 柔らかな寝具へ背中を押し付けられ、ルミアの爆乳が衝撃にぶるんと大きく揺れた。

 逃げる間もなく、視界を覆い潰すようにサトゥの巨体が迫ってくる。

 ベッドが重みに軋み、腹の出た醜悪な身体が、華奢なルミアへ覆い被さるようにのしかかった。

 

「こんな卑猥な乳をぶら下げおって! こうしてやる!」

 

「んああっ!?♡♡ だめっ♡ひうっ♡♡ひゃあああんっ!!♡♡♡」

 

 先ほどまでの慎重な手付きなど嘘のように、サトゥのむき出しの欲望がルミアに襲いかかる。

 両手でガッチリと鷲掴みにした爆乳が、荒々しい手付きでグニュ♡グニュ♡と捏ね回されていく。

 太い指が柔らかな乳肉へ深く食い込み、押し潰された肉が指の隙間からむっちりとはみ出していく。

 掬い上げられ、左右から捻られ、一時として同じ形ではいられないほど乱暴に揉みしだかれる。

 それこそ、ルミアが初めに想像していた、欲望を剥き出しにした男の手付きだった。

 しかし、先に意外な責めで身体へ火がついてしまったのか、ルミアの爆乳の奥には熱が燻ったまま残っている。

 そこを荒々しく掻き回されるたび、燻っていた熱まで乳肉ごと揺さぶられ、甘い刺激となって身体の奥へ弾けていく。

 乱暴にされているというのに、ルミアの身体にはビリビリとした甘い快楽の電流ばかりが走り続けていた。

 

「ハ、ハハッ乳首もいやらしく勃起しておりますなぁ! そんなに気持ち良いのですかな?」

 

「ちがっ♡そ、そんなこと……♡ひゃ♡摘まんじゃ……♡あはぁあぅうんっっ!?♡♡♡」

 

 ルミアが快楽に染まる姿を目の当たりにして、サトゥもようやく調子を取り戻したのだろう。

 意地悪く唇を歪めながら、硬く尖った乳首を見せつけるように言葉を重ね、ルミアの羞恥心を容赦なく煽ってくる。

 さらに、その反論さえ最後まで言わせまいと、突き出た乳首を太い指先で挟み込んだ。

 摘ままれた桃色の突起が、コリ♡コリ♡と執拗に転がされていく。

 ただそれだけの刺激なのに、乳房の奥から鋭く甘い快楽が弾け、ルミアの背中は意思に反して大きく反り返った。

 逃れようと身を捩るほど乳首は指の間で擦られ、掠れた喘ぎが次々と喉から漏れてしまう。

 しかも、弄られるたびに乳首の感覚はますます鋭くなり、そこから生まれた熱が胸の奥を伝って下腹部へと流れ込んでいく。

 気づけば固く閉じていたはずの秘所はじっとりと濡れ、溢れ出した愛液が内腿を湿らせ始めていた。

 

「ほう。これの何が違うのですかな? 私めに説明してごらんなさい。さぁ! さぁ!」

 

「あひぃ!?♡ やっ、そっちも一緒になんてぇぇ!?♡ ゆ、ゆびっ♡はいってぇぇ!?♡♡」

 

 サトゥの手は止まらない。

 それどころか、さらに恥辱を与えるべく、乳首を弄ぶ片手はそのままに、もう一方の手をルミアの秘所へと忍び込ませていった。

 太い指先が濡れた秘裂に触れた瞬間、ルミアは反射的に両脚を閉じようとする。

 だが、それよりも早く指は柔らかな肉襞を押し分け、まだ誰も受け入れたことのない狭い入口へ強引に入り込んだ。

 

「んっ♡んあぁあぅっ!♡ 音らめぇ♡いやらしい音、聞かせないでぇぇ!♡」

 

 初めて男の指を迎えたルミアの秘裂が、きゅうっと拒むように締まりつく。

 しかし、すでに溢れていた愛液が抵抗を奪い、サトゥの指はぬるりと奥へ滑り込んでいった。

 そのまま狭い内部を掻き分けるように動かされるたび、溜まっていた愛液が指にかき混ぜられ、クチュ♡クチュ♡と卑猥な水音を響かせる。

 それは、嫌がっているはずのルミアの身体が、男の指を濡らして受け入れている証拠のように聞こえてしまう。

 乳首と秘所を同時に責められたルミアは、どちらの刺激から逃げればいいのかさえ分からず、ベッドの上で腰を震わせることしかできなかった。

 

「腰が浮いてきましたぞ……ここですな? そらっ、そらっ!」

 

「んあぁあああ!?♡♡♡ しょこぉ♡グリグリしないでぇっ!♡♡」

 

 乳首を弄ばれ、秘所を嬲られ続けるうちに、ルミアの身体は本人の意思を無視して、勝手に反応を返し始めていた。

 中でも顕著なのが、秘所の内側。

 腹側にあるざらついた箇所を太い指先で押し上げられた瞬間、これまでとは比べものにならない鋭い快楽が、下腹部から背筋へ一気に駆け上がっていく。

 グリッ♡グリッ♡と同じ場所を執拗に抉られるたび、閉じようとしていたはずの脚から力が抜け、代わりに腰だけが刺激を追うように持ち上がってしまう。

 逃げたいはずなのに、秘所の奥は指を押し返すどころか、きゅうきゅうと締まりついて刺激を求めていた。

 やがてルミアは両脚を左右に開いたまま、つま先をぴんと伸ばし、腰だけを高く浮かせる下半身ブリッジのような姿勢へと追い込まれていく。

 それはまるで、自ら秘所を突き出して、もっと奥まで弄ってほしいとねだっているかのような、あまりにも淫らな格好だった。

 

「あぁあああぁああっ!?♡♡♡ くるっ♡きちゃうぅうぅぅぅ!!♡♡♡」

 

 そして遂に、ルミアが身体を許すと決めた時から、絶対に来ないと思っていた瞬間が訪れようとしていた。

 それはルミア自身、自らの手ですら数えられるほどしか味わったことがない瞬間。

 ましてや、嫌悪する男に触れられ、屈辱に耐えながら迎えるはずなど決してなかった瞬間。

 しかし、今。

 サトゥという醜い男の手で、その瞬間があっさりと訪れようとしていた。

 拒みたい理性とは裏腹に、身体だけはもう、その瞬間を待ち望むように激しく震えていた。

 

「そらっ、イキなさい!」

 

「あぁあああぁああああっっ!!!!♡♡♡♡」

 

 とどめとばかりに乳首をギュッと捻り潰され、同時に秘所のざらついた場所を擦り上げられた瞬間、とうとうルミアは絶頂した。

 大きく持ち上がっていた腰が激しく跳ね、秘所から噴き出した愛液が弧を描いて、部屋の床へ卑猥な染みを作り出す。

 背中は弓なりに反り返り、左右に開いた両脚は爪先までぴんと伸び切ったまま、ガクガクと激しく痙攣していた。

 頭の奥で何かが弾け、耐えようとしていた思考も、固めていた覚悟も、一瞬で真っ白な快楽に塗り潰されてしまう。

 

「あっ♡あぁああああ……♡」

 

 やがて、身体からゆっくりと快楽が抜けていくのに合わせ、持ち上がっていた腰も力なくベッドへ落ちていく。

 それと同時に、ルミアは自分が絶頂してしまったという事実を、嫌でも理解させられた。

 あれほど覚悟を固めていたはずなのに、乳首と秘所を弄られただけで愛液を噴き散らし、声を上げてイかされてしまったのだ。

 羞恥と屈辱に精神をぐちゃぐちゃにされ、目を見開いたルミアの表情には、先ほどまでの強さが嘘のような狼狽が浮かんでいた。

 

「クッ……ハハッ、随分とはしたない声を上げますなぁ」

 

「っ……こ、れは……」

 

 さらに追い打ちをかけるようにサトゥから指摘され、ルミアは何も言い返せずに押し黙ってしまう。

 あまりの羞恥に頭がまともに回らず、自分でも何を口にすればいいのか分からない。

 否定しようにも、先ほど床へ撒き散らした愛液と、喉が枯れるほど響かせた絶頂の声が、その言葉を許してはくれなかった。

 その瞬間、サトゥは完全に調子を取り戻した。

 

「良いでしょう。良いでしょう。なぁに、これからのことを考えるならばむしろ良好。あなたはこれを受け入れなければならないのですから」

 

 ジィィと、チャックを降ろす音が部屋の中へ小さく響いた。

 その何でもないはずの音に、ルミアの肩がビクリと強張る。

 サトゥはズボンの中へ手を差し入れると、硬く勃起した肉棒を引きずり出し、見せつけるようにルミアの眼前へ突きつけた。

 

「っ!?」

 

 喉の奥から漏れかけた悲鳴を、ルミアは咄嗟に押し殺した。

 男の肉棒そのものならば、着替えの最中に偶然目にしてしまったことも、幼い頃に家族で入った浴場で見かけたこともある。

 だが、硬く怒張してそそり立つものは、それらとは明らかに違っていた。

 先端からは粘つく透明な液体が滲み、脈打つ幹には太い血管が何本も浮かび上がっている。

 しかも、その太さは赤子の腕ほどもありそうで、先ほどまで指一本を受け入れていただけの秘所へ、これが押し込まれるのだと否応なく理解させられた。

 青ざめた顔で目を見開きながら、それでも悲鳴を押し殺せただけ、ルミアは立派だった。

 

「では、始めましょうか」

 

「っ……だ」

 

 サトゥがその肉棒をルミアの秘所へ押し当てた瞬間、さすがに彼女の口から制止の声が漏れかけた。

 熱く硬い先端が濡れた秘裂へ触れ、これから本当に受け入れなければならないのだという実感が、一気に押し寄せてきたのだ。

 だが、完全に調子を取り戻したサトゥは、そのわずかな抵抗すら許さない。

 

「あなたが私に身体を許してる間は彼の進退はこれ以上進めないという約束ですからね。楽しみですよ」

 

「ぁ……ぅ……」

 

 ルミア自身も同意した条件を改めて口にすることで、サトゥは出かけていた言葉を完全に封じ込めた。

 ここで拒めば、グレンを救うために交わした約束を、自ら破ることになってしまう。

 その迷いを見透かしたように、秘所へ押し当てられた肉棒がじわりと力を増し、濡れた肉襞を押し広げようとしてくる。

 サトゥのような醜い男に抱かれようとも、グレンを助ける。

 そう決意できたルミアの強い精神は、今や逃げ出そうとする彼女自身を縛り、容赦なく追い詰めていた。

 もはやサトゥを止める術はない。

 

「では、いきますぞ……!」

 

「ひ、ぎっ……!? あぐぅううぅうぅぅぅ!?」

 

 まだ指で軽く弄られただけの狭い膣口へ、太く逞しい肉棒が強引にねじ込まれてくる。

 愛液で濡れてはいても、これほどの太さを受け入れる準備などできてはいない。

 押し付けられた亀頭が柔らかな秘肉を限界まで左右へ割り開き、逃げ場を失った膣口が引き攣るように震えた。

 それでもサトゥは止まらず、狭い膣内をこじ開けながら、無理矢理に腰を押し進めていく。

 肉棒が一寸入り込むたび、密着した膣壁が太い幹に押し退けられ、内側から強く引き伸ばされていった。

 指とは比較にならない圧迫感と、粘膜を擦り上げられる焼けつくような痛みが、下腹部から全身へ突き抜ける。

 そして、今まで意識したことのなかった処女膜まで呆気なく突き破られた。

 まるで太い楔を打ち込まれ、骨盤までメリメリと押し広げられていくような激痛に、ルミアはシーツを強く掴み、堪らず絶叫を上げた。

 

「ふ、はは! やはり、この瞬間は良いですなぁ!」

 

「ぐ、くぅぅぅ……」

 

 だが、ルミアの強さはまだ完全には折れていなかった。

 太い肉棒を挿入したまま動きを止め、満足そうに笑うサトゥへ、苦痛に伏せていた顔をゆっくりと持ち上げる。

 膣内を押し広げられた痛みに呼吸は浅く乱れ、噛み締めた唇も小刻みに震えている。

 それでも、ルミアは逃げるように目を逸らさなかった。

 瞳の端には堪えきれなかった涙が滲み、頬を一筋伝っていく。

 しかし、その濡れた瞳の奥に宿っているのは、弱々しい懇願などではない。

 どれほど卑劣な手段で身体を弄ばれようとも、この男になど心までは屈しない。

 そんな強固な意思を剥き出しにして、ルミアはサトゥを鋭く睨みつけていた。

 

(やはり……こちらはそうなるか……)

 

 しかし、それすらも今のサトゥには想定の範囲内だった。

 奪われた。失った。

 そんな事実だけで、ルミアの強靭な精神を壊すことなどできない。

 痛みに耐え、睨み返してくることすら、彼女ならば初めから予想できたことだ。

 

(だが、まだだ。痛みではなければ……必要なのは、私の得意分野よ!)

 

「くっ……うぅぅぅぅ!? ん、くぅぅぅ!」

 

 ルミアの強い意思と正面から向き合うことなく、サトゥは腰を動かし始める。

 しかし、その動きはまたしても欲望のままに貫くようなものではなかった。

 膣内を押し広げていた肉棒を時間をかけて引き戻し、狭い肉襞を擦りながら、再び奥へと押し込んでいく。

 太い圧迫感が自分の中を這うようにゆっくりと移動する、これまで味わったことのない異様な感覚。

 引かれるたびに張りついていた膣壁が擦られ、押し込まれるたびに、まだ痛みの残る奥まで重い肉棒が入り込んでくる。

 ルミアは歯を食いしばり、喉から漏れそうになる声を必死に押し殺してその感覚に耐えていた。

 

「どうですかな? 私のモノに徐々に馴染み始めているんじゃないですかな?」

 

「そんな、わけ……! ひんっ!?♡ なっ……!?」

 

 サトゥのいやらしい問いかけに、ルミアは涙を浮かべながらも強い意思で否定しようとする。

 だが、その声は途中から甲高く上擦った喘ぎへと変わり、自分の口から漏れたとは思えない声に目を見開いた。

 まだ痛みは残っている。

 それでも、ゆっくりと引かれる肉棒に腟壁を隅々まで擦られ、再び押し込まれるたび、圧迫感の奥に甘い痺れが混じり始めていた。

 決して腰を激しく打ちつけず、太い肉棒の形を腟内へじっくりと覚え込ませるような、執拗で丁寧なストローク。

 初めて男を受け入れた乙女の身体を、快楽を知る女へと変えてしまうことに長けたサトゥの腰使いが、痛みに強張っていたルミアの腟内を少しずつ解していく。

 擦られるたびに眠っていた性感が呼び起こされ、拒絶するように締めつけていた秘肉まで、いつしか肉棒の往復へ絡みつくように蠢き始めていた。

 

「そんなこと、あるようですなぁ? エルミアナさま?」

 

「その名前で呼ばな……」

 

 さらにサトゥは捨てさせられた名を使ってきた。

 今でこそ親友や恩人により立ち直っているルミアだが、当時は母に捨てられたことでかなり荒れていた時期もあったのだ。

 その頃の痛みを無遠慮に抉る呼び名が、揺るがなかったルミアの意思へ僅かな隙を作る。

 

「あはぁあぅううっっ!!?♡♡♡」

 

 その隙に合わせるようにサトゥの腰がズンッと一際深く突き下ろされた。

 それまでのゆっくりとしたストロークとは比べものにならない、重く鋭い一突きが、太い肉棒をルミアの奥まで突き刺していく。

 時間をかけて肉棒の形を覚え込まされていた腟内は、その侵入を拒みきれず、愛液を絡ませながらヌルッと根元近くまで呑み込んでしまった。

 押し広げられた奥から強烈な快楽が一気に突き上がり、乱れていた心まで纏めて揺さぶられる。

 その結果、ルミアの口からは、今まで以上に甲高く淫らな喘ぎ声が迸ってしまった。

 

「んあぁあああっっ!♡♡ あぁあっ!!♡♡ やめっ!♡♡ そこ、突いちゃぁぁぁ!?♡♡」

 

 一度声を出してしまってからは、もうルミアは止まれなかった。

 力こそ貴族らしく大したものではないサトゥだが、肥え太った身体が持つ重量は決して侮れない。

 腰を振り下ろすたび、その重みまで乗せた肉棒がズンッ♡ズンッ♡とルミアの奥へ深く突き刺さってくる。

 重く、それでいて狙った場所を外さない鋭いピストンが、一度知ってしまった女の悦びを容赦なく叩き込んでいった。

 突き上げられる衝撃に合わせ、柔らかな爆乳がぶるん♡ぶるん♡と大きく上下へ弾む。

 ルミアは唇を噛んで声を堪えようとするが、次の一突きがその抵抗を容易く突き崩し、もはや卑猥な絶叫を何度も上げながら、打ち込まれる快楽に身体を揺さぶられるしかなかった。

 

「ハハハッ! 私のを痛いほど締め付けてきますぞ! ほら! そろそろスパートをかけさせていただきましょう!」

 

「あぁぁん!!♡♡ 激しっ、激しいぃぃぃ!!!♡♡♡ あっ、あっ、あっ、ああぁぁぁ~~〜っっ!!?♡♡♡」

 

 サトゥが自らの肉棒を覚え込ませるように、丹念にルミアの中を穿っていく。

 何度も同じ場所へ叩き込まれた膣壁は、抜けていこうとする肉棒を逃がすまいとするように、ぬるつく幹へきつく絡み付いてしまう。

 その締め付けに煽られ、サトゥの肉棒が膣内でピクッ♡ピクッ♡と脈打ち、さらに太さと硬さを増していった。

 先端も奥へ押し付けられるたびに膨れ上がり、間近に迫った放出を隠しきれなくなっている。

 だが、激しさを増したピストンによって、あまりにも強烈な快楽を叩き込まれ続けているルミアに、その変化を察する余裕などなかった。

 奥を突かれるたびに声と呼吸を乱し、自分の膣が男を絶頂へ追い込んでいることにも気づかないまま、淫らに身体を揺らされ続けていた。

 

「さぁいきますぞ! 元ロイヤルおまんこに種付けさせていただきます!」

 

「あひぃぃぃぃ!?♡♡ らめっ♡なかはっ、あぁあああぁあ!!??♡♡♡♡」

 

 ルミアがその意味に気づいた時には、もう遅かった。

 サトゥの叫びに制止を願うことすら叶わないまま、膣奥へ深く押し付けられた肉棒が、ビュルッ♡ビュルルッ♡と熱い精液を吐き出していく。

 子宮を目掛けて注ぎ込まれる濃い熱が、狭い膣内を内側から満たし、逃げ場のない圧迫感となってルミアの下腹部へ広がっていった。

 本来ならば、恐怖と嫌悪に身体を強張らせるはずの瞬間。

 だが、射精のたびに脈打つ肉棒が敏感になった膣壁を内側から擦り、注ぎ込まれる熱さまで快楽へ変えてしまう。

 ルミアの身体は拒むどころか、精液を一滴も逃すまいとするように肉棒へきつく締まりついた。

 そのあまりに強烈な刺激に、ルミアは身体を限界まで弓なりに反らし、高々と嬌声を上げてしまった。

 

(あぁあああ……♡うそ……♡私、また……♡♡♡)

 

 出したくもない舌が、だらしなく口から突き出てしまっているのが分かる。

 左右に広げられた両脚が、爪先までピンッと伸び切っているのも分かってしまう。

 けれど、それを止めようとしても、快楽に呑まれた身体は指一本すら思い通りに動かせない。

 熱い精液を注ぎ込まれた膣だけが、肉棒へ縋りつくようにヒクヒクと収縮を繰り返していた。

 時間も思考も止まり、身体の感覚だけがどこまでも引き伸ばされていくような世界。

 その中でルミアは、自分が中に出された瞬間に絶頂してしまったことを、嫌というほど理解させられていた。

 しかも、普通の絶頂ではない。

 理性も羞恥も、積み上げてきた覚悟すら、何もかも吹き飛ばしてしまうような爆発的な絶頂。

 頭の中は真っ白に染まり、後から後から押し寄せる余韻に全身を痙攣させながら、ルミアの身体は完全に快楽へ支配されてしまっていた。

 

「ぐっ……うぅ……まさか、この私が一回で全て出し切ってしまうとは……」

 

 夢にまで見たルミアの中へ射精したサトゥは、満足そうに息を吐きながら、肉棒に残った最後の一滴までその奥へ注ぎ込んだ。

 普段女を抱く時ならば、最低でも三、四回は射精できるだけの精力を持つサトゥ。

 だが今回ばかりは、その全てをたった一度の射精で吐き尽くしてしまったのだ。

 しかし、それを失敗だとは微塵も思っていない。

 

「あなたにも満足頂けたようですからね」

 

「ぁ……♡ぁ……♡」

 

 身体の下では、ルミアが下腹部をわずかに膨らませ、半ば意識を失っていた。

 爪先までピンッと伸びていた両脚は、その余韻を残したままベッドの上へ力なく投げ出されている。

 必死にシーツを掴んでいた指もいつの間にかほどけ、今はもう、何かに縋る力すら残っていない。

 そして何より、あれほど強固な意思を宿していた瞳は、もはや目の前にいるサトゥすら映してはいなかった。

 虚ろに開かれたまま、絶頂の余韻に揺れるように焦点を失い、時折小さく身体を震わせている。

 強い覚悟も、卑劣な男には負けないという誇りも、今だけは全て快楽の底へ沈められていた。

 快楽に負けてしまった少女。

 そう呼ぶべき姿が、そこにはあった。

 

「おっと……忘れていました。これを、しなければ……あむっ」

 

「んぉ……♡んっ……♡おっ……♡」

 

 あまりに夢中になり過ぎて忘れていた、戦利品を手に入れた際のサトゥなりの儀式。

 それは、抱いた女の唇までもを奪い、自らのものにした証を刻みつけることだった。

 厚ぼったい唇が、半ば意識を失ったルミアの柔らかな唇へ遠慮なく押し重ねられる。

 それだけでは終わらず、僅かに開いた口内へ舌を捩じ込み、ルミアの舌を探り当てると、逃がさぬように絡め取って貪っていく。

 絶頂の余韻に沈んだルミアは抵抗することもできず、口内を好き勝手に蹂躙されるたび、意味を成さない甘い声を小さく漏らすだけだった。

 身体も、初めての純潔も、そして唇さえも。

 哀れにもルミアは、何一つ守れないままサトゥに奪われてしまっていた。

 

「さて……これからが楽しくなるぞ……ククク」

 

「んおっ……♡」

 

 全てを奪い取ったサトゥがゆっくりと口を離す。

 二人の唇の間に唾液の糸が細く伸び、それがぷつりと切れるのを見届けると、サトゥは口元を醜く歪め、心底満足そうな笑みを浮かべた。

 今日だけで、ルミアから奪えるものはあらかた奪った。

 それでもなお、サトゥの欲望は満たされるどころか、これから先への期待に膨れ上がっている。

 だが、サトゥが思い描く楽しみは、ルミアにとって地獄以外の何物でもない。

 半ば意識を失ったまま甘い声を漏らすルミアは、今日味わった屈辱と快楽さえ始まりに過ぎず、後日それを思い知ることになるとは、まだ知らなかった。

 

「ルミアくん」

 

「えっ……?」

 

 そしてルミアにとって地獄の日々が始まった。

 

「ふ、ああっ♡こんなとこ、で……♡誰かに見つかっちゃう……♡」

 

「ならば声を我慢すれば良いだけです。ほら、きちんと我慢なさい」

 

「んっ♡んんっ♡そん、な……はぁっ♡はぁっ♡はあああぁ!♡♡」

 

 ある日、半ば強引に空き教室へ連れ込まれたルミアは、露出させられた爆乳を揉みしだかれていた。

 扉一枚を隔てた廊下には、ルミアを知る学院生や教師たちが大勢いる。

 時折聞こえてくる話し声や足音へ怯えるルミアなど気にも留めず、サトゥは一切の遠慮なく、柔らかな乳肉へ太い指を食い込ませてきた。

 グニュ♡グニュ♡と容赦なく形を変えられるたび、張った乳房が衣服の隙間から大きくはみ出し、硬くなった乳首まで指先に擦られてしまう。

 誰かが扉の前を通るたびに身体を固くするものの、その緊張がかえって胸へ集まる刺激を鮮明にしていた。

 唇を噛み、喉の奥へ喘ぎを押し戻そうとするルミアの努力も、執拗に乳首を捏ねられれば、すぐさま無に帰してしまう。

 

「やっ♡もう、ら、め……♡また……♡んんんんんんんんっ!!?♡♡♡」

 

 そのままルミアは、ほんの数十分のうちに四度もの絶頂を迎えさせられてしまった。

 最初こそ必死に声を押し殺していたものの、回数を重ねるほど反応は露骨になり、最後には膝を震わせながら、胸を揉まれるだけでイかされてしまう。

 柔らかな爆乳はサトゥのお気に入りであり、すぐに硬く尖ってしまう乳首と合わせて、会うたびに散々弄り倒されていた。

 掴まれ、揺らされ、乳首を摘まれて転がされるうちに、乳房全体が触れられただけでも熱を持つほど敏感になっていく。

 もはやルミアの爆乳は、淫乳と呼ばれても否定できないほど、卑猥な性感帯へと変貌してしまっていた。

 

「んんっ♡んぅ♡んっ♡んぶっ♡」

 

「そうだ。自分を慰めるのを忘れるな」

 

 またある日は、男子トイレの個室へ連れ込まれたルミアが、サトゥの肉棒をしゃぶらされていた。

 しかも、ただ口で奉仕するだけではない。

 便座に腰掛けたルミアは、大きく開かされた脚の間へ自ら指を這わせ、濡れた秘所を弄りながらの口淫を強いられている。

 口内を塞ぐ太い肉棒へ舌を絡めようとしても、秘裂を擦る指が敏感な場所へ触れるたびに身体がビクッと跳ね、唇の隙間から甘い声が漏れてしまう。

 男子トイレの外から物音が聞こえるたび、誰かに気づかれる恐怖で秘所がきゅっと縮まり、濡れた肉襞が指へ絡みついてしまう。

 快楽に乱されて奉仕へ集中することもできず、ルミアは口の中で脈打つ肉棒へ、拙い舌を必死に這わせ続けることしかできなかった。

 

「さぁ出すぞ! 受け止めよ!」

 

「んぐうぅううっ!?♡♡♡」

 

 ルミアの頭を押さえつけたまま、サトゥがグッと腰へ力を込める。

 直後、口内へ押し込まれた肉棒が何度も脈打ち、先端からドロドロとした精液が勢いよく吐き出された。

 一度では収まらない濃厚な白濁液が舌の上へ降り注ぎ、頬の内側まで満たしながら、喉を詰まらせそうなほど溜まっていく。

 懸命に舌で押し返そうとしても、頭を固定されているため肉棒から口を離すことすらできない。

 口内に溜まった精液を飲み下さなければ、まともに息をする余裕さえ戻ってこなかった。

 仕方なく喉を鳴らして飲み込むが、その最中にもサトゥの肉棒はビクッ♡ビクッ♡と震え、新たな精液を次々と発射してくる。

 ゴクッ♡ゴクッ♡と嚥下する音を立てるたび、自分が男の精を飲まされている事実まで嫌というほど突きつけられてしまう。

 喉を通る粘ついた熱に苦しげに眉を寄せながら、ルミアは肉棒を咥えたまま、くぐもった呻き声を漏らすことしかできなかった。

 

「ほらほら! 私のをまんこで締め上げろ!」

 

「あっ♡あっ♡だめっ♡また私、んあぁああああっ!!♡♡♡」

 

 無論、こうしてサトゥの肉棒を挿れられることが最も多かった。

 当初は慎重さを見せていたサトゥも、ルミアが拒みきれないと確信するにつれ、少しずつ本性である横暴さを露わにしていったのだ。

 場所もルミアの都合も考えず、欲情するたびに太い肉棒を押し込み、敏感になった腟内を好き勝手に使って快楽を叩き込んでくる。

 それは、あまりにも屈辱的でありながら、抗いきれないほど強烈な快楽を生み出す。

 今日もまた屋外であるにもかかわらず、ルミアは誰かの目に触れる恐怖すら快楽の中へ押し流され、高々と淫らな声を響かせながら絶頂してしまっていた。

 

「さぁ舌を出せ……!」

 

「は、い……んむっ♡ふぅぅんっ♡んぅぅ♡」

 

 そして何より、毎回のように奪われる唇が、ルミアの精神を深く揺さぶっていた。

 気持ち悪い。こんな男との口付けなど嫌でたまらない。

 そう思っているはずなのに、命じられるまま舌を差し出し、厚ぼったい唇を重ねられれば、ルミアはたちまち甘くくぐもった嬌声を漏らしてしまう。

 口内へ入り込んだ舌に絡め取られ、唾液を混ぜ合わせるように舐め回されるたび、身体までピクリ♡ピクリ♡と快楽に震える。

 閉じようとした瞼は次第に力を失い、潤んだ瞳で目の前のサトゥを見つめながら、自らも舌を絡ませてしまう。

 嫌悪している男に無理矢理奪われているはずなのに、その反応だけを切り取れば、熱に浮かされた女が恋人との口付けに酔い痴れているようにしか見えなかった。

 

(アルフォネア教授……はや、く……)

 

 それでもルミアが必死に耐え続けているのは、グレンを息子のように可愛がっているセリカが、きっと裏で動いてくれているはずだからだ。

 彼女がグレンを見捨てるわけがない。

 今はまだ貴族たちを説得する手段を探しているだけで、いずれ必ずこの状況を覆してくれる。

 だから、それまで耐えれば良い。

 どれほど身体を弄ばれ、屈辱に塗れようとも、最後まで心さえ明け渡さなければ自分の勝ちなのだ。

 それが、ルミアに残された唯一の勝ち筋だった。

 

(私……♡もう……♡)

 

 だが、そんな勝ち筋など、最初からどこにも存在していなかった。

 ルミアが今も助けを信じているセリカは、すでにカルーナの虜となり、その膝元で甘い声を漏らす肉奴隷へと堕ちている。

 そして、そのカルーナ自身がサトゥへ手を貸している以上、グレンを救うためにセリカが動くことなど決してない。

 ルミアは来るはずのない救いを信じ、その日まで耐え抜こうとしているのだ。

 それどころか、彼女が想像すらしていない、さらに最悪の計画まで裏側では進められていることを、何も知らないルミアに気づけるはずもなかった。

 

 ***

 

「んちゅ……♡んちゅっ……♡んっ……♡じゅるっ♡はぁむぅ……♡♡」

 

 あれからどれほどの時間が経ったのか、ルミア自身にももう分からない。

 一週間ほどしか経っていないような気もすれば、すでに一月以上が過ぎてしまったような気もする。

 繰り返される屈辱と快楽に日々の境目まで曖昧になり、いつからこうしているのかすら、まともに思い出せなくなっていた。

 だが、もはやそんなことはどうでも良かった。

 濡れた舌を動かし、口元から唾液を零しながら、ルミアの意識はただ目の前のことへ向けられている。

 今の彼女には、時間の流れなどよりも大事なことがあるのだから。

 

「ぐふふ、本当にキスが好きだなぁルミア」

 

「は、ぃ♡きしゅ♡すきぃ……♡んちゅう♡んじゅるるっ♡♡」

 

 サトゥに抱き寄せられたルミアは、互いに全裸のまま対面座位で繋がっていた。

 太い肉棒を奥深くまで咥え込んだまま、サトゥの肥えた腹へ爆乳を押し付け、蕩けきった表情を惜しげもなく晒している。

 以前ならば、厚ぼったい唇を重ねられるだけでも嫌悪に身体を強張らせていたはずだった。

 だが今では、命じられるまでもなく自ら顔を寄せ、口内へ入り込んだ舌を逃がすどころか、夢中になって自分から舌を絡めている。

 その姿は、とてもかつてのルミアとは思えないほど浅ましく、堕落しきったものに見えた。

 しかし、それも仕方のないことなのだろう。

 日々、辛うじて正気を繋ぎ止めていたルミアは、毎日のように身体を犯され、休む間もなく強烈な快楽を叩き込まれ続けたのだ。

 拒絶する意思を保とうとしても、そのたびに肉体を絶頂させられ、嫌悪していたはずの行為まで少しずつ心地良いものへと塗り替えられていったのだ。

 今ではもう、サトゥに身体を許した理由すら、まともに思い出せない。

 グレンを救うために耐えていたことも、セリカの助けを待っていたことも、快楽に濁った意識の底へ沈んでいる。

 ただ目の前の男と繋がり、その唇を貪る甘さだけを大事なものだと思い込み、ルミアは自ら快楽へ溺れていた。

 

「なら、もっと腰を振って私を楽しませろ。そしたらもっとキスをしてやろう」

 

「あはぁ♡ほんと、ですかぁ……?♡ わかりましたぁ……♡♡おっほぉおお!?!?♡♡♡」

 

 サトゥの命令を受けると、ルミアは淫らな笑みを浮かべ、嬉々として腰を振り始めた。

 もっとキスをしてもらえる。

 その褒美だけで蕩けた瞳を輝かせ、繋がった肉棒を自らの秘所で気持ち良くさせようと、大きな尻を懸命にくねらせていく。

 初めはグリグリと円を描き、膣内の肉襞で肉棒の表面を隈なく擦り上げる。

 やがてそれだけでは足りなくなったように腰を高く浮かせると、今度は根元まで一気に呑み込むような激しい上下運動へ変えていった。

 

「あっ♡あっ♡あんっ♡これぇ♡きもちいいよぉおおぉ♡♡♡」

 

 ズプッ♡ズプッ♡と抜き挿しされるたび、肉付きの良い尻がぶるぶると震え、サトゥの太腿へ何度も柔らかく打ちつけられる。

 そうしている中、ルミアの秘所も、往復する肉棒へ卑猥に吸いついていた。

 押し込まれれば奥まで喜んで呑み込み、引き抜かれれば逃がすまいとするように、濡れた膣壁がキュッ♡と幹へ締まりつく。

 さらにルミアはサトゥの巨体へ腕を回し、縋りつくように強く抱きしめる。

 腰を振る動きに合わせ、柔らかな爆乳を脂ぎった胸板へスリ♡スリ♡と押し擦りつけながら、もっと悦んでもらおうと全身で奉仕し続けていた。

 

(ふ、はははは! 完全に堕ちた! ルミアは、いやエルミアナは私の物だ!)

 

 度重なる調教によって理性を削られ、今や自ら快楽を求めて腰を振るルミア。

 その堕落しきった姿を前にして、サトゥの胸はこれまで味わったことのない歓喜で満たされていた。

 どれほど屈辱を与えても折れなかった強靭な精神。

 男の欲望を狂わせる最高の肉体。

 そして、アルザーノ王家へと連なる高貴な血筋。

 そのすべてを兼ね備えた女を、自らの手でここまで堕としたのだ。

 かつて鋭く睨み返してきた瞳は快楽に蕩け、嫌悪していた唇は自らキスを求め、今では褒美欲しさに淫らな腰を振っている。

 それこそが、サトゥが人生を費やして求め続けてきた支配の完成形。

 今この瞬間、サトゥは世界の全てを手に入れた支配者のような気分を味わっていた。

 

「ご機嫌なようで何よりですね。サトゥさん」

 

 しかし、そんなサトゥの夢のような時間に、突如として冷水が浴びせられた。

 

「っ……! こ、これはこれはカルーナ殿。ご機嫌麗しゅう」

 

「んんんんっ!?♡♡♡」

 

 聞こえてきた共犯者の声に、サトゥの肥えた身体から冷や汗が噴き出す。

 それでも動揺を悟られまいと、なるべく平静を装った声を返しながら、腕の中のルミアをさらに強く抱き込んだ。

 爆乳が腹へ押し潰され、繋がったままの秘所も肉棒をきつく締め付けたことで、ルミアが苦しげな嬌声を漏らす。

 だがサトゥは力を緩めず、誰にも渡さないと見せつけるように、その堕落した身体を自らの巨体へ抱え込んでいた。

 その姿は、まるでルミアの所有権を主張しているかのようだった。

 しかし、魔術によって室内へ姿を映し出したカルーナは、そんな虚勢を目にしても、特に気にした様子すら見せなかった。

 

「表向きはとりあえず整えてあげましたよ。これで貴方がミスをしなければ本件が疑われることすらないでしょう」

 

「……ありがたき、幸せ」

 

 実際のところ、このままグレンを辞めさせてしまえば、彼を慕う者たちが黙っているはずもない。

 何より、グレンを息子のように可愛がっていたセリカが動かないことへ、いずれ疑問を抱く者も現れるだろう。

 その裏に天の智慧研究会がいると悟られないためには、グレンの辞任はルミアの懸命な働きかけによって防がれた、という筋書きが必要だった。

 表向き、ルミアの願いは叶う。

 グレンは学院に残り、彼女が自らを犠牲にした結果、最悪の事態を防いだように見えることだろう。

 だが、実際には全てがカルーナたちの都合によって決められた茶番に過ぎない。

 今のルミアには、もはや関係ないことだろうが、彼女がサトゥに抱かれ続けたことに、初めから何の意味もなかったのだ。

 

「あぁ……そうそう」

 

 しかし、カルーナの要件は、サトゥに礼の言葉を言わせるだけではなかった。

 消え去る間際、ふと思い出したような軽い口調で付け加える。

 

「ソレが欲しければ頑張ってください。私個人としては、応援しなくもないですよ。それでは」

 

「んおおっ!?♡♡ ごしゅ、見えちゃ……あぁあああああっ!?♡♡♡」

 

「…………」

 

「んおっ♡んごっ♡ほぉぉぉ……♡♡♡」

 

 通信が途切れる寸前、家畜のように首輪を付けられたセリカの姿が一瞬だけ映り込む。

 だが、サトゥが目を凝らすよりも早く、その姿はカルーナと共に、まるで幻だったかのように掻き消えてしまう。

 後に残されたサトゥは何も言わず、腕の中のルミアを無意識に強く抱き締めていた。

 その顔に浮かんでいるのは、屈辱と欲望が入り混じった複雑な表情。

 そしてルミアは、そんなことなど何一つ理解できないまま、サトゥの肥えた肉に埋もれているだけでアクメへ達していた。

 

「渡さぬ……こやつは、私の……私のものだ!」

 

「んほぉおおぉおおおぉっ!!??♡♡♡♡」

 

 サトゥが剥き出しの独占欲を叫ぶと同時に、繋がったルミアの腟内へ精液を吐き出した。

 肉棒がビクビクと激しく脈打つたび、熱い精液が奥へ注ぎ込まれ、蕩けきっていたルミアの身体をさらに強烈な絶頂へと突き落としていく。

 しかし、サトゥの太い腕にしっかりと抱き締められたルミアは、身体を跳ねさせることすらできない。

 肥えた肉へ爆乳を押し潰され、逃げ場のない腕の中で、誰にも見せられないほど淫らな表情を晒しながらイキ狂うしかなかった。

 天の智慧研究会の暗躍。

 ルミアが秘める力。

 そして、彼女を決して手放すまいとするサトゥの醜い欲望。

 それぞれの思惑は複雑に絡み合い、世界はなおも混沌の中を歩み続けるのだった。

 

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