転生吸血鬼さんはお昼寝がしたい、フェルノート・ライリアです。
前に書いたアルジェの続編。
完全に趣味で書いたものなので内容としては物足りないと思いますが、それでも宜しければどうぞ。
「本当に優しいねぇアルジェ」
「……そうですかね?」
港町アルレシャのある民家に2つの影があった。
一人は白銀の髪を持つ少女、アルジェント・ヴァンピールことアルジェ。
もう一人は暗闇を連想させる真っ黒な髪を持つ少年、アクラである。
銀と黒。
見た目には麗しき男女である二人だが、実は二人は人間ではない。
片やアルジェは日に対する耐性すらあり、無数の耐性、強大な魔力などを持った規格外な力を持つ吸血鬼。
片やそんなアルジェの耐性を全て突破し、彼女に自らのモノである証を付けた規格外の淫魔。
規格外な人外の二人組なのだ。
最も、積極的に人を害する気は二人にはないが。
「ちょっと血を貰っただけなのに」
「……大変そうでしたから」
そんな二人がアルレシャを訪れたのは、吸血鬼であるアルジェに人間の血が必要だったからである。
アクラが代用出来れば良かったのだが、アルジェは淫紋により、アクラを傷付けられない上に淫魔の血など飲んだらどんな効果が出るか分からない。
それを考えると、なるべく穏便に他人から血を貰うのが一番だった。
そして穏便に血を貰えた相手にアルジェはお礼をしたのだ。
血をくれた恩人に恩を作ったままは嫌だというアルジェの意思の元に。
「凄いよなぁアルジェの回復魔法」
「一応10ありますから」
穏便に血をくれた相手、フェルノート・ライリアは魔物との戦いで視力を失っていた。
そんな彼女の目をアルジェは治してあげたのだ。
高名な医者や魔法使いでも治せなかったものをサラッと治してしまうこと自体規格外なのをアルジェ自身気付いていない。
「そんな凄くて優しいアルジェには俺がご褒美にエッチしてあげる」
「それ、アクラくんがしたいだけ……ん♡」
ニヤニヤと笑いながら柔らかいベッドの上に押し倒して来るアクラにアルジェはツッコミを入れながらも、キス自体は素直に受け入れる。
出会ったのは数日前だが、アクラの度重なるセックスによりすっかり調教されてしまったアルジェは、アクラを拒めない。
流石に衆人環視のもとですると言われたら断るが、フェルノートの家であるために拒む理由は少ない。
お昼寝が大好きなアルジェが、アクラだけはお昼寝に匹敵するくらいには、好きになってしまったのだから。
(あ〜本当に女の子になっちゃった……いえ、されちゃってますね)
アクラと唇を合わせるだけで、身体がピクッと反応してしまう。
精神的には完全には堕ちていない……はずと、自己判断しているアルジェだが、身体の方はほぼ完璧にアクラを受け入れていた。
「んっ♡んっ♡んっ♡んっ♡」
触れるだけ。唇と唇を何度も合わせるだけで深いキスをして来ない。
この所謂バードキスは、最近のアクラのお気に入りだ。
いや正確に言うならば、バードキスをされるアルジェの反応がお気に入りだった。
「あっ♡やっ♡んっ♡ふぅ♡」
ピクッ、ピクッと反応を繰り返していくうちに、アルジェの白い肌に朱が浮かんでいき、赤いルビーのような綺麗な瞳が、潤んでいく。
元は男であるためか、色々な意味で鈍感であるためか、アルジェ自身気付いていないが、彼女は今恥ずかしさと物足りなさ、そしてアクラへの愛しさを感じていた。
(あ〜可愛いアルジェ。 優しくて可愛くて、最高だよね)
面倒くさがり屋に見えるが、盗賊に襲われていた商人をわざわざ助けたり(商人は男だったため血を吸わせなかった。アクラがそんなことを許すわけはない)、フェルノートの目を治したりと優しさも持っているアルジェ。
料理も実は上手く、意外と尽くしてくれるタイプだったりもする。
そんな彼女が、もう二桁真ん中くらいはセックスをしているのに、この初々しい表情を見せるのを、アクラは心の底から気に入っていた。
「あっ♡うっ……♡」
(そろそろ我慢の限界みたいだし。 思いっきり……っ?)
ベッドのシーツを掴む指に力が入ってきているのか、シワが強まるのを見てアクラがそろそろ完全に唇を塞いでやろうと思ったその時、気付いた。
油断出来ないのは分かっていたが、予想以上の実力者だったようだ。
「全く……ほいっ」
「ひゃあん!?♡♡」
「ふぁ……♡なん、ですか……?」
不意に響く声とキスを止めてしまったアクラにアルジェは戸惑いの声を上げる。
そんなアルジェの頬を軽く撫でながら、アクラは苦笑する。
「強い人ってのは困るよね。 一応警戒はしてたんだけど、見られちゃったみたいだ」
「あ……フェルノートさん」
「あ……ぅ♡あぅ……あぅ……♡」
言われてアルジェも気付いたのか、小さく開いていた扉に目を向ける。
そこに顔を赤くしながら座り込んでいたのは、家主であるフェルノートだ。
どうやらいつの間にか帰って来ていたようで、アクラとアルジェの絡みを見られてしまったのだ。
「いやー失敗失敗。 アルジェが可愛くて全然気付かなかった」
「……初手淫紋は酷くないですか?」
自分の失敗を反省していたアクラを、アルジェの眠そうながらちょっとだけ非難の混ざった瞳が見つめる。
フェルノートの善性が分かっているアルジェにとっては、アクラのやったことがやり過ぎに感じるのだろう。
ただ勿論、アクラとて理由がないわけじゃない。
「ん? あぁまぁ仕方ないって。 俺を倒す一番簡単な方法が俺になにかさせる前に物理で倒すだから、それを防がないと」
「フェルノートさんが能力高めなのは分かってましたが、アクラくんを倒せるほどなんですか?」
「素手……なら多分耐えれるけど、武器持ってたら一撃じゃない? 少なくとも人間なら最高レベルだよ、この人」
人生経験と呼ぶべきかは分からないが、アルジェに比べ、アクラは多くのことを知っている。
故に同じパラメータを見た同士でも、アルジェとアクラの印象は違っていた。
少なくともフェルノートはアクラを倒しうる力を持っている。無論、襲われても素直に殺されることなどありはしないだろうが。
「…………」
「あれぇ? アルジェ……そんな顔して、心配してくれたの?」
「……え?」
フェルノートならアクラを殺せると聞いたアルジェの表情が少しだけ珍しく真面目な表情になったのをアクラは見逃さない。
だが、どうやらアルジェ自身無意識だったらしく、アクラに指摘され、自らの顔をペタペタと触る。
「……っ! じ、時間なんで行ってきます! フェルノートさんにあんまり酷いことしちゃダメですよ!」
そしてボッ!と火が付いたように顔を赤くすると、普段のんびりしているアルジェには珍しい超スピードで出ていってしまう。
フェルノートには色々お世話になっているのでアルジェが自主的に始めた回復魔法販売の仕事に行ったのだが、今回は完全に照れ隠しだろう。
「ありゃ……逃げられちゃったか。 可愛いなぁ……」
会った当初は裸であることすら恥ずかしがっていなかったアルジェの完全に女の子としての反応にアクラは笑みを深める。
アルジェの事情は軽く聞いているが、少なくともアクラにとっては可愛い女の子という認識しかなかった。
魂か、肉体。
大体どちらかが綺麗ならそれで良いのだ。
「さて……じゃあアルジェが居ない間にこっちも何とかしなきゃね」
「ふぁぁ……♡」
そう言ってアクラは、淫紋の都合か、アルジェの艶姿を見たからか、座り込んだままぼんやりとしたフェルノートに目線を向ける。
ハッキリ言ってしまえば腑抜けた間抜けな表情をしているが、トップクラスの実力者である彼女を前にアクラは油断していない。
「まぁ……アルジェにも言われたし、2段階目くらいで良いか」
アクラの淫紋には段階がある。
感度などが上がったり、遠隔から快楽を与えられる1段階目。
ある程度支配なども行える2段階目。
肉体だけではなく、精神の奥深くまで探れる3段階目。
そして相手を完全に支配する完成形。
アルジェは3段階目寄りの2段階目であり、アクラに対する危害などは加えられないようになっている。
フェルノートもお人好しだったり、アクラにはともかく、アルジェには非常に有効的な点を考えれば、2段階目で危害を加えられないようにすれば十分だった。
完全に支配する必要や心を探る必要などないのだ。
「じゃあちょっと失礼……っと!」
「なっ……避け……ぁぁ!?♡」
近付いた途端引き締まったフェルノートの表情をアクラは見逃さない。
力はそれほどなく、アルジェほどではないが、アクラも素早さにはそこそこ自信がある。
本調子ならともかく、快楽で脱力気味のフェルノートの攻撃くらいなら、躱すのは容易だった。
「いやぁ……危ない危ない。 全く、暴れるからガッツリ掴んじゃったじゃないか」
「あああああぁ!♡♡♡ なんで、胸きもひ、ひっひっひぃいっ!!♡♡♡」
躱した際にアクラはフェルノートの背後に周り、アルジェがオッドアイボインさんと名付けるに相応しい胸を掴む。
淫魔の魔力を打ち込み、淫紋を活性化させれば2段階目には進むため、場所はどこでも良かったのだが、アルジェがないためか、無意識にアクラはそこを選んでしまった。
服を着ているから分からないが、淫魔の魔力が浸透していく彼女の胸には見事な淫紋が浮かび上がっているだろう。
「とりあえず……完成かな」
「はぁ……♡はぁ……♡」
ある程度魔力を打ち込み淫紋の活性化が進んだことを確認したアクラは、やっとフェルノートを離す。
離されては立っていられなかったのか、膝からゆっくりと崩れていって床に座り込んでしまう。
「さて……どう?」
「う、うぅ……♡」
「ふむふむ……」
背中から正面に周り、ペタンと座り込んでフェルノートの顎を掴み、自らの方を向かせる。
淫紋は人によってある程度傾向が違うため、フェルノートがどんな淫紋になったのか確かめているのだ。
ちなみにアルジェはその高すぎる能力のせいか、アクラに攻撃しないことに淫紋の効力を使い過ぎており、軽く発情し安いくらいの能力しかない。
元は男であるためか、敏感なアルジェの身体は素のものだった。
「発情系……かな。 フェルノートって結構むっつり?」
「なぁ……!?」
アクラの指摘にフェルノートの顔が真っ赤に染まる。
精神に作用してる部分が多そうな淫紋になったから突っ込んだわけだが、どうやらこの様子だと図星らしい。
なんとなくだが、フェルノートのアルジェを見る目が怪しいと思っていたのもあり、分かりやすい傾向だった。
(まぁ相手が男じゃなきゃ、俺は別に構わないけどね)
この街に向かう途中、フェルノート以外にもアルジェに血を提供して貰えそうだった人物を頭に浮かべる。
盗賊に襲われているのを見つけ、流石に助けた商人の若い男。
女物の服は持っていなかったアクラにとっては、アルジェの服を貰えたのは感謝しているが、その目がアルジェに見惚れるようだったのは頂けない。
(最悪アルジェに惚れたのが女の子なら囲えば良いし)
その点、例えば今のフェルノートならアクラも構わない。
アルジェを誰にも渡すつもりはないが、一緒に居たいなら居させてやる気持ちくらいはある。
無論、女限定ではあるが、報酬として身体を捧げさせるなら悪くはない。
フェルノートならば悪くないどころか、むしろ良いくらいだ。
(単純戦闘なら強いし、それに……)
「あっ……♡やめ、んんっ!♡♡」
座り込んでしまっているフェルノートに合わせるように自らもしゃがみ、先程触れたばかりの豊満な胸に再度手を当てる。
フェルノートも腕で防ごうとはしたが、アクラに逆らえない淫紋の力で動きが止まってしまっていた。
「大きいし、柔らかいねぇ……流石オッドアイボイン」
「そ、その呼び方……んんっ♡♡あっ♡あっ……♡」
初対面の時にアルジェが独特のセンスで呼んだ名前を聞き、顔を赤くするフェルノート。
ただ顔が赤いのは恥ずかしさだけではない。
発情した身体が、胸を触るアクラの手に快楽を感じてしまっているのだ。
「まぁ本番もキスもしないから安心してよ。 ちょっと……そうだね。 逆らわないようにしてあげるだけだから」
「ひあぁっ……♡うあぁ……んんん……やだぁ……♡あ、くうぅんんん……ダメえぇ……♡♡」
服越しにも関わらず柔らかさが伝わる大きく手触りの良い乳房に指を沈めるとフェルノートが甘い声を上げる。
強すぎず、決して弱くはない快楽を与えられてどんどん彼女の表情が蕩けていく。
「まぁ内容は簡単さ。 俺とアルジェについて詮索しない。 周りに報告しない」
「あっ♡あっ♡そんなに強くしたら……ひんっ!♡」
アクラが喋っている内容が分かっていないわけではないが、それ以上に自慰では味わったことも無いような快感に頭が回らない。
服とブラジャーの2枚に守られているはずの胸がぐにぐにと形を変えられていく。
「あとはそうだな……好きな時にこのおっぱいを好きにさせてくれりゃ良いかな?」
「んひぃぃいいい!?♡♡♡」
その言葉と共にアクラの指が乳肉にグィィと食い込み、フェルノートが大きく仰け反る。
本来ならば痛みすらありそうな手付きだが、情けなく舌を突き出した口から出たのは甘い快楽による声だった。
(こん、な……♡知らない、こんな気持ち良いの知らない……♡♡♡)
美人で言い寄られることがなかったわけではないフェルノートではあるが、女としての経験があるわけではない。
そんな彼女にとって、淫魔であるアクラから与えられる快感はあまりにも刺激的過ぎた。
「しかし良い反応だ……もしかして、経験ない?」
「ふぁ……♡♡そ、それは……んぅううぅぅっ!!♡♡♡」
質問に対して口籠るフェルノートだったが、アクラの手が服を透過し、生の乳肉を鷲掴みされ、その口からいやらしい悲鳴が上がる。
その反応だけで経験がないのを示すには十分だ。
「勿体ない……こんなに綺麗でエッチな身体してるのに……もしかして、そっち?」
「そっちって……♡私はノーマル……ふぁああぁあっっ!!!♡♡♡♡」
乳肉を直接揉まれる感覚は先ほどまでの服越しのものとは全く別次元であり、思わずフェルノートの声が裏返ってしまう。
アクラも本気で責めている訳ではなく、ある程度手加減してやっているのだが、それでも今まで感じたことのないレベルの快楽だった。
「アルジェの裸見てドキドキしてた癖に……」
「あれは……やっ♡つよ♡おっぱい、壊れちゃうぅぅぅぅぅ♡♡♡」
指摘されたことに言い訳しようとしたが、反論する間も無く再び揉み潰されてしまい、淫らな悲鳴を上げてしまう。
良く部下であった女の子に告白されていたのを断っていたフェルノートとしてはアルジェに見惚れてしまったことは恥ずかしい記憶なのだ。
それがバレていたことに快楽だけではなく顔を真っ赤に染め上げながら、必死に否定しようとするが、そんな余裕は与えられなかった。
「まぁ見惚れるくらい良いけどさ。 アルジェは俺のなんだからダメだよ?」
「だか、らぁ♡違うぅ……ふぁぁあぁぁっ!!♡♡♡ ああぁ!!♡♡♡ そこっ♡らめっ♡ぴんぴん弾いたら……イッちゃ♡♡あひぃいぃいっ!!♡♡♡」
ピンピンと指で硬く尖った乳首を弾き上げられ、一際大きな嬌声を上げ、ガクガクと身体を震わせ絶頂してしまうフェルノート。
その様子を見て満足気に頷くとアクラは立ち上がり彼女から離れる。
そして未だに快楽に翻弄されている彼女を見下ろしながら言い放った。
「さてと、とりあえず分かったね? まぁいつまで居るかは分からないけど、アルジェ共々、今後とも宜しく」
「ふぁ……♡あ……♡」
片手を上げて手を振って去っていくアクラを、フェルノートは強すぎた快楽でぐったりと床に倒れ伏しながら見送ることしか出来なかった。
そしてそこからフェルノートの人生は暫く非情に淫らなものになる。
「やっ……ダメだって……♡アルジェに見られちゃう……♡♡」
「こんなに乳首硬くして……ダメじゃないでしょ?」
「それは……貴方が弄るから……はぁあんッ!♡♡♡」
あの日からアクラはアルジェの目を盗んで毎日のようにフェルノートの胸を弄んできていた。
淫紋によるものもあるが、毎日のようにされる内に開発されているのか、彼女はすっかり胸だけでも感じるようになってしまった。
もう例え、淫紋の抵抗出来ない効果がなくてもフェルノートはアクラに胸を弄られるだけで制圧されてしまうだろう。
「いつ、まで♡こんな……♡んんんんッッ!!♡♡♡」
「ん〜あと少しあと少し」
寝るのが未だに大好きなアルジェは日々の回復魔法販売の仕事とアクラと居る時以外は寝ていることが多いとはいえ、いつ起きてくるか分からない状況の中、毎日行われる行為。
それがフェルノートには恥ずかしくて仕方なかった。
そして、もう1つ。
(本当に……胸しか……♡)
別に物足りないと思っているわけではない。
聞かれてもそう答えられるとフェルノート自身は思っているのだが、ある問題は発生していた。
(……本当に、私……変……♡)
「アク、ラくん……んんっ♥フェルノートさんに……またバレちゃいますよ……ああっ♥」
「まぁまぁ、大丈夫大丈夫。 今回はきちんと警戒してるから」
アルジェにはそう言いながらもまるでフェルノートに見せつけるようにアクラはちょくちょくアルジェと身体を重ねていた。
本番こそしないものの、フェルノートが選んだ下着を脱がされ、足を大きく開かされてアルジェは秘所を弄れている。
そんな2人の行為から、フェルノートは目を離せなくなっていた。
「しかし随分解れたねアルジェ。 前はあんなにキツキツだったのに」
「んんんっ♥そんな、こと……言わないでください……♥」
(あんなに……アルジェが……)
アクラに秘所を軽く撫でられて喘ぐ姿。
指を入れられて気持ち良さそうにしているアルジェの顔など、今まで見たことが無いものだった。
しかしそこからフェルノートは目を離せない。
少し自分の秘所に下着の上から指を沿わしてしまっていることに気付かぬほど、熱中して見てしまっているのだ。
「ふひいぃぃ!?♥ そ、そんな指、入ってぇ♥ひゃぁああああんっ!!♥♥♥」
(アルジェの……あんなに広がって……でも、凄く……気持ち良さそう……♡)
ズブズブとアルジェの中に入っていくアクラの二本の指。
その二本がそれぞれバラバラに動いていく度に、彼女の身体が何度も跳ね上がる。
その動きから、彼女がどれだけ感じているのかが良く分かる。
それを見ているフェルノートも知らずのうちに自身の胸を揉む手に力が入り、股座からは愛液が溢れ始めていた。
「アルジェ、そんな声出したらフェルノートに見られちゃうよ?」
「ふぁ!?♥ んんんっ♥んんんんんっんんんっ!!♥♥♥」
(見せつけてる……癖に……♡)
声を指摘されたアルジェが必死に口を手で押さえて我慢しようとするが、アクラはニヤニヤとした表情で激しく指を動かし続ける。
フェルノートを出しにしてアルジェの羞恥を楽しんでるのだ。
「んん゛んんんっっ!!!♥♥♥」
(ぁぁ……アルジェがイキそう……♡私も、もう……♡)
「んーーーーっっっ!!!!♥♥♥」
「んんんっ♡♡♡」
ビクンッと大きく身体を仰け反らせ、絶頂を迎えたアルジェ。
何とか声を出すのは我慢出来たようだが、くぐもった快楽の悲鳴は、フェルノートの耳にまできちんと届いており、彼女もまた小さくくぐもった声を発して軽く達してしまった。
「……ねぇアルジェ。 本番はダメ?」
「だ……だめ……です。 我慢……出来ない……絶対無理ぃ……♥」
絶頂した余韻で息を荒くするアルジェに、アクラが耳元で囁くように問いかける。
しかしまだ理性が残っているらしく、首をフルフルと横に振って拒否した。
そんな彼女の姿にアクラは小さくため息を吐くと仕方ないとばかりに呟いた。
「じゃあ今日はここまでだね。 一緒に寝よっか」
「……ありがとう……ございます」
(終わり……今日も終わり……♡)
アルジェの意思を尊重したように見えるアクラにお礼を言って控えめに寄り添うアルジェ。
そんな2人を見ながら1人己を慰めるフェルノートの心に少しばかりの疼きが打ち込まれる。
それがアクラの狙いなのは分かっていても、今の彼女に抗う術はなかった。
「それじゃあおやすみ、アルジェ」
「はい……おやすみなさい……」
(私も……寝よう……)
フラフラと熱に侵されたような足取りで自分の部屋へと戻っていくフェルノート。
彼女自身そこまでとは思っていなかったが、その顔は真っ赤に染まり、その目は情欲に濡れている。
それをアクラはこっそりと観察していた。
(フェルノートが自分から求めてくるならアルジェも怒らないだろうと思ったけど……割と我慢強いなぁ)
フェルノートを堕としたくはあるが、今のアクラにとって1番大事なのはアルジェだ。
故に本質を見失う気はなかった。
(まぁアルジェ次第……かな。 今も楽しそうにはしてるけど、離れたいなら付き合うさ)
アルジェもアクラも別に旅の目的があるわけではない。
ただ単純に吸血鬼であるアルジェに血が必要だっただけだ。
だから、アクラはアルジェがしたいようにさせてやるつもりだった。
そしてそのキッカケは意外と早く訪れた。
「ふぅ……」
王族にアルジェの存在が認知されかけ、アビスコールという大型の魔物が現れた頃、アルジェとアクラはフェルノートの元を立ち去った。
元王国騎士団であるフェルノートに迷惑をかけたくないとアルジェが判断したのだろう。
だが、今フェルノートは町を出ていた。
「このままじゃ……納得出来ないもの」
アルジェに目を治して貰った恩は未だに返せていない。
それに浮世離れしたあの2人はやはり心配過ぎる。
そう生真面目に考えるフェルノートは2人を追うことにしたのだ。
「それに……んっ♡」
別にアクラにして欲しいわけではない。
わけではないが、疼く子宮と胸がこのままで良いわけがないとフェルノートを駆り立てていた。
「待ってなさい……アルジェ、アクラ。 何も言わずに居なくなるなんて……許さないんだから……♡」
若干発情を表情に浮かべながらもフェルノートは歩を進める。
再会した時、今度こそアクラに抱かれてしまうかもしれない。
アルジェにはなんて言われるかは分からない。
そんなことを考えながら、フェルノートは2人を追う。
その後、共和国で再会することになった3人がどうなったかは……また後の話である。