あのマンションが出来て数日、俺達は学校から帰っている最中だった。
「あ~疲れた~。今日もテストの出るところだけメモっとくだけの作業は面倒臭いなぁ……」
「士道君が、高校までの勉強やっちゃおう~!って言って私達とやったのが悪い」
「でも、やってよかっただろ?テストは簡単。授業は聞いてなくても大体わかるし、成績はオール5だし。やっておいてよかったと思うけど」
「そうだけどさ……何かね~」
「そんなことを考えていると老けてしまいますわよ」
「老けるの!?止めとこ……」
そんな会話をしていると、雨が降ってきた。
「雨か、なんか昔を思い出すな……中学2年の時か、四糸乃に会ったの」
「そうだね~なんかデジャブ感じるけど……一応神社見てみる?」
そうして帰り道にある神社を見た所、合羽にパペットという見たら忘れない格好の女の子が居た。
「やっぱりな、そして転ぶから……よっと」
滑りそうになるところを体を支える。最初の頃より怯えなくはなったかな?
「?士道……さん?」
「久しぶりだな。四糸乃、よしのん。元気してたか?」
そうして彼女と再会するがもう一人が居ない。
「で、七罪は?一緒に消えたろ?」
「七罪さんは、出てきてるみたいですけど……場所は分からないです」
いつものごとく家に呼ぶ。そうして懐かしの親子丼を作る。
「よっと、はい親子丼毎度~」
四人分の親子丼を作るのにあまり時間は掛からない。
「士道君、親子丼作る時だけおかしいくらい早いよね作るの……」
「早すぎて見えないのですけど……」
「………!!……」
「知らないよ……やってたらこうなった。おお、おいしいか、良かった」
二人の会話と四糸乃の様子を見て安心する。リアクションが面白いのは変わらない。
「で俺らは高校2年生になり……よく分からないけど精霊を救うことになってしまった。って所かな?」
食べ終わった後に四糸乃に俺達が何をしたかを話した。
「へぇ~士道君達も大変だったみたいだね~。で?その指輪はどうしたの?悠乃ちゃんと狂三ちゃんも付けてるけど……まさか、プロポーズでもしたの~?」
「やっぱりそこを突いてきますか……まあ、よしのんが居なかったときに俺が二人にプロポーズしたよ。クリスマスに」
「ふ~~。お熱いね~、クリスマスにプロポーズとか士道君も分かってる~」
けらけらと笑うパペットと静かな少女と暗くなるまで話をした。
「どうする?もう暗いし、泊まってくか?マンションには空き部屋があるし鍵ももらってるから泊まれるとは思うぞ」
「あの……士道さんの家に泊まりたいです……」
何か妹みたいで可愛い、仕方ないので女性陣に任せることにした。
「お前ら四糸乃をよろしく頼む。寝る場所は琴里の部屋でいいか……」
「りょーかい!!後で私達のお世話もよろしくね?」
「分かってるよ、俺は部屋に居る……」
そうして二人に四糸乃を任せ、部屋に戻りいつもの日記を書き始める。
5月6日
最近、精霊がよく出現する。今回は四糸乃と久しぶりに会うことができた。よしのんには居なかったときのことをいっぱい聞かれた。案の定、指輪の話になり恥ずかしい話をしてしまった。久しぶりに会う精霊にはこのような話をしなければならないのだろうか?あまりしたくは無い。
5月6日
四糸乃ちゃんと久しぶりに会うことができた。何となくだが妹みたいに可愛がってしまう……士道君とは違った可愛いさがあってどっちも捨てがたい。よしのんはいないときのことを士道君に聞いていたのを見ると恥ずかしい話をしているみたいだった。その時の士道君の顔も可愛かったなぁ……
コンコンとノックされ今、少し寝ていたのに気づく。
「ん?入っていいぞ……ふぁ……」
時刻は深夜1時。日記を書いた後寝てしまったようだ……
「やっほ~士道君遊びに来たよ~」
「あらあら、寝ていましたの?」
二人が来ると言っていたのに寝てしまった、何をされるのだろうか……
「まあまあ、士道君は寝てて」
そういわれたので横になる。
「何するんだ?」
「添い寝~しつつ士道君に気持ちよくなってもらう~っていう作戦」
「二人でやれば大丈夫だと、悠乃さんが」
「でも……眠いから寝てる間に……宜しく……」
俺は意識を手放した。
「くちゃ……ちゅぱ……」
ん?何か下半身が一部分だけ温かいような、何というか気持ちいいというか……昨日何してたっけ?
「ん……ちゅ……れろ……ん……ちゅ」
キス?ホントに誰がしてるんだ?起きて確認するか……
「ん……ちゅ……っぷは……」
「あ……おはよう。悠乃さん、何をしてらっしゃるのですか?」
「え……?気持ちよくなってもらうことですけど……」
「で?俺が起きるまで交代でやってたのか?」
「ええ、士道さん?いっぱい出しましたね?」
「気づいていないうちにそんなやってたの?いつものやつよりかはまだマシか……お二人さんも満足したか?」
「満足~。お腹いっぱいだよ~、とりあえずシャワーへレッツゴー!!」
そうして三人でシャワーに入り、朝食の準備をする。そういえば四糸乃はどうしたのだろうか?
「あれ~?四糸乃ちゃん部屋に居ないからこっちに居ると思ったのに……しかもよしのん置いて行っちゃった」
「恐らく、隣界に行ってしまわれたのでしょう。でもよしのんさんを置いて行ったので次に出たときにでも渡さないとこの町が氷漬けになってしまいますわよ」
そうして三人で四糸乃を出てくるのを待つことにした。そうしていると警報が鳴り始める。
「何処で出るか……デパートの方か?相変わらず分かりずらいなぁ、精霊の場所……」
一応、場所は分かるには分かるのだが反応が薄すぎるためあまり使えない。
「さあ、準備して行くぞ」
準備を終わらせてデパートの方へ行くと何やらASTが話し合っているようで、その先に会ったのは氷のドームだった。四糸乃がよしのんをなくしてしまったことによって暴走状態になっているのだろう。
「こんにちは、ASTの隊長さん。氷のドームをどうにかしたいんですか?」
「ああ、あんたね。そうよあのドームをどうにかしないと住民は出てこれないもの、どうにか作戦を立ててる途中よ」
「そうですか、私が壊してきますね」
そうして俺は、氷のドームに向かい飛ぶ。
「相変わらず人間離れしてるわね……あの<キング>」
「あの人はゲーム感覚で色々やっている。我々には分からない」
「<キング>と話して分かったことは?」
「彼は精霊と話がしたい、それだけ。と」
「あんた気に入られてるみたいね、折紙はあんまり人に興味ないと思ってたのに」
「彼は、私の知っている人に似ている気がする。それだけ」
そんな話も聞こえてますよ……何でそんなこと思ってるのかなぁ?そうして俺は、ドームの前に着く。
「さて、あれで片を付けることにしよう。……<灼爛殲鬼>」
そうして和服の姿になり霊力を集中させる。
「<灼爛殲鬼>、<砲>!!」
そうして戦斧を銃の形にし、エネルギーを放出するとドームは一瞬で破壊される。
「よし、お迎えに上がりますか……」
「ひっぐ……ああ……ぐす……」
「四糸乃?忘れ物だ。ほら」
「いや~助かったよ士道君。なんで和服?」
「これには海底よりも深い事情があってだな……ちょっと四糸乃借りてもいいか?」
「おっけ~」
「士道さん……ありがとうございます!」
「ああ、ちょっと目を瞑ってくれるか?」
四糸乃が目を瞑ると唇を合わせる。力が流れ込む感覚と彼女の霊装が消える。
「士道さん……?これって……」
「封印完了。ほら、これでも着ててくれ、あ、悠乃?終わったからこっち来てくれ……」
そうして、氷の女神を救うことに成功した。その後は琴里の方に任せ、俺達は休みは満喫する。
「あーー。疲れった……暫しの癒しが欲しいなぁ……」
「癒しが欲しいの?癒してあげよっか?」
「わたくしはあれがいいと思いますの。ちょっと耳をお貸しになってくださいまし……」
ごにょごにょと彼女らは話し始める、癒すのに相談なんかいるのか?
「いいね!それにしようよ!明日からやってみようか……」
「何の話をしてたんだ?とても気になるんだが……」
「秘密~明日になってのお楽しみ!」
そうして明日になる。
「おはようございます。ご主人様!」
「おはようございます。ご主人様?」
二人がメイドの姿になっておりご主人様呼び、素晴らしい癒しだ……
「おはよう、可愛い可愛い俺のメイドさんたち」
俺がそういうと二人がもじもじと照れる。可愛いなぁ……
「ご主人様?ご飯はできてますのでご案内します」
そうして二人に連れられリビングに行く。和食のいい香りが漂う。
「ふむ……焼き鮭、漬物と豆腐の味噌汁……典型的な和食だな。俺もこれは作ったことはないな」
「ではご主人様?あ~ん」
あ~んだと!?何だこのサービスは!?とりあえず甘える。
「あ~ん。…………成程。うまく焼けてるな……焦がしすぎずでも程よくカリカリがある……完璧だ!」
そうして二人ずつのあ~んを楽しみ、朝食を終える。
「はぁ~食った食った。次は何をするんだ?」
「次はわたくしたちはお掃除に入りますわ」
そういうことをしろということだろう。何て分かりやすい……
「了解……ちょっと休ましてもらうな……」
そうして彼女らがリビングから出る、俺はテレビを付けて時間を潰す、5分程度たった後動き出す。
「さぁて、メイドさんにいたずらしよう……」
そうして、一階を掃除している狂三に近づく。いたずらと言ったらあれである。
「ひゃん!。ご主人様?わたくしにいたずらですの?」
「暫く狂三を感じてる~ぎゅ~」
「もう、仕方がないご主人様ですわね……ぎゅ~」
二人で抱き合う、癒しを求めて。
「ん!狂三成分を補給完了!じゃあ、掃除頑張ってな」
「はい、ご主人様」
そうして、二階に行く。彼女が居るのは俺の部屋だ。
「ふ~んふ~ん♪」
彼女は俺のベットに乗って窓を拭いている。絶好のチャンスである。
「そら!!」
「え?きゃ~~!!」
こういうお約束展開を待っていた。
「何するんですか!?ご主人様!?」
「いや~メイドさんが可愛くてちょっといたずらがしたくなっちゃった」
「ダメダメなご主人様ですね~ほら私の下着ですよ~」
おお、眼福眼福。素晴らしい。
「うんうん。満足、そうしてぎゅ~!!」
「ホントに甘えんぼさんなご主人様ですね~ギュ~!!」
部屋でバカップルもどきなことをした。はっきり言って可愛い。
「ん~掃除の邪魔したらいけないからな。悠乃成分も補給完了!、リビングに帰る~」
「待っててくださいね?ご主人様」
俺はリビングに帰ると少し眠くなったのでソファーに横になり寝る。お昼過ぎには起きようと思うのだった。
「………すぅ……すぅ……」
私達が掃除を終えて帰ってくると彼は疲れてしまったのか寝てしまったようだ。
「珍しい、士道君がこんな時間に寝てるなんて……はしゃぎすぎた?」
「いいえ、恐らく日常の疲れでしょう。私達や十香さんたちのことも見て、夕食の準備、家事など……もはや人間のやることではありませんわ」
「そうだね~士道君はこんなにも色々考えながらやってたんだね……なんか身をもって実感したね」
「ええ、これは体感しないと分からないものですわ……士道さんは見えないところでストレスを感じていたのかもしれませんわね」
これは定期的にやるべきだと、そう思う二人であった。
「ん……あ?頭が柔らかいような……いい匂いがするのは?なんでだろう」
「寝言ですか?ご主人様」
「もっと感じていてもいいですわよ?ご主人様」
はっ!これは二人の膝枕イベント!第三者の視線で写真を撮ってほしい!
「いや、起きるよ。おはよう可愛い俺だけのメイドさんたち」
「おはようございます、お昼ご飯も出来てますよ」
そうして二回目のあ~んイベントをした。
「次は何をするんだ?」
「次はトランプで遊びましょ~ご主人様?私達に勝ったら1回何かしていいですよ」
「やる気出てきた~!!之は勝たんと……」
そうして七並べをすることになったが圧倒的に俺の勝ち!!でも、二人も強かったから危ない所だった。
「あ~あ、負けちゃいました。ご主人様?何をご所望ですか?」
「七並べで勝負をし、負けてゆくと服を脱がなければいけない野球拳ルールにする」
「じゃあ……負けませんよ~ご主人様を脱がします!!」
「あらあら、わたくしも負けませんわ」
三人で続きをする。俺は二回負けたので上裸になった。メイドさんたちはあと一回で裸になるとこまで来た。これは勝ちたい。
「これでどうだ……パスしかあるまい」
「あ!パスしかない!」
よし!勝った!計画通り!!そうしていると二人が裸になる。見慣れてはいるが明るい所ではあまり見たことはなかったので観察してしまう。
「ご主人様?目がえっちですよ~」
「あらあら、そんなにわたくしたちの裸を見たかったのですの?ご主人様の命とあればいつでもできますわよ?」
そうして二人の姿を脳内フォルダに永久に保存して勝負は終わる。
「ではご飯の用意をいたしますわ」
「ちゃんと待っててくださいね?ご主人様」
二人はキッチンに行き、準備を始める。俺はやりたいことがあったので部屋に戻り必要な物を持ってもう一度リビングのソファーに座る。いつもの黒い手帳。少し情報を整理したかったのでぱらぱらと確認する。
「………。さっ……」
俺は手帳に精霊の事やその他気づいたことを纏め、見返せるようにしている。たまに問題点などが出たときはこれを見ると大体解決する。出会った人の事や考察を書いているが……備考程度だと思っている。
「………」
考えを巡らせる、思考する。繋がっていくものとそうでない物をそれぞれ分けていく。そうすると時間が経ち、メイドさんたちから声が掛かる。
「ご主人様~?出来ましたよ~」
「………」
「おや~?気づいてないみたいですね~。こっちもいたずらしちゃおう~」
そうして考えていると首の辺りに柔らかいものが当たる。
「ご主人様~ご飯ですよ~」
「………ああ。気づかなかった、じゃあ……食べるか」
そうして三回目のあ~んをし、食べ終わる。
「次は……お風呂に入りましょ~」
そうして二人に連れられお風呂に入ることになった。二人に洗われるのはあの修学旅行の時以来ではないだろうか……酷く懐かしいとそう思う。
「ご主人様?大きくなってますわよ」
「ホントだ~何考えてるんですか~私達を見て興奮してたんですか?」
「前にもあったな~って思いだしてただけだよ……」
そんな話をしながら俺は体を洗われる、前と後ろを柔らかいもので。
「ご主人様?洗い終わりました~」
「今度はわたくしたちを洗ってくださいまし……」
俺は二人を手洗いした……非常に反応が面白かったのは言うまでもないので脳内に焼き付ける。
「はぁ……はぁ……」
「はぁ……はぁ……」
「少しやりすぎたかなぁ……とりあえず上がろうか……」
「はぁい……ご主人様……」
そうして落ち着くまでゆっくり過ごす。久しぶりに休みというものを感じた気がする……
「はぁ~ご主人様は触り方がえっちですよ~」
「わたくしとしたことが感じてしまいましたわ」
「いいじゃないか、後はメイドさんたちを味見するから……」
そうして、夜はメイドさんたちとイチャコラし、俺の休みは終わった。
「二人とも……ありがとな……」
そう呟き、寝ている彼女らに感謝をする。
でもこんなことを考えてくれている彼女らを大切にしようと改めて実感した。
ようやく書き終わった……メイドさんの所かなり時間かかりました。
次はちょっと幕間的なことを書こうかと。その次は<凶禍楽園>を出そうかなと。でもやってることは死んだら、とこではなくてどっちかというと士道君の休日の過ごし方になると思います。次回 遊園地デート お楽しみに