いや、決して何紙さんとか何里さんとかが尾行しているわけではありませんよ……
「ねえ、貴方達三人で遊園地にでも行って来たら?貴方達も休みが必要でしょう?」
そんなことを言われて遊園地のチケットを三枚渡される。遊園地……それは勝ち組が行く場所……そんな所に行ってこいなどと何か企んでいるのではないか?
「とりあえず行くけど……尾行とかしないでくれよ……マジで困る」
「そんなことしないわよ。プライバシーは守るのがうちのモットーよ」
そういわれ次の日に遊園地に行くことになった。
「遊園地ね……行ったことなかったな」
「そうだね……デートでも行かなかった場所だね」
「わたくしも言ったことはありませんわね」
三人とも遊園地初心者であるため、何も分からない。
「それじゃあ、俺がエスコートできるように調べておくとしますか……」
その日の夜俺は携帯で遊園地デートについて調べていた。そうすると彼女の性格によって乗る乗り物や順番を決めておいた方が良いということだった。そうしてお昼はフードコードか、自分でお弁当を作ってくるかなのだがお弁当にすると好感度アップと書いていたのでお弁当は作ることにした。そして夕方になったら観覧車に乗り愛を伝えよう!と書いてあった。俺は愛をもう伝えているのでどうしようかと考えていながらお弁当の準備をして寝ることにした。
そうして早朝。俺はお弁当を作り始め、バッグの中に入れる。少しばかり作りすぎただろうか?食えなくなったら十香に処理してもらうことにする。そして必要な物をリュックに入れて家を出る。彼女らには駅前で待ち合わせをしている。そうして30分前に着き彼女らを待つことにする。
「士道君ー!!待った?」
「うん?今来た所だから待ってない」
「あらあら、士道さんはそれよりも前に待っていたと思いますけど」
「それはないぞ。さっさと電車に乗ろうぜ、時間になりそうだ」
彼女らと電車に乗り遊園地に着く。ここはオーシャンパークの隣にある大型の遊園地で天宮市では有名である。
「へぇ……ここが遊園地なんだ……思ったよりも広いね~」
「荷物をロッカーに入れて遊びに行こうか」
そうして俺達はまずお化け屋敷に突入した。
「謳い文句は……リアル脱出ゲームのような謎解きと現実味のある恐怖ね……謎解きもあるとかお化け屋敷じゃないと思うのだが」
「そういうものですわ。では、参りましょう」
入ると少し寒い。そして謎解きが早速あった。
「ん?ここの何処かにあるものを見つけ、次の道を見つけよ……普通に分かりやすくないか?」
「え?何処にあるの?」
「あれ。首が置いてあるだろ……あれだけ女の人の首なんだよ。他は男の人の首なのにあそこだけ違うから……ほら、隠し扉」
「士道君は謎解き得意?」
「探偵よりは得意じゃないな……でもこのお化け屋敷すごく簡単。次の謎解きは……これを押す」
そうして俺が簡単に謎解きをしていると後ろからスタッフの方が脅かしに来ているようだ。二人は気づいていないが俺は分かっている。あの人たちも暗殺術みたいな感じで足音を消していると思うと苦労を感じる。
「私を……置いてかないで……貴方も……こっちに……」
「きゃーーー!!足引っ張らないでーー!!」
「ひぃ!!士道さん!!助けてくださいまし!!」
「はぁ……よっと。お前ら捕まっとけ」
そうして俺の肩に二人を担ぎ走り抜ける。俺はあまり早くないくらいで走る。何故なら……後ろから追いかけてくれるからさ!!
「きゃーーー!!士道君来てる!来てる!速く走って!!」
「士道さん!!速く走ってくださいまし!!追いつかれてしまいますわ!!」
「ははは!!大丈夫だよ。そもそもすぐに出口だし」
そしてお化け屋敷から出る。彼女らは叫びぱなっしでとても楽しかった。
遠くから見る目。それに気づかずに……
「ふ~ん。士道はあれも大丈夫なのね……しかもスタッフが来るときも分かっているし感覚おかしいんじゃないの?」
「彼は感覚はずば抜けて高い。私が彼を見ているときも私にアイコンタクトをしてきたりする」
「あんたも大概ね。でもそれに気づくとか……ホントに人間やめちゃったのかしら?」
そんな二人が見ていることに若干気づきどうにか気にしないことにする。
「それじゃ、休憩がてらコーヒーカップにでも乗ろうか」
そうして三人で乗る。
「はぁ……マジで本当に怖すぎるよ……何でそんなに怖くないの?」
「誰か来るとか分かってたし、あれよりも怖いのを体感したからなぁ……」
「へぇ……それなら……いっぱい回しちゃおう~そぉれ!!」
ぐるぐると回り始める。回転が速くなっていくが俺は目が回らないので彼女らがどんどん目が回っていく。
「あれ~?私達だけ~目~回ってない~?」
「そ~ですわ~悠乃~さんが~回しすぎ~て目が……」
「そろそろ止めようか?お前ら二人とも目が回って立てなくなるぞ……」
話をしていると、回転が止まりアナウンスが流れ始める。
「うぇ……三半規管が……」
「なんでそんなに回したがるのかな……」
二人は……
「どれだけ目回ってないのよ。早すぎるくらい回ってたのに……」
「あれは、恐らく戦闘機で回転し続けるものにも耐えられるくらいの三半規管を持っている」
「本当にどんな訓練したんだか……」
聞こえてますよ……何で俺はそんな風にみられるかな……
「次はジェットコースターに乗るか?絶叫マシンに慣れようぜ」
そうして三人は乗るが……
「何で三人とも前になるの?怖いよ!」
「覚悟を決めろ。そろそろ来るぞ……」
そうしてかなりの高さから落ちる。
「きゃ~~~~~~~~~!!」
「きゃ~~~~~~~~~!!」
「うお~~~~~~~~~!!」
降りると二人は死にそうな顔をして降りてきた。
「怖いよ!速すぎるよ!なんで平気なのさ!」
「嫌でも体感したことがあるからな……精霊で空を駆けると慣れるもんだぞ」
「それは……分かりませんわ……」
降りているときの写真を撮られているのでそれを見に行く。
「お前ら失神してるじゃないか……俺だけが楽しんでる気がしてきたなぁ……」
お二人は……
「あれは乗りたくないわね……あれ結構有名なコースターで失神者が続出するはずなのに何で士道は耐えられてるの?」
「対Gについてよく熟知していると思われる。それに空を飛んでいる経験がある。それで慣れていると思われる」
俺!人間じゃないって事!?どうして!?
「そうだな~。お昼でも食べようか……」
そうしてフードコードで作ってきたお弁当を食べる。ほぼ遠足のお弁当である。
「おいし~。何でこんなにおいしいのかな?私じゃ作れないし、女としての威厳がさ……失われるよね」
「そうですわね……こんなに料理がおいしくて、家事全般が得意……一家に一人欲しいですわ」
「俺は売りもんじゃねえよ。ほぼ趣味みたいな所だしな」
そうして夕方、俺達は観覧車に乗り景色を見ていた。
「おお!!綺麗だね~」
「最後にここに来るとは、士道さんも考えていますわね」
「色々調べた結果、此処がいいかな……と思いまして」
ここで愛を伝えよう!という言葉が思い出される。覚悟を決め俺は話す。
「なあ、二人とも?ちょっといいか?」
二人が振り向き、こちらに体を向ける。そうして二人を抱きしめながら言う。
「俺は……お前たちを好きだし、愛してる。これからも一緒に居てくれるか?」
「もちろんでしょ!私も士道君をあ・い・し・て・る」
「わたくしも士道さんを愛していますわ」
「二人ともありがとう……」
その後二人と手を繋ぎ家に帰る。それは……新婚のように。
「何があったんだか……ついて行ってみたけど何か怪しいことはないか……強いて言えば士道が人間を辞めてたってことくらいかしら」
「貴方にはあれはまだ早い……見る覚悟が出来たら私に言って。彼女たちの秘密を見せる」
「映像を持ってるって……どうやって手に入れたかは知らないけど、帰ったら見せて頂戴。何であろうとみる覚悟はできてるわ」
「分かった。一応ポリ袋を準備しておいた方がいい。後、気絶しないで」
二人は彼女らの秘密に迫る。
フラクシナスにて
「で、映像は何処にあるの?」
「まず、貴方と二人で見る。貴方が司令官なら適任。他の人に見せると被害が多い」
「………分かったわ。ポリ袋も持って行った方がいいのかしら?」
「絶対に持っていくべき。私も持ってきている」
そうしてビデオルームに着き映像を流す。
「あ……ははは!!ぐしゃ!ぐしゃ!べちゃ……」
「きひひ!!グサ!ぐしゃ!べちゃ!ぐちょ……」
私は何を見てるのだろう。私の兄を彼女たちが交わりながら腹を刺している映像にしか見えない。彼女は普通に吐いている。私も分からないくらい吐きまくった。そうして映像は終わった。
「うぇ……これが……秘密?何よ……あいつ等は……うちの士道を刺しまくるのが趣味な人なの?」
「っ……恐らく趣味であると思っていい。それでも士道は許容している。それに死なないから彼女らはいつまでも満足するまで続ける。彼は次の日は体を痛め精神を壊されていると思われる」
「最近、血の匂いがするって言われてたけどあれのせいだったのね……しかも士道が処理してるから証拠隠滅も完璧と……いつまでも気づけないわけだ」
「彼は彼女たちのことになると怒り出したり、話を誤魔化したりする。彼の過去を探った方がいい。そうすればどうしてあんな風になったかが分かる」
「でも、記録が撮れないのよね……昔の奴は全部、士道にジャミングされてるのよね」
そうして司令官とストーカーは話し合いをする。そして部屋から出てくる―達に報告する。
「琴里?どうだったんだい?顔色がとても悪いようだが」
「令音は見ない方がいいかも。他は覚悟が在る者のみ見ることを許可するわ。後ポリ袋は確実に持っていきなさい。あれは私も耐えられないわ」
「琴里?それは消去した方がいいんじゃないか?」
「いえ、あれは重要なデータよ。今の所彼女らの過去や何があったかは分からない。そして一つ目の秘密を見ることができた。暫くは見れるようにしておくわ……私は二度と見たくはないわね」
「司令がそんなに言うものは少し見てみたいものですね」
「神無月?貴方も生粋のMだけどあれは見ない方がいいわ。本当に後悔するわよ」
秘密を見たクルー達は失神と気絶、嘔吐をしまくったため船は大変なことになりましたとさ。
「へくしゅん!誰かに噂されてるのか?」
「何その古臭いの。あんまり気にしない方がいいと思うよ」
「ええ、今はわたくし達を見ていてくださいまし」
二人を感じながら遊園地デートを楽しんだ。
秘密を見た彼女らは記憶を勝手に消してしまいます。何故かって?グロすぎるからさ!!なので秘密を見たと言いながら、分かっていません。次は凜祢さんが出てきますよ。 次回 番外 お楽しみに