※この作品はR-18です。

なんのチートもないけど私は元気です   作:神谷涼

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 日にもよるでしょうけど、ちと別作業で2~3日に一回投稿になります。



15:賦活フェアリーテール

 

――3日目、グリムファングの砦街、黒竜の酒蔵亭

 

 窓の鎧戸閉めてるせいで、夜になったらこの部屋ホント真っ暗。

 

「あの、ルーネ様、起きてます?」

「明日に響く。もう抱かんぞ」

「いえ、そっちでもいいんですが……その、またお話していいでしょうか?」

「寝物語のつもりか? よく気の回ることだ」

 

 いえ、暗い部屋で一人じっとしてるのヤなんです。

 明日は街を出るとかで、食後はエチしてないし。上に乗らせてくれなかったし。下になって、体重かかんなくしてくれてもよかったけど。お互いの寝相考えると、寝返りとか打てないのもなぁって思うし。

 そんなわけで。

 フツーに、横に並んで寝てるんですが。

 横に並んで寝ると密着しづらいのね。あんまり意識してなかったけど、確かにエロ構図でも横に並んで寝てエロは、ちょっとないな。触手もサキュバス尻尾も生えてないし。手で弄るとか、別のヤツに寝取られるくらいしかできん。

 向き合うにしても、密着するなら腕を相手の下にしないとだし。

 ちょっとだけ腕枕させてもらったけど、寝づらいって怒られた。ていうか、それ以上に頭って重たいよ! 筋肉あったらわからんけど、この腕でルーネ様の頭のっけても痛いだけだよ!

 よく百合カプ構図でやってる向かい合って体を離した寝方って、こう暗いと顔見えんし肌の密着なくて心細いし。何より、ルーネ様普通に仰向けに寝てて、こっち向いてくれんし。

 

「勝手に話しますので。気になるところがあれば、訊いてください」

「好きにしろ。私は私で、勝手に寝る」

「では……遠い国のお話です」

 

 宗教とか魔法についてわからんうちは、ホントにシンプルな話しかできんのよな。

 ま、寝る時にあまり血気盛んな話はどうかと思うし。

 適当にだらだらと、イソップとかグリムのアレンジを話してくか。

 

  ・

  ・

  ・

 

「おい、途中で寝るな。どうなったんだ」

「ううー……最初に警告した狩人が通りがかって、赤ずきんを犯してた盗賊を窓から撃ち殺したんですよぅ」

「窓を開けたままだったのか。森の中とはいえ不注意すぎる盗賊だな」

「で、赤ずきんは助かって、めでたしめでた……し……」

「その狩人は普通に助けただけで済ませたのか? 先に襲われた魔女はどうなった? 扉を閉ざしたりする魔法を使えたのだろう?」

「明日……はなし……ます」

 

 ねむ……い。

 

「寝るな」

「いだーーっ!」

 

 ちょっ、奴隷の刻印なんでここで使うの!?

 赤ずきんに、食いつきすぎでしょ!

 エロいことには全然つかわないクセに!

 うぐぐ、昏睡するように眠れそうだったのに、目ぇ覚めちゃったじゃん!

 

「主の質問に答えろ」

「うぅ、ぐ……狩人は、赤ずきんを家に届けて、女の二人暮らしは危ないからって赤ずきんのお母さんと結婚しました」

 

 適当です。

 

「あの母親は未亡人だったのか!」

「はい。森で盗賊に殺されたのです」

「しかも盗賊が仇だっただと! なるほど、結婚に持ち込むには十分すぎる……」

「娘を助けられた感謝もあり、狩人は身分違いでしたが英雄として結婚できたのです」

 

 適当に答えるだけで盛り上がってくれる。

 

「そうして、母娘両方を手に入れたのか」

「そうですね」

 

 朦朧としながらアレンジしてると、変な話になるなぁ。

 

「赤ずきんを孕ませても盗賊のせいにできるし、その母とは夫婦として暮らせるわけだ。見事だな」

「あ、はい」

 

 ナチュラルにクズい展開発想……ルーネ様、親子丼好きなのかしら。

 

「魔女だった祖母はどうなったのだ」

「衣装棚に縛られて隠されてたので、狩人に助けられましたよ」

「そのまま、森の中で、己が犯された小屋で暮らしたのか?」

「狩人が見回りに来るようになりましたが」

「赤ずきんの祖母だが、魔女で容姿の衰えはなかったのだよな?」

「そう、ですね」

 

 ああ、狼を盗賊に変えて、「食べる」を「レイプ」に変えたから、そんな設定つけたっけ?

 寝ぼけながらだから、記憶がおぼろげ。

 

「すると狩人は、祖母、母、娘と三代の女を手に入れたわけか」

「はい。毎晩、赤ずきんの母と夫婦として契り、昼は森の花畑で赤ずきんを抱いたり、小屋を訪ねて魔女を抱いたりする生活を始めたわけですね」

 

 うーん、エロ漫画テンプレ。

 

「祖母にパンやワインを贈るほどだ。赤ずきんの家は困窮していまい。未亡人でその生活、それなりの財産ある家……しかも自由にできる女三人か。盗賊一人始末するだけで……」

「何事も好機があるということです」

「ううむ……うらやましい」

 

 そゆのが好みなら、あるある展開でいいや、もう。

 

「未亡人だった母は熟れた体をもてあまし、狩人に毎晩のように性交をねだりました。彼女は若く逞しい体に組み敷かれ、獣のように犯されることに夢中になってしまったのです。発情した獣のような悲鳴は、夜な夜な赤ずきんの耳にも届いたほどです」

「ほう」

「盗賊に犯されて男を知った赤ずきんは、そんな母を蔑みつつも羨みました。夜な夜なベッドで己を慰め……日中は義父となった狩人につきまとっては、まだ未発達な体を擦りつけて誘惑しました」

「ほほう」

「そうして人目のない、森の花畑へつれて行ってもらっては、盗賊に乱暴に散らされた花を義父に差し出し。舌や指で慰められ……ついには恋人同士の如く交わるようになったのでした」

「…………で、魔女は?」

 

 あれ? ルーネ様、なんでのしかかってくるの?

 こんな童話アレンジで、その気になっちゃうの?

 明日に響くからもうヤらないんじゃなかったの?

 

「っ……魔女は、許しなく小屋には入れない魔法を盗賊に欺かれ。また、助けに来た狩人に扉ごと壊されてしまいます。己の術に、すっかり自信を失ってしまいました」

「不老の術すら使える魔女も、心折られれば脆いものだな」

「ひゃう♡ そ、そうですね……」

 

 あの、硬くなったの入り口に擦りつけながら言わないで。

 ううう、夕食前に拭いたのに、すぐ濡れる。 

 

「で?」

「あっ♡ あふ……♡ 以来、森の獣に、あっ♡ こ、小屋を守らせつつ。狩人が、来れば……自ら扉を開いて……歓迎、して」

 

 話に合わせるように脚を開いて、ルーネ様の腰に絡め歓迎する。

 すりすりって感じで触れ合ってた粘膜が、もう、ぬちゃぬちゃ音立ててる……うう、こっちも眠りかけだったのに、奥が疼きだしてるよぅ。

 

「それに、盗賊の暴力混じりの凌辱を、忘れるべく……っん♡ 自ら、狩人の抱擁と、快楽を求めてっ……奉仕、するのでし……た♡」

 

 下から腰をくねらせて、陰唇でルーネ様の亀頭を舐めまわすように奉仕。

 

「フン、狩人だから数日は森にいても問題なしか。まったく、よくできた話……だっ!」

「にゃああああああああああああああ♡♡♡」

 

 また一気に突いてきたぁ……。

 今日はもう、さんざんヤったせいか少し余裕ある……即イキはしたけど軽め。

 だけど、ホントに何回するんですかルーネ様!

 

「まったくッ! 明日に響くから今日はもうせんと言ったろうが! 艶話まで聞かせて犯されたかったかっ!」

「そんなっ、明日って言ったのにルーネ様がっ♡ あっ♡」

「口答えするな!」

「いぎぃっ♡♡♡」

 

 仕置き代わりに思いっきり、ごちゅっと突かれる。

 うう、やっぱこの体、簡単にイキすぎ……もう腰砕けになってるよぅ。

 ていうかテンプレエロ話で簡単に勃起するんですね、ルーネ様……これって別に自分のせいじゃないだろ……次から、夜は色気の薄い話をセレクトしないと……。

 

「あんな話で、昂らせてくれた分、しっかりっ、鎮まるまで相手……してもらうからなっ!」

「あっ♡ あっ♡ ひぁっ♡」

 

 やっぱエロアレンジ重視にしよ……。

 

 

 

  ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

  

 

――4日目、黒竜街道

 

 町の門は普通に出れて、気にしてた身元関係のイザコザも起きなかった。

 ルーネ様がやたらじろじろ見られてたけど、こっちは普通に通れたんだよね。アルマを探してる人ってどうしてるんだろ。

 

 というか、前に入ったのと同じ門から出て、同じ街道を行くのね。

 どっかで曲がって村に行くのか、別の街まで旅するのかなぁ。

 

 いろいろ売りさばいたらしくて、背負う荷物は前より軽い。

 足取りも軽い!

 ていうか、いわゆる事後ツヤツヤって、こういう感じなのね。

 子宮も活力も充実してる! 昨夜あれから起きてる間で2回……ルーネ様曰く意識失ってからも1回使ってもらったおかげで腰はちょっとアレだけど、体の芯があったかい!

 まあ朝、ルーネ様がなかなか起きなくて目覚ましフェラ&クンニでも、なかなか勃起してくれなかったし。

 ルーネ様いわく、夜に励んだせいで寝過ごしちゃったそうだけど。

 なんか魔法でぱぱっとヨゴレは取ってくれて、スッキリばっちり。

 

「その剣はあまりに大きすぎました。大きく、分厚く、重く、そして大雑把すぎて……それはまさしく鉄塊」

「そんな剣では、斬るにはともかく、刺して使えんのではないか?」

 

 ルーネ様は、さっき話し始めた某漫画のうろおぼえあらすじで、けっこう喜んでくれてる。

 夜はエロアレンジ童話したら、また意識失うまでシてくれそうだし!

 町を出るから、あの怖い人と会うこともないでしょ。

 ていうか街道自体、人少ないし!

 勝ったな!

 嫌なリアルを忘れて、このエロい体を磨いていれば、ルーネ様とうまくやってけそう!

 あ、岩陰から誰か出てき――

 

「ちわーっす、もうおはようじゃなくて、こんにちわの時間じゃないっすかー」

「随分と町の近くにいたな」

 

 アイエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!! ミナ=サン!? ミナ=サン、ナンデ!?

 

「こっちは早朝から出てたってのに、待たせすぎっすよお嬢様~」

「こいつが夜に艶話など聞かせるからだ。おかげであれから十回はしたぞ」

 

 ちょ、目覚ましフェラもカウント内ですか!

 そゆ話この人にはしないで!

 

「へぇ。あたしけっこー、ボロボロにしたと思ったんすけど。まだまだ元気あったんすねぇ?」

「ひっ」

 

 後ろから抱きすくめられる。

 あばばば、首筋舐められてる。胸揉まれてる。脚の間に脚入れられてる。

 

「おー、ちょっと揉むだけで乳首勃ってきた。ホント淫乱すぎないっすか?」

「毎朝、自分から私のモノにしゃぶりついてくる淫乱だからな。ミナも好きに使っていいぞ」

 

 えっ。

 

「やったー♪ お嬢様の許可が出たっすよ。これからよろしくっす、マールちゃん」

「にゃっ♡ あっ、ちょ、やめっ♡」

 

 股間まで手入れてこないでー!

 こわい! 周りに人いないけど、往来ですることじゃないでしょ!

 

「マールは偽名だ。アルマがこの奴隷の名前だな。今後も町や村に立ち寄れば、適当に偽名を使わせるが」

「へー。じゃあ、アルマちゃん。よろしくー♡」

「知ってるかもしれんが、私の元メイドのミナだ。せいぜいかわいがってもらえ」

「んにぃぃぃぃぃ♡♡」

 

 うう、往来で着衣してるのに、思いっきり手マンでイかされた……。

 しかも後ろから抱きついたまま離してくんない。

 潮吹いてるのに指止めてくれないよぅ。

 

「くひ♡ これからはずーっと、かわいがってあげるっすからねぇ♪」

「あああああ♡」

 

 うそ……だろ……。

 私の霊圧消えたよ!

 





 ルーネ様に打ち解けたと思ったら、邪悪存在がしれっと合流。
 やっとこ三人道中になりました。

 艶話、この世界にないわけじゃないですけど、外見が女性のルーネ様は聞いたことありません。
 また、親子丼三代は、この世界自体にない発想です(現代でも少ない)。
 赤ずきん前半は特にエロじゃなかったので、ルーネ様的にはその気なしに寝る前に読み始めた漫画が実は特殊性癖系エロで、一発抜かないと辛抱たまらなくなった感じです。

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