※この作品はR-18です。

なんのチートもないけど私は元気です   作:神谷涼

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 久しぶりにエロ行為せずに会話。



17:追認ピロートーク

――5日目:黒竜山脈ふもとの小川

 

 気持ちよすぎて吐きそうになるって、ホントにあるんだな……。

 日が暮れるより前で、記憶が完全に途切れてる。

 夕飯、食べそびれてるわ。

 

「うう……」

 

 そして自由業あるある的に、変な時間に起きてしまった……。

 月は明るく、川の水の音に虫の声で風流なこってすけど……明らかに深夜じゃん。

 でも、前に野営した時ほど寒くない。

 下に毛布しいて、マントかぶってるのか。それに、ぬくもりが……。

 

「ん……起きたっすか」

「ひ、ご、ごめんなさい」

 

 ひぃ、ミナ様が目の前にいたわ。

 ていうか、密着して寝てたのね。

 おかげで、あったかかったけど!

 ん? 

 あれ? 横向きで向かい合って密着? ミナ様、腕どうやってんの?

 え? 私の腕もミナ様の下になってる? 重みで痺れきって感覚なくなって……ない?

 

「別に謝らなくっていーっすよ。そろそろルーネ様も夜間偵察から戻るし」

「は、はぁ……」

 

 えぇ……お互いの下に腕入ってる? ええ?

 指の感覚ある……よね? 意識失ってる間に、腕を切り落とされたりしてないよね?

 

「ん? どーしたっすか」

「いえ、その、ミナ様、腕どうやってるんです?」

「腕? あー……くひっ、アルマちゃんをぎゅーってするために、お互い穴掘った上に寝かせて、腕通したっすよ」

「はぇー。なるほど」

 

 そっかーーーーって、思わず素で反応しちゃってたな。

 下が地面だから、腕とおせる分の穴掘って、お互い抱き枕にできるようにしたのか! あったまいー!

 

「んー……会った時から思ってたっすけど、アルマちゃん」

「は、はい?」

「気持ち悪いとか思わないんすね」

「え? 何がですか?」

「女同士でもぜんぜん気にしてない……っていうか、ひょっとして女相手の方がイイとか?」

「え、えへへ」

 

 答えづらいこと聞くなぁ!

 まあ、実際のトコ、おっさんやチャラ男に同じことされてたら、メンタルやばかったな。うん。そこまで抵抗感じるわけじゃないけど、美人さん相手の方がいいのは確かだし。

 

「んっ……ほら、キスしても全然無抵抗。足やマンコ舐めさせた時は、単に心折れてるかと思ったすけど……」

「あ……だ、だってミナ様、ナイフ持ってましたし……」

 

 ミナ様、舌入れたり、舌しゃぶったりする以外のキスもできたんですね……こうしてやさしく扱ってくれればもっと普通に歓迎するのに。

 

「それでも普通はイヤーな顔するっすよ。前に脅して舐めさせた子なんか、涙流して吐きそうになってたっす。実際、後で吐いてたし」

「えぇ……そういう人もまあ、いるかもですね」

 

 うーん、背に腹かえられん状況なら、別におっさんのチンポでもしゃぶれるだろ。愛想よくできるかは疑問だけどまあ、死体漁りといっしょで無心になればいけるいける。

 

「アルマちゃんって今、目の前にあたしがいても、怯えただけで嫌がってなかったっすよね?」

「え、ええまあ」

「お嬢様に、籠手つけたまま髪の毛触ると、引っかかって痛いって抗議してたっすよね?」

「だって、痛いし毛抜けるし……ミナ様も頷いてたじゃないですか……」

「んー。そうじゃないんすよ」

「ふぇ?」

「普通は奴隷から解放してーとか、乱暴にしないでーとか、犯さないでーとか。無駄でも一応言ってみるもんすよ」

「え?」

 

 そっかなぁ。無駄なら言わないんじゃないかなぁ。それに、ルーネ様は乱暴じゃないし、この体が感じすぎるのはアレだけど気持ちよくしてはもらってるし。何もすることない状態で、放置される方がこわいし……。

 

「あたしやお嬢様の寝首かこうとしてるのかなーって思ったんすけど。お昼のマジイキっぷりから見るに……アルマちゃんってば、この状況けっこう楽しんでねーっすか?」

「そ、そんなこと、ないですよ? 痛いのはヤですし。ミナ様にも、頭踏みつけるのは場所を選んでほしいです……」

 

 痛いことは抗議したい。足舐めはまあ、痛くはなかったからいいけど。

 こんな川原の砂利っぽいトコで踏まれたら、顔いたそー。

 

「ふーん。やっぱ、あゆことされる自体は気にしてないんすね」

「えへへ……」

 

 笑ってごまかす。

 

「あたしとこーやってくっついても、嫌がってるそぶり、ぜーんぜんないっすし」

「私の腕がミナ様の下で痺れてたら、イヤでしたよ?」

「あたしやお嬢さまに抱かれるのはヤじゃないと?」

「は、はい。それは……好きです」

「くひっ♪ アルマちゃんかわいーっすねー!」

「ひゃん♡」

 

 うわ、めっちゃキスされてる。

 思えば正面からこんなに好意を向けられるのは何年振りか……親に小学生くらいまで受けてた程度じゃね? 美人ってホントにお得だなぁ。

 

「で、アルマちゃん」

「ひゃ、ひゃい!」

 

 ひぃ。甘ったるいムードから唐突にその冷たい声になるのやめて。コワイ。

 

「家族……夫に会いたくない?」

「え?」

 

 実家のこと? 夫?

 あーーーーーー! いるんだっけ、そういえば。

 二人に犯されたりいじめられたり、オナニーしたりで、すっかり存在忘れてた!

 

「ありゃ? 仲睦まじいってウワサだったっすけど、実は乱暴だったりしたっすか?」

「いえ、そんなことない、ですよ?」

「んー、わっかんないっすねー。ダンナの話題出したら、あたしを押しのけたりするかなーって思ったのに」

「あー」

 

 そういえば、寝取りモノとかじゃ、そゆ反応よく見る。

 けど、寝取り寝取られはちょっと好みじゃないんで……。

 

「他人事みたいな反応……そんなにお嬢様のチンポがよかったとか?」

「み、ミナ様も、もうちょっと優しくしてくれたら……」

「まー考えとくっすよ。で、とりあえず。ダンナのトコに帰るつもりはないってことで、いーっすか?」

「あ、はい」

 

 そっち行くと中身が変わってるのバレそだし。

 何より街で見た限り、この世界フツーに男いるんよなぁ。女とふたなりしかいない、って設定ならダンナにも会ってみたくなるんだけど。ルーネ様の言葉の端々やら、さっきの会話からするに、フタナリや同性カプにそこまで寛大な世界じゃなさそう。

 そしたら顔もわからん男よりか、ルーネ様が安牌でしょ。ミナ様も怖くて容赦ないけど、別に痛いことはしてこないし。

 

「ふぅん……それなら、あたしらがダンナ殺しちゃっても別にいーっすよね?」

「え? それはまあ」

「軽っ」

 

 もっと深刻な顔すべきなのかな。

 

「あ、いえ。あんまり気持ち悪い殺し方、目の前でされたくないですよ?」

「知らねーかもっすけど、ルーネ様もあたしも、今まで両手の指以上は人殺してるっすよ?」

「えっ、二人とも痛めつけて殺したりするんですか?」

「相手によっては」

「うぅ、なんでもするから、私を殺す時は痛くしないでください……」

 

 ルーネ様は知らんけど、ミナ様はリョナやりそうなんだよなぁ。

 言うと余計痛くされそうだけど、言わないと言わないで何されるかだし。この短い間でもけっこうサービスしたんだから、お願いくらい聞いてほしい。

 

「んん? なんでアルマちゃん殺す話になってるっすか」

「え、だって、いっぱい殺したんですよね」

「ダンナはいいんすか?」

「え?」

「え?」

「まあ、私じゃないですし……本人の問題なので……」

「…………」

 

 あれ? ミナ様、黙り込んじゃった。

 まずったかな。足の先から切り刻まれるような死に方したくないって、おかしいのかしら。

 

「アルマちゃーん♪」

「ひゃっ!? ちょ、ミナ様! マント、マントめくれてますよ! 外冷たい!」

 

 向かい合って横向きに寝てた状態から、寝転がるように体勢を変え。のしかかられる。

 逆光になって、ミナ様の表情見えないけど明らかに愉悦顔してる声だー!

 

「くひっ……いやー、アルマちゃんホントサイコーっすね♪」

「いやいや、私なんてそんな」

 

 何を褒められてるのかサッパリ。

 というか、ミナ様のことだから上げて落とす気でしょ! どうせ!

 

「あたしに抱かれることより、外の寒さ気にしてるんすから」

「ま、まあ、もうちょっと容赦はしてほしいですけど……ミナ様とするの、気持ちいいですし……ルーネ様も回復してくれますし……」

「うーん、すばらしー回答♡ 花マルっすね♪」

「ふぇ?」

「お嬢様の回復……それに元々受けてた回復のせいで、アルマちゃんは感度だけ磨かれて、粘膜は敏感なままなのに。気持ちよけりゃ、ぜーんぜん気にしてないんすね」

「えっ? そうだったんですか?」

 

 なるほど……昨日、白昼エロ蹲踞オナニーした時、乳首もアソコも色素沈着ナシのキレイな色してるなって思ったけど。そういうわけだったのか。とりあえず、処女膜再生で毎回痛い目に合うような体じゃなくてよかった。しっかり開発されてるおかげで、気持ちいいだけだ。

 

「そうそう。だから、お嬢様がいる限り、いくらでも気持ちよくなれるっすよ♪」

「ひゃ♡ あっ♡」

 

 上から脚を開かせてきて、ミナ様も脚を開いて股間を密着させ。

 互いの陰唇でクリトリスをねぶり合うような、マンズリ体勢。

 胸も重なって、互いの乳首が弾き合うように当たる。

 ミナ様はもう濡れてて、こっちもすぐじわって濡れてくるけど……けど!

 

「くひっ♪ アルマちゃんが自分のコトしか考えない、立派な人でなしで、ホントうれしーっす♡」 

「あっ♡ ああ、あのっ♡」

「んー? 善人面してたかったっすか?」

 

 へ? いやいや、そんなことより。

 

「するのは、いいんですが……夕飯たべてないので、おなか、すいて……っ♡」

「…………ぷっ、くひ♡ ひひひひひひひひ! いいっすよ! 食べさせたげるっす!」

 

 この後、口移しで食事しながら、延々とマンコを擦り合わせました。

 

  ・

  ・

  ・

 

 ミナ様と始めてわりとすぐ。

 

「お前たちは本当にそればっかりだな……」 

 

 帰ってきたルーネ様に呆れられました。

 まあ、ルーネ様もしばらく見てたら、重なってる私とミナ様にハメはじめたんすけどね。

 




 アルマの夫について、既に事前情報ガッチリ掴んでるミナ。
 揺さぶってみたら、自分らと同じかそれ以上のサイコパスとわかった件。
 実際は夫に会ったこともないがゆえのトコあるけど、当人が演技しないのでこの様ですが……下手な演技しても見抜かれて、本性露にするまでいろいろヤられたでしょう。
 
 ルーネ様は二人で絡んでるの見るとムラッとさせられるので、アルマと二人きりでいた頃より性欲やばいです。セルフヒールもできるので、精力絶倫。周囲に危険があるという警戒意識で、自制してます。
 以下、本文では伝えきれてなさげな3人の精神性まとめ。

●ジークルーネ
 女性としても経験はあるが、男性器で犯す方が好き。
 十代男子並みの性衝動、穴があればとりあえず犯したい。男のアナルも無理やり犯した経験ある。
 レイプ経験も被レイプ経験もあるが、性欲解消のための行為という認識で、特に無理やりが好きなわけでもない。
 被害妄想と疑心暗鬼が強い。もっとも、警戒がやたら強いだけで懐に入り込んだ身内には甘い。ミナの真意はまるで見抜けていないし、アルマをペット扱いしている。
 それなりに悲惨な過去ゆえ、他の幸福な(ように見える)人間をいくらでも踏み台にしていいという価値観。

●ヴェノミナ
 生まれた時から女性大好き、女性にねっとりとした性欲を抱く。騙したり脅してレイプするし、事後に始末したこともある。
 幼いタイプより発育した女性が好きなので、アルマは理想的。
 男性との経験もそれなりにあるが、演技でしか相手したことはない。
 ルーネの体も気に入っており、彼女との行為も実は嫌いではない。ただし妊娠リスクや、罪をかぶせるべき対象という認識から深い関係を避けている。
 持てあますほどの欲望の持ち主。己の欲望を叶えるためなら何をしてもいいし、他人の幸福を踏みにじっていいという価値観。同時に他の人間も自身同様の価値観を持っていると考えており、それゆえ簡単に他人を使い潰すし裏切る。
 砦街では欲望を叶える最速手段として金を蓄えようと暗躍していたが、理想的欲望対象のアルマと出会ってあっさり行動方針を変えた。
 
●アルマ
 性衝動は実は低い、ただし快楽に対して致命的に弱い(苦痛にも弱い)。つまり意志が弱い。
 自己否定が強く、「アルマの体」とルーネやミナのカップリングと認識している。
 積極的に恋愛や性を求めるつもりは皆無。最初に水浴び中にルーネが襲ってきてから、偏ったエロ知識実践のせいでおかしな関係になっていった。宿での自慰も、あくまで不安払拭のため。
 快楽に流されすぎると「なりきり」が進んで、自身の認識するアルマのロールプレイに没入する。ルーネやミナとの関係はある意味でセルフ調教であり、今の体に合わせた人格に折り合いをつけていく行為とも言える。
 その自己否定は他者の肯定を伴わないため、事実上の刹那主義。過去に顔を背け、未来に希望を持たない。痛くなければ、今死んでも別にいい。明日死んでるかもしれないから、面倒は明日に回す。
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