※この作品はR-18です。

なんのチートもないけど私は元気です   作:神谷涼

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 やっと(主人公以外は)冒険者っぽいこと始めた。



18:殺戮サプライズパーティー

――5日目:黒竜山脈ふもとの小川

 

「日が昇りきる前に移動するぞ」

「りょーかいっす。お嬢様が夜目効くおかげで、火を使わなくていいのは強みっすね」

 

 二人がいろいろ細かいことしてる間、抱き合うためにミナ様が掘った穴を砂利で埋め中。

 野営した跡を消すんだそーです。よくわからんけど、奴隷が逐一聞くと面倒かけそだし。黙って言われた通りしてます。無心無心。

 

「埋めすぎて盛っちゃダメっすよ」

「あ、はい」

 

 自然に見えるよーに。砂利を適当に散らして。

 

「いいっすね。じゃ、これどーぞ」

「え?」

 

 ミナ様が差し出した丸薬は……うーん、前見たのとそっくりなんだけど。

 

「避妊薬っすよ。お嬢様に孕まされて捨てられないよーに、アルマちゃんの分もしっかり買ってきたっす」

「あ、ありがとうございます。こんな高価なものを……」

「ワイン一袋より安いから、気にしなくていーっすよ」

「え」

 

 ルーネ様を見たら、明らかに顔そらした。

 安いじゃん!

 

「ん? お嬢様、ウソ教えてたんすか? 口裏合わすなら、前もって教えてもらわないと困るんですけどー」

「別に嘘ではない。己に価格をつけるのは、己自身だからな」

「それっぽいコト言っても、ごまかせねーっすよ」

「ま、まあもう奴隷ですし、どうこう言いませんけどね……」

 

 ゴブリンがエイリアンする気配もなく過ごせてるし。

 

「アルマちゃん、けなげー! 朝から中に出された同士、いろいろ舐め合っとくっす♪」

「あっ、もう、顔舐めないでくださいよぉ」

「アルマちゃんも舐めていいっすよー♡」

「じゃれあってないで、行くぞ」

 

 結局ミナ様からはずっと、いろいろされてたんだけど。

 おかげで歩いててネガティブにならなかったのは、普通にありがたい。

 

 

  ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

  

――5日目:黒竜山脈の岩場

 

「よし、ここならいいだろう」

 

 厨二っぽく岩先に立ったルーネ様が宣言。

 

「山道は、つらいっすね」

「う……きっつ……あの、前の洞窟より、上に。来てません?」

 

 切り立った岩が山肌からいくつも突き出した場所。

 茂る木々の切れ目。

 岩の先に行けば景色はよさそうだけど……正直、来た意味がよくわからない。

 まさか、かっこいいポーズするロケ探してたわけじゃないだろし。

 

「ふぅ……当たり前、だ。洞窟を見張るためだからな」

「ま、ここからなら、洞窟に近づかず、あっちから気づかれず……見張れるっすよ」

「はぁ……そう、ですか」

 

 自分とミナ様はまあ、特に鍛えてるわけでもないんだけど。

 ルーネ様も、兜外してぐったり。

 そういえば鍛錬してるトコとか見たことないし、ルーネ様は特に強いってわけでもないのかな。鎧着て歩けてるから、体力は自分らよかあるんだろけど……。

 

「とりあえず、ちょーどいいし、軽く食べながら待つっす」

「火は、使うなよ」

「途中で湧水が見つかったのはよかったですね」

 

 山岳地だけあって湧水があったのはよかった。

 上流なんだし、さっきの小川の水より安全なはず。

 

  ・

  ・

  ・

 

「……そうして、神官は鐘の中で焼かれ死に。大蛇は池に姿を消したのでした」

 

 ルーネ様とミナ様が交代で見張りつつ、すぐ傍の岩陰で物語。

 小声だけど、娯楽は歓迎みたいでよかったよかった。

 黙ってじっとしてるのヤだし。ルーネ様が鎧なんで、エロいのは禁止されちゃったし。

 

「魔物になってまで追いかけるなんて、こわいっすね」

「変に口説くより、無理やりする方がいいんだな」

「確かに、そうしてたら蛇にならなかったかもしれませんね」

 

 清姫にその考え方はなかったなあ。

 

「一回心が折れちゃうと、邪霊を降ろす気力もなくなるはずっすからねー」

 

 じゃれい? なにそれ。

 

「そう考えれば、アルマもしっかり折って――と、来たな」

 

 すげー不穏なこと言われかけた気がするけど、いいタイミングでターゲットが来てくれた。

 例の傭兵二人の様子確認に来る斥候役を待ち構えるそーで。

 

「鎧二人、術師一人、弓一人……前の倍っすね。装備バラバラだし、たぶんまた流れ者かな」

「砦の兵は出していないか」

「軍を動かしてたら、斥候役だけ傭兵なワケないっすよ」

「今回の報告待ちか。腰の重いことだ」

「動かすと金がかかるからしゃーないんじゃないっすかー?」

 

 万一にも裏切らないようにって、見張りも洞窟の方見るのも許されてない。

 けど、会話から聞く四人の内訳はいかにも冒険者パーティーって感じで、役割分担とかしっかりしてるっぽい。

 

「あ、あの、さすがに四人は厳しくないですか?」

「弓使いは厳しいっすね。お嬢様の隠密も、感覚が鋭いと見破られちゃうし」

「鎧二人がいる以上は、そいつらの音でそうそう気づかれんだろうが……」

「術師って、前の神官さんみたいな人でしょうか?」

「さすがにこの距離ではな。黒装束だから、神官ではなかろうが……」

「魔術師だと厄介っすね。妙な術で、こっちに気づかれるかもっす」

「法術でも安心はできんがな」

 

 魔術と法術は違うのかな? 口調からすると、ルーネ様が使ってるのは法術なのかしら。

 

「とりあえず、気づかれてねーみたいっすから様子見で」

「洞窟に何かいれば、連中も消耗するだろう」

「わかりましたっ。無傷で出てきたら逃げないとですねっ」

「しばらくは黙って待ってるしかないっすねー」

 

 しかし、この後は小声の会話も止め。

 個人的には地獄の如き時間になるのだった。

 

  ・

  ・

  ・

 

「……出てこないっすね」

「こないな」

 

 うぐぐぐ。きつい。独り言際限なく呟きそうだけどそれも禁止されてるし。

 いじるスマホもありゃしない上、オナニーまで禁止されてしまった。

 ネガティブな人間は、退屈だと死んじゃうんだぞー!

 

「ルーネ様、おちんちんしゃぶらせてください」

「今はダメだ」

「ミナ様、おまんこ……」

「一段落するまで待つっすよー」

 

 うう、せめてフェラかクンニの練習でもさせてほしい。

 ミナ様にしつこくじゃれついてたら、猿轡されて縛られてしまった。

 きつい縛り方じゃないのは有情なんでしょけど!

 でしょけど!

 こんな時に限ってミナ様なにもせずに放置プレイ……放置プレイの興奮ポイントってイマイチわかんないんだけど。往来とかに縛って放置なら羞恥系ってことになるんだけどなぁ。うーん、でも羞恥系自体、あれが興奮につながるのよくわからん。催眠系とか調教系で露出レイプシチュよくあるけど、あのテの主人公ってよく自分の股間を平気で人前に晒せるなぁ。輪姦モノでもそうだけど、みんな人前でそういうの晒すの平気だよね。フェラとかも、平気で人前でさせてるけど。あれも、人前でナニをぼろんって出すわけでしょ? ハードル高くない?

 正直、男の体の頃は一対一でもフェラされるの抵抗あったしな……噛み千切られたりしないって、どう信用してるんだろ。レイプモノでフェラとか普通、噛まれると思うんだけど。脅迫シチュでも、ちょっと相手がキレたら噛まれないかなぁ? 肉しかない男性器は、思いっきり噛んだら高確率でちぎれるでしょ。そうでなくても、玉を握りつぶされるかもだし。股開かせてねじ込むならともかく、わざわざ口でさせるってリスキーすぎない? 風俗いった時も、もしかしたら精神的に不安定な人で発作的に噛み千切られたりするんじゃ……って怖くなって、何もせず、話も続かず、ささっと帰ってきちゃったし。

 んー。

 でも、ルーネ様は最低限しか鎧脱がないし、ミナ様も全裸にはあまりなんない……街に着いた時は、宿まで駅弁でハメ披露しながら運ばれるんじゃないかって思ったけど、そんなことなかったし。往来で全裸になってオナニーしろって命令もされてない……やっぱ二人ともそういうシュミはないってことかな。世の男はちょっとチャンスがあれば股間を周りに見せつけたいんだろうかって悩ましく思ったけど、二次元エロでの特殊ファンタジーかな。AV男優とかはカメラマンとかにチンコ見せるの平気なのかしら。

 この体は自分のじゃない感ある上、やたらエロい外見してるおかげで、露出できてるんだよな。まあ最初に目覚ました時に全裸だったのも大きいけど。

 そういやミナ様が昨夜(朝?)に言ってた限りじゃ、アルマは結婚してるんだっけ。

 乳首とかの色見る限り、経産婦じゃなさげなんだけど。体はエロいし、やたら美人だし、ルーネ様にアナルも犯されても裂けなかったから、隅々までしっかり開発されてるんだろなー。ただ、ルーネ様やミナ様見てると、この世界の女性は美人ばっかで、アナルでも普通にセックスできるんじゃないかって気もしてくるなぁ。

 なんか手癖だけでアルマって名前書けたし、やたら感じやすいのもたぶんアルマが調教済なせいのはず。親とか兄に調教されまくった子が主人公のトコに……って、しばしばあるジャンルだし。自分はそのエロい体自体を相続した(?)わけか。新刊落とした状態で元の世界にいるのと、どっちがいいかは難しいトコだな。

 しかし、体のクセが残ってるってことは、元のアルマの人格もまだ体に残ってるのかなぁ。ヒマになるとオナニーに逃げるクセは、アルマも元の自分も共通のクセなのかしら。マンコ弄る時の手癖は、普通にあるっぽいもんな。

 はぁ。

 そうなんだよな。

 今もせめて、手使えたらなぁ。

 

  ・

  ・

  ・

 

「お、出てきたっす……なんか走ってるし、弓のヤツがいな……い?」

「どうし……なっ!?」

 

 えっ、なんかでかい吠え声みたいの聞こえてくるんですけど!

 二人でリアクションしてないで教えてくださいよー!

 事態が動いたんだったらほどいてー!

 

「……いや、アレなら状況によればいけるか。隠れつつ近づくぞ」

「はいはい。こっちは隠れとくっす。アルマちゃん、とりあえず暴れないでほしーっすよ」

 

 ぷはー。動けるようになった。

 さっそくオナニーかご奉仕を……って状況じゃないんですね、わかってます。

 

「あの、一体なにが」

「いやー、でかい魔物が洞窟から出てきたんすよ。連中それと戦ってるトコ」

「オーガだな。あの戦士が見掛け倒しでなければ、勝てるだろう」

 

 オーガ? あのオークよりチンコでかい、人間をオナホ妖精みたいに使うやつ?

 さすがに、おなかボコォってなる子宮姦実体験とかノーサンキューなんすけど。

 

「んじゃ、さっさと移動するっすか」

「ああ。生き残った方を始末する」

 

 ええ……二人とも歩き始めてるけど、大丈夫なん?

 ささっと岩の方に行って洞窟の方を見てみる。

 うわ。でけぇ。角生えてる。寸胴体型。マッチョだけど腹でてる。

 チラっと見える戦士とのサイズ差すごい。身長3メートルくらいあるだろアレ。

 やべぇよ……明らかにボストロール的なチンコしてるヤツじゃん。しかも全身赤茶色……チンコのカラーリングも容易に想像できるアレやん。姫騎士とかエルフを、捕まえて肉鎧にするタイプだろ。

 武器持ってないけど、パンチでそのへんの樹へし折ってんぞ。あんなリアルモンハンみたいなヤツと戦うの?

 

「あわわわ……危ないですよ、ルーネ様!」

「あの場所にたどり着く頃には、決着はついている。勝って油断した方に、奇襲をかければいい」

「弓持ちが始末されたか中で動けないってーなら、そこまで手練れってこたぁないっすよ」

「ひぃ……ちゃんと勝ってくださいね」

 

 こんなオーガのいる山奥に一人生き残ったら、子宮姦される前に首吊るしかないんですけど!

 

「くひっ、そこでルーネ様に死んでほしいって顔しないトコが、ほんとにイイ子っすね」

「ま、始末したらしっかり抱いてやろう」

「期待してます……」

「フン、行くぞ」

 

 痛っ、なんでちょっと刻印使うんですか! 別に逆らってないでしょ!

 

 




 オーガ遭遇編。
 ただし戦うのは別の連中で、主人公らは漁夫の利狙い。

 相変わらずエロ思考以外はできないアルマ。
 他二人はわりと真面目に取り組んでます。
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