――5日目:黒竜山脈ふもとの洞窟近辺
岩場から洞窟まで、実際にはけっこうな距離がある。空を飛べたらすぐだろけど。岩場を離れて、山林をかき分けて進むわけで。派手な戦闘音してても、そんなすぐ現場直行できない。
ていうか、そんな音してる時点で正直近づきたくないし。
そこはルーネ様もミナ様もいっしょみたいで、そんなに急いでもない。
早すぎて両方敵に回したりしたら最悪だもんな。
とか考えてる間に、音しなくなってる。決着ついたっぽい。
「……止まっとくっす」
ミナ様の合図で、足を止める。
先行するルーネ様が樹の影や茂みに隠れ、本当に“音もなく”移動してく。
全身甲冑なのにルーネ様ってホントにアサシンタイプなのね。あれならオーガもいけるかも!って考えるのはフラグかなぁ。
「じゃ、あたしも援護に行くからじっとしとくっすよ」
「うぇ」
マジか。ついてくのもヤだけど、置いてかれるのもヤダー!
ここはルーネ様を信じて待っとくトコじゃないですかね!
……そんな内心の抗議を汲んでくれるはずもなく、ナイフ抜いて離れてくミナ様を見送るしかないのだった。
「はぁ」
どうしよ。
オーガはこんな木立の中に入ってこないだろけど、ゴブリンとかいるかも……狼とか熊もナチュラルにヤだし……そもそも、その冒険者風の連中が盗賊団同然ってのもありえるわけで。ルーネ様ら共々肉便器ルートとか……ヤだなぁ。
ていうか、ルーネ様は魔法のせいか、チンカスとかない清潔なチンポしてるんだよね。ミナ様のマンコも初対面の時はきつい匂いしてたのに、今はルーネ様の魔法のおかげか、気にならないし。それだけでも、ルーネ様はいいご主人様だよな。捕まったら流されるしかない身とはいえ、ゲスい傭兵やゴブリンの汚れきったチンカスまみれのチンポしゃぶるのはさすがにハードル高いよ! アナル舐めろとか言われる前に死ぬべきでは!?
うあああん。
ロクな未来がない!
熊とかに一撃で殺してもらって食われるのが一番マシかなぁ。でも熊に半殺しにされて生きたまま喰われてく話とかなんかで見たことあるよなぁ。熊も危険かなぁ。どうしよ。自殺すべき?
「アルマちゃーん、逃げてねーっすかー」
「ひゃっ、ミナ様!」
よかった! 帰ってきてくれたー!
思わず駆け寄ったら、ささっと避けられた。
え、なんか傷つくんすけど。
「ナイフ持ってるのに抱きついてきちゃダメっすよ」
「す、すみません」
あ、そっか。ミナ様しんせつー!
「勝てたんですか!」
「そーなんすけどねー。ちょーっとアルマちゃんに、手伝ってほしーっすよ」
「はい?」
・
・
・
行ってみると、あの洞窟のすぐ傍が樹とかへし折れて広場になってた。
で、当然ながら広場を作ったオーガさんが死んでて……さらに、鎧の人が二人転がってる。
オーガからは意外と出血してない。そういう魔物なのかな。
地面にあふれ広がってる血はだいたい、鎧の一人から。
「うわー、すごい!」
近くで見たらオーガ、マジでかい。
ゴリラよりヤベェ。しかも硬質化して、全身がワニみたいな装甲じゃん! 手も凶悪な鉤爪だし! チンコもこんな表面だとしたら、挿れるだけでリョナ確定だよ……ドスケベエルフさんが蘇生されることになる系チンコでしょ。
ぐるり回ってオーガの股間の方へ。
うつぶせに、つっぷすように死んでるから後ろに回れば股間丸見えなんだけど。
「……むぅ」
思ってたような極悪凶器はなかった。
ていうか股間つるんとして、何もない。コイツ、ぬいぐるみの怪獣みたいな股間してんな。
ははーん。
これはアレだな。オーガっていうから哺乳類と考えてたけど、表皮も甲羅っぽさあるし実は爬虫類なんだな。コボルドとかも世界観によって違うとか聞く。つまり、このオーガはヤる時にヘミペニスが出てきて、同時に両穴犯すタイプってわけか。ヘミペニスなら全体粘膜だから、サイズ以外は普通にいけそうだな。
図体からしてオーク姦とか超根系ジャンルかと思ったけど、オーガはドラゴン姦枠になる可能性があるのか。物語系でオーガ出す時は注意が必要と。問題はこの手で実際にオナホコキされたら、体が握りつぶされそーなトコだな。
「おーい、アルマちゃーん」
「さすがにこの状況では動揺するか」
「来るな! 逃げろ!」
はっ、なんか呼ばれてる!
というかオーガの股間観察&考察してる場合じゃなかったわ!
それと誰か野太い声で逃げろって言ってんだけど! 誰だよ!?
「す、すみません!」
「アル、マ……」
顔出したら、なんか知らんオッサンが名前呼んできた。
鎧が似合ってるし、鎖帷子の上から甲冑着こんでるしで、洋画で見かけるファンタジー騎士って感じね。ていうか、なにげにこっち来てから男の顔、まじまじ見るの初めてだな。人の顔見分けるの苦手だから、すぐ忘れそうだけど。
「え、えーと。ルーネ様、よくこんな硬そうな怪物を剣で斬れましたね!」
これは本当に見直したし、とりあえず褒めとかなきゃ。人を褒めるの下手だからコミュ障なんだってトコ、あるからな!
「いや、こいつらが倒してくれていたからな。私は、座って油断してたこいつらを始末しただけだ」
見直して損した! この人らが倒したのか!
「逃げ――ぐぼっ」
でも、動けんみたいだし、ルーネ様に頭蹴られて呻いてんなー。たいして強くなくても、倒せるのかなぁ。
もう一人の鎧は、普通に死んでるみたいだけど。
「こいつらって……ええっと」
「くひっ、そうそう、そのためにアルマちゃん呼んだっすよ~♪」
「もう一人、確か術師がいたのでは……」
なんでミナ様、そんな不穏な口調なん?
この場でオーガチンコ引っ張り出して、両穴オナニーで術師をおびき出せとかそういう……?
「聞き出した限りでは、弓使いは最初に殺され、術者はオーガの投げた岩に潰されたそうだ。死体は確認せねばならんがな」
「はぁ」
じゃあ、自分は別にいらなくない?
って、あれ?
「アル、マ、逃げ……ろ」
なんか鎧の人、呻きながらまた名前呼んでる。
この体の知り合いなんかな。ぜんぜん知らないんだけど。
「ソイツの始末が、アルマちゃんのお仕事なんすよ~♪」
ミナ様からナイフを渡された。
自分で刃を持って、柄の方を差し出すとか、ミナ様丁寧~! こういう心遣いできないってバイトしても怒られて、就職しても……ううう、ヤなことしか思い出せねぇ。
「えっと……その人を殺せってことです?」
「そうだ」
「貴様らぁ!」
うわ、鎧の人めっちゃ暴れ出した!
「黙れ」
「ぎゃあああああ!」
おわ、ザクって手を地面に串刺しにされてる。いたそー。
「ほーら、アルマちゃん。手早くヤっちゃうっすよ♪」
そりゃまー、動けない人なら私でも殺せるでしょけど……ルーネ様が殺す方が確実じゃないかなぁ。相手、ルーネ様みたいな全身甲冑だし。あのオーガ殺すくらい強いんでしょ?
・喉をザックリ → 鎖帷子があって切れない
・心臓をズブリ → 胸部は普通に装甲がある
・顔にドシュッ → こわい、痛そう
・力任せに斬る → 無茶いうな
どの場合でも、失敗したり躊躇してたら一瞬で余力を残してた男に人質にされ、ルーネ様の前でNTRックス……はないか。ルーネ様だって股間のパーツ外すの時間かかるもんな。ていうか人質にされても、この二人なら気にせず、私ごと殺すでしょ。
つまり人質になった時点で、ダメじゃん!
「は、初めてだし、うまく殺せないと思うんですけど……」
せめて縛りあげてからとか……。
「ほーん、さすがにコイツは殺せないっすか?」
「私は親殺し、ミナは主殺しだからな。貴様にも相応のものを背負ってもらわねばならん」
「えぇ……」
背負うのはいいけど、もうちょっと安全に気をつかってください……なんか知り合いらしいけど、このおっさんがブチぎれたら巻き込まれてるのって、たぶん私なんですよー!
あと、返り血とか浴びたくないー!
「アルマ、そのナイフで女を――ぐぼっ」
「貴様には聞いておらん」
おっさんは黙ってて。
「あの、私の力ではその人を殺すのは無理があるかと……」
「まー、確かに完全武装の男を殺すのは、あたしでも難しそーっすからね」
「だから、ですね。ルーネ様にこう、動きを止めておいてもらって」
「それくらいはかまわんが」
「アルマ!?」
「そのへんのちょっと大きい石を、ミナ様に半分持ってもらってですね」
「あたしもっすか」
「頭の上にドーンって落としたら安全に殺せるかなって」
「「「えぇ……」」」
あれ? ダメ?
おっさんはこの状況で、生きる目ないんだから別にいいでしょ。
「ほら、兜つけてなくて、鎖帷子をかぶってるだけだから、鈍器の方がいいんじゃないでしょうか」
「殺すのは別にいいんすか」
「ナイフだと近づかないとですし、私が人質にされたらルーネ様、平気でいっしょに殺すじゃないですか……」
「まあ殺すが」
「死なないよう努力はするっすよ」
「ほら、なんか中途半端な怪我して痛そうじゃないですか」
「……どーするっす? お嬢様」
「わかった。私が始末する。代わりにアルマには、いつもしていることをしてもらう」
「えっと、口でしたらいいんでしょうか?」
「裸になって、昨日に川でして見せたようにして見せろ」
「あ、はい」
エロ蹲踞オナニーのことね。
まあ血みどろの現場で、見知らぬおっさんに見られながらってハードルはアレだけど。
ファンタジー系のエロでは、戦った後に昂るのはお約束だもんな。ルーネ様もムラムラしてるんだろ。
たいした服も着てないし、さっさと脱いで、と。
地面に置くとそのへんに飛び散った血がつきそーなんで、ミナ様に持ってもらう。
「脱ぐのはぜんぜん躊躇しないんすねー」
珍しく言葉だけで触ってこないなぁ。
よいしょと、腰落として脚開いて。
転んで髪に血とかついたらヤだし、そこまで極端なつま先立ちはやめて、と。
「っ、んっ♡ ルーネ様、戦いの後での、昂ぶりを、どうか、私の体で、鎮めてくださいっ♡」
適当に媚びつつ、腰突き出して両手で陰唇引っ張って開いて。
前回の反省でクリはあまり触らず、見せオナ中心にしとこ。
のけぞって見えるよう、ちょっと顎を持ち上げて上を向く。
よし、ちゃんと冷静にできてる!
「き、貴様ら、アルマを、奴隷に!」
あ、首のアレが丸見えになってたか。
「あいつはもう、貴様の妻ではない。身も心も、私の奴隷だ」
「そーそー、ほーらアルマちゃん、こんなトコまで助けに来てくれた旦那さんに、しっかり挨拶したげるっすよ~♪」
ん? 妻? 旦那?
あの人、この体の結婚相手なん?
あーーーー、それで二人ともなんか、もったいぶって殺させようとしてたのか!
つまり本来のアルマは、あの人に夜毎抱かれてアナルも使われて、簡単に中イキするようにされて、乳首でここまで感じる体に? うーん……。
ないわー。
アレとルーネ様だったら、ルーネ様だな、うん! そして状況的にNTRシチュ、と。了解!
「そ、そんな人、知りませんっ♡ アルマはルーネ様の、ものですっ♡ 昨夜もルーネ様のふたなりチンポ、この淫乱マンコにたっぷりご馳走していただきました……ぁっ♡♡」
膣口を奥まで見えるよう拡げながら、クリトリスをすりすりして……下腹部を押すと。早朝からミナ様と重なって出してもらったザーメンが、ごぼっと溢れてくる。
セリフとのタイミングもバッチリ!
シュミじゃなくても嗜んでてよかったNTRジャンル。まあ、自分が寝取ったり寝取られたりじゃなくて、寝取り対象になるとは思わんかったけどね! 声がエロいと、演技シロウトでもいけるもんだね。
「ああ……アルマ……そんな……バカな……」
おっさんが呻いてるけど、男のウツ勃起絶望顔を見る趣味はないので、ルーネ様だけ見とく。
「ゴブリンから助けていただいた上、ルーネ様に毎日チンポをハメていただけて、アルマは幸せですっ♡ そんな男、早く始末して、私にハメハメしてくださいっ♡♡」
「そ、そうか」
「よくそんな言葉、スラスラ出てくるっすね……」
NTRについても、最低限の教養はあります! 絵は好みだったり参考になるのに、ジャンルがNTR限定って人かなりいるからなぁ……世の中ままならないよね。
「あああああああ! おあああああああああああああ!」
ていうか、おっさん吐きながらトドみたいな鳴き声発してるけど、まだ続けるの?
「夫のよわよわチンポなんて知りませんっ♡ アルマはルーネ様のふたなりおチンポ様と結婚して、幸せにしていただきますっ♡ ルーネ様っ♡ チンポっ♡ 早く淫乱奴隷のアルマに、おチンポ様恵んでくださいぃ♡」
「お、おう……」
「お嬢様じゃなくて、チンポと結婚するんすか……」
陰唇を引っ張ったり戻したりして、膣口ぱくぱくさせながら愛液垂らして見せつける。
「ぐぼっ! げぼっ! おぼーっ!」
おっさん、ゲロ詰まらせてもがいてるし、もう殺してもいいんじゃないかなぁ。
勝手に死にそうな気もするけど。
しかし、こっち来てからイキまくったせいか、そこそこ感じながらでも冷静に思考できるようになってきたな! まあ、クリも乳首もほぼ触ってないんだけど!
「おっと、いかん。忘れていた」
「ごぶっ」
あ、サックリ殺しましたね。
「あの、ルーネ様……♡」
「他の二人の死体確認の後でな」
「アルマちゃん、すげーっすね……」
甘えた目でみつめたのに、二人ともなぜか後ろに下がるんですけど……解せぬ。
物語が大きく動いて……すぐ終わった。
アルマのオーガ股間考察は全て彼女の勝手な想像です。実際の本作世界におけるオーガの生態とは関係ありません。
ルーネ&ミナの視点では、特にやさしくしたわけでもなく性的搾取してるだけのアルマさんが、ほんの一週間くらい前まで仲睦まじかった(はずの)夫に、この有様です。
二人でいかにもなクズムーブしたはずが、通用せず。
夫の存在にも気づかず、オーガの股間観察してました。
殺せって言っても、我が身の心配しかしてないし。この世界にはまだないNTR文化満載セリフ言いながらオナニーして見せたりします。そりゃもうドン引きです。旦那も吐いてるし。
アルマ視点では、知らんおっさんに旦那面されてもなぁって感じ。本人が恋愛経験も恋愛に興味もないので、おっさんの内心を汲むこともできません。
とりあえずNTRシチュやなこれ!ってテンプレ行動してるだけです。
夫の立場や背景はまた説明すると思います。