新たな出会い!
――5日目:黒竜山脈ふもとの洞窟近辺
「とりあえず私は洞窟を見てくる。お前たちは術師の死体を確認しておけ」
「りょーかいっす。アルマちゃんも服着ていいっすよ」
「ええ……せっかく濡らしたのに……」
「ホント、アルマちゃんって頭の中アレしかないんすね……」
ええー。前は二人とも喜んでたのに。なんでそういう反応になるかなぁ。
ルーネ様はさっさと洞窟に行っちゃうし。
ミナ様も、なんか岩があるって方に行っちゃったし。
服は置いてってくれたけどさぁ。
「服を着ろって言われても……せめて一回……イッてからじゃないと……っ♡」
見せオナする必要なくなったし。
ここだとオーガと死体が視界に入って邪魔だし。
周りは山林。
洞窟はルーネ様がいるし、ゴブリンを思い出してヤだけど。
白昼の木陰は悪くないシチュかな。
「っ♡ んっ♡ んっ♡」
敢えてクリトリスには触れず、中途半端な深さに指を出し入れしながら。
及び腰で歩いて、木陰へ。
それだけで、ぽたぽた愛液垂れるんだから、ホント淫乱な体だなぁ。
あのおっさん、どんだけ調教したんだろ。
「でも、今のご主人様はルーネ様、だしっ♡」
木陰に入って樹にもたれて、ルーネ様の激しい行為を思い出す。
腰を突き出して、少しでも股間が自分に見えるように。
おっぱいと陰毛、ホント邪魔。される時でも、ルーネ様のがズボズボ入ってるトコ、ちゃんと見ときたいのに。資料的な意味でもオカズ的な意味でも必要だから……今度、まんぐり返しで誘ってみよっかなぁ。
ま、それはそれとして。
「はぁ……っ♡ あはっ♡」
クリトリスを思うさま弄り回す期待で、息が弾む。
ルーネ様とミナ様がしたことを思い出すと、オカズに困らないのは助かる。二人がいないと、おぼろげなエロ記憶に頼るしかなかったもんな。
ちゅぷちゅぷと音を立てて指を出し入れして。
いよいよ硬くなったクリトリスを摘ま……
「本当にびっくりするくらい淫乱だねぇ」
「え――んいぃいいいぃいぃぃぃ♡♡♡」
ちょ。
え。
誰? 何?
ていうか待機状態からずっと何もしてなかったから、失禁しちゃったんだけど……。
「ごめんごめん。さっきのも演技じゃなかったのかなぁ?」
背後から知らない人に声かけられたと思ったら、思いっきりクリ摘ままれた……。
声は女の人、みたいだけど。知らない声。ホント誰?
「っ♡ あっ♡ あっ♡ だ、誰、ですかっ♡」
しかも、まだおまんこ弄られてる……。
「ンー? ボクは……キミたちに“術師”って呼ばれてた者さぁ」
「んにゃあああああっっ♡♡」
「すごいすごい、こんな簡単に気を遣るなんて、どういう体なんだい」
「はーっ♡ はーっ♡」
口調こそボクっ娘だけど、愛撫も話し方もひどくねちっこい。
指が離れたからどうにか呼吸を整えながら横を向けば……その顔が見えた。
フードをかぶった中性的な顔立ちに銀髪、紫の瞳。肌は青白いくらいに白い。ローブで体のラインはよくわからないけど、背丈はルーネ様くらいある。
そんな人が、私の愛液とおしっこまみれになった指を、少し上気した顔でぺろっと舐めた。
「ンフフ、かわいいねぇ♪」
ぞくっとした瞬間、もう一度指が伸びてくる。
「んひぁっ♡ あのっ♡ なんでっ♡」
「そりゃもちろん交渉さ。キミと……そこでナイフ持ってる子と、話がしたいんだ」
「ありゃ。バレてたっすか」
あ、ミナ様。
「そりゃ、ボクの死体を探しに行ったんだ。岩の下から服の端も出てなきゃ、すぐ気づくだろ?」
「ごもっともっす」
「あっ♡ あっ♡ 指、またぁっ♡」
「さっきの一幕がなかったら、さっさと退散するつもりだったんだけどねぇ」
「へぇ?」
「んひぃぃぃんっ♡♡」
真面目な話するなら、指止めてよぉ!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
――元使用人ヴェノミナの視点
さて、アルマちゃんのオナニーを放置してたら、こんなことになってるとは。
まーったく世の中、ままならないもんっすね。
「で? アルマちゃんは人質にならねーっすよ」
「うん。さっきのやりとり、隠れて見てたからねぇ」
「っ♡ んっ♡ んっ♡」
「じゃー、何がお望みっすか?」
「何、別に敵対したいわけじゃないよ。キミたち、そろいもそろって外道の悪人だろ?」
「……否定はしないっす」
「ボクに雇われてくれないかなぁ?」
横でアルマちゃんがあんあん言ってると、ナイフ構えてこんな話してるのがバカみたいっすね……まあ、相手の手を封じてくれちゃいるワケっすけど。
で、まあ、アレコレと話をしたわけっす。
お嬢様がいると戦力的に、交渉させてもらえないかもって理由で、分かれて動くのを待ってたらしいっすけど。
「で。術師サマが護衛ほしいのはわかったっすよ。砦街に戻るつもりもないと。けど、他の街だからって、あたしらのこと売られちゃ困るっす」
「ンー、それはないかなぁ。ボクも売られちゃ困るのさ」
「……なんか、しでかしてるってワケっすか」
「ンフフフ、キミは抜け目ないけど、魔法や魔物についてよく知らないんだねぇ。洞窟に行った鎧の子……ルーネ様だっけ。彼女は気づいてるんじゃないかな?」
「平民出身で悪かったっすね」
「おぉっと、怒らないでもらおうか。ボクだって運がよかっただけの、平民出身なんだ」
いや、嘘っしょ。
明らかに見下してる目じゃねーっすか。利用してるつもりのお嬢様や、心底屈してるアルマちゃんとはぜんぜん違う、あたしが殺した貴族サマと同じ目っすよ。
「魔法で何か事件を起こしてるってことっすか」
「なら、ちょっと魔物について教えてあげよう。魔物は、傷つけ苦しめる存在だよ。人に限らず獣だって痛めつけるし、その力があれば土地も荒らす」
「それくらい知ってるっすよ」
「ゴブリンなら罠や奇襲頼みだから、山林を荒らさない。けど、オーガだったらどうかなぁ?」
え。
そういやさっき、戦いでオーガは樹とかめちゃくちゃにして……けど、その前に荒らされた様子は……見張ってたからわかるっす。そんなものはなかった。ていうか、あの図体で出入りしたら、どでかい獣道があるはず。でも、そんな様子もない。
お嬢様……そう、お嬢様も言ってたっす。洞窟には、いてもゴブリンの残党がわずかだろうって。
「ま、待ってほしいっす。じゃあ、あのオーガは」
「決まってるじゃぁないか。ついさっきボクが邪霊を召喚して、中の死体で作ったんだよ」
まずい。
魔物作れる術師とか、厄ネタどころじゃねーっす。あたしら以上にバレたら処刑間違いなし。
そして、わざわざ作ったってコトは、コイツも他の三人を殺す気だったってコトっすよね。お嬢様が襲ってなきゃ、コイツがあの二人を始末したはず。
「……なるほど。狙いは同じだったワケっすか」
「ンフフ、教養はなくても頭がいいねぇ。ボクとしちゃ、ここで増やさせてたゴブリンが思わぬ勝利を飾ってくれたからさ。どれだけ増えたか、ちょっと見にきただけなんだよ」
「で、追加を作ったワケっすか」
「いやぁ、全滅してたからねぇ。前の連中が普通に討伐してくれたら、それでよかったんだけど全滅させたのは、あのルーネ様かな?」
「あたしは同行してねーから詳細は知らねーっす」
術師って頭いいバカばっかしと思ってたっすけど、けっこー知恵が回りやがるっすね。
「んぎっ♡♡♡」
けど、こんな会話しながらずーっと飽きずにアルマちゃんを弄り回してるから、やっぱバカかもしれねーっす。
「前の連中がゴブリン倒して帰ってきてーってだけならよかったんだけどねぇ。今回はこのアルマちゃんのかわいそうな旦那さん……砦の副司令官殿が個人的に来ちゃっただろ? 街にゴブリンの死体を持ち帰って分析されたら、ボクの術だって見破られるかもしれないんだよねぇ」
「教養がない身には、わかんねー心配っすね」
え。魔法でそんなことできるっすか。
あたしが街で殺した連中が、術師の分析にかかるとまずいんじゃ……いやいや魔法の痕跡とかっしょ。ナイフで殺してそれはないはず……ないっすよね?
「斥候――キミたちが言うところの弓使いを先に始末できたし、他二人ならどうとでもなると思ってたんだけどねぇ」
「じゃ、洞窟はからっぽだから、お嬢様もさっさと戻ってくるはずっすね」
「そうだね。だから今、キミにお願いしてるんだよ」
な、ワケねぇ。あの被害妄想の塊のお嬢様が、チラっと見てすぐ戻ってくるわけねーっす。
会話だけで時間稼ぎにも限度があるっすよ。
あるいはオーガを作ったから、今日はもうたいした術を使えない可能性も……いやいやバクチすぎるっす。
「お願い、ね。術師サマなら、命令じゃねーっすか?」
「どう受け取るかは、キミの自由だよ」
あたしとアルマちゃんなら相手にできる自信ありと。
アルマちゃんのダンナが、あの砦街の副司令官ってのはあたしも知ってたっす。
軍に関係なく個人でねじ込んで動いたとしても、それなりの戦力を護衛として連れてたはず。本人も実質二人でオーガを倒してるっすから、それなりに戦えた。でも、コイツは勝てる自信あり……何より、その護衛に混ざってきた以上、邪霊召喚以外でそれなりの魔法が使える。
ゼツボー的状況じゃねーっすかね。
何より問題はコイツ、お嬢様より知恵が回って扱いにくい。
アルマちゃんは役に立たない。あたしやお嬢様がヤバくなったら、あっさりコイツに乗り換えるはず。
「お嬢様はどうするっす?」
「キミが望むなら始末しようか? この子に奴隷の刻印つけてるのは、そのルーネ様なんだろ?」
「あははは。あたしが主たるお嬢様にそんなことするわけねーっすよ」
「貴族殺しに親殺しだから、気にしないと思ったんだけどなぁ」
「ッ!」
……そんな話まで聞いてたか。
「まあまあ、ボクなんか邪霊使いの魔術師なんだ。気にすることじゃないよ」
「……護衛は引き受けるし、お嬢様は、あたしが説得する。それでかまわないっすか?」
「ンフフフ、そうかい。悪いねぇ」
魅力的な提案だったけどコイツへの抑止力として、お嬢様を欠くわけにいかねーっす。
あたしとアルマちゃんだけじゃ、いつ魔物の依り代に使われるかわかったもんじゃない……クソが。
「あたしはヴェノミナ。ミナでいいっすよ。そっちはご存知、アルマちゃんっす」
「ボクはシオン。よろしくねぇ」
貴族殺し、親殺し、夫殺し……まあそのへんは同輩って感じで隠してりゃ問題なかったっすけど。
邪霊使いなんて、術を人前で使ったら即処刑。
そのへんの盾にも、使うつもりっすよね。
先行き不安すぎる……。
「アルマちゃーん、聞こえたぁ?」
「あ゛ーっ♡ はーっ♡ はーっ♡」
「ね、ボクの名前、言ってみて?」
「んにゃぁっ♡ ご、ごめんなさいぃ、わかりませんんんんっ♡」
「シオンだよ。よろしくねぇ」
「ひゃいっ♡ よろしきゅ、お願い、しまふぅ♡ シオンひゃまぁ♡♡」
……うん。
アルマちゃんは、ホントーに性処理以外クソの役にも立たねーっす。
新キャラ登場回、やっとPTメンバーそろいました。
レギュラーはこれで全員の予定(20話かかってる)。
シオンは普通の意味で邪悪。
そして性処理以外クソの役にも立たない主人公!
会話内容も、ほとんど頭に入ってません。
二人が真面目な腹の探り合いしてる間、BGV(ボイスの方)をがんばってました。
当初は合間にエロ声入れて書いてましたが、読む際に邪魔でしかないんで、ミナ視点ではカットしました。
サブタイはその名残。
もちろん、この舞台世界にBGVなるエロゲシステム文化は存在しません。
●邪霊召喚(魔法)
最も忌避される術系統。これらの禁術があるため、魔術師排斥も多く起きている。
基本的には異世界から召喚した邪霊を依り代に宿らせ、魔物を生み出す魔術。
低位の邪霊を依り代に宿らせ暴走させるだけなら、実はたいした技術は必要ない。ただし、たいてい術者が最初の犠牲者になる。
高位邪霊の召喚、魔物のコントロールにはさらに強力な魔術が必須。
邪霊に死体の生前の魂と錯覚させる、アンデッド作成は魔物作成より危険性が低い。
なお、シオンはオーガもゴブリンもまったくコントロールしていなかった。
●オーガ(魔物)
下級の魔物。
硬質化した皮膚に覆われ、凶悪な様相と巨大な角を持つ身長3メートルほどの人型魔物。肥え太って見えるが、その肉体はほぼ筋肉で包まれているため意外な素早さを見せる。筋力と耐久力は凄まじく、単純戦闘力で村落一つを容易に滅ぼす。
ただし知能は低いため、複数人がいれば翻弄して有利な戦いに持ち込めるだろう。法術や魔術にも弱い。
出現すれば目についた人間や獣だけでなく魔物すら引き裂き殺し喰らう。ゴブリンの巣で偶発的に出現し、そのまま巣のゴブリンを喰らい尽くして暴れ出した例もある。
大人5人程度の死体が依り代として必要だが、獣肉でも召喚可能。このため、悪名高い邪霊使いが牛馬の群れをオーガの集団に変え、討伐軍にぶつけた逸話もある。なお、このオーガの集団は討伐軍を蹂躙後に共食いをはじめ、自滅した。それゆえ、邪霊使いらもオーガは単騎でぶつけるか、単純労働力に留めがちだという。
ひたすら暴虐を働く魔物であり、ゴブリンのような凌辱能力はない。