ハメ (ながらの)説明回
――邪霊使いシオンの視点
「アルマと書いていたぞ。元より奴隷契約に家名はいらんだろう」
「確かにそうなんだけどねぇ……っ♡」
やっぱり、サインはそれだけかぁ。彼女は個人主義的で、夫を踏み台のように考えていたし。ま、家名に帰属意識はなかったわけだ。
ルーネがどう書いたか聞くのは……やめておいた方がいいだろし。
うーん、でもこれだけじゃ状況証拠かな。
「それより気になるんだが」
「なんだい? ボク自身については隅々まで見せてるつもり、だよ♡」
弱いところを攻めるような技巧がないのが救いだなぁ。
無理やりしたりされたりしか経験ないんだろけど。
と、腰を止めたね。
「確か、おまえはあいつの夫の名を、言っていただろう」
「コンラート・
「そう、その名だ。アルマの夫は、シメキリという名ではないのか?」
「え? シメキリ? 誰だいそれは」
聞いたことないよ。
明らかにこの辺りの風土の名前とは違うじゃあないか。
「アルマは大事そうに、その名を唱えていたぞ。異国の商人だろうと思っていたのだが……貴族だと?」
「ふぅん……それは十分な証拠と言えるかもしれないねぇ」
「証拠とはどういう意味だ?」
「っ♡ 入ったままなんだ、そんな風に、動かさないでくれっ♡」
「動いていないだろうが……さっさと言え」
中で、跳ねてるんだよ。
首の付け根に顎を置くのも、弱いからやめてほしい。
胸は揉むだけで済ませてくれてるけど……ボクが術師だから、集中させまいとしてるんだろなぁ。
はぁ。自業自得とはいえ、信用されないねぇ。
「……いいかい? 彼女はアルマ・V・グレンデル。あの砦の副司令官の奥方だ。夫の名前はコンラート」
「軍閥系でグレンデル家はありがちな配置だろう。最前線でない砦、しかも町になっているのだ。妻を住まわせてもおかしくあるまい」
グレンデル家は名門ってわけじゃないけど、武官の輩出数じゃ最多の一族。けど、貴族に関わる商人でもなけりゃ、一般市民はそんなこと知ろうとしない。つまり……その判断がすぐ出るなら、ルーネも教養ある貴族出身ってわけかぁ。
ンフ、貴族令嬢に貪られてるわけだ。
あ、ダメだ。軽く気を遣ってしまう。
「んっ……♡ はぁ♡ コンラートはそれなりの騎士だけど、英雄ってわけじゃないし……品行方正ってわけでもないよ」
「悪い夫だったと?」
「うーん……良い夫とは言えないだろうけど。それなりに噛み合ってたね」
「わかりづらいな」
「仲睦まじい夫婦って噂だったっすけど」
聞き耳を立ててたミナが、話に入ってくる。
って、後ろでアルマも起き上がってるじゃないか。
彼女が意識を失ってるうちに話したかったんだけどなぁ……まあいいか。
「司令官は妻子を都に置いてきてるんだ。あの街は発展中だけど、娼婦は田舎娘しかいなかったろう?」
「確かにそうだな」
二人は、そこそこの都市から来たわけか。
「あ、ひょっとして昨日始末したコンラートって人は、アルマちゃんを上司に差し出してたっすか?」
「何?」
「っ♡ それだけじゃない。賓客や視察が来るごとに、股を開かせてたのさ」
「うへぇ。どこも貴族のやることは変わんないっすね」
「まったくだな……ッ!」
「っふ♡ そう言いながら、奥を突くのやめてくれないかなぁ、っ♡」
このやりとりで、二人の境遇も何となく察せられる、ね。
しかしミナもアルマちゃんも、ボクの体を舐めまわすように見てるなぁ。嬉しいけど、三人がかりでされたら説明できなくなっちゃうよ。
「それでアルマちゃんは、そのクソみたいなダンナから逃げてきたっすか?」
「え、えへへ」
うん、わかってきたよ。
その笑い方はごまかしてる時だね。
「っ、ふ、ンフフ、そうでもないんだよねぇ。キミは淫乱っていうか……好色だったからさ。夫のためじゃなくて、自分のために抱かれてた」
「ふぇっ」
「でも、貴族らしく下々は見下しててさ。目上や対等の相手にしか抱かれなかったんだ。見た目じゃなくて、権力で相手を選んでたよねぇ」
「随分と詳しいな」
「一般兵士や街の人には、ただの美人って思われてただろうねぇ。けど、ボクはアルマが爺さん連中やクズ相手にも喜んで股を開くって、知ってたよ」
「確かに、街じゃ民草と遊ぶような人じゃないって言われてたっす」
「ほう……」
今の話で興奮しないでほしいなぁ。ルーネを昂らせるためにしてる話じゃないんだから。
あんまりかき混ぜられると、意識がそっちに移っちゃうじゃないか。
アルマちゃん本人は……ンフフ、困ってるみたいだねぇ。
「んっ♡ ボクは砦の魔術官でさぁ。この通り……女同士が好きなんだ。アルマ“様”にも色目をつかったけど、ンフフ、あの時は随分と罵ってくれたよねぇ」
「えええええええ!?」
うんうん、記憶がないのはわかってるよ。
「覚えてないのかい? 『汚らわしい! 私には全てを捧げた夫がおります! 二度と近づかないでください!』だっけ。グラスの水まで、頭にかけてくれたじゃあないか」
「え? それ、アルマちゃんが言ったんすか?」
「私やミナの小便を飲んで、悦んでるこいつが?」
ああ、ボクもさっきの有様には本当に興奮したよ。
ボクをフってくれた女の体が、あんな風にかわるがわる便器扱いされてるなんてさぁ……ああいけない、思い出すだけでイキそうになったじゃないか。
「はっ♡ そうっ♡ まさにその夜、キミは客人殿に腕を搦めて寝室に入って行ったねぇ。ンフフ、ボクにあんなことを言ったキミが、豚もどきの尻の穴を舐めまわしてるところまで、しっかり覗かせてもらったよ」
「それはやりそーっすね」
「えぇぇ……」
おや、本人が嫌悪感を見せてるな。勃起もできない老人に、嬉しそうに全身をしゃぶり回されてたっていうのにねぇ。
ンフフ、今のアルマ“ちゃん”は女の体に興奮するってわけだ。
「ま、ボクはアルマに執着したからね。よぉく調べて、キミが格下を人間扱いしないんだって知ったよ」
「その割には抵抗なく、あたしの足とか舐めてたっすよ」
「私にも、最初から媚びていたぞ」
「うん、だからさ。アルマちゃん」
「は、はい」
おや、何を言われるか察してるのかな。
「キミはアルマ・V・グレンデルじゃない……少なくともその記憶はない。違うかな?」
「…………」
「だんまりか……んぃひっ♡」
いきなり突いてこないでよ!
今、明らかに佳境って感じだっただろ!?
「さっきから、人の上で偉そうな話をするではないかッ!」
「ちょ、ちょっと待ってよルーネ、今大事な、ところ、おっ♡」
「さんざん抱いた女の、今のような話を聞いては、なッ!」
「そ、そういう空気じゃなかったよ、ねっ♡ えっ♡」
あああああ、乳首とクリトリスもいじらないでってば!
首の根元、顎でぐりぐりしながら耳舐めるのやめてぇ♡
「まー奥方様……お嬢様の母上も同じよーなコトさんざんしてたって考えると……ってコトっすか?」
「はっ♡ はっ♡ さすがに、わかっている、なっ♡ ミナッ♡」
「そ、それって普通は萎えるところじゃないかい!? ちょ、盛りすぎだよ!」
そんなの絶対おかしいよ!
「いやー。あたしも今の話聞くと、けっこう
「ひゃうっ、ミ、ミナ様っ!?」
「くひひ、これが奥方様の体と思うと……」
「目がこわいんですけど!」
えええ、ちょ、ミナは警戒してたんじゃなかったのかい!
そんな特殊な事情、知らないよ!
ボクだって人のコトいえないけど、キミたち嗜好偏りすぎじゃないかなぁ!
「っ! もどかしい! 激しくするぞ」
「うわっ!?」
突然後ろから押された!
下、石だよ!? 魔術師なんだし、受け身とれるとは限らないんだよ!?
「危ない、じゃな、ひぃっ♡ あっ♡」
「うるさい、さっきから湯の中でもゆっくりしかしていないだろうがっ!」
四つん這いになったからって、乱暴にしすぎだろ!
「こ、こんな、力任せの激しいだけ、のぉっ♡」
「話しは後で聞いてやる!」
「っ♡ こ、にょっ♡ おっ♡」
腰を掴んでそのまま無理やり前後させられてるぅ♡
あああ、しかも目の前でミナによがらされてるアルマを見せつけられてぇ……ま、まずいよぉ♡
「あっ♡ あっ♡」
「やめへぇ♡ ミナひゃま、ゆるひてぇ♡♡」
あああ、目の前でまたアルマがぁ……。
しかもボクが、アルマを何度も犯したので犯されてぇ♡
「そろ、そろ……仕上げ、だっ! しっかり締めろっ!」
「~~~~っ♡♡」
「っ、おっ……ぉ♡」
うっ……うう。
どれだけ興奮してるんだよ……最初と同じくらい大量に出てるじゃないか……。
ボクが妊娠しないって教えたせいかなぁ。
うぅ、こんな乱暴にされたのに。
背中にルーネの胸が当たると許してもいいかなってなる……我ながら女に弱すぎるよ。
目の前でよがってる、アルマの潮を顔にかけられてるせいも、あるけどね。
はぁ。
奥方様の方のアルマがしてるトコ、さんざん覗いたせいか。
彼女については、どうも他のに犯されてる方が興奮するんだよね……。
だからこそ、ゴブリンに襲わせたわけだけど、さ。
NTR趣味のストーカーだったシオン。
主人公にNTR趣味はないけれど、NTR趣味持ちのキャラを出さないとは言ってない程度の展開。己のNTR欲求のために、自作したゴブリンに凌辱させる程度に狂った外道です。
というか邪霊召喚も、今回のゴブリン配置のために手を出しました。
中身が別人になったアルマにいちはやく気づいたのも、アルマへの執着ゆえ。結論ありきだったから、すばやく別人看破してます。元のアルマによほど詳しくないと、シオンより上の魔術師でも気づきません。
前回急にルーネへ接近したのも、アルマと最も仲のよさそうだから逆に寝取ってみようという目論見が多分にありました。
今回でかなり背景のわかったシオンのスペックがこちら。
●シオン
武力:E (一般人程度、魔法抜きで正面から戦えばゴブリンに負ける)
体力:E+(旅をできる程度、重いものは持ち歩けない)
知性:B+(頭の回転はかなり早い、柔軟な発想力もある)
教養:A (下級貴族出身、法術に加えて魔術も習得している、学術知識も豊富)
感覚:C+(そこそこ鋭い)
魅力:C (話術に優れるが、胡散臭くて信頼関係は築きにくい)
わかりやすい専業魔術師タイプです。
教養では彼女が四人の中でトップ。邪霊使いであることは隠しつつ、普通に表で仕事してました。
一方で体力はアルマより低いです。感覚は魔法でバフできるので、実際はこれより高く感じられるはず。