――元使用人ヴェノミナの視点
アルマちゃんと会ってから、お嬢様の精力ヤバくないっすか?
妊娠の心配がなくなった以上、道具と思ってあたしも楽しませてはもらうっすけど、何回出してるのやら。
それにしても、あの邪霊使い。
途中からお嬢様じゃなくて、アルマちゃんばっか見てるっすね。
アルマちゃんに執着があるなら、利用したいトコっすけど。
「ひゃっ♡ あっ♡ み、ミナひゃま♡ とめ、とめてへぇっ♡♡」
うーん、またイッてる。
考え事しながら手クセで弄っても、こんなに反応してくれるのは貴重っすよ。
「んー。アルマちゃんはいい子っすね♡ んっ♡」
「ふぁ♡ きひゅらめぇ♡ んんんん~~~~♡♡♡」
あたしのことなんか、カケラも愛してないのにキスでトロトロになって潮噴きながらイキまくるトコとかサイコーっす♪
と、邪霊使いが顔にアルマちゃんの潮ぶっかけられながら、悦んでるっすね。
こりゃ相当な執着で……。
常時媚薬漬けみたいなアルマちゃんが、股のゆるい貴族だったのは納得しかないっすけど。
この邪霊使いが砦の魔術官?
洞窟にいたゴブリンを“造った”のもコイツなんすよね。
つまり。
「シオンさん、ゴブリンにアルマちゃんを襲わせたっすか?」
「はぁ……はぁ……ンフフ、彼女が隣の都市に長期逗留……いや事実上の、人質になることになってねぇ。本人はより権力のある男に近づけるって喜んでたんだけどさ。で、幾人かの護衛を連れて移動。ボクも魔術官として護衛役を買って出たワケさ」
「ん? まさか貴様……」
ちょうどナニを引き抜いたルーネ様が、湯に戻りながら目を丸くしてるっすね。
邪霊使いにさんざん突っ込んどいて、驚くとこじゃねーっすよ。
ゴブリンがどっから湧いたか考えたら、当然の帰結。
「ンフフ、なにせ貴婦人様の護衛隊だからねぇ。休憩時間も長いし……用を足してる最中の兵士なんか、ボクの
「殺した兵士からゴブリンを“造った”わけか」
「そうとも。3人ばかり始末すれば、10体近いゴブリンを造れたよ。あとは姿を隠して……どこからともなく襲撃してきたゴブリンによる混乱を演出するだけさ。なにせ大半は彼女の侍女だったからねぇ」
彼女?
やっぱさっき言ってた通り、今のアルマちゃんは別人ってこと?
「……で、生き残りを演じて砦に戻ったっすか」
「いいや。侍女たちを守って連れ帰った、重要な情報のもたらし手になったのさ」
「肝心のアルマをさらわれたのにか」
「彼女は兵に守られてたから、きっと戻るはずだって言っておいたのさ。軽装の女たちが命からがら逃げてきて。馬を殺された重装備の兵が遅れて戻る。何もおかしくはないよねぇ?」
「実際には、兵は全滅していたわけっすね」
「ゴブリンにはボクから強化魔法もかけておいたからねぇ。兵士一人くらいは生き残るかもって思ったんだけど。うまく全滅して……彼女はゴブリンに連れ去られた」
なるほど。なかなか見事な作戦っす。
繰り返しは使えないけど、一発限りなら失敗もなさそうで……あたしも魔術が使えたら、お嬢様を利用せずともあのクソ貴族どもを始末できたのに。
ただ、どうも腑に落ちない点も。
「あたしにはとても思いつかない見事な作戦っす! けど、なんでそんなことしたっすか? シオンさん、砦でうまく立場を固めてたんじゃ?」
「何、簡単なことさぁ。まず、彼女が人質になると決まった直後……司令官が、ボクを秘書官にしたいって言い出した」
「ああ、次の愛人はおまえにするというわけだな。出世の好機ではないのか?」
「まあね。でも見ての通り、ボクとしちゃ男の相手なんて御免こうむりたい」
お嬢様が抜いた後もこの邪霊使い、這いつくばったままなんすよね。
で、何してるかっていうと……この邪霊使いずーっとアルマちゃんのマンコ見たり、舐めまわしたりしてるっすよ。
気持ちはわからねーでもないんで、あたしもサービスで指で弄り続けてるけど。
おかげでアルマちゃん、あんあん言ってるだけで、ぜんぜん話聞いてないし。
お嬢様は呆れた目で見てるし……ま、後で邪霊使いが説明するはず。
「それに、ボクを手酷くフッてくれた彼女が、クズどもに抱かれている様を眺めるのは、大事な生き甲斐でね」
「ひゃうッ♡♡♡」
おうコラ、それは今アルマちゃん弄ってるあたしがクズってことっすか。
自覚あるけど堂々と言われるとムカつく。
思わずアルマちゃんのクリ、抓っちゃったじゃないっすか。
「ンフフ、キミたちが……この子を連れてなかったら、合流はしなかったなぁ♡ はぁ、かわいそうに♡」
「あっ♡ あっ♡ っうっ♡♡」
うわぁ、ヤベー顔でアルマちゃんのクリ舐めまわして吸ってる……。
「ちゅっ♡ れろっ♡ 彼女がゴブリンにさらわれて、ぐちゃぐちゃに輪姦され続けてるんだって思うと……たまらなくてさぁ♡ ボクの造ったゴブリンなら、感覚をつないだりもできるしねぇ♡」
それが主目的っすよね?
顔見たらわかる。
つまり、好きな女をゴブリンにマワさせたくて、あの外道行為に及んだってワケで。
ちょくちょく感覚つないで、その輪姦状況を眺めて悦に入ってたと。
あたしやお嬢様みたいなクズよりヒデーっすよ、それは。
ほら、湯の中のお嬢様も、ヤなもの見たって顔してるし。あたしの同僚メイドが、クソ貴族の犬と交尾させられてるの見た時と同じ反応じゃねーっすか。
「えーっと、とりあえずアルマちゃんがいれば味方してくれるってコトっすか?」
「んむ♡ れろ♡ ぢゅる……ん? まあ彼女と、今のアルマちゃんは違うんだけど。とりあえずそうだね」
「ま、まあ魔術師が味方になるのはありがたいしな。私の奴隷だが、少しは使っていいぞ」
「いや、キミたちにいろいろしてもらって、それを見せてもらう方が」
「……そ、そうか」
そんな目でこっち見られても困るっすよ、お嬢様。
それにしてもこの邪霊使い、インポになったジジイみてーなシュミっすね……。
はぁ。
後回しにしてた件を聞いとこ。魔術もそれなりに詳しい、お嬢様に話振ってほしかったんすけどね。
「で、アルマちゃんが貴族様だった人と違うってのは、どゆことっすか」
「ん……ああ、そうそう、その説明の途中だったね」
忘れねーでほしいっす。お嬢様が盛りだしたせいだけど。
「アルマ・V・グレンデル夫人は死んだのさ。彼女はゴブリンに凌辱され、心が壊れて、体も絶命寸前だった」
「待て。普通に目を覚まして、今のように会話もしたぞ」
「いいや。死んで、別の存在になって、起き上がったのさ」
「そんな簡単に生き返るもんなんすか?」
「だから生き返ってないってば。死んだんだよ」
「生きているではないか」
お嬢様にもわかんないと、さすがにあたしはお手上げっす。
わけわかんねー。
「三日三晩ろくにものを食べず、眠る時間すら与えられず犯された彼女が……随分元気じゃなかったかい?」
「それはそうだが、神官が法術で……」
「傷は治せる、疲労も癒せる。けど飢えを癒す法術なんてないんだよ」
「そこは、そいつのことだからゴブリンの精液とかで……」
「キミの精力もそうだけど、びっくりするくらい出るだろ? ねぇミナちゃん、世間の男はあんなに出るものかい?」
「いやー、普通はそんなに。あんな、一回で腹の中たぷたぷにされる量は出ねーっすよ」
「ゴブリンを含む魔物の精は、魔力が粘液状に変質したものさ。飲んでも栄養にはならない」
「そうなのか……アルマの食事を抜いて、精液だけ飲ませる仕置きをしようと思っていたのが」
フツーの精液もたいした栄養になるか疑問だし、やめた方がいいっすよ。
ま、実際のトコ水だけで何も食べてなかったら、そんな元気に動けるワケないし……。
「話を戻そうか。魔物に嬲り殺された肉体には、新たに邪霊が宿りやすい。ゴブリンが増殖していく理由でもあるね」
「えっ、まさか……そゆことっすか?」
「そしてゴブリンが宿らす邪霊が、必ずしもゴブリンとは限らないんだ。高位の魔物は美女にのみ宿ると言われ、美しい姿をしているしね」
「アルマが魔物だと?」
「そこは魔術師としても難しい問題だねぇ。キミの受けてる呪いに比べれば、十分に人間とも言えるし。過程を考えれば魔物と呼ぶべきかもしれない……この子に宿ってるのは、邪霊であって邪霊じゃないんだ」
「いぎぃっ♡♡」
「聞いたことがないぞ」
あたしも聞いたことねーっす。
それはそれとして、誰も絶頂してるアルマちゃんに反応しねーのはすごいっすね。
「ンフフ、邪霊ってのはねぇ。異界の“人間”の死に際の魂なんだよ。それも、理不尽に死んで苦しむ……怨念とか憎悪とか絶望とか、そういう魂なんだ。だから、呼び出して宿らせると暴れまわるだけのバケモノになるんだよねぇ」
「それは聞いたことがあるな。この世界の怨霊という説もあったが」
「いいや、間違いなく異界なんだよ。ごく稀に、このアルマちゃんみたく……異界の記憶を持って、来ちゃう魂があるからねぇ」
「何? アルマの魂は異界の存在だというのか?」
「異界の存在って、こんな快楽に弱いんすか」
今もあひんあひん言ってるだけで、ぜんぜん話聞いてねーし。
「……だが、異界で同じ言葉や文字が使われているのか?」
「言葉や文字は、この世界の体にしみついてるからね。たまに、言葉を発する魔物がいるのもそのせいさ。アルマちゃんの語る話はどれも“目新しすぎる”。あと性的なことについても、時々変なことしたり言ったりしてるしね」
「私のモノに驚かなかったのも、異界から来たせいか……」
「あの下品なオナニーも、最中にやたら奇声あげるのも、異界の文化だったんすね」
住みたくない世界っす。
「異界の魂だと、何かできるのか?」
「アルマちゃんって魔法使えないし、頭の回転悪いし、感覚鈍くて、常識もないっすよね。なんか異世界のすごい魔法を使えるとか?」
「ひぁ♡ ごめんなさい♡ ごめんなひゃいぃ♡」
アルマちゃんに言ってるんすけど、指だけで蕩けてる上に、邪霊使いがまたクリクンニして会話にならない……。
「無駄だよ。そういう人間しかいないのか、そういう人間しか記憶を保てないのか知らないけど。召喚されるのはおよそ役に立たない霊魂ばっかりなんだ。名前もたいてい覚えてないし。精神状態も不安なのが多くて、遠からず自殺するか自滅するよ」
「「あー」」
お嬢様も同じ感想っすね。
確かにアルマちゃん、すぐ自殺とかしそう。
自分自身がどうでもよくて、痛くなけりゃ今死んでも別にいいって考えてるっすよね。なんか生きること、めんどくさがってるし。
で、生きる気力がないヤツが生きてけるほど、この世の中は甘くねーワケで。
「ま、ここにいるのは外見だけ貴婦人アルマの、別の人物なのさ。奴隷のアルマってことで、いいんじゃないかな」
「役立たずは変わらずか……」
「そーいや、このアルマちゃんは子供を孕まないっすか?」
お嬢様のが種ナシ魔物チンポだってのは、さっき聞いたけど。
「それもわかんないんだよねぇ。しばらく行動を共にして、月のモノが来ずに、妊娠もしてなかったら孕まないんじゃないかなぁ。ま、気にしなくていいと思うよ」
「自滅するなら、使い潰せばいいのだしな」
「気持ちよく使ってやれば文句も言わねーっすよ」
「そうだな」
「そうっすよ」
そゆことになったっす。
本人が聞いてない中で、裏設定が明かされていく……。
そして主人公のせいで、我々の世界もどんどん誤解されていく!
ルーネ様たちの想像する現代日本。
・ふたなりが一般的
・奴隷になることに抵抗が少ない
・セックス時は奇声を発する
・全裸でエロ蹲踞してオナニーする
・複数人でセックスするのが当たり前
・貞操観念が薄い
・快楽に弱い
・娯楽が物語と艶話とセックス
・平和だが、暇さえあればセックスしてる
・セックスと娯楽以外、これといった教育がされない
水龍敬世界かな?
なお、前回まで紹介してきたのでミナのスペック。
●ヴェノミナ
武力:D (訓練を積んだ兵士程度、正面から戦っても意外と強い)
体力:D (一般的な村人程度、元村娘、使用人は肉体労働)
知性:A (頭の回転は凄まじく早い、天然の謀略家)
教養:D (読み書きは一応できる)
感覚:B (かなり鋭い、隠密能力にも優れるがルーネには劣る)
魅力:A (話術に優れ愛嬌がある、指揮能力はないが扇動はできる)
総合的な能力値スペックでは最高。ただし魔法は使えないし、武器はナイフのみ。
優秀な盗賊タイプ。屋外よりもシティアドベンチャーで実力を発揮する。
知性と魅力が高いため、その気になれば傾国ムーブも可能。もっとも性的嗜好と社会的枠組の不一致により、当人にそのつもりはない。