プロジェクトエロイ 作:名無しの助平
冷房の効いた室内に、一人の少女の嗚咽と水音だけが響き渡る。部屋には少女の甘い香りと、それを塗りつぶすように汗や諸々の体液のにおいが充満していた。
「ひぐっ……ひっ……」
「……ぷはぁ、どうしました宵﨑さん、気持ちよくないですか?」
手を頭の上で拘束して仰向けに寝かした宵﨑さんの股ぐらに顔を埋め、彼女の粘っこく微かにしょっぱい蜜の味を堪能していたのだが、こうもうるさいと気分が乗らない。
彼女の秘部は、わたしの唾液もあるだろうがそれでも大分湿り気を帯びてきている。肛門に突っ込んだままのエネマグラももう馴染んでいる、少なくとも痛覚方面の苦しみを感じてはいないはずだ。となるとやはり、
「ねぇ宵﨑さん、もう少し肩の力を抜いてくれませんか?」
「ひいっ、ごめんなさいぃ」
「何言ってるんですか、わたしが宵﨑さんをレイプしているんですから謝ることなんて何もありませんよ」
「うぅ……ごめんなさい…ゆるしてください……」
「……はぁ」
今回の行動を起こす以前はかなり砕けた仲だったのに、すっかり縮こまってしまった。こんな強硬手段に出ているのだから和姦が成立できるなんて最初から考えていない。むしろ無理やりの方が好みですらある。
とは言え強姦しておいて感じろ、と面と向かって言うのは流石に理不尽だろう。ならば、と思い付いたのが『最初は愛撫で感じさせて気持ちよさそうになったら挿入』作戦だったのだが、30分経っても一向に性的快感を覚えている様子がない。
インターネットで調べていた時に見つけた『同人誌』なるものには、無理やり事に及んだとしても相手を感じさせることは可能であるし和姦も成立するという旨がイラストで描かれていたのだけど、やはりネットの情報は信憑性に欠けるということか。
媚薬と呼ばれる強引に性的興奮を促す薬も用意しようとはしたのだが、どこで購入出来るのか分からず渋々断念した。
「見て下さい、宵﨑さんのおまんこ、こんなにグチョグチョですよ」
「ぐずっ……しらない、そんなのしらない」
「知らないって、宵﨑さんオナニーしたこと無いんですか?」
「わからないよ…おねがいだからもうやめて……だれにもいわないから……」
「──はぁ、もう埒が明きませんね」
「ひっ」
母には今日宵﨑さんの家にお泊まりすることになった、と嘘をついている。数週間前から企てていた計画なので、疑われることはなかった。つまり今夜は夜通し宵﨑さんの味を堪能することができる。
しかしだからといってここまでスローペースではやりたいプレイを全てこなせなくなってしまうかもしれないし、何よりもう我慢の限界だった。
「はあッ、はあッ、はあッ」
宵﨑さんの呼吸が荒くなる。興奮ではなくわたしが何か始めようとしていることを察し怖れているのだろう。
宵﨑さんの手首と拘束している結束バンドの間に二つ目の結束バンドを捩じ込み、それをヘッドボードのふちに結び付ける。普通なら手首だけでも十分に拘束できるが、一定数以上の勢いで暴れられると不覚を取ってしまう可能性がある。念には念を入れよ、という訳だ。では何をするのか、そんなことは決まっている。
瞳に恐怖の色を宿し震える宵﨑さんを横目に、わたしは床に置かれた鞄の中からある
それはパッと見Tバックのような形状で、しかしどこか異質な雰囲気を醸し出している。真っ黒の装飾にガーターベルトを想起させるインシーム、そして前部の表と裏にそれぞれ取り付けられた先端が鈴を模したような造形の突起物。
「なに、それ……?」
心底分からないといった声色で問いかけてくる彼女は、これが如何なる行為に用いられるのかを知った時どんな表情を見せてくれるのだろうか。
彼女がこちらを凝視している中、身に纏った衣服を手早く脱いでいく。恥ずかしいのではなく待ちきれないのだ、彼女を貪るその瞬間が。
程なくして一糸纏わぬ生まれたままの姿になったわたしは、インシームに足を通してその場にしゃがみこみM字開脚の姿勢をとる。そのまま内側の方の突起を自らの膣口にあてがい、躊躇なく挿入した。
「ち、ちょっとなにしてるの!?あっ、えっ!?」
激しく狼狽えている宵崎さん。彼女から見れば排泄と生理を除けばお風呂の時くらいしか触らない場所に、直径15cmはあろうかという異物を突き刺しているのだからそれも無理はない。
当然わたしは自分で開発済みなので痛みを感じることはない。彼女に前戯をしていた際に興奮してグショグショに濡れていたため、ローションも不要と判断した。
目の前で起きていることが現実とは思えない、まさしく茫然自失といった様子の彼女に静かに近づく。ベッドの縁に雑に脱ぎ捨てられた宵崎さんのショーツを鼻に近づけ、深く深呼吸をした。
初めて盗んだあの時のパンツほどではないが、宵崎さんの汚れた部分の臭いが染み付いている。何度嗅いでも色褪せない欲情のトリガーだ。
「───え」
手を振り上げたわたしと、宵崎さんの視線が重なる。刹那、わたしは彼女の頬を鋭く引っ叩いた。
「ぎッ!?」
奥歯を擦ったような鈍い悲鳴を上げてベッドに倒れこんだ彼女に、間髪入れず馬乗りになる。そして、
「え、な…ぎゃッ!?は、ちょっ…はぶッ!?」
一発、二発、三発と絶え間無く平手打ちを食らわせていく。突然身にふりかかった惨劇に、最初は悲鳴を上げていた彼女もいつしか言葉を発さなくなっていた。
数えることちょうど十回。手を止め、直ぐに宵崎さんの口元に彼女自身のショーツを差し出す。
「──このショーツを口に入れて」
「…………ぁ」
我に返った宵崎さんは数回瞬きをした後、我が身が受けた暴力を頬に走る熱で思い出したらしく無言で涙を流し始めた。大声を上げたら首を軽く締めて脅すつもりだったが、これなら大丈夫だろう。
「早く。わたしの言うことを大人しく聞いてくれるならもう叩きません。そうじゃないなら……分かりますね?」
「…………あぅ……ひっく……んぐぅ……」
驚くほど従順に口を開ける彼女。精神的なものならいざ知らず、物理的な痛みには慣れていないのか。
小さく丸めたショーツを彼女の舌の中間くらいまで押し込む。これ以上深くすると窒息してしまうかもしれない、かといってこれだけだと猿轡としては心許ない。そこで、
「はい、これも咥えて下さいね」
わたしが差し出したのは直径数センチほどの球体に小さなベルトが付いた器具。
「これはボールギャグといって、宵崎さんが大声を出しても外に聞こえないようにするための道具なんですよ」
このボールギャグとショーツを組み合わせて使うことで、ほぼ完璧な防音対策となる。これでようやく本命にありつける。
「少しヒヤッとしますよ」
「…………んぅっ」
宵﨑さんの薄く陰毛が生えた割れ目にトロリとローションを垂らす。膣口、陰核、尿道口、陰唇と触れる可能性がある場所全てに馴染ませていく。
「そう言えばお尻にエネマグラ挿れたままでしたね。もう十分ほぐれてると思うんですけど、抜きますか?」
「ふぅーッ、ふぅーッ、ふぅーッ……」
「……まあ、後でも良いでしょう」
今から彼女を貫く無機質な槍にも念入りに絡ませ、その先を膣口にそっと当てた。
「おぁぁ……あぁぁ……」
先ほどわたしがやった一部始終を見ていたからか、彼女は今から何が行われるかをようやく悟ったらしい。普段は物静かな少女が言葉にならない呻き声を上げ整った顔をグシャグシャに汚しているその様は、庇護欲と嗜虐心を同時に煽ってくる。
「これ、ペニスバンドって言って女の子が女の子を犯したい時に使う性玩具なんですよ。ダブルディルドだと一緒に気持ちよくなれるらしいから、いつか宵﨑さんと使うのを楽しみにしていたんです」
「おぇあぁ……あえぇぇ……」
「いくらほぐしたとは言え、やっぱり初めては痛いと思います。でも夜はまだまだ長いですから、一度くらいは絶頂を迎えさせて見せますね」
「いぁあぁ……ああぁ……」
彼女の両内腿に手を掛け、覆い被さるように腰を浮かす。偶然にも顔の位置が揃う……けど、宵﨑さんは祈るように瞳を固く閉じていて視線を交わすことは叶わない。仕方なく彼女が着けたボールギャグの縁から垂れる唾液を、キスをするように優しく舐った。そして、
「ヴゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
わたしは宵崎さんの純潔を奪った。処女膜を突き破る感触、膣壁を押し退ける生々しい感触がディルド越しに伝わってくる。
そのまま1分ほどかけ根元まで挿入して一度動きを止め、結合部に注いでいた視線を宵崎さんに向けた。彼女の顔は真っ赤に紅潮し、瞳孔が上瞼に隠れるように目を見開いている。
「ヒューッ……ブジュッ……ヒューッ……ブジュッ……」
息を吸う度に笛のような音を鳴らし、吐く度に口内に溜まった唾液がボールギャグの穴から漏れだす。挿入の瞬間こそ喉が破れてしまうのではないかというような唸り声を上げていたが、今は声どころか涙すら止まっている。もう枯れきったのだろうか。
あまりに反応が鈍いのでもしや気絶しているのか、と軽く陰核を摘まむと彼女の腰がガクンと跳ねた。
「……今気持ちよかったですか?それとも痛かったですか?」
「…………」
返事はないが、確認できる限りで破瓜に伴った出血はない。痛みはあるだろうが、これなら動いても膣内が裂けるなんて事態は起こるまい。
「動きます、ね……」
慎重に腰を引いていく。彼女の中に
もっと激しく動かしたい。もっと強い快感を得たい。胸中を渦巻く欲望を抑え、一連の動作を辛抱強く繰り返していく。
クチャッ…………クチャッ…………
糊をかき混ぜているかような規則正しい音が聞こえてくる。わたしの方のディルドは性質上あまり動かせないので、出所は彼女の肉壺だ。
涙、鼻水、唾液で酷い有り様の顔。青白い乳房の先端にある薄い肉色の乳首は、わたしが愛撫の際に弄ったせいで本人の意思とは関係なく勃起している。汗ばんだ腋からは未処理の体毛が覗き、陰部からは彼女の凝縮された匂いが漂う。他にも細く冷たい手足、可愛らしい臍、弾力がある臀部、挙げていくときりがない。
夢にまで見た宵﨑さんの肢体は、夢で見たより何倍も貧相で地味なものだった。でもわたしは妄想で自慰に耽っていたあの頃の何百倍も興奮している。
「宵、﨑さん…わたしを……わたしを見てください」
「がッ……」
朦朧としていた宵﨑さんの乳首をつねりあげ強引に意識を回復させる。下半身が上半身へ浮遊感が広がる、間もなく訪れるだろうその時を見つめ合いながら迎えたかった。
両腕で彼女の腰を掴みピストンのペースを速めていく。お互いの鼠径部と太股が、時折あいだに糸を引きながらぶつかり合う。
下腹部に熱と痺れが集まってくる。視界がもやのかかったように曇り、足腰が支えを失ったようにガクガクと震えだした。
「はあッ、はあッ、あっ、くるっ♥️」
「んぐっ、んぐっ、んぐっ、ぐぅッ」
脳内で分泌されるドーパミンによって、五感を通じて伝達される情報全てが快楽に変わる。目を開けているのか閉じているのかも分からない。思考が粉々に砕け散っていく。
手足に込めていた力が抜け、
頭の中が真っ白に、
そして、
「んふッ♥️♥️♥️んんぅッッッ♥️♥️♥️」
プシャアァァァッ♥️♥️♥️
想い人と秘部を重ね合い体液を交え押し寄せた波を一つとも逃がさず手繰り寄せた末の、人生最大最高の絶頂。
尿道口から噴出された大量の潮が、一滴も余すことなく宵﨑さんに降りかかる。その生温かい感触に顔を強ばらせているであろう彼女の身体を、わたしは無意識の内に抱き締めていた。
力を込めると潰れてしまうのでは、と不安になってしまうほど細く柔らかい。オイルマッサージを受けているかのようにぬらついた肌に触れると、言葉に出来ない安心感に包まれる。
これまで経験していた絶頂とは自身の指で慰め誘うもの、ある意味では最も孤独を感じる瞬間で、しばし物足りなさや虚無感に苛まれることもあった。
しかし今はどうだろう。自分以外の温もりが側にある、自分以外の者によって導かれた絶頂。強引な情事にも関わらずこれだけ満足できるなんて、両想いになれたら一体どれ程心地よいのだろう?
「──抜きますね」
「…………ぁうッ」
ブポッ♥️♥️♥️
体を起こし、オーガズムに伴い無意識に深く打ちつけていたディルドを彼女の性器から引き抜く。抽送の際に入り込んだ空気がはしたない音を立てて排出された。
頬を垂れる汗が、エアコンから送られてくる冷気にあてられ涼しい。時計を見るとちょうど23時を回っていた。21時前に始めたので二時間ほどが経過しているし、少し休憩を挟もうか。
「宵﨑さん、わたし水を取って来ますけど、もし逃げようとしたり妙な気を起こしたら……
アレ、というのは事に及ぶ前、準備をしていた時にカメラに収めた彼女のあられもない姿の数々のことだ。全裸はもちろん、陰部と肛門のドアップや腸内洗浄の様子など拡散されれば人としての尊厳を失いかねない光景も捉えておいた。弱味を握って法的手段に訴えられないようにする、これもネットで得た知識の一つだ。
返事はないがもう彼女に抵抗する力は残されていないだろうし、あったとしても手と口を拘束されていてはどうしようもあるまい。
次は何をしよう?やっぱり肛門と直腸の開発かな?まだ前でもイカせられていないのに後ろで気持ちよくなれるかは怪しいが、シャワーで浣腸をした時も専用のノズルをローションもなしにすんなり呑み込んでいたし案外そっちの才能もあるかもしれない。
「…………………………♥️」
胸を膨らませながら部屋から出ていくわたしは、背中に刺さる宵﨑さんの視線にも、彼女の雰囲気がどこか変化していることにも気が付かなかった。
いつの日か続くかもしれない もし続いたら二人は少しずつ和解していく気がする