※この作品はR-18です。

来来来来来来来来来来   作:アンデッド

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第1章
第一章 目覚め


A.C.(Animal_Century)004706014

  

 

 彼女が浮かぶ培養槽から音がする。

 

待ちわびた……っ! やっと

目覚めてくれたのかっ!!

 

 ガラス張りを突き破って、培養液と共に

艶やかな白く輝いた裸身をさらし

床へ落ちる。わたしはすぐ駆け寄り

タオルに彼女を包みソファへ移した。

 

「ん~」

 

「おはよう風(・)呂(・)要(・)ら(・)い(・)ん(・)((・)お(・)嬢(・)さ(・)ま(・))(・)」

 

 

「エレン?」

 

おっとマズイマズイ。まだ、今、

ごまかさなくては。

 

「はじめましてレイン」

 

「なんで、あたしの名前知ってんのさ」

 

「わたしはチキン・ジョージ二世──

きみの担当医で保護者だ」

 

「とさかスゴイ~」

 

流石だ。名前よりもとさかに興味が向いた。

わたしの顔を見ても動揺しない……

二百年前なら『ニワトリの頭を持つ人型の

バケモノ』扱いされてるハズなのに

受け入れてしまったのか。

 

 それなら、すぐ、本題に入ろう。

 

 

「落ち着いて聞いてほしい」

 

「うん」

 

 

「今はA.C.0047──きみは二百年ちかく

眠っていたんだよ」

 

 

 切れ長のつぶらな大きい眼で、首を

傾げてる。まぁ想定内の反応っ。

 

わたしは言葉を続けていく。

 

「へぇー」

 

「人類はお互いを争い最終的には、核によって

滅んだが……変わりに」

 

「我々、進化した動物である

ビースト・オムス(獣人)や人類の後継者(ミュータント)、テールなどが生きている!!」

 

「ふーん」

 

「それと、ここは〈新ベイカー共和国〉かつて

東京だった場所さ」

 

 

「マジで!?」

 

 

 垂れる重い銀色の前髪ごと飛び上がった。

驚く箇所がズレているのも、彼女らしい。

わたしはカーテンを開けて、外の風景を見せる。

 

 

きらやかに輝く〈淫獣☆マウンテンブリッジ〉

というネオンや派手な格好した

ヒョウやキツネ娼婦が、街角で客引きする

場所“ネオ・ストリップ地区”の風景は

相変わらず低俗だ。

 

彼女は窓から見える光景にくぎ付け!

この間に服と食事を用意しておこう。

 

 

「服あんがと~」異様に白い肌と

フィットする黒柄ボンテージ、満月のように

丸い両胸の谷間を晒し、すらりとした体型は

彼女の魅力をさらに高めている。

 

 わたしは二百年前から保存していた

フード付き赤いコートを背後から

両肩へかける。

 

「あんがと」太陽の陽射しなど比べる

屁でもないほどの笑顔。これだ。

わたしは……オレは……この顔を見るために

すべて捧げたんだ!

 

「ウマイわ~何かよく分からんけど」

 

「それは疑似肉だよ、肉食種向けの。

きみの身体に反応するアレルギー物質

である動物性油や魚介類などは含まれてない」

 

「んじゃ、大豆とかっで作っとんのコレ」

 

「100%大豆のハンバーグ……

この世界で食材として許されてるのは

卵と乳製品に、ビッグ・バクズのみだよ」

 

「へぇー昔ならベ(・)ー(・)ヤ(・)ン(・)みたいな

感じやね」

 

 

「ヴィーガン(菜食主義者)かな? 流石に

人間と大差がなくなったビースト界じゃ、

一部をの(・)ぞ(・)い(・)て(・)御法度さ」

 

 

「ふーん」

 

〈ビッグ・バクズ〉のつっこみがなかった。

きっと見たことないからスルーしたんだな。

 

大豆バーグを食べ終えたら

外で彼女と必要品を買いに出かけるとしよう。

 

 

 




『 BEAST COMPLEX』サイコー 

一話目から世界観が……

レインの描写が妙に詳細で吐きそうです。
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