※この作品はR-18です。

来来来来来来来来来来   作:アンデッド

6 / 8
第二章 サスティナブル・ポーチング2

 シェリルを走らせて二○○キロ先に

薬局〈レッド・ドラッグストア〉があった。  

 

ほぼ大規模小売店(スーパー,SM)と変わらない

広さを誇ってるカンジだね。

 

「オルタ」

 

『どうしたんじゃ』 

 

「偵察ドローン飛ばしてくんない? 広すぎて

人数把握するのがメンドイから」

 

『やれやれゾイ』

 

 

外から見た感じだと三~二○匹ぐらい

居そうだ。でも……なんだろう。

なんかデカイと懐かしい気配がする。

 

 

『来たゾっ』翔んできたドローンがいきなり

爆発した。Jack pot(大当たり)っ!! やっぱ

戦車的なヤツが控えてんだ。

 

『ハッハッハッハッハッハッハ、

来やがれ賊軍ども! この“エイブラムス”で

返り討ちにしてやるぜ!!』

 

 

 おおっ~骨董品の戦後第3世代主力戦車、

M1Aエイブラムスじゃん。ラインメタル

120 mm L44(日本語だと44口径120mm滑腔砲

M256)搭載した使用変更の改良版。

 

 

期待してなかったけど──

 

「ゾクゾクするねぇ」砲弾がボクの悦びを

祝福するみたく、黄色い光が閃いた。

破片が降り注ぐなかで駆け出しエイブラムスへ

体当たりした。

 

『なんだっ!!!!!!!!』

 

 

騒ぎを聞きつけ集まるカニバディスト(食殺、狩猟主義者)たち。ボクは「周りをお願い!」二人に頼んで

骨董品的なアメリカ主力戦車へ殴りかかる。

 

 めんどくさいから主砲を引きちぎり、弾道が

暴発するようにした。出入扉に太い

鉄のストローをぐりぐりしたらうめき声と

赤い水が噴射。

 

車体が後ろへ動き、ひび割れたアスファルトの

地面へ進みボクごと落下した。

 

 

「アイテテ……」

 

「こ、このアマ」特殊部隊用次世代突撃銃

(二百年前だけど)FNSCAR-Lを構える雄の

ピューマ。やべっ、5.56mm×45弾だ。

わりとイタイぞ。

 

「うげっ!?」背後から手錠の鎖が、ピューマの

気道を締め上げた。抵抗する肉食獣に

ボクは足首からバタフライ・ナイフを抜き

眉間に投げつけた。雑にピューマを捨て

落ちた突撃銃を拾おうとするから

「待って」コンペンセイター(銃口制退器)付き

H&K P30Lを構え制止してみた。

 

「シンジっ!?」このカッコつけた

渋い声はまさか──

 

「ジンくん……」

 

目の前に居る手足を鎖で繋がれたポン中の

不良(ヤンキー)白人青年。例の擬人化した

動物向け合成麻薬〈ブルー・クリスタル〉

製造人のキャプテン・クックであり、

初恋の相手だったジンくん。その人が

目の前にいる。ビックリしすぎて

お尻から焼きそば出てきそうな気がしちょう。

 

死んだと思ってた。いやっ、あ(・)の(・)状(・)況(・)な(・)ら(・)殺(・)さ(・)れ(・)る(・)ほ(・)う(・)が(・)自(・)然(・)な(・)ハ(・)ズ(・)……完全にやられた。

あれも計画の内だったんだね“母さん”。

 

 

「武器をおろしたまえ」

 

「なんだテメーら!」

 

「やめろブンヤ。彼らはデルタ作戦分遣隊(デルタ・フォース)だ」

 

「察しがいい、さすがは元F(・)B(・)I(・)捜(・)査(・)官(・)」

 

「なんで……デルタがいやがンだよ」

 

 

近所迷惑なローター音が聞こえたと

思えば、どうやら母さんのつかいみたいだ。 

よし~

 

 

「シメちゃえ」

 

「おっ、おい」

 

ちょうどハシゴみたく後ろから落ちた

戦車を登り、体の筋肉を強調する全身が

緑タイツ、タクティカル・ゴーグルと

超高分子量ポリエチレン素材の戦闘用ヘルメット

ECH被ったデルタ隊員を殴り倒した。

 

そのまま黒スーツに、サングラスかけた

キモい声する誰かさんの胸ぐらつかみ

頭を激しく揺すりながら往復殴打やってみた。

鼻が潰れ、前歯が吹き飛んだ四十発目のときに

 

 

「落ち着きなさいシンジ」と柔らかい手で

掴まれた。甘く艶かしいきき憶えがある声。

 

 

「あっ、ベルモット叔母さん」

 

「今は社長と呼びなさい」

 

「ウッス」

 

 

デスペラードの社長で、ボクたちの上司に

なってくれてるシャロン叔母さん。ボクの

ママと母さんとは長年の親友でもある

ベルモット叔母さん。本名はシャロン・

ヴィンヤードって言うらしく、ハリウッドの

大女優も兼ね合いしてんだって。

 

「久しぶりだな……ベルモット」

 

「やっぱりココに居たのねジン。ずいぶん

みすぼらしくなったじゃない」

 

「なんだと──」

 

マズイマズイマズイ。

 

「ジンくん」

 

「どう……ゴルフっ!?」

 

とりあえずジンくんを殴り倒し、

気絶させといた。たぶんだけども

目的地で母さんから細かい話は聞けるだろうし。

 

「早くヘリ乗ろうよ。きっと、色んなことは

母さんが説明してくれるだろうから」

 

「あ、ああっ」

 

「ジョン、早く立ちなさい。お嬢様は

短気だから、待たせたら次は首を折られるわよ」

 

「わひゃりまひた」

 

顔面が風船みたく腫れ上がったジョンさんは

指揮と統制システム (C2) を備える 

UH-60C“ステルス・ブラックホーク”の

スライド・ドアを開けてくれた。

 

 

うーん、疲れた。なんだかワクワクしちゃう。

こんなのエ(・)ヴ(・)ァ(・)化(・)し(・)た(・)父(・)さ(・)ん(・)と(・)殴(・)り(・)合(・)い(・)

した時以来かもしれない。

 

 

 

 

 




エヴァ化した父さんと殴り合い……
『シン・エヴァンゲリヲン』参照。

シンジのなんだか狂気染みてる部分と
おちゃらけた感じの真相は、打ちきなければ
書くつもりです。

後、実在の特殊部隊の名称もそのまま
出てきます。たまにビミョーに名称が違うのも
たまに出ます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。