「もう十分だわ」
リーシャさんは上目遣い気味で俺の顔を見た後、少し照れくさそうに頬を染め俺から距離を取った。するとまたねだるように左右にいる姉妹が、しな垂れかかる様にして甘えてきたで、なぜか妙に好かれてるなと思いつつ再び頭を撫でてあげる。
そこでふと正面に目線を戻すと、リーシャさんが不服そうに頬を少し膨らませながらこちらを睨みつけていたので、誤魔化すように軽く咳払いしてから撫でるのを止める。
「こちら側の事情はわかってもらえたと思うから、そろそろ治療をお願い出来るかしら? ミア、マリー一旦彼から離れなさい。迷惑よ」
「イヤ」
「それは聞けない」
左右にいる少女達は不満気に文句を言って、ぎゅっと俺の腕にしがみつく。
「ここに来る前に説明したでしょう? 彼の体液は能力が低下している私たちにとって希望の水だけど、同時に惹き付けて虜にさせてしまう悪魔の水でもあるのよ。しっかり気を持ちなさい」
「でもリーシャだってさっき甘えてた」
「説得力ない」
「う…ゴホン! ま、まあいいわ。一応説明しておくけれど、あなたの体液から発せられる匂いは、能力が低下した人を誘惑する効果があるみたいなの。私が思わず甘えてしまったのは、そのせいだから。だから勘違いしないで頂戴ね」
「あっ、はい。すみません」
なるほど。妙に好かれている気がしたのはそのせいか。
言われてみると皐月さんとかも、最初から俺に対して変に馴れ馴れしかったもんな。
説明を聞いて納得すると同時に、能力を悪用しているみたいで何だか申し訳ない気持ちになる。
だが一方で俺にはどうしようもないわけで、若干の理不尽さも感じる。
「それじゃあ治療の話だけど、報酬は弾むわ。ただ私たちには治療に掛ける時間があまりないから、手早くお願い出来るかしら」
「えーと、じゃあ唾液出すのでコップを用意――」
「セックスで構わないわ。それが一番効率が良いんでしょう? それとさっきあなたが気絶してる間に、交わっても問題ないことは検査済みよ。だから安心しなさい」
「いや、でも…」
皐月さんには手を抜くなとは言われているが流石に、見知らぬ人としかもいきなり三人相手は色々と心の準備が足りない。
「私たちとセックスするのがイヤなのかしら? これでもそれなりに身体に自信はあるつもりだけど」
そう言って、リーシャさんは俺に見せつけるように頭と腰に手を当ててポーズを取り始める。しかし、その光景が皐月さんが定期的に送ってくる映像と被ってしまい、俺は思わず吹き出してしまった。
「何が可笑しいのよ!」
「ご、ごめんなさい。別にリーシャさんが変ってわけじゃないんですけど…」
抑えなければと思う程、笑いが込み上げてきて止まらなくなる。そして俺の釣られるようにして少女達も、口元を手で押さえながら静かに笑い出した。
「あなたたちまで…! と、とにかく時間がないからさっさとして頂戴!」
顔を真っ赤にして肩で息をしながら、まくし立てるリーシャさん。
「リーシャ興奮して危ないから、私たちと先にしよ」
「私もそれがいいと思う。今のリーシャ隊長はキケン」
姉であるマリーちゃんの発案にミアちゃんが賛同する。
「好きにすればいいわ。ただ私は隊長として見守る義務があるから、ここには居させてもらうわね」
「嘘。経験ないから参考にしたいだけ」
マリーちゃんが平坦な声でリーシャさんに指摘する。
「私にだって少しくらい経験あるわよ!」
「本当?」
「う゛…ほ、ほんとよ!」
リーシャさんがミアちゃんの問いかけに顔を真っ赤にして反論する。
だが声はどこか震えている上に、先ほどまでの自信気な雰囲気は一切消え去り、オドオドとしたその様子はまるで嘘がバレないように強がっている女の子のようだ。
その反応を見てこれはもしかして…と何か引っかかるものを感じたものの、ここで口を挟めば争いに巻き込まれるのは明白で無難に嵐が過ぎ去るのを待つことにした。
その後、リーシャさんが露骨に話を反らし始め、話が有耶無耶になって少女達が追及するのを諦めたところで、ようやく治療がスタートすることになった。
ただやはり、事が事なので念のために効果があるかどうか他の行為で確認してから治療に入った方が良いという話になり、まずはリーシャさん監視のもと二人を相手にすることに決まった。
ソファーの裏に用意されていた布団を白壁の十畳程度ある部屋の中央に敷き、その上に俺と少女達が座る。
「それじゃあ手順はあなたに任せるわ。私はここで見てるから好きにして頂戴」
水色のソファーに座り足と腕を組んだリーシャさんが、こちらをやや刺々しい目線でこちらを見ながら言い立てる。そんなリーシャさんの言葉に少女達はコクリと頷くと俺の方に向き直り、膝立ちになった状態で俺の顔を見上げる。
「「優しくしてね?」」
少女達がこてん。と首を傾げながら、俺の顔を見上げて言葉を零す。
言ってる意味わかってるのかな…。
まあとにかく治療しないと…でもどうすれば、無難に汗から始めるべきか? いやでも、そんな悠長なことをしてる時間はないだろうし…。だけどいきなり唾液からっていうのもハードル高いよな。かと言って他に無難な選択肢は涙とか血とかしかないわけで……。我ながら真面目に考えると本当に使い勝手の悪い能力だよ…。
それに本当に治療とはいえ、こんな子達にいかがわしい真似をしてもいいのだろうか。皐月さんには手を抜かずにやれと言われたが、やっぱりどこか気が引ける。
俺がそんな風に悩んでいると、気を遣ってか、胸の主張が少ない女の子――マリーが俺の服を引っ張る。それと同時になぜか頭が少しボヤっと霧に包まれたような感じになる。
そうだ。何を悩んでいる。これは仕事なんだ。そして俺は彼女たちを治療するためにここに来たんだ。
何故だかわからないが、急激にそんな気持ちが高まる。
「実は私、他にも治してほしい場所があるの」
「えっと…どこ?」
見たところ肌はシミ一つなく綺麗だ。張りや艶も良い。
「ここ」
マリーちゃんはそう言ってゼッケンの張られた白い水着をスルスルを下ろす。
水着の中からプルンと音を立てて成長途中を感じさせる、ツンと上向いた可愛らしいおっぱいが姿を見せる。慎ましい起伏の上には薄いピンク色の小さな豆のような乳首がちょこんと乗っていて、その周囲を申し訳ない程度の幅と少しだけなだらかな起伏を描いている淡いピンク色の乳輪が囲っている。
どうしてか少し犯罪臭のする光景に思わず唾を飲み込むが、頭を何度か振ってからこれは仕事だと自分に言い聞かせて、医者になったつもりで口を指で覆いながら様々な角度から彼女のおっぱいを観察する。
大きさは確かにないけど、形も色も綺麗だ。
しかし、こうして見るとおっぱいは大きければ大きい程良いと思っていたが、実際目にしてみると形や色艶さえよければ小さくてもぜんぜん問題ない…気がする。
と、とにかく少し硬そうな感じはするが、色も形も綺麗で傷一つ見当たらないし見た感じ特に問題はなさそうだ。うん。
「特に問題なさそうだけど。どこか気になるところでもあるの?」
「私とミアは双子。でも姉の私のおっぱいは小さい。これはきっと見えない小さな傷が胸の成長を邪魔しているせい」
「そ、そうなの?」
同意を求めるように当事者を除く二人の方を見るが、サッと目線を逸らされる。ミアちゃんに至ってはそのまま器用に膝と足を動かしてジリジリと距離を取り始めた。
逃げられた。直感的にそう思ったが、声に出して追及することも出来ない。
「絶対そう。あなたの能力ならきっと治せると思う。だから治療の前に私のおっぱいを満遍なく舐めて欲しい」
なんだその変態プレイは。
流石に治療とはいえ、これはまずいんじゃないかと他の二人の方を見ると、リーシャさんが大きくため息を吐いてから、やってあげなさいと言わんばかりに顎で指図する。
「あの…指で唾液を付けるとかは…」
「あなたの体液は新鮮な方が効果があるって聞いた。これは重要な事。手抜きしないで治療して」
マリーちゃんは、目を細めて凄む。
「あっ、はい。わかりました」
マリーちゃんの表情に底知れぬ何かを感じた俺は素直に返事をする。
だが本当にやってしまっていいのだろうか、そう逡巡しているとマリーちゃんが俺の腕にそっと手を添える。
するとどうしてだろうか、再び思考が霧に包まれたかのようにぼんやりして、とにかく言われた通りにやらなければならないという気持ちが強くなる。気がついたら俺はいつの間にかマリーちゃんの胸元に顔を近づけ、慎ましいながらもどこか魅力を感じる起伏をゆっくりと舐めていた。
「んっ」
よほど敏感なのか舌先が肌に軽く触れただけで、マリーちゃんはキュッと目を閉じて身体を震わせる。彼女はその後ゆっくりと目を開け、ほっと息を吐きチラリと俺の方を見て頬を赤くする。
「いい感じ。あなたの舐めたところだけポカポカする。これは効いてる証拠。もっと舐めて」
彼女の言葉に頷くと、なだらかな丘の麓から丹念に舐めあげていく。マリーちゃんのおっぱいは見た目こそ硬そうだが、思ったよりも柔らかくフニフニしているし、しっかりとした張りがあり滑らかな肌をしていて、とても舌触りが良い。特に味はしないがほんのりと彼女の肌から漂う甘い果実のような匂いが鼻を刺激して心地いい。
それに舐めていると霧がかった頭の中が少しずつ晴れていくような感覚がする。
しかしその代わりに、心の奥から目の前の少女達と交わらなければという使命感染みた欲求が湧いてくる。
せっかくだから気持ちよくなってくれてると良いんだけど。
マリーちゃんの様子はどうかと顔を見上げてみると、彼女は下ろした水着をきゅっと掴みながらはぁはぁと荒い呼吸を繰り返していた。
「どうかな。効いてる感じする?」
彼女の様子もあってやや変な気分になってきた俺は、これは治療行為なんだと自分に言い聞かせる意味も含めて彼女に言葉を投げかけるが、マリーちゃんはポーっとした感じの虚ろ顔をするだけで返答がない。
どうしたものかと少しの間彼女の顔を眺めていると、マリーちゃんは急に現実に戻ったかのように何度か瞬きを繰り返してから俺の方を見下す。
「ここがまだ。早くして」
そう言って彼女は、小まめサイズの可愛らしいピンク色の自分の乳首を指さす。
そこは流石に不味いのでは。
そんな風に俺が戸惑っていると、彼女は待ちきれなくなったのか俺の頭の後ろに手を回して、自分の胸に俺の顔を押し付ける。
「早く舐めて」
何度も急かす彼女に観念した俺は、後ろから刺さるような何者かの目線を感じながら、マリーちゃんの乳首をしゃぶりつつ舌先でイジメる。
「んっ…」
漏れ出た喘ぎ声を聞かれるのが恥ずかしいと思ったのかマリーちゃんは慌てて自分の口を手で塞ぐ。しかしその代わりに彼女の呼吸音が部屋全体に響き渡るくらいに大きくなり、それに気づいた彼女は顔を茹蛸のように真っ赤にする。と当時に気が緩んだのか、興奮が頂点に達したのかわからないが俺の頭を抱きしめながら、全身を激しく痙攣させる。
「っっ~~~!?」
マリーちゃんは仲間が見ているということもあってか、口をぎゅっと閉じて声だけは必死に我慢しようと頑張っている。しかしその分、下の口の方は緩んでしまっているのか生暖かい液体がチロチロと漏れ出て、勢いよく俺の脚に降りかかる。
やがて彼女の痙攣が収まり、それに伴って解放されると白い布団の上に大きな水たまりが出来上がっていた。
「あぅ…ちょっと汗がいっぱい出た」
マリーちゃんはそう言うと、息絶え絶えといった様子で布団の上にダラっと身体を預け、桜色に染まった顔を手で覆い隠す。
だが、何を思ったのか今度は慌てて小さくて張りの良いおっぱいを手で覆い隠し始める。しかし、顔も見られたくないのか胸と顔の間で手が何度も行ったり来たりした後、最後は布団の上でうつ伏せになった。
しかしどう見られているのか気になるのか、何度もこちらをチラチラと見る。そのせいでマリーちゃんの小ぶりだが丸みを帯びた形の良いお尻が、フリフリとまるで自分の誘うように眼前で揺れ動く。
そのお尻の動きに、まるで花の蜜に誘われた虫のように俺はフラフラと近づいていく。
「ダメ。お姉ちゃんはもう限界。しばらく休憩させてあげて」
しかし、寸でのところでミアちゃんが横から割り込んできて、目の前のお尻を鷲づかみにしようとしていた腕を掴まれる形で制止される。
一体俺は何をしようとしてたんだ?
俺が困惑している間にミアちゃんがそっと布団に手を当てる。
すると水たまりが意志を持ったかのようにうねうねと動き出し、床の上を滑るようにして唯一の出入り口である茶色っぽいドアの下の隙間を通って姿を消した。
「は? え?」
「私たちは液体を操る能力を持ってる。だからこれくらい楽勝。じゃあ今度は私の番」
「あ、あぁ…。うん。よろしくお願いします」
状況が飲み込めないままも気がついたら俺は彼女の言葉に返事をしていて、期待から大きく股間の物を膨らませた。