あれから雷竜乙女もとい
最初は戸惑っていた俺も流石に慣れ、おすわり。と飼い主から命令された犬みたいなポーズを取って俺の唾液を待ち構える彼女に何の感慨も湧かず―― なわけはなく、
毎回ドキドキしながら、いかがわしいプレイ―― ではなく健全な治療行為を行っている。
天雷さんともかなり打ち解けて、治療後に他愛もない世間話やヒーロー時代の話なども色々聞くことが出来た。
どうやら天雷さんは昔、自衛軍に所属していたことがあったらしく、だから今でも迷彩服を好んで着ているらしい。まあ天雷さんだけでなく一級以上の攻撃・防御系やその他戦闘に有用な能力を持つ能力者は軍学校に入学するのが義務らしいので、青春時代に着慣れた格好だからというのもあるそうだが。
ヒーロー時代は軍の将官が着るような格好いい軍服に身を包んでいたので、その姿を生で是非見てみたいと思うのだが現在は能力が低下したこともあり、ヒーロー活動は休止中なので当分着るつもりはないそうだ。
もし能力が元に戻ったら一度見せてくれるらしいので、俺自身それを目標に治療を頑張っている。といっても頑張れる要素はあまりないんだけど。
そんなことを考えながら壁に掛けられた時計を見ると、十二時をちょっと過ぎたところだった。
(そろそろ天雷さんが来る時間だけど…ちょっと遅いな)
能力がどれくらい戻ったか検査するって言ってたし、それがちょっと遅れてるのかな。
とりあえず暇つぶしにテレビでも見るか。
そう思った俺はテレビをつける。大半が現在の怪獣の侵攻状況を伝えるお昼のニュース番組で、他にはイケメンヒーロー特集という主婦に人気らしい番組コーナーがやっているくらいだった。
どうせならイケメンじゃなくて美女を紹介してくれよと思いながら、チャンネルを変えて国営化したチャンネルで放送されているニュース番組を見始める。
『現在、北の最前線となっている
ニュースでは二十代くらいの女性ニュースキャスターが、現在の日本の防衛状況を淡々と報告しているところだった。
(相変わらず厳しいみたいだな。まあ他の国に比べるとかなりマシとはよく耳にするけど)
毎年どこかしらの国が、怪獣の手によって滅びたという報道を耳にするが、日本の領土は怪獣出現以前と比べてむしろ広がってるくらいなので、俺含め大半の国民はあんまり危機感がないと思う。
まあどっちも領土問題でいざこざのあった国が滅びたか、余裕がなくなって放棄した棚ぼた的な感じなものなので、広がったというよりかは元に戻ったというのが正しいのかもしれないが。
そんなことを考えていると玄関の方から誰かが入ってきたような音が聞こえ、俺はテレビから目線を外し玄関の方に目線をやった。
「すまない
合い鍵を使って入ってきたのであろう天雷さんが、俺の方を見て申し訳なさそうに頭を下げる。
天雷さんは相変わらず迷彩服姿で、美人なんだからもう少し着飾ってもいいのにと思うところがあるものの、これはこれで悪くないなと最近思い始めている。
「大丈夫ですよ。基本的に依頼が無い時はいつも暇していますから。それより検査結果はどうでしたか?」
「あぁ。検査の結果だが、科学的にも回復の兆候が見られる。だそうだ」
「本当ですか! それは良かった…です」
これで俺の名前も一躍有名になるかもしれない!
いやでも、そうなると天雷さん以外のヒーロー、例えば男性能力者も治療しなければならない可能性が…。
その可能性に行き着いた途端、喜びに満ち溢れていた心の中が一気に沈静化した。
「しかし、今の回復スピードでは以前の状態に戻るまで数年単位の時間が掛かるそうだ」
「数年ですか…長くなりそうですね」
でもまあ、こんな美人と治療という名目だけとは言え顔を合わせることが出来るのであれば、引き換えの代償としては釣り合いが取れていると考えるべきなのかな。
「そうだな。だが戻ることがないと言われていた物が戻るのだ。そこは仕方ないと思うしかないだろう」
「確かに、そうですね」
「しかし、だ。一方で我々はまだ努力の余地が残されていると思うのだ」
「でも今まで以上となると、唾液を飲む頻度を上げるくらいしかありませんよね?」
俺がそう指摘すると、天雷さんは恥ずかしそうに頬を染めて咳払いしてから口を開いた。
「その…精液をまだ試していないだろう」
「た、確かにまだ試してないですけど…その、いいんですか?」
流石に精液となると、唾液に比べて色々と問題がある。一番の問題は月一でしか出来ないこと。そうしないと俺の能力が低下しまくって治療どころじゃないしな。あと流石に精液となると本当にいかがわしいことをしているみたいで、心理的にもちょっと抵抗感がある。
「日本の国民を守るためにも一刻も早く現場に復帰しなければならないからな。
そう言って天雷さんはお願いするように、俺の手をぎゅっと握る。
彼女の手は思ったより柔らかくて、でも俺よりも身長が高いからか俺の手よりも大きくて、俺はドキドキしながらも若干複雑な心境になった。
「…わかりました。それでやり方はどうしますか? 直接…は難しいですし、コップに出した方がいいですよね?」
国民の為なら仕方ない。そんな雰囲気を出しながら彼女に質問するが、内心は喜びでいっぱいだった。
「あぁそうだな。だが出すのは浅めの皿にしてくれるか。男性能力者の事情は私も把握している。唾液とは違い精液は貴重だからな。一滴も無駄にするわけにはいかない」
「そうですね、わかりました。えっと、それじゃあ準備するので手を離してもらえますか?」
なぜか話をしている間もずっと俺の手を握るどころかまるで感触を確かめるように、すりすりと動かしている天雷さんの手を見ながら指摘する。
「す、すまない。これはその…私も人肌が恋しい年頃というやつでな……」
天雷さんはパッと手を離し、恥ずかしいのか迷彩柄の帽子のつばを掴み目を伏せながら気まずそうに説明する。
俺はそれを聞いて、それ言い訳になっていないようなと思うところがあったものの、突っ込む勇気は出ず「そ、そうですか」とおざなりに返事をしてから、気を紛らわすように急いで精液を出す準備を始める。
「……えーと、それで準備出来ましたけど、唾液と違って出すのに少し時間が掛かるので、ここでちょっと待っててくれますか? 隣の部屋で出してからこっちに持ってくるので」
「どうして隣の部屋でするのだ。鮮度が大事なのだろう?」
「いやでも出したらすぐ持ってくるので…」
「駄目だ。さっきも言った通り精液は貴重だからな。可能な限り万全な状態のものを摂取したい。私の傍で出してくれ。移動の際に零してしまうリスクもあるからな」
言うなり天雷さんは、俺を隣の部屋に行かせまいとする為か俺の身体を背後から、ぎゅっと抱きしめた。
「て、天雷さん!?」
天雷さんの大きなおっぱいの感触が背中から伝わってくるんですけど!
なんか瑞々しい果物みたいな甘い匂いもするし!
流石に刺激が強すぎて楽しむより照れの感情が勝った俺は、必死に天雷さんの拘束から逃れようと藻掻くが天雷さんはビクともしない。
やっぱり能力が落ちているとはいえ、回復系の俺の力じゃ抜け出すのは無理か。
悟った俺は抜け出すのを諦め、大人しく背中から伝わる天雷さんの胸の感触を楽しむことに決める。
天雷さんは俺に比べて単行本一つ分くらい背が高いので、正確に言うと首筋から背中にかけて天雷さんの豊かな胸の感触が感じられるが、迷彩服が対怪獣仕様なのかゴワゴワした布に阻まれ何か弾力のあるものを奥に感じるといったくらいで、ぶっちゃけるとそこまで気持ちが良いという感じはしない。
だがそんなことより、胸を押し当てられているという事実が重要だ。
この布を隔てた先に天雷さんのおっぱいがあることは間違いなく、逆説的に言えば天雷さんは今おっぱいから俺の身体の感触を味わっているわけで、昔の人の格言ではないが、俺がおっぱいの感触を楽しんでいるということはつまり天雷さんも俺の身体の感触を楽しんでいるということになる。
「これは治療行為なのだ。恥ずかしがる必要はないんだぞ」
俺が下らないことを考えていると突然、耳元で囁くように言う天雷さん。
心なしか声に熱が籠っているような感じがして、俺の心臓が一瞬ドキリと跳ね上がる。
「そういう問題じゃ…」
こっちにはちっぽけな男のプライドとかその他諸々あるんですよ! そんな思いを込めて俺は呟く。
「ん? 何か言ったか?」
「はぁ…いえ、何も言ってません。……わかりました。その代わり依頼料は弾んでもらいますからね」
「もちろんだ。金銭に関しては期待してもらっていいぞ」
せめてもの抵抗にと言ったものの、あっさりと天雷さんに切り返されてしまい、何も言うことが出来なくなった俺は拘束を解かれると、もうどうにでもなれという気持ちで天雷さんの前でパンツごとズボンを下げる。
先ほどの刺激で既に半立ち状態になっている俺の相棒がブルンと音を立てて現れると、天雷さんは興味深げに口元に手を当てながら俺のチンポに顔を近づける。
「ふむ…知識では知っていたが、やはり奇妙な形をしているな。これが本当に正常な形なのか?」
「あー、えーと、少し興奮して大きくなってますけど、これが普通だと思います」
「そうか。ならいい。それで精液の方はどれくらいで出せそうだ?」
「はっきりとした時間はわからないです。多分ですけど、数分から数十分くらいは時間が掛かると思います」
こんな状況だと、正直どれくらい時間掛かるかわかんないけど。でも仮に天雷さんが手伝ってくれたら、数分どころか
もちろんそんなことを天雷さんに言い出せるわけがないが。
そんな思いを込めて天雷さんの方を見ると、目線があった彼女は不思議そうに首を傾げた。
「ずいぶんと時間が掛かるものなのだな。短縮する方法はないのか?」
「あるにはありますけど、その…それには天雷さんに協力していただく必要が…」
「なんだ? 勿体ぶらずに言え。前にも言ったが、治療の為ならどんなことでもするつもりだ」
「それじゃあお願いがあるんですけど、さっきみたいに俺の事を抱きしめて貰えますか?」
ドキドキして激しく脈打つ心臓を抑えながら彼女にお願いする。
「よくわからんがわかった。…これでいいか?」
再び天雷さんの大玉のメロンのような大きさを誇る双球が俺の身体に押し付けられる。
残念ながら迷彩服とブラジャーの硬い感触で真の意味でその豊かな双球の感触を味わうことは出来ないが、それでも童貞の俺には刺激が強すぎる感触だ。
が一つ問題点があることに気づいた俺は、少し戸惑いながら口を開く。
「いや、あの天雷さん。前からじゃなくて後ろから抱きしめて欲しいんですけど…」
天雷さんと向き合う形になって、より彼女の匂いを強く感じられるようになった上、眼前の見事な光景に、俺の愚息が急激に大きくなっていくのを感じる。
「――だろう」
「え? 何か言いました天雷さん?」
白く綺麗な頬を朱色に染めて、ブツブツと天雷さんが何か言ったような気がしたが、珍しく聞き取れないような小さな声で何を言ってるのかさっぱりわからない。
「今日の分の唾液がまだだろう」
「は? え? いやまあそうですけど、別に今からアレ飲むんですし、別にいいんじゃ…」
「だ、駄目だ! ほら、その…いきなり刺激が強い物を摂取するのは良くない。軽い物で慣らしてから摂るべきだ」
天雷さんは言い終わると、うんと頷くまで絶対離さんと言わんばかりに、どんどん抱きしめる力を強めていく。
いや、これはむしろご褒美…… ってちょっと天雷さん!? 力がつよすぎ……。
「わ、わかりました。わかりましたから、力緩めて下さい!」
最初は胸の感触を楽しむ余裕があったが、すぐに身体が軋みだし息をするのも辛くなり、情けないことに早々にギブアップ宣言する。
「わかったならいい。じゃあさっさとしろ」
天雷さんは少しホッとしたように笑顔を浮かべると、ゆっくり目を閉じてまるでキスを待っているかのように少し口を尖らせる。
えっ、いやこれもしかしてそういうことなのか?
俺は興奮して勃起したチンポが天雷さんの下腹部と自分の身体で板挟みになった状態で、救いを求めるように周囲の状況を確認したが、当然ながらそこには何か助けになるようなものはない。
べ、別に天雷さんとキスすることに異論はないどころか大歓迎だけど、本当に俺なんかがしてしまっていいのか?
でも俺だって特級の回復能力者だし、そう考えると釣り合いは取れてるのか?
三十年間童貞を貫いてきている俺にとってはキスという行為は、彼女もしくは結婚相手とするものだ。という固定観念があり、もしここでキスをしたらつまり付き合うということ、引いては全国に数万人いると言われる彼女のファンクラブ会員の怨嗟の的になってしまうのではないかと思考が飛躍し、どうしていいのかよくわからなくなって身体が硬直してしまう。
そんな俺に対して、天雷さんは痺れを切らしたのかムッとした表情をして目を開け、俺をグイっと上に持ち上げると柔らかそうなピンク色の唇で強引に俺の口を塞いだ。
「んぐっ!? うぅ」
俺が驚き唸る間にも、天雷さんは無視して俺の口の中に舌を侵入させて、そのまま口腔内を蹂躙し口の中に溜まっていた唾液を吸い取っていく。
「じゅるるるるるっ!! んくっ、んくっ」
「て、てんらいふぁん!?」
興奮よりも戸惑いが勝った俺は驚き声をあげるが、天雷さんはうっとりとした表情を浮かべたまま夢中になって、俺の唾液を吸い続ける。
彼女の舌はまるで別の生き物かのように俺の口の中を蠢き回り、口の中を干上がらせていく。
その代わりお返しかと言うように何度も唾液を流し込まれ、唾液の交換が数度続いた後、満足したように天雷さんは自分の唇を舌で舐りながら口を離した。
「ふふ、どうだ。上手いだろう。実は昨日バナナを使って練習したんだ」
「あ、はい」
それを言ったらお終いだろう。
誇らしげにしている天雷さんとは対照的に、俺の心は何とも言えないもどかしいような感情に包まれる。
「さて、こちらの方も準備は出来てきたみたいだな。確か陰茎部を擦れば精液が出ると昔聞いたことがある。こちらの方も私に任せておけ」
「えっ、ちょま、うわっ」
天雷さんは抵抗する俺を後ろから抱きしめると、剝き出しになった勃起したチンポに手を当てて力任せに握った。
「いたっ、痛いですって! 天雷さん! もっと優しくお願いします!」
「むっ? 思ったよりも軟弱なのだな。……これでいいか?」
「っ…良い感じです。でも、もうちょっと弱くしてもらえますか?」
チンポに比べると若干ひんやりとしている天雷さんの手の感触に心地よさを感じながら、注文を追加する。
「わかった」
天雷さんは俺の言葉に返事をすると俺の息子を握る力を弱め、手のひらでチンポの先の方を包むようにしながら、ゆっくりと手を動かし始める。
「ぐっ…」
彼女の指の腹の部分がチンポの亀頭部分に絶妙な感じで擦れ、もどかしい快感が下腹部から伝わってきた俺はたまらず声をあげる。
「どうだ、気持ちいいか?」
「はいっ…」
「そうか。あと分かってると思うがちゃんと皿に向かって出すんだぞ。だから出そうになったら私に言え。出来るな?」
「はいっ…」
不出来な生徒に対して、諭すように耳元で話す彼女の言葉に頷く。
天雷さんの手で刺激された俺のチンポは急速に硬く大きくなっていって、いつも自慰している時なら既に出てしまっていても不思議ではない程、先ほどからチンポがビクビクと蠢いている。
時折、天雷さんの指の隙間から我慢汁が滲みだしていくが、彼女はその度器用に俺の息子を扱く手を入れ替えながら手コキを続ける。
何かを舌で舐めとるような音が背後から聞こえてくるので、おそらく天雷さんは俺の我慢汁を飲んでいるんだと思うが残念ながら俺の方から見ることは出来ず、気になった俺は粘ついた口を開き天雷さんに質問する。
「天雷、さんっ。後ろで、何、やってるんですか?」
「ふぁ? んんっ。何でもないぞ! そんなことを気にしている暇があったらさっさと出せ!」
彼女にしては酷く慌てた様子でそう言ったと思ったら、急に俺のモノを扱くスピードをあげ始めた。
「くっ…あっ…」
「気持ちいいんだろう? なら早く出せ。皿の事は気にするな。私が全部受け止めてやるから」
「わかり…ました」
天雷さんも興奮しているのか背中から伝わる彼女の心臓の鼓動が大きくなり、後ろから荒い息遣いも聞こえてくる。
天雷さんが呼吸する度に熱気の籠った彼女の息が俺の首筋に当たって、脳にビリっとした快感が伝わり視界が段々とぼんやりしていく。それと同時にチンポの根元から何かが駆け上がってくるような感覚がした俺は、チンポから伝わってくる快感に悶えながら歯を食いしばった。
「ぐっ、出る!!」
目の前が真っ白に染まっていくと同時に、俺の全身がガクガクと震え、身体に溢れていく快楽と引き換えにペニスの先から精液がどんどん飛び出していく。
いつも自慰している時とは比べ物にならない快感に、足元が覚束なくなった俺は前に倒れ込みかけるが、天雷さんが咄嗟に抱き寄せてくれて事なきを得る。
「コラッ、危ないだろう。大事な精液を零してしまうところだったではないか」
俺の身体よりもソッチの方が大事なんですか……。
俺は、ぼんやりとした頭の中でそう考えながら苦笑いし、もう大丈夫だと天雷さんの腕を軽く叩いて、彼女の腕の中から抜け出しその場に座り込む。
天雷さんの方を見るとすぐにでも精液を飲むかと思いきや、いやかなり飲みたそうに喉を鳴らしているが、服のポケットから金属製のケースを取り出し、ケースの中に入っていた注射器で精液を採取する。
採取し終えると彼女は、俺の精液が溜まった手のひらをジッと一度見つめてから、口元に近づけると舌を使いながら精液を飲んだ。
「れろ、んっ、ちゅぱ…んくっ…… 唾液に比べると少し喉に絡みつく上に苦いな…。だが、んっ…あっ…、こ、効果はあるようだ」
天雷さんは赤らめた顔で満足したように少し上を向きながら、息をゆっくりと吐く。
そんな彼女の表情には、彼女のヒーローネーム『雷竜乙女』には相応しくないような色香が漂っていた。
「そ、そういえば天雷さん、何で注射器で精液取ってたんですか?」
再びムラムラとし始めた心を誤魔化す様に彼女に質問しつつ、急いでパンツをズボンを履く。
「あれはサンプルとして研究者に渡すためだ。あぁ、安心しろ。その研究者は私の知り合いでな。性格は悪いが信頼出来る奴だ」
「そうですか」
「あと検査用に
「え? あ、はい。大丈夫ですけど。何を検査するんですか?」
「今回の射精でどの程度能力が低下したか確認する為だ。ほら能力者は成人を超えると成長が止まるだろう。それを基準に判断するつもりだ」
「あぁ、そういえばそうでしたね。あまり下がってないといいんですけど……」
能力が低下して彼女のことを治療出来なくなったら、この夢のような日々も終わりを告げてしまう。
どうかあまり下がってませんようにと心の中で祈ってる間に、いつの間にか天雷さんは俺から血を抜き取っていた。
血の入った注射器を怪しげな表情で天雷さんが見ていたので、訝し気な目線を送ると彼女は慌てて注射器を片付け、顔を真っ赤にしながらまた近い内に来ると言って帰っていった。