ナカヌキ! 作:雨冠
あれから二週間が経った。八月も後半に差しかかってきたが、一向に灼熱のような昼の陽気が衰えることはない。歩いて数十秒のこの距離でも身体に堪える。
澪の家のインターホンを押す。少し待つと聞き覚えのある声が出た。オバサンだろう。
「大地です。今日、澪と約束してまして」
『久しぶりねえ! 澪から話は聞いてるよ。暑いでしょ? すぐに入ってきなさい』
遠慮なく中に入る。出迎えてくれたオバサンは、いつ見ても澪に似て若々しい。オバサン越しに、廊下の奥のリビングにいる澪が目に入る。
「いらっしゃい。最近見なかったから、澪とケンカでもしたのかなって心配してたのよ!」
「いえいえ、澪とはケンカにならないので大丈夫ですよ。なんとなく会わなかったってだけで」
「お母さん、そんな話はいいから」
澪はオバサンの背中を押して、そこから追いやってしまった。
「ごゆっくりー」
オバサンは背中を押されながらもこちらを向き、捨てゼリフを残していった。お茶目な人だ。
澪は猫のキャラクターが描かれた白いティーシャツに、黒のジャージのハーフパンツと、今日はかなりラフな格好だ。そういえば、前によくここに遊びに来ていた時もこういう格好だったなと、記憶がよみがえってきた。
■□■□■
菓子や飲み物を運ぶのを手伝って、俺は澪と彼女の部屋に来た。部屋の真ん中にある小さなテーブルにトレーを起き、クッションの上に座る。彼女もテーブルを挟んで向かい合い、腰を下ろした。
彼女が大人っぽくなってはいても、部屋の様子は以前とは変わらない。俺が昔、誕生日にあげた熊のぬいぐるみも棚の上にある。
「なんかものスゴく懐かしい感じがする」
「あはは、何よそれー。もう半年くらいだっけ? それくらい来てないことって、ほとんどなかったよね」
この前、半年近くぶりに会ったというのが、そもそもかなり珍しい。今まで彼女とは当たり前のように一緒にいて、特に理由もなく長く顔を見ないことはなかった。もしかしたら、大学生になってからが初めてかもしれない。
「そうだな。澪は俺としばらく会ってない間、変な感じはした?」
「うーん……まあね。でも大地は忙しそうだったし、邪魔するのは悪いからあんまり連絡しないようにしてたんだ」
――邪魔なんてことはないのになあ……
俺は彼女に寂しい思いをさせていたのだろうか。おそらく彼女のことだ、言いたくても言えなかったのだろう。この前、急に家に来たのは悩み相談という理由ではあったが、あれが単に俺に会うための口実だったとしたら――
「なんかごめん。俺から連絡したら良かったな……」
「ううん! 気にしないで。私が優先される理由はないんだし、しょうがないよ」
大学生になってからは確かに、彼女を優先する理由はなかった。しかし、今は違う。彼女の身体を使ってオナニーをしたという、
「じゃあ、俺、これからは澪のことを真っ先に優先するよ」
「え?」
「俺、澪のことが好きだよ」
自分の口から、あまりにも自然に思いがあふれてきた。その後、鼓動が早くなっていく。やはり、誰が相手でも告白は緊張する。彼女は目を見開いている。
その時、突然、彼女は身体を震わせて泣き出してしまった。俺は予想外の反応にどうしたらいいのか分からず、隣に行って抱き締める。俺を振るつもりなら拒絶してもおかしくはないが、その様子はないようだ。
「どうしたの?」
「嬉しくて……私、ずっと前から……うっ、大地のお荷物だと……思ってたから」
嬉しいということは、告白は成功したのだろうか。ただ彼女の長年の思いを知り、喜びより先に悲しみがやってきた。確かに、手のかかる幼なじみだとは思ってはいたものの、お荷物だなんて思ったことは一度もない。
「そんなことないよ。澪は昔から俺にとっては大事な存在だから。まあ、女として好きになったのはついこの間だけど」
しばらく彼女を抱き締めて頭を撫でていると、身体の震えが止まった。泣き止んだのだろうか。顔を見ようとすると、顔を上げた彼女と目が合った。目が真っ赤だ。
「落ち着いた?」
「うん……私、大地の彼女になるんだよね?」
「そうだよ。今から澪は俺の彼女だ」
「……幸せ」
そう言いながら、甘えるようにして抱きついてきた。俺はようやく、澪が彼女になったという喜びを噛み締める。大きな胸が身体に押しつけられて、少し勃起してしまう。
「でも大地はいいの? 私、今まで誰とも付き合ったことないから、男の人のことはなんにも分かんないし……」
「俺は今のままの澪が好きだから、そんなこと気にしなくていいよ」
「だってこの前の大地、その……エッチなことしたけど、私、訳分かんなくてイヤイヤばっかり言ってたから」
あれは俺が暴走してしまったからで、彼女に非は全くない。
「俺は澪とエッチなことをしなくても好きだよ」
「でも大地はそういうことをしたいと思う時はあるでしょ? 私、大地がしたいこととかしてほしいことは、なるべく一緒にしたいししてあげたいの……彼女だから」
この前、彼女が先に下半身を見せてきたとはいっても、全裸になって身体に触れられるというのは刺激が強すぎたのだろう。そのせいで彼女は考えすぎているのかもしれない。
「澪はどうなの? 俺の気持ちは一旦置いとくとして、エッチなことしたいと思ってる? 俺、澪がそういう気持ちじゃないならしたくないかな」
「私は……大地にいっぱい愛されたいの。エッチなことってよく分かんないけど、したら私のこともっと好きになってくれる? だったらしたい」
経験がないから分からないのは無理もないが、彼女にとっては愛情を感じれるなら、それが性的であるかないかに大きな違いはないようだ。ここに来るまでに、とにかく彼女とセックスをすることしか頭になかった自分を恥じる。
「澪、ごめん」
「えっ、急にどうしたの?」
「本音を言うと俺、今日、澪とエッチすることばっかり考えてて……澪の気持ちをあんまり考えてなかったかもしれない……」
数秒の沈黙の後、彼女は俺の身体から腕を解いて向き合った。
「ふふっ、そう思ってくれるだけで充分考えてるよ。そっかー。私、何も分かんないと思うけど、それでも良ければ……いいよ」
セックスをするなら経験のある俺がリードしなければいけないのに、彼女の方が一枚も二枚も上手で情けなくなってきた。無理やり胸を張って彼女の目を見つめる。あまりにも真っ直ぐな目にドキドキしてしまう。今、彼女に「女」を感じたような気がした。
「俺、澪とエッチしたい」
「うんっ。私も大地とエッチしたい」
そう言って彼女は照れ臭そうに笑った。その笑顔を見ていると、心から愛のあるセックスがしたいと思える。
セックスをすると決めたものの、彼女は初めてだからかなり緊張しているだろう。なるべく無理をさせないようにしなくてはならない。
「じゃあするけど、もしダメだと思ったらいつでも言って。別に今日しないといけないってわけじゃないし」
「うん。私、大地を信じてるから不安はないよ。それに大地は、えっと……我慢出来ないんでしょ?」
「それはそうだけど、澪の初めてを俺の性欲のままにするのは嫌だから」
「……やっぱり、大地は優しいね。大好き。何からするのか分かんないけど、早く始めようよ」
愛情を感じたいからなのか、興奮しているからなのかは分からないが、彼女の方から急かしてくるのが可愛くて仕方ない。俺は今すぐにでも彼女を押し倒したい衝動を、小さく息を吐いて抑える。
「じゃあ、キスしてもいい?」
「え!? いいけど……ドキドキしすぎてヤバイ」
何度も瞬きをする彼女は、セックスのための第一歩に期待を膨らませているように見える。俺はもうクンニまでしておきながらキスはまだだったと思うと、段階も何もなくて微妙な気持ちだ。この前のことを思い出すのはやめよう。
彼女の両肩を掴むと目が閉じられた。唇を重ねて柔らかい唇の感触を味わう。まさか自分が彼女とキスをすることになるなんて、考えてみたら不思議な気分だ。
数秒そうして顔を離した。彼女を見るとまだキスをされると思っているのか、目は閉じられたままだ。なんだかされるがままといった様子でにやけてしまう。
「……終わった?」
「ははっ。目開けていいよ」
合図すると彼女は目を開けた。恥ずかしがるわけでも笑顔になるわけでもなく、なぜか目を白黒させている。
「大地の唇、ものスゴく柔らかかった……キスってこんな感じなんだ」
唇の感触に驚いていたのか。反応が初々しくて微笑ましい。
「もう一回したい?」
「うん! したい」
無邪気な笑顔を見ていると、恋人というより遊びをせがんでくる幼児を相手にしているような気分だ。
彼女はまた目を閉じた。今度は二、三度軽くキスをしてみる。目を閉じたまま口角を上げて心地よさそうだ。
「ねえ、もっと深いのしてもいい?」
「深いの……ってどうやって?」
目を開けて彼女は首を傾げた。
「お互いのベロを絡め合うんだよ」
「あー、それ、ディープキスってヤツだよね? なんかスゴいエッチじゃない? 私に出来るかな」
ディープキスがエッチだと思ってはいても、したい気持ちはあるようだ。
「じゃあ澪、ベロ出してみて」
「こう?」
遠慮がちに少し覗いた舌を、いきなり吸ってみる。
「んんっ! ……はあ」
舌は最初は引っ込められたものの、口内を掻き回しているうちにまた出てきた。俺は舌を絡めたり吸ったりして、彼女の潤いのある弾力を味わう。時々漏れる息に、昼食で食べたのだろうか、肉のような匂いが微かに漂ってきて高揚する。
しばらくディープキスを堪能して顔を離した。彼女は頬をほんのり赤く染め、呼吸が荒い。
「大丈夫?」
「大丈夫だよ。ちょっと息苦しかったけどっ、ふう……なんか頭がフワッてしちゃった。私、興奮してたのかなあ」
「頭がフワッ」としたのは快感からなのだろうか。ただの酸素不足なだけかもしれないが。
俺は彼女とのキスで性欲がだいぶ刺激されてしまった。そろそろ、直接身体に触れるくらいはしたい。
「あのさ、澪がダメなら我慢するけど……俺、かなりムラムラしちゃって。もうちょっとエッチなことしてもいい?」
「えっ、ごめん! 気付かなくて……私に出来ることならなんでもしてあげるから、遠慮しないで言ってね」
彼女の気遣いはありがたいのだが、出来れば少しずつ刺激を与えるようにはしたい。あくまで自分の性欲を満たすのは、彼女の身体や意思を優先した上でだ。
「うーん。じゃあ、したいこととしてほしいことをいくつか考えるから、大丈夫そうなことを全部選んで」
「分かった。選べるなら安心かな」
しばらく考えて三つ浮かんだ。
「まず、俺のチンコを澪が触る。俺が澪のおっぱいを触る。お互い、全裸になる……この中で出来そうなことはある?」
彼女は性的な要求にもかかわらず、俺の目を見て真面目な表情で話を聞いている。なんだかおかしくて、爆発しそうな性欲が少し和らいだ。
「その中だったら、おっぱいを触るのは今してくれてもいいよ。ってことは……私、上を脱がないといけないよね? 全部はちょっと心の準備が出来てないけど、上だけなら大丈夫」
まずは服を着たままで触るつもりだったのだが、結果的に直接胸を触らせてくれることになった。そのはち切れそうな大きな胸にまた触れられると思うと、だらしなく胸が高鳴る。
「せっかくだから脱がし合いする?」
「うんっ。私も大地の服脱がせる」
遊びの延長のようにしていけば、彼女がリラックスして出来るだろう。
「じゃあ、ベッド行こっか」
「うん……ベッド行こって言われると、いよいよエッチするんだなと思ってドキドキする……」
恥ずかしさからなのか俯きがちな彼女の手をとって、二人でベッドに上がる。お互いが幼かった頃は、ここで二人で昼寝をした記憶がある。それがいつしかセックスの場になったと思うと、異常に高ぶってしまう。
まずは俺が両手を上げ、彼女が脱がしやすいようにする。
「脱がすね」
そう言って彼女はティーシャツを引き抜き、丁寧に折り畳んで俺の前に置いた。
「今度は俺が澪を脱がせるね」
「……うん。大地には前に私の裸を見られたけど、今日はなんかその時とは違う恥ずかしさがある」
確かに俺もこの前、彼女の全裸を見た時とは違って妙な緊張感がある。彼女は緊張を紛らすためか、目に力を込めて両手を上げた。そんな目で見られると脱がしにくいのだが。
ティーシャツに手をかけて上にめくる。
「ヤンっ」
「あっ、ごめん……」
大きな胸に手が当たってしまうと、彼女の甘い声が漏れた。右手の甲に柔らかい感触が残っている。
「声出ちゃった……今から触られるんだから、これくらいのことで過敏になってちゃダメだよね」
なんとかティーシャツを引き抜いて、彼女の前に置く。白いコットン地に、カラフルな小さな星がいくつか描かれたブラジャーは、この前とは違って幼さを感じる。そのブラジャーに包まれた胸は、対照的に大人の色気を隠すことなく大きい。やはり、この胸は何度見ても興奮する。
「次はブラをとるね」
彼女が頷いたのを見てから、背中に手を回してブラジャーのホックをとり、腕から引き抜いた。洋梨のような大きな胸の頂点に、茶色がかった小さな乳首と、やや大きめの乳輪があらわになる。ブラジャーを外しても崩れることのない胸は、性的な魅力と彫刻のような美しさを併せ持っている。
「澪のおっぱい、マジで綺麗だわ」
思わず気持ちが声に出てしまうほど、この胸には見惚れてしまう。
「……恥ずかしいよ」
「触ってもいい?」
「いいよ。でもただ触られるだけは恥ずかしいから……チューしてほしいな」
おねだりに応えるためにキスをする。舌を滑り込ませると、今度は彼女も少しは慣れてきたようで、ぎこちなく舌を絡めてきた。
「あ……ふっ、ああ……」
ピチャピチャと唾液の擦れる音を聞きながら、彼女の左胸を揉む。これだけ綺麗な形を保っているのに、軽い指の力でゆがむ胸の感触を楽しむ。
「……んんっ、はあ……」
彼女は時々、快感で喘ぎ声を漏らしながらも、必死で舌を動かしている。休憩した方がいいかと思い、顔も手も離した。
「ん、はあー……やっぱり私、キス下手だあ。上手く息が出来ない」
「初めてなんだししょうがないよ。でもキスはしたいんだよね?」
「したい! 大地といっぱいチューしてたら上手くなるかなあ」
「ははっ。じゃあ、これからいっぱい澪にキスしないとね」
そろそろもう少し性的に踏み込んでもいいだろうか。というより、勃起しすぎたチンコをどうにかしたい。
「あのさー……俺、チンコが勃ちすぎて痛くて。下も脱いでいい?」
「えっ! 痛いの? ヤバイじゃん。それ、脱いだら治るの?」
彼女は目を回している。なんだか心配させすぎたようで申し訳ないが、チンコが窮屈なのは間違いない。
「治ると思う。でも澪、今、俺のを見るのは大丈夫?」
「うーん、分かんないけど、私のことより痛いのを治す方が先だよ」
とりあえず、気を遣わせ続けるのもなんなので、ジーンズだけでも脱いでおこう。
ボタンを外してファスナーを下ろし、ジーンズを脱ぐ。硬い生地の締めつけがなくなり、かなりの開放感がある。ジーンズとは違い、パンツの薄い生地ではどうやっても勃起を隠しようがない。
「ホントにおっきい……そんなことはいいや。ほら、パンツも脱がなきゃ」
「いや、これだけでもだいぶ楽になったから大丈夫だよ」
「そうなの? だったらいいんだけど……」
彼女は視線をチンコに向けたり外したりして、どうしたらいいのか分からない様子だ。
「あの……恥ずかしいけど、見るなら見てもいいよ」
「うーん、なんかドキドキしちゃって……じゃあ、見る」
逸らしがちにされていた視線が、今度は刺さるほどに股間に向けられる。丁度いい程度はないのだろうか。パンツの生地を押し上げているチンコを見られるのは、ある意味、直接見られるより恥ずかしいかもしれない。
彼女は黙ってパンツ越しのチンコを見つめている。何か言ってくれた方が恥ずかしさが紛れるのだが。
「俺、やっぱり、パンツ越しで見られる方が恥ずかしいわ」
「そうなの!? 別に脱いでくれても構わないけど、さすがに直接見るのは心の準備が……」
「じゃあ、澪は後ろ向いててよ。俺、脱ぐから準備が出来たら見て」
「分かった」
白い背中をこちらに向けた。こういう光景をどこかで見たなと思ったら、二週間前と同じだ。今は立場が逆だが。パンツを脱ぎ、限界まで勃起したチンコを出す。
「脱いだよ」
「うん……ちょっと待って」
肩が動くのと息遣いが聞こえる。いつもの深呼吸だろうか。十秒ほど待つと、彼女はゆっくりと振り向いた。
「わっ、上向いてておっきい……大地のおちんちんはこの前も見たけど、はっきりは見てなかったから……こんな形なんだ」
もはや遠慮など微塵も感じさせず、チンコを凝視している。俺が彼女の身体の隅々を見たいのと同じように、女性も男性の身体を見たい願望はあるのだろうか。
「……あっ、ごめん。私、ガン見しすぎだよね」
「いや、構わないけど。澪は俺のチンコを見て、変な形だなとか、グロいなとか思ったりしないの?」
「それはないよ! 好きな人の身体なんだから。でもこんなおっきいの私の中に入るかなあ……とは思った」
俺のチンコのサイズは普通だとは思うが、彼女からしたらさぞ大きく見えるのだろう。
「ねえ、触ってくれない? 無理にとは言わないけど」
「いいの?」
「いいよ。むしろ触ってほしい」
要求どおりに彼女はチンコに手を伸ばしかけたが、すぐに引っ込めてしまった。
「……どう触ったらいいのか分からない」
「あっ、そうだよな。えっと……――」
触り方を教えると、彼女は恐る恐るチンコの竿を触れるか触れないかくらいの力で握った。しっとりしてやや冷たい感触がチンコを包み込む。
「なんかグニグニしてる……硬いけど弾力もあるんだね」
そう言いながら、彼女は握る力に強弱をつけながら触っている。性的に興奮するというのもあるが、俺の身体に興味を持ってくれたり、触れてくれることは愛情を感じる。
「そのまま手を小さく上下に動かしてくれない?」
「上下? って、こんな感じ?」
そう言いながら、分からないながらもゆっくりと手コキしてくれた。
「そうそう、そんな感じ。そうしてくれると気持ちいいから」
「へー、こうするのが気持ちいいんだ。私、大地に気持ちよくなってほしいから、何か他に注文があったら言ってね」
注文――欲を言えばフェラをしてほしいが、さすがに無理だろうか。
「ん? おちんちんの先からなんか透明な液が出てきた。これ、何?」
「それは我慢汁って言って、チンコに刺激を与えたり興奮した時に出るんだよ」
「へー! ……我慢じ、る? 大地、何か我慢してるの?」
「いや、俗称がそうなだけだよ。まあ、全く我慢してないって言ったら嘘になるけど」
「えっ、我慢しなくていいよ。私が出来るかどうかは別にして、大地がしたいことはどんどん言ってね」
断られたら断られたで仕方ない。言うだけ言ってみよう。
「澪にチンコを舐めてほしいって言ったらしてくれる?」
「え! 舐める……? 舐めるのって気持ちいいの?」
「テクニックがないとそこまで気持ちよくはないと思う」
「私、したことないし、そんなテクニックないよ?」
どちらかというとフェラは、快感より彼女がどういう顔をしてチンコを舐めてくれるのかを見たい。こんなことを言うとしてくれなさそうだから、悪い気はするが、黙っておく。
「じゃあ、練習だと思ってしてみてよ。澪は俺のことを気持ちよく出来るならしてもいいんだろ?」
「それはそうだけど……でも練習ならしてもいいかなあ。たぶん、あんまり気持ちよく出来ないと思うけど、やり方、教えてくれる?」
どうにか丸め込んだというか、フェラをしてくれることになり、心の中で両手を掲げる。フェラのやり方を教えると、よく分からない顔をしながら聞いている。
「じゃあ、やってみるね」
彼女は口を真一文字に
「……ん? おちんちん、なんか不思議な匂いがする」
「クサイ?」
「クサくないよ。男の人? って感じの匂い……なんかドキドキする」
パンツの中は蒸れるから匂いが強くなりやすいのだろう。恥ずかしさはあるが、俺のチンコの匂いに興奮して嗅いでいると思うと、卑猥で悪くない。
「あっ……舐めるんだよね」
目的を思い出したのか、一瞬苦い顔をした。別にまだチンコの匂いを嗅いでくれていても構わないのだが。
彼女はひとつ小さく息を吐くと、裏筋に舌を這わせた。舌が小刻みに動く度、くすぐったさと快感の間のような感覚がチンコを伝う。
「……気持ちいい?」
すぐに舐めるのをやめ、彼女は上目遣いで俺を見る。
「気持ちいいというかくすぐったいというか……でもちゃんと出来てると思うよ」
「そうなんだ。良かった。もっとしてあげるね」
上手く出来ていることに安心したのか、クシャッと笑ってからフェラが再開された。裏筋に舌先で触れるくらいなら、誰がやってもそこまで強い刺激はないだろうが、言わないでおく。
しばらく裏筋の優しい刺激を味わった後、今度は亀頭を舐めるようにと指示をする。彼女は小さく頷いてから、チンコの根元に手を移して掴み、ゆっくりと亀頭に顔を近付けた。
鈴口を上目遣いで、小動物が水を飲むように舐めている姿は、可愛さと艶っぽさがない交ぜになっている。亀頭の先端をむずがゆいような刺激がする。
指示を出し、一旦、フェラをやめてもらう。
「次はチンコを口の中に入れてほしいんだけど……」
「口の中……そんなこと私がして大丈夫なの? さっきみたいにおちんちん、痛くなったりしない?」
「……ふふっ」
性知識のなさと気遣いで生まれた純粋すぎる発言に、笑いを堪えきれずに吹き出してしまった。
「ちょっと! なんで笑ってるのー。私は本気で大地を心配してるんだから」
「ごめんごめん。澪の気遣いは嬉しいよ」
頭を撫でてやると、しかめっ面から柔らかい表情に戻っていった。
今度は口内に入れるフェラについて教える。正直なところ、俺もどうすればフェラで強い快感を与えられるのか詳しいわけではない。とりあえず、正解だと思う方法をいくつか伝え、とにかく歯は立てないようにと念を押す。
「よく分かんないけどやってみる」
彼女は目を輝かせると、口の中に亀頭まで入れた。口内の温かさと唾液のぬめりが伝わってくる。さらにゆっくりとチンコを入れていく。さすがにいきなりディープスロートとまではいかないのか、竿の真ん中辺りまでを口に含んだところで止まった。
「そこから思いっきり吸いながら頭を引いてみて」
「んんっ……」
ジュルっと、チンコと唾液が擦れる音が小さく鳴った。おそらく、彼女なりには全力なのだろうが、快感は弱い。ただ、その姿は堪らない。潤ませた目を上目遣いで俺の目に合わせ、頭が動く度、大きな胸も小刻みに揺れる。
――めちゃくちゃエロいな……
「はっ……ごめん。おちんちん舐めるの、スゴい疲れるから休憩してもいい?」
一、二分はしてくれただろうか。彼女はチンコから口を離した。
「うん、それだけしてくれたらもう充分だよ。よく頑張ったね、よしよーし」
子供扱いしながら彼女の頭を撫でてみる。
「ふふ、嬉しい」
彼女は口角を上げてしたり顔になった。甘えん坊なのか、子供扱いを嫌がるどころか喜んですらいる。
フェラであまり性的快感を得られなかったのはいいとして、これだけ彼女とエッチなことをしていると、そろそろ一度、射精したくなってきた。
「俺、一回出してもいい? もうチンコがムズムズして堪らなくて……」
「そうなんだ! 我慢しなくていいよ。私が何か手伝えることはある?」
ただ自分の手コキで射精するだけでも構わないのだが、せっかく彼女が協力する気になっているのだから、この際、甘えさせてもらおう。
「澪のおっぱいに出したい」
「私の……? いいけど、どうしたらいいかな?」
指示を出し、彼女を膝立ちにさせ、自身の両腕で胸を寄せさせた。俺はベッドの上に立ち、下から胸の谷間にチンコを突き入れる。壊れそうなほどに柔らかい感触がチンコを包み込む。
「……あ、これ、前もしたヤツだ! これってそんなに気持ちいいの?」
「気持ちいいよ。それに澪だから出来ることだしね。おっぱいおっきいし」
「そっかー。自分のおっぱい邪魔だなあってずっと思ってたんだけど、大地を気持ちよく出来るならおっきくて良かったかも」
そう言って目尻を下げた。彼女にとっては邪魔な胸も、俺にとっては愛しく思えるし、性欲を刺激される要素だ。
腰を動かして胸の感触を楽しむ。
「……ふっ……ん」
俺が射精するためにしていることなのだが、彼女は胸が弱いため、小さな嬌声が漏れている。
一分ほどピストンしていると、チンコの根元に痺れを感じた。
「澪、イキそう……」
「うん……んっ」
腰の動きを早めて胸の谷間に射精した。かなり我慢していたからなのかチンコの
「はあ……めちゃくちゃ気持ちよかった」
「あはは、良かった」
「俺が拭いてあげるから澪は動かないで」
「うんっ」
ベッドから降りて、テーブルの上にあるティッシュ箱を持ってくる。ティッシュを何枚かとってチンコを拭い、また何枚かとって彼女の身体についた精液を拭っていく。彼女は無邪気に笑みを浮かべて静かに俺を見ているが、身体を精液まみれにしている姿はあまりにも卑猥で直視出来ない。
「……じゃあ、次はおっぱいの間を拭くから腕を下ろして」
「はーい」
身体を拭かれるのが楽しいのだろうか。腕が下ろされると、胸の谷間には大量の精液がついていた。興奮しすぎるので、あまり見ないようにして拭っていく。
「こんなもんかな。もういいよ」
俺はまたベッドを降り、精液のついたティッシュをゴミ箱に捨て、ベッドに戻る。
「おちんちんのムズムズはなくなった?」
「ちょっとマシにはなったかな」
「そっか、良かった。またムズムズしたら言ってね」
そう言ってくれるのは助かるのだが、次に射精する時は出来れば彼女の膣内でしたい。
「えーっと、次は何するの?」