とある日、秋本グループで重大なミスが発覚した。
「社長!!このままでは被害がさらに大きくなってしまいます!!」
「分かっっているわよそんなこと!……インターネットの管理会社には繋がらないし、日曜にこんなことになるなんて!!」
原因不明の通信障害とそれに伴うインターネット関連機器の動作不良。日本全国どころか世界中にまで影響が及んでしまっていた。
電話受付には世界各国から苦情が殺到、年商7兆円を誇る秋本グループの株価は大幅に下落、株式市場までもが騒然とする大災害が起きていた。
そしてそんなシステム不具合に対して有効な手段が取れないままただ時間が経つことに、秋本一家は焦りを募らせていった。
そんな中、秋本グループ傘下の一会社の一平社員な男、星川裕太は各関連会社への謝罪に東奔西走し、草臥れていた。
「ハ〜。なんでこんなことになるかなぁ……」
「文句言うなよ裕太。新入社員な俺たちはこうやって馬車馬の如く使われるのが使命みたいなもんさ」
そう言って缶ジュースを放り投げてくる友人に、俺はため息を吐く。因みに子供舌な俺はコーヒーや紅茶の類は飲めない。酒にも弱く炭酸さえ飲めないためいつもこうやってジュースを飲む。
「……俺大学じゃあ一応情報工学科出てんのにさ…それも結構良い成績だったんだぞ!?なのに就職難のせいで雇われた先はまさかの一般企業の営業職……」
「文句言うなよ。同世代じゃあ就職出来なかった奴だって沢山いるし、正規雇用貰えてるだけありがたいだろう。それに、お前営業成績良いし給料もそれなりに貰ってんだろ?恵まれてる奴が何言ってんだか……」
とは言っても人間ないモノねだりをしてしまうもの。折角好きで専攻したインターネット関連とは全くの無関係な仕事にうんざりしていた。昔はIT関係の大会にも出るくらいだったのに。そういえばあの大会も秋本グループ主催だったっけ…あの時に初めて麗子社長を見て惚れ込んだのを思い出す。
俺は虚な目で目の前のビルの側面にあるデカいモニターに映し出されたニュースを見る。そこには社長の秋本カトリーヌ麗子さんが映っていた。
「社長も大変だなぁ…あの美貌も明日には隈ができて翳りが出るんだろうけど」
そんな呟きに友人はすぐさま反応する。運動部一筋だった彼は今までの外回りでも全く疲れを見せていない。俺とは対照的に屈託のない笑顔で、明るい声で話す。
「あの社長マジで美人だよな!!高身長に金髪、そしてあの胸!!同い年とは思えない美しさだよな!ありゃマジで上モノだぜ……」
「…それ、花ちゃんに言うぞ」
「えー、それは勘弁。…あっ、そういや今日これからデートだった!んじゃ、あとヨロ〜」
「あ、ちょい待て!!……行っちゃったよ。せめて部長に報告やら連絡やらはしろよ。あの人も苦労すんなぁ……」
勝手に言いたいことだけいって人混みに紛れて消えた友人にまたため息を吐き、トボトボと会社に向けて歩き出す。
報告だけしてサッサと帰ろう、そう決めて自動ドアを潜ってエレベーターに乗り部に戻る。
「野原部長、只今戻りました」
「おー星川君、あれ?梶田君は?」
「あー……デートがあるからって帰りました」
「えーっ!?マジか……アイツいつもあんな感じだな…分かった、報告書だけ俺の机に置いといてくれたら後は大丈夫だ。帰っていいぞ」
「うっす」
そう言って自分の机に座ってデスクトップの電源を入れる。
そこでふと、頭に良からぬ考えが浮かんでしまった。
「これさ、俺がシステム障害直したら昇進出来ねぇかな?」
入社したすぐくらいの時に見つけた、秋本グループのネットワーク中枢への入り口。俺は周りを少し見渡して誰にも中身を見られなさそうなことを確認した後、そのショートカットの部分にカーソルを合わせてクリック。その後少しの操作の後、画面には数式やらアルファベットやらが羅列されたのが表示される。
「ほーん……なるほどね」
ーーーーー
大規模システム障害から次の日の夜。
結果から言うと、俺はインターネットシステムを復旧させることに成功した。それだけでなく丁寧にその対応策まで纏めて提出したことが高く評価され、その祝賀会が近くの居酒屋でされた後だった。
いつもは目もくれない女性社員達がこぞって俺に群がってきて、少し複雑な気分になった。今はまだドンちゃん騒ぎをしている酒臭い皆んなから離れて、夜風に当たりに居酒屋の前でボケッと立っていた。
ガードレール下の小さな居酒屋前、そこまで広くなくガタガタした道に似つかわしくない、いかにも高級そうな車がやってくる。その姿が大きくなってきて、車に疎い俺ですら知っている形状がクッキリとしてきた。
-—ポルシェだ。
キキーー!!と甲高い音を立てて俺の目の前に止まったポルシェの左側の席、運転席から女性が降りてきた。分かってはいたが左ハンドルの車に少しビビってしまう。
そして俺は降りてきたその女性を見て腰を抜かした。目も口も開けど、あまりの美しさに声も出ない。
「え?あ、あ…」
「貴方が、星川裕太さんね?」
セイレーンの様な透き通った美声。鮮やかな金色の長髪と真っ白な肌が月光に照らされミステリアスな雰囲気を醸し出す。
秋本カトレーヌ麗子、秋本グループの社長令嬢だ。
「あっ……ハイ……」
「そう、フフッ。貴方が……」
蠱惑的に笑う彼女にまた見惚れてしまい、頬を赤らめたまま突っ立ってしまう。
「さぁ、車に乗って」
ガチャ、と彼女の手で開かれたドアに、俺は吸い込まれる。仲間達がまだ店内で待っていることなどとっくに頭から抜けていた。
俺は誘われるがまま、シートベルトをつけて座る。少し時間を空けて秋本社長も左横に座った。
「じゃあ行きましょうか。暑くないかしら?」
「いえ、大丈夫です…」
「そう。でも私は少し暑いからクーラーつけるわね。構わないかしら」
「えぇ」
俺の言葉にクスッと笑って彼女はクーラーをつける。しかしそこで俺は気付いた。クーラーの部分の口が、空いていない。正確には秋本社長側の方は口が空いていなく、真ん中にあるファンもこちら側を向いている。
疑問に思ったが、俺から彼女に話しかけるだけの勇気が出ない。超大金持ちで頭も良くスポーツ万能なスーパーセレブ美女に物言うだけの肝は据わってない。
そんな疑問を抱えたまま車は発進、意外と運転は荒く、狭い道にも関わらずそれなりにスピードが出ていた。
夜の町の灯りをフロントガラスから見て心を鎮めようとするも目線は自然と秋本社長の方を向いてしまう。横から見ても彫刻のように整った顔。ハンドルに手を伸ばしパッチリとした目が真っ直ぐ前を捉える凛々しい姿を見たまま、俺の意識は薄れていった。
目が覚める。最初に目に飛び込んできたのはいつもの安っぽいアパートの天井ではなく、光のない黒だった。
次第に他の感覚も正常化していく。その中で、五感の一つである触覚がとても幸せな感触を脳に送ってきた。それはとても柔らかく、それでいて肌に吸い付くような気持ちよさ。場所は顔全体、いや体全体だ。
そこで俺の意識は完全に覚醒する。ハッと顔を上げれば目の前に広がっていたのは真っ白な肌色と深く、どこまでも沈み込みそうなまでに大きな谷間だ。さっきの柔らかく肌触りの良かったのはこれかと思えば、その下も目の前の女体と裸で絡み合っているではないか。寝転がっていても分かる抜群のプロポーション。括れたお腹に大きく出っ張ったお尻とムチムチの足が俺の下半身に絡み合って少し動いている。俺のフル勃起状態な肉棒もその暖かい股に食い込んでジュプ、ジュプと水音を立てて出入りしている。
「起きた?」
悪魔の囁きみたいに、脳髄まで声が響く。恐る恐る目線を上げてみれば、昨日会ったあの秋本社長が聖母並みに温かな笑みで俺を見つめていた。
「しゃ…ちょう…」
「昨日の夜みたいに、麗子で良いわ」
股間からくる緩やかな快楽に呑まれそうになりながら、頭を回転させる。昨晩……昨晩……あっ。
「思い出した?私達の処女・童貞交換式。そしてこれからの長い長い夫婦生活への第一歩を。」
鮮明になってきた記憶と共に、心臓がバクバクと脈を加速させる。昨日の記憶では、麗子さんは色々俺のことを知っていた。
何故この人は俺の母親の名前を知っていたのだろう。_一社員の家族の名前などこんな大企業の社長が覚える筈がない。
何故この人は俺の恋愛経験を知っているのだろう。_昨日が初対面だったのに。
何故この人はこうもペラペラとこれからの将来を話していたのだろう。_結婚するなど、俺は言ってない。
何故この人は俺に執着するのだろう。_たった一回会社に少し貢献しただけだぞ。
そこで俺は思い出す。学生時代、ITの大会で優勝した際、麗子さんからその技術でいつか私達の会社を救って下さいって言われて舞い上がった思い出。
だとしても、だとしてもそんなことで?
「貴方と私は運命の赤い糸で結ばれている。違うかしら?」
俺が難しい顔をして黙っていると、麗子さんは先程までのゆったりとした動きから一転、パンパンパンと大きな音が鳴るまで腰を揺らしはじめた。
その瞬間、ビリビリッと大きな快楽が脳を駆け巡り、情けなくも射精する。
ドビュッ、ドビュルルルル!!!
密着した子宮は子宮口で亀頭を咥え込みそのまま吸い付く。尿道を精液が勢いよく駆け上がるその感覚にブラックアウトしかけるほどの強烈な快楽が今までの考えを焼き切る。今まで何を考えていたのか、一瞬でわからなくなってしまった。
「アァン!!……すっごく気持ちいい……ね、私達は体の相性も抜群みたいよ。これは運命なのよ」
彼女の腕が俺の頭を抱え込み、耳元に息を当てながら囁かれる。今まで経験したことのないほどの快感に情けない顔を晒し、ハァハァと息をするくらいしか出来なくなる。
そんな状態の俺に彼女は追い討ちをかける。
「もっともっと気持ちよくなれるんだけど……シたい?」
ここで頷いてしまったことが、俺の今後の運命を決定付けた。
その後、ゴロンと回転して俺の股間に騎乗した彼女は俺の胸に手を置いて激しく腰を揺すった。
ズチュッ、ズチュッ、と愛液と中に既に吐き出された精液がかき混ぜられる音とギシッ、ギシッとベッドの軋む音が部屋中に鳴り響き、
聴覚は既にそれ以外の音を聞き入れない。
部屋には昨日匂ってきたのと同じ香水の香りとシャンプーやボディーソープ、柔軟剤といった美容品の匂い、そして発情し切った雌の雄を奈落の底まで誘う淫臭が充満していて、嗅覚すらも犯される。
暴力的なまでに出るところは出て、引っ込むところは引き締まったボディに輝きファサっとたなびく金髪、美白という表現そのままの肌、踊りに踊る爆乳とその双丘の頂点にあるピンク色の乳首が俺の視覚を虜にする。
麗子さんはそんな魅了されている俺に気付いたのか、淫魔のように淫らな笑みを浮かべ胸を持ち上げてしなだれかかってくる。
そして寄せられた両乳首を俺の吐息しか出ない口に突っ込む。舌が乳首を感知すると勢い良く吸いついてチュウ、という音を立てる。母乳が出なくとも甘美な乳首の味に俺の舌は絶対服従を誓って離れない。いつしか俺の両手はその柔らかくどこまでも指を沈める乳房に磁石のように引っ付いた。モミモミと手を握ったり開いたりしておっぱいで遊ぶ。
「アッ、アァ、アァン!!……ハァ、ハァ…ンッ……ッ!」
俺の顔を覆うベールのように金髪が俺の視界を塞ぎ、耳元で矯声を聞かされる。もうこうなれば五感とも逃げ場はない。秋本カトレーヌ麗子という素晴らしい雌の魅力に強制的に魅了され、一生を捧げる覚悟が出来るまではこの愛の鳥籠から出る方法は無い。
「お、おれ……れーこさんと、け…けっこん、したい…です……」
「フフフ、フフフフフフ……!!!!やっと、やっと手に入れたわ……ハァン!!」
そう言って彼女は更に腰を大きく振る。水音もベッドの軋み音も矯声も大きくなり、我慢していた快感も限界を迎え、2人同時に達する。
ビューーーーー!!ドビュ、ドビュ、ドビュルルルル!!
既にいっぱいいっぱいだった子宮は更に膨らみ、俺の精液を受け止めラブジュースと絡めて2人の愛の混合液を生み出す。
麗子さんは顔を上げて、俺のだらけ切った、アヘ顔を見てもう一度クスリと笑う。
「もう一回ヤったら、婚姻届と退職届を出しにいきましょう。これから先の人生、貴方は私だけを見てくれれば良いわ。私が養うし、子育ても家事もする。だから、その分だけ愛を頂戴?」
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