アリエルと結ばれてからだいたい1月。
俺は魔法大学の女子寮のアリエルの隣の部屋で寝起きしていた。
アリエル付の守護騎士待遇ということで特別な許可が下りたらしい。
毎日アリエルのそばにいて、怪しい者がいないかを確認している。
だが今のところなんの問題も起きてはいない。
アリエルとはたまに身体を重ねている。
正直、俺がいる意味があるんだろうかと思ってしまうほどだ。
事が起きたのはそんなある日のことだった。
「……デウス様! ルーデウス様!!」
夜更けに声がした。
アリエルの侍女の片割れだ。
すぐに
暗殺者だ。
数は3人。
ふたりはアリエルの侍女ふたりと剣を付き合わせている。
もうひとりは――今まさに扉から出てきたアリエルに飛びかかろうとしている!
ちっ。
なんでこの王女様は自ら死地に出てきてしまうんだ。
速攻で無詠唱魔法を発動。
使い慣れた
同時に3つ。
大きさはこの際無視だ。
豆粒ほどの大きさでも脳を打ち抜けば人は死ぬ。
速効で照準を合わせる。
やることは魔物相手と変わらない。
相手の移動距離を未来視の魔眼で確認。
発射。
どしゅどしゅどしゅっ!!
3つ音がした。
俺の
3人の暗殺者はぐらり、と身体を傾けると、どさりと糸が切れたように倒れた。
頭部からは脳漿と血の混じったどろりとした液体が広がる。
一番近くにいた暗殺者の顔を見る。
半分飛び出した目が俺の方を見てた。
――なぜ殺した。
そう言っているかのように。
はじめて、人を殺した。
そう理解した瞬間、俺は、吐いた。
---
アリエルが近づいてきた。
死体の始末について侍女に何か言いつけている。
だが今の俺はそんなことに意識を向けることができなかった。
わかってはいたはずだ。
アリエルは暗殺者に狙われており、それから守るということは暗殺者を殺すと言うことだと。
無力化? したところで無駄だ。
解放したところで再度襲いに来るだけだ。相手も命を懸けて殺しに来ているのだから。
だが、理解と、実際に人を殺した衝撃は違った。
俺は夕飯の中身を全て吐き、胃液だけになっても吐いた。
アリエルがそっと俺の頭を抱きしめてきた。
服に吐瀉物がつくというのに、気にもせず。
「よくやってくれました、ルーデウス」
「お、俺は人を……」
「いいえ」
決然とアリエルは言った。
はっとして、俺はアリエルを見た。
何を言い出すんだ。このお姫様は。
「殺したのは、私です。私が王になるからこそ、暗殺者は送られてきました。そして、私が貴方に暗殺者を排除させたのです」
「だが、手を下したのは……」
「ルーデウス。貴方は私の剣です。貴方は私の盾です。貴方は私の魔術です。」
「……ああ」
「貴方は手段でしかありません。殺したのは――殺意は、私のものなのです」
「……アリエル」
「殺したことに咎があるとするならば、それは私が負うべきものです。断じて貴方ではありません」
それは、俺を楽にするための言葉だった。
その分を、アリエルが背負うという言葉だった。
「アリエルは……強いな」
「そうですね」
ふっ、とアリエルは笑みをこぼした。
聖女のような微笑み。
だが彼女は決して聖女などではない。
「私は王になります。そのために多くの守護騎士が、侍女達が命を落としました。皆言いました。『どうか王になってください』と。私はその言葉を、彼らの死を背負っています。今さら何人の死を背負おうがこの足は止まりません。そして、この先何人殺してでも私は王になります」
アリエルの精神性はすでにして王だ。
彼女は、担がれ崇められる清廉な王ではない。
無垢な白き王では断じてない。
理想を体現する姿などではない。
彼女はあらゆる障害を打ち砕き、ことごとく政敵を殺し尽くし、血の雨を降らせる王だ。
返り血を浴びて真っ赤に染まりながら、野望を追う王なのだ。
それは。ああ、それは。
何という、美しい王の姿なのだろう。
高潔なる野獣のような。
炎をまとう
もし彼女が敗北し、処刑台に送られる際。
万を超す群衆が彼女への罵声と怒号を送ろうとも、彼女は眉ひとつ動かさず、死を受け入れるだろう。
すでにその覚悟すら持っているのだ。
「ルーデウス・グレイラット。……改めて言います。私を守ってください。代わりにこの身を捧げます」
ならば、その手段たる俺がこのざまではいられない。
俺は涙を拭き、口元を拭う。
「……アリエル・アネモイ・アスラ。改めて誓おう。お前を守る」
---
アリエルも俺も汚れたので、アリエルの部屋でともにシャワーを浴びる。
相変わらず、アリエルは美しい。
金髪碧眼。
髪は手入れを欠かしていないことを示すようにさらさらだ。
寝起きであろう今でさえ。
美しい瞳。しかしその奥には燃え立つような意志の強さが光っている。
顔立ちは神が造形したとしか思えない絶妙な美しさ。
それにもまして身体だ。
まだ10代の身体はみずみずしさに満ち、シャワーの水滴を苦もなくはじき返している。
恐ろしいほどの色の白さが育ちの良さを示している。
筋肉も贅肉も多すぎず少なすぎず。
胸は俺の手にちょうど収まるほど。色の白さゆえやや血管が浮いている。
乳首は桜色。乳輪は乳房の大きさに比べれば少し小さいだろうか。
引き締まったウェストの下には薄毛の草原地帯。
薄毛であるが故に前から見ても割れ目が目視できる。
長い足はカモシカを思わせる細さと力強さが同居している。
「ああ、ルーデウス……」
アリエルはシャワー室の中でそっと俺に寄り添った。
「どうした」
「ついに、シャリーアでも暗殺者に狙われました。今後増えていくことでしょう」
「だいじょうぶだ」
俺は答える。
「俺がいる」
今日戦ってわかったことがある。
対人戦において、無詠唱魔術はかなりのアドバンテージだ。
相手を目視するとほぼ同時に発動が可能なので、相手に何もさせるいとまを与えない。
そして俺には予見眼がある。
相手が何をしてくるか明白であるが故に狙いを外すことなどあり得ない。
おそらく中級程度の剣士までならば魔術のみの攻防で勝利を収めることができる。
上級剣士ともなればひとつの騎士団にひとりいるかどうかというレベルだ。
わざわざ暗殺者に身を落とすなど考えにくい。
「ええ……信じます。ルーデウス」
ちゅ。
アリエルは俺の口唇にキスをした。
「……今日は情けないところを見せてしまったがな」
「問題ありません。むしろ、貴方の精神性が健全であることの証明です」
「そうか?」
「人を殺して何とも思わない者は何かが欠落しているのでしょう。私は貴方がそうではないことに安堵しています」
アリエルの舌が俺の口唇を割って入ってくる。
俺はその舌を吸う。
ちゅぱっ。ちゅるっ。
アリエルが離れる。
舌と舌とを唾液の糸が引く。
「ですが、人を殺したことで貴方の心は渇きささくれたでしょう」
アリエルが俺の手を取る。
その手を自らの乳房に押し当てる。
「この身体で良ければ、渇きを癒やすのにお使いください」
俺はシャワーを止めた。
タオルを手に取る。
「……ベッドに行くか」
「……はい」
アリエルは頬を染めて頷いた。
さっきの超然とした王の姿はそこにはない。
そこにはこれからの情事を期待して頬を染める10代の少女がいた。
……まったく、何というアンバランスさだ。
それを好ましく思いながら、俺は身体を拭いた。
---
アリエルをベッドに横たえる。
ちゅっ、ちゅっ。
キスを交わしながら、俺はアリエルの胸に手を伸ばす。
アリエルの乳房は吸い付くように俺の手のうちに収まる。
こちらが撫でているというのに、まるでアリエルの肌が俺の手のひらを撫でているように感じる。
乳首をぴん、と軽く弾いた。
「あっ」
アリエルが声を上げる。
敏感になっている。
先ほど、命の危険を感じたというのが興奮に繋がっているのかもしれない。
生存本能が刺激され、身体が子作りを促しているのか。
俺はアリエルの乳首をくりくりと指でいじる。
「んっ、あっ、んんっ」
アリエルは乳首だけで面白いように感じている。
アリエルの頬に舌を這わしながら両手で左右の乳首を弄ぶ。
「ル、ルーデウス……そろそろ、下も、お願い」
アリエルが懇願してくる。
「ああ」
返事をして、アリエルの下半身の方に移る。
両足を手で掴んで、大きく開く。
アリエルの秘所が明らかになる。
神がデザインしたとしか思えない造形。
足を開くのに伴って少し開いた割れ目。
秘所の左右は毛が生えていない。
大陰唇は少しだけ飛び出している程度。
全体に色が白く色素の沈着はほぼ見られない。
中央の割れ目の間からはピンク色の淫肉が見えている。
その上のクリトリスは特に濃いピンク色。
すでに濡れている。
てらてらと光る愛液はつつましやかな肛門に向けて流れ落ちている。
「ああっ……そんなに見ないでください」
アリエルが恥ずかしそうに言う。
何を言う。
見られているのも快感だといつも言っているのに。
「きょ、今日は、その、もう感じすぎてしまっていて……」
なるほど。
快感が強すぎると言うことか。
納得した俺は舌を伸ばし、割れ目を下から上に舐めあげる。
ぺろっ。
「あっ……」
雌の味がする。
そのまま舌を割れ目にねじ込むように強く押す。
「あ、ルーデウス、わ、私にも、舐めさせてください」
アリエルが言う。
その言葉を受けて、俺は69の体勢を取った。
俺は上からアリエルのクリトリスを舐める。
アリエルは下から俺の息子を掴むと、ちろちろと舐め始めた。
「うっ」
あのアリエルの舌というだけで俺には刺激が強すぎる。
負けじとクリトリスを強く吸う。
ちゅるっ。
「ああっ!」
アリエルが身体を震わせた。
と、アリエルが首を起こし息子を大きく口に含んだ。
じゅぷっ、じゅるっ。
アリエルの頭が上下する度に俺の腰にびくびくと電流が走る。
俺たちは互いに刺激を与え合う。
「はぁ、はぁ……ルーデウス、もう、ください……」
先に根を上げたのはアリエルだった。
俺は、アリエルの股の間に移動すると、息子を秘所に押し当てた。
ず……。
アリエルの秘所は俺を押し返そうとばかりにきゅっと絞まっている。
無視してさらに押し込む。
ずっ、ずりゅっ。
「あんっ!」
アリエルが顔を跳ね上げた。
奥に届いた。
アリエルの膣壁はきゅうきゅうとこちらを締め上げてくる。
「あぁ……あ……」
アリエルがだらしなく口を開けて快感をむさぼっている。
俺はアリエルの口元に顔を寄せると、垂れつつあったよだれを舐めあげた。
ずっ、じゅっ、ずちゅっ。
腰をゆっくりと動かす。
アリエルの膣壁は俺を締め上げながら絡みついてくる。
にゅるりにゅるりと愛液が中からあふれ出してくる。
膣壁は拒絶するようなのに愛液は歓迎しているようだ。
再度奥まで息子をねじ込む。
「ああっ……ルーデウス、気持ちいい……!」
アリエルがつぶやいた。
俺はアリエルの口にキスをする。
と、アリエルが俺の頭を両手で抱え込む。
ちゅっ。ちゅくっ。ちゅるっ。
舌と舌が絡み合い、唾液を奪い合う。
アリエルは必死に快感を堪えている表情だ。
「ぷはっ……」
顔を離す。
口と口を唾液の糸が結ぶ。
上の刺激と下の刺激で俺も限界が近い。
「アリエル……」
「ルーデウス……」
アリエルの表情からも、余裕がないことがうかがえる。
俺はアリエルの両足を抱えるようにして、ピストン運動を再開した。
ぐちゅっ、ぬちゅっ、じゅぷっ。
「あっ! あぁっ!」
「うっ! うぁっ!」
互いの口から快楽の声が漏れる。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ。
「ああ! ルーデウス、もうイキそうです!」
「俺もだ……アリエル……!」
息子は破裂しそうにはち切れんばかりだ。
アリエルの秘所はぎゅうぎゅうと俺の息子を締め上げている。
じゅっ! じゅぱっ! ぐちゅっ!
快楽で神経が焼き切れそうだ。
「ああっ! ルーデウス! ダメっ! ダメぇっ!!」
アリエルは身体をぶるぶると震わせている。
もう今にもイキそうなのを堪えているのだろう。
「くっ、アリエル! 出るっ! アリエル!!」
「ルーデウス!! イキます! ああーーーーーっ!!」
どくん、どくん。
目から火花が走る。
アリエルの身体ががくがくと震える。
俺の身体の奥から多大な熱が放出され、アリエルに流れ込む。
「はぁ、はぁっ……」
俺はがくりとアリエルの胸に頭を落とした。
アリエルはそっとその頭を抱え込んだ。
---
「やはり寝ている時に襲われることを考えるとルーデウスは私と一緒の部屋で過ごすべきでは?」
アリエルがそんなことを言ってきた。
「却下だ」
「なんでですか!」
ぷりぷりと怒るアリエル。
また違う一面を見せる。
今はちょっとしっかりした子供のように見える。
「俺がアリエルとずっと一緒にいると理性を保っていられないんだよ」
「……えっ」
「すぐしたくなっちまう。してる最中なんて狙われたらイチコロだろ」
ちょっと考えるアリエル。
と、その顔がにまっと笑う。
「……ルーデウスって、そんなに私のことが好きだったんですか?」
「ああ……ってわかってなかったのか?」
きょとんとするアリエル。
表情がころころ変わってかわいいな。くそ。
「ほら、最初が媚薬でしたし。せいぜい身体のつながり程度の情しかないかと思っていました」
「はぁ……」
これはきちんと説明してあげないといけないようだ。
俺がどれだけ目の前のお姫様に首ったけで、美しさに魅せられているか。
考えながらもう楽しみだ。
この褒められ慣れているお姫様が、俺からの賛辞を受けて、どれほど表情をころころ変えてくれるか。
考えただけで、俺も笑顔になるようだ。
私が書くと「アリエルは美女」という描写がやたら多いのですが、
公式でルーデウスが「彼女は美の女神だ」(第243話)と言っているので仕方ないのです。
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