・ルーデウスがフィッツ先輩と倒れ込んでフィッツ先輩が女だと確信するイベントが発生しませんでした。
・そのため森の雨でフィッツ先輩が正体を明かすイベントもありませんでした。
いまだにフィッツ先輩は正体を明かしたくて悶々としてます。
・パウロから妹を送るという手紙が来たのでルーデウスは家を購入しました。
・ノルンとアイシャは無事到着しました。ノルンは寮に入りました。
・あとはだいたい歴史通りです。
ノルンは引きこもりを脱却し、ナナホシはペットボトルを召喚しました。
・ベガリットにはまだ行ってません。
・え? このときふたりが何歳かって? 計算しちゃいけません。
22歳と16歳くらいじゃないでしょうか。
「ふぃ~。お風呂はいいねえ」
「うん。あたし、お風呂だいすき」
俺はアイシャと一緒に風呂に入っていた。
相変わらずアイシャは甘え上手だ。
家のことをほとんどやってくれている上に、こうしてお風呂には一緒に入ろうとしてくる。
最近は身体を洗うときに自分の身体も泡まみれにして絡みついてくる。
どこのソープ嬢かと思うところもあるが、これもメイドの技術のひとつなのかもしれない。
ぬるぬる。
「えへへ。お兄ちゃん、気持ちいい?」
「ああ」
アイシャの張りのある身体がぬるぬると俺の身体にこすりつけられる。
「あたしもお兄ちゃんをこうして洗ってあげるの楽しいよ」
「そうなのか」
「お兄ちゃん、あたしの身体で気持ちよさそうにしてくれるし」
「まぁ、実際に気持ちいいからな」
そんな感じで仲良くやっていた俺たちだが。
その日。
ひとつ歯車が狂ってしまった。
つるっ。
俺の背中にまとわりついていたアイシャが、俺の身体の前に移動しようとして、足を滑らせた。
「あぶない!」
咄嗟に手を出して、アイシャの身体を支える。
バランスを崩したアイシャは俺の腕の中へ。
そうして。
「あ……」
「……」
触れてしまった。
俺と、アイシャの口唇が。
つい無言になってしまう。
「あはは……今、ちゅーしちゃったね」
「そ、そうだな」
「……」
「……」
「どう、だった?」
「え」
「あ、あたしと、ちゅーして」
「どうって、事故だろ?」
と。
アイシャは今度は自分から顔を寄せてきた。
ちゅ。
もう一度口唇が触れて、そっと離れる。
「今度は、事故じゃないよ」
「……」
「あ、あたし、すごい気持ちよかったよ」
「そ、そうか……」
「ねぇ、もう一回してもいい?」
「あ、ああ」
いやよくないだろう。
相手は、妹だぞ。
だが、なぜか止められない。
もう一度、アイシャの顔が迫ってくる。
ちゅ。
……ぺろ。
今度は舌が入ってきた。
アイシャは目をつぶったまま、赤い顔をしている。
アイシャの舌はゆっくりと俺の口腔内を一周すると、真ん中にある、俺の舌をちろちろと舐め始める。
しばしの蹂躙。
やがて、アイシャはそっと顔を離した。目がとろんとしている。
ふたりの口に唾液の糸が引く。
「アイシャ……」
「えへへ。キスって、すごい気持ちいい……」
と、アイシャが俺の股間に目をやる。
「お兄ちゃんも、気持ちよかったんだね……」
と。
嘘だろ……。
この3年、何をしようとも、ぴくりともしなかった俺の息子が、堂々と勃起していた。
「こっちも、気持ちよくしてあげるね……」
アイシャが息子を握る。
それだけで快感の波が走る。
アイシャはそっと大きく口を開け、息子を口に含もうと――
「――やめろ!」
無意識だった。
俺はアイシャを突き飛ばしていた。
それほど強く押したわけではないが、アイシャはころんと転がる。
「あ、すまん……大丈夫か」
「う、うん……」
「ごめん、俺もう上がるから!」
逃げるように。
俺は風呂場を出ると身体を拭き、寝室へ駆け込んだ。
その頃には息子はすっかり元通りとなっていた。
俺は思い出していた。
第一の人生において、姪を盗撮したこと。
そのオナニー現場を兄に押さえられ、暴力を振るわれたこと。
俺はルーデウスとして生まれ変わり、今度こそ本気で生きていくと決めたはずだった。
だが現実の俺はどうだ。
変わらず肉親に情欲を感じている。
何も変わっていなかったのではないか。
俺は声を殺して泣いた。
---
翌朝。
「ご主人様。昨日は大変失礼しました」
アイシャはそう言って頭を下げた。
「命ぜられたわけでもないのにご奉仕をしようとしたこと、お許しくださいませ」
「いや、俺の方こそ、突き飛ばしてすまなかった」
それからアイシャは変わってしまった。
俺が何を言おうと。
かつてのように「お兄ちゃん」とは呼ばず、「ご主人様」としか言わないようになった。
言葉遣いも常に敬語。まるで完璧なメイドになってしまった。
---
それから。
「はぁ……」
俺は教室でため息をついた。
「ボス。どうしたニャ」
「ため息をつくと幸せが逃げるの」
リニプルが話しかけてくるが、上の空だ。
頭を占めているのはアイシャのこと。
性的な接触は避けたいが、元のようにお兄ちゃんと言って甘えて欲しい。
気安く話して欲しい。
家はアイシャの家でもあるのだ。
一緒に暮らす俺と常に他人行儀では気が休まる暇がないだろう。
それに。
あの日の息子のこと。
3年ぶりに元気な姿を見せてくれたものの、相手が妹だ。
許されることではないだろう。
と、周りを見る。
ザノバ。リニプル。クリフ。エリナリーゼ。
皆俺の顔を心配そうに見ている。
彼らには不能のことも話しているし、信頼もしている。
相談に乗ってもらってもいいかもしれない。
---
「ほう、不能が治ったのですか! 喜ばしいことではないですか!」
ザノバは笑った。
「よくないだろ。相手は妹だろ」
「妹だと、なぜダメなんだ?」
クリフが不思議そうに聞いてくる。
「そうですわ。興奮したのでしょう? ならば妹から妻にすればいいではないですの」
エリナリーゼも続く。
え。
もしかして、この世界って兄妹でも普通に結婚するのか。
でも、血が近いと産まれてくる子に障害が発生しやすいとかあるだろう。
「聞いたことありませんわよ」
エリナリーゼが言う。
「そんなこと言ってたらミグルド族のような少数民族なんて血が近い者だらけなんですからすぐわかるでしょう」
「貴族の間では適当な他家の者がいなければ、市井から迎えるくらいなら親族から妻をめとるのは珍しくないぞ」
「王族も同じですな」
クリフとザノバが言う。
何でもそうやって市井からどんどん子供が貴族になると、親も半貴族みたいな扱いになり、貴族階級が乱立してしまうかららしい。
「好きになったのなら兄妹でも構わないニャ」
「別に問題ないの」
「そうなのか……」
いや、だが俺は疑っている。
血が近いと子供に不具合が産まれやすいと。
この世界では遺伝子学など存在しない。
だから皆知らないだけなんじゃないか。
---
「アイシャ」
「……ノルン姉」
その日はノルンの帰宅する日ではなかったが、ノルンは学校を抜け出しルーデウス邸に来ていた。
家に入ったノルンが目にしたのは、メイドの仕事をするでもなく、テーブルに肘を突きため息をつくアイシャの姿だった。
「学校で兄さんがひどく落ち込んでいるようだったから何かあったのかと思って見に来たの」
「……うん」
「アイシャもずいぶん落ち込んでいるみたいだけど、何があったの?」
有無を言わさない口調。
ノルンらしからぬ強い口調に、アイシャは口を開いた。
風呂場で事故からキスをしてしまったこと。
そのあと自分から何度もキスをしてしまったこと。
ルーデウスの股間が屹立し、つい奉仕をしようとしてしまったこと。
そして、拒絶されたこと。
「……なんでそんなことしたの?」
股間の話を聞かされたためか、ちょっと顔を赤くしながらノルンが聞く。
「……わかんない。キスしたら、頭がぽーっとなっちゃって、身体が勝手に動いちゃった」
「……アイシャでもわからないことってあるんだ」
「うん。……今の自分の気持ちもわからない。前みたいに『お兄ちゃん』って呼べないんだ。呼びたいのに」
「……」
「あたしどうしちゃったんだろう。本当は前よりもっと甘えたい。お兄ちゃんにくっつきたい。でも怖い。また拒絶されそうで」
「……アイシャ」
「ノルン姉、あたしおかしくなっちゃったのかな。自分で自分がわからない。こんなの初めて」
「アイシャ」
ノルンはアイシャの手を握る。
「……アイシャがなんでキスしようとしたのか、私にはわかるよ」
「……そう?」
「妹だったら、キスしないよね。特に舌入れたりとか」
「……うん」
「メイドだったら、キスしないよね。奉仕を言いつけられなければ」
「……うん」
「つまり、アイシャはその時、妹でもメイドでもなかったんだよ」
「……でも、あたし、妹でメイドだよ? それ以外のあたしなんて」
「新しく生まれたんだよ。新しいアイシャが」
「新しい、あたし……?」
「うん。多分……その新しいアイシャは、兄さんのことが好きなんだと思う」
「もともとあたし、お兄ちゃんのこと好きだよ?」
「その好きとは違って……女性として、兄さんという男性を愛しているんだと思う」
「あたしが、お兄ちゃんを、愛して……?」
「うん。そう考えるとしっくりくるんだ。妹でもメイドでもないアイシャは、兄さんを愛してしまったんだと思う」
「……」
「だから拒絶されるのが怖いんだよ。妹とメイドは拒絶されても妹とメイドだけど、女性は拒絶されたらそれきりだから」
「……」
「アイシャ……兄さんも今悩んでいるんだと思う。アイシャの話通りなら、兄さんもアイシャに女性を感じてしまったんだろうから」
「お兄ちゃんが、あたしに……」
「……私は、ふたりがどうなっても祝福できると思う。だから兄さんに前みたいに『お兄ちゃん』って呼んでみたら?」
「……うん」
ノルンはアイシャとぎゅっ抱きしめた。
「ふふ。なんだか不思議な感じ。私がアイシャの相談に乗ってあげられるなんて」
「うん。ノルン姉、ありがとう……」
ふたりはしばらくの間抱き合い続けた。
---
ナナホシのところに来た。
「なぁナナホシ、ペットボトル召喚の時のお礼ってことで、相談に乗ってもらえないか」
「何よ……ずいぶん顔色悪いわね。ちゃんと食べてるの?」
「悩みがあるんだ。聞いてもらいたい」
「はぁ……わかった。ずいぶん深刻そうね」
俺は洗いざらい話した。
妹相手に勃起してしまったこと。
かつての人生において、姪をオナペットにして兄に見放され、トラウマになっていること。
友人たちからは妹を妻にすればいいと言われたが、血が近いことで子供に問題が出るのではと思っていること。
勃起からオナペットのくだりは嫌そうに顔をしかめたナナホシだったが、俺が真剣な様子で話しているからか、話は全部聞いてくれた。
「そうね……。まず、妹相手に興奮したことだけど、仕方ないんじゃない?」
「何でだよ」
「だって貴方、前世の記憶があるでしょう? 今の家族も家族と思っているんでしょうけど、深層心理では前世の家族を家族だと思っているのよ」
「そう、なのか……?」
パウロ。ゼニス。リーリャ。ノルン。アイシャ。
俺は家族だと思っている。
だが、言われてみると、確かに『家族だと思おう』としている節がある。
前世の家族のように何もなくても家族である、という認識とは違うのかもしれない。
「次に血縁が近いことだけど……私の推論では、問題ないと思うわ」
「どうしてだ……?」
「私たちが来た世界は進化論でヒトが生まれたのよね。……まぁ、神が生み出したと信じている人もいたけど」
「そうだな」
「でもこの世界は違うのよ。一般的には神話と思われているようなお話でも、たいていは事実か、それに近い出来事があったの。オルステッドと旅をしていた私は知ってる」
「……」
「つまり、この世界の人族は間違いなく人神<ジンシン>が生み出したの。全ての人族はデザイナーズチャイルドなのよ」
「……」
「魔力だってあるし、寿命が1000年を超す人間もいる。遺伝子の本数も違うかわからないし、そもそも遺伝子もあるかわからないわ」
「……」
「それで数千年過ぎた世界よ。もし近親婚で不都合が発生するならもっと知れ渡ってないとおかしいわ」
「……」
「だから……大丈夫なんじゃない? 好きなら、好きにすれば」
最後は少し照れたように、ナナホシは言った。
「わかった。ありがとう……ナナホシ」
「いいわ。まだ貴方に協力してもらわないと私の研究は進まないもの。貴方がちゃんと生活できないと私にも不利益なんだから」
照れ顔を隠すように斜め方向を向いてナナホシは言った。
---
家に入る。
家の中にいるのはアイシャだけのはずだ。
「あ……おかえり、なさい……お兄ちゃん」
怖々と。
ご主人様ではなく、お兄ちゃんと呼んでくれた。
「アイシャ!」
思わず。
駆け寄って抱きしめてしまった。
アイシャの小さな身体が俺の腕の中で震えた。
「お兄ちゃん……」
「アイシャ……少し、話がしたいんだが、いいか?」
「うん。……あたしも、お兄ちゃんと話がしたい」
リビングに移動する。
向かい合わせに座ろうとしたら、アイシャは横に座ってきた。
「そうだな、何から話せばいいか……」
「お兄ちゃん」
何かを決意した様子で、アイシャが言った。
「なんだ」
「あたし、お兄ちゃんのこと、愛して、しまいました」
「……」
「兄妹としてじゃないです。メイドとしてじゃないです。女性として、愛してしまいました」
「……そうか」
「……イヤじゃないの?」
「イヤじゃない。今は嬉しい気持ちの方が強いかな」
「……そう。あたしも、そう言ってくれると嬉しい」
ぎゅっ。
アイシャが俺の手を握ってきた。
俺も握り返す。
「えへへ……」
「今度は俺の話も聞いてくれるか?」
「うん」
ゆっくりと俺は話し始めた。
実は自分には前世の記憶があること。
それはこの世界ではなく違う世界であること。
そこでクソみたいな引きこもり生活をしていた俺は、姪を盗撮してオナペットにしようとしたこと。
自分を信用してくれようとしていた兄にバレて殴られ、追い出されたこと。
だから、この世界でも肉親に情欲を感じたことにショックを受けたこと。
「そうなんだ」
「ああ。俺は……何度生まれ変わっても変わらない、ダメなやつなんだ」
と。
ちゅっ。
アイシャは身体を伸ばして俺の頬にキスした。
「ダメでも、あたしはお兄ちゃんが好きだよ」
「アイシャ……」
「お兄ちゃんのカッコいいところも好き。シーローンであたしを助けてくれたこと。おもらししたあたしを嫌な顔ひとつせず面倒見てくれたこと。あたしたちのために家を用意して待っていてくれたこと。ノルン姉が寮で引きこもったときに助けてあげたこと」
「……」
「でもダメなところも好き。洗濯物の出し方や掃除が雑だったり、何年も同じ服を着ててオシャレじゃなかったり、……こんなあたしを嫌いにならなかったり」
「……アイシャ」
「ねえお兄ちゃん、あたしのこと好き?」
「……好きだよ」
「妹として? メイドとして? それとも、……女性として?」
「ずっと妹としてだと思ってた。でも、アイシャから告白されて、今は女性として」
アイシャの目を見つめる。
「――愛している」
「じゃあ、続き、してもいいね?」
「続き?」
「この間のお風呂の、続き……」
言って、アイシャはキスをしてきた。
はじめはソフトに。
……やがて、舌を絡ませ始めた。
---
寝室に移動した。
今までと違って、恥ずかしがりながら服を脱ぐアイシャ。
「あはは……おかしいな。今まで何回も一緒にお風呂入ったりしたのにね」
「俺も、初めてアイシャの裸を見るような気分になってる」
アイシャは年齢の割には出るところはもう出ている。
「うふふ……お兄ちゃん、もう大きくなってるよ」
アイシャが俺を見て笑う。
「うるさいな。……ほら、おいで」
言うと、アイシャは嬉しそうに俺に飛びついてきた。
ぎゅっと抱きしめ合う。
「なんか、今までくっついていたのよりも、気持ちいい……」
「そうだな」
互いの体温が伝わると同時に、気持ちも通じているような気持ちになる。
そのままふたりで布団に転がると、ごろごろと2、3回転した。
「ねえ、お兄ちゃん、ちゅーして……」
「ん」
キスを交わす。
俺の方から舌を入れる。
うっとりとした表情で受け入れるアイシャ。
さわさわ。
キスをしながら、背中のあたりをさするようにすると、アイシャは「ふふっ」と少しくすぐったそうにした。
「お兄ちゃん、下、触ってもいい?」
「うん」
アイシャの手が股間に迫る。
はじめはおっかなびっくり。やがてしっかりと握りしめる。
「……痛くない?」
「痛くないよ」
「すごい、こんなに硬くなるんだね……」
硬さを確かめるように、にぎにぎと手を開いたり閉じたりするアイシャ。
それだけで軽い快感が走る。
「……俺も、触ってみていいか?」
「うん。……どこでも、どうぞ」
緊張した様子でアイシャが答える。
まずは胸だ。
軽くもみ上げるように手を動かす。
「ん、ん……」
「……大丈夫か?」
「……うん。ちょっと、気持ちいい」
まだ未発達なのかもしれない。
そう判断した俺は、手を下の方に滑らせた。
ぴちゃっ。
「あっ」
アイシャの秘所は濡れていた。
洪水というほどではないだろう。
だが、わずかな湿り気を確かに示していた。
「お兄ちゃん、そこ、気持ちいい……」
「そうか」
くにくにと軽くいじる。
「あっ、ああっ……お兄ちゃん、なんか、声出ちゃう」
「気持ちいいとそういうもんなんだ」
「そうなんだ……ああっ……」
いじり続けていると、湿り気はどんどんと増えていった。
ぴちゃぴちゃという音から、くちゅっ、ちゅぶっという音に変わっていく。
「ああ、ああ! お兄ちゃん! 気持ちいい!」
アイシャは俺の身体にしがみつくようにして快感に耐えている。
その姿に例えようもない愛しさを覚える。
再度のキス。
今度はアイシャも舌を絡ませてくる。
互いに主導権を取り合うかのように絡み合う舌。
と。
「お兄ちゃん……これ、入れるんだよね?」
「ああ……」
だが俺は心配する。
まだアイシャには早いんじゃないか。
「……やめておこう」
「え?」
「まだアイシャは大人の身体になってない。アイシャがちゃんと成人を迎えたら、入れようと思う」
「ええっ? 何年も先じゃん。あたし……そんなに待てないよ……」
「でもなぁ」
「じゃあ挑戦するだけ! それならいいでしょう?」
「あ、ああ」
ぐぐっ。
「むむ……痛い……かも……」
「ほら、やっぱり」
にゅるっ。
「あ、外れちゃった」
「なぁ、やっぱり無理だって」
結局その日は無理だった。
---
それからずいぶん経って。
ぐぐっ。ぬるっ!
「あっ! 入った!」
「……」
「えへへ……入ったよ、お兄ちゃん」
「うん……よくがんばったな」
アイシャの頭をなでる俺。
にぱっと笑顔を見せるアイシャ。少し目には涙がにじんでいる。
「痛くないか?」
「うん……ちょっとしびれている感じだけど、だいじょうぶ」
ぬるっ、のるっ。
「お、おい」
「ねぇ、こうして動くと気持ちいいんでしょ?」
「ああ、気持ちいいが……アイシャはつらくないか?」
「平気。むしろもう気持ちいい」
ずっ。ずちゅっ。
「お兄ちゃん」
「ん」
「ずっと待ってたんだからね。絶対中に出して」
「……ああ」
ずるっ、ずっ。
「ああ、気持ちいいよお兄ちゃん……」
「俺も、気持ちいい……」
「あっ! 今奥の方に当たった。奥の方やばいね……」
ずっ、ずっ、ずっ。
「ん! あ! お兄ちゃん! あたしいっちゃうかも!」
「俺も、そろそろ……」
「ああ! んあ! 好き! 好きぃ! お兄ちゃん、気持ちいい!」
「アイシャ……!」
ずるっずちゅっずっずっ。
「あ! お兄ちゃん! ダメ! だめぇー!」
「俺も……ああっ!」
アイシャが大きく身を震わせる。
それに合わせて、俺もアイシャの一番奥に発射したのだった。
---
おまけ。
「うっ、うっ、うぇぇぇぇーーーーん、ルディが、ルディが、取られちゃったよーーーーっ!!」
「もう、だから早く正体を明かしなさいって言ったのに……」
「うわああああああん、ルディ、ルディーーーーー!」
「はぁ、……仕方ないですね。シルフィ。あとチャンスが一回だけあります」
「ふえ?」
「ルーデウスは母親がふたりいたのですね? ならばルーデウスもふたりまでなら受け入れることに抵抗ないと思われます」
「……!」
「今度先に誰か入られたらもう本当に無理だと思って臨みなさい」
「わ、わかったよアリエル様」
ベガリットから手紙が届くのとシルフィが勇気を出すのがどっちが先になるか、こうご期待。
なぜか過去最長になりました。
初体験がメインになりましたが、余裕を持ってイチャイチャしているところも書きたいのでこのシリーズは続くかもしれません。