※この作品はR-18です。

逆行転生TSF   作:逆行物増えろ

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16話 林間学校で2

「い、いや、やっぱり僕は後からでいいよ……」

 

「え〜、一緒に入ろうよぉ〜」

 

「他のクラスとの兼ね合いもあるし今入ってしまった方が良いと思うのだけど……」

 

突然だけど僕は今、ピンチに陥っている。

なんの事は無い、お風呂である。

こんな場所に個人風呂なんてあるはずがなく、あるのは大人数用のそれだ。

 

僕としてはそんな危険な場所に入り込んでしまうのは当然遠慮したいのだが……こうして二人が難色を示している。

 

銭湯の時も思ったのだが、今の僕の様な女に成りきれていない中途半端な精神で女湯に入るのはとっても気まずいのだ。

それに前世の事もあってか身体は女であっても精神の比重は男の方が大きい。そんなおとこ女に裸を見られてしまうのは良い気分にならないだろう。

 

二次性徴に差しかかって大人へと身体が成長していく最中なのだ、不本意だったとはいえ身体が女になっただけで精神は男のまま……そんな女になろうとすらしていない奴に見られていいものじゃないはずだ。

 

そんな言い訳を脳内で繰り返しつつなんとか拒否しようとしている僕。

完全に日和ってしまっている。

 

グルグルと頭の中で考えているといつの間にか二人にそれぞれ腕を抱えられてしまっていた。

完全に連行される犯人の図だ。

 

「よし、いっくよー!」

「では行きましょうか」

 

どうやら逃げ道は無い様だ……。

それと当たってますよお二人さん……あ、いや一人か。

 

 

 

 

 

 

 

 

あわわわっ……無理矢理とはいえ入ってしまうなんて……こんな罪深い僕をどうかお許し下さい!

 

入口で呆然と立ち尽くしている僕の視界には沢山の女の子達が映っている。

既に多くのクラスメイト達が準備を始めてしまっている。脱ぎかけで下着姿の子もいれば既に全裸で歩いている子まで……!

 

そしてその中へと容赦なく僕を引きずっていく二人。

目を瞑ってしまいたいが歩いて動いている以上、目を開けていないと危ない事になる。無いとは思うけど誰かにぶつかったりなんかしたら……!

 

 

できるだけ見ないようにしているが素肌の色がチラチラと視界の端に入ってきてしまう。

 

産まれの早い遅いや個人差はあるだろうが愛梨ちゃんみたいに全く成長を感じられない子、委員長みたいに女性らしい身体つきになり始めている子、色々な成長具合の子達がいた。

 

精神的な成長もバラバラみたいで、そもそも裸に羞恥心を感じていない子や同性なので安心している子、同性相手であってもタオルで肌を隠そうとしている子などと様々だ。

 

―――って!何でじっくり見ちゃってるのさ僕!?

 

 

 

 

 

 

 

 

同性なのに恥ずかしがっている僕を慮ってくれたのか委員長は脱衣場の隅の方へと誘導してくれた。

 

……といっても僕達もこれから脱ぐ事になるんだけどね……。

 

 

こうしていてもしょうがないと覚悟を決めて体操服に手をかける。

ハイキングと野外での調理でかなり汗をかいているので、どちらにせよお風呂に入らないという選択肢は無いのだ。

 

お風呂なのだからと自分自身に言い聞かせ服を脱いでいく。僕の場合は下着はパンツだけなので上の体操服を脱げば直ぐに上半身裸だ。

下を見てみれば日に焼けた手足とは違って白い肌が晒されている。本格的に二次性徴に入ったのか、最近になっていきなり成長し始めた胸がその存在を主張している。

 

4月の頃は見てもよくわからず触ってみてやっと柔らかいかな……?となる程度の膨らみしかなかった。上半身裸で男の子と並んでみてもその道のプロでなければ女の子だと断定はできなかっただろう。

……多分前世みたいに男の水着で泳ぎ回っても僕が女の子だとは誰にもバレなかったと思う。

 

「……木村さんは、下着はつけないんですか?」

 

「へっ?」

 

「恥ずかしいかもしれませんけど木村さんくらいの大きさならブラジャーをつけた方が良いと思うのですが……透けてしまってますし」

 

「あ、いや、まだ早いかなーって思ってたんだけど……」

 

「体育の時とかに揺れて痛くならないですか?……それにサッカーしてる時とか男子皆見てるみたいですし」

 

「まぁ、確かに……」

 

委員長が小声で何か言っているが、まぁ気にしないでおこう。

だいぶ膨らんできたなー、と自分の胸を眺めていたら委員長からいきなりのブッコミだ。

 

あえて考えないようにしていたのだけれど確かにそろそろ潮時かもしれない。

でもスカートにすら慣れてないのにブラジャーだなんて……。

 

そして一応見ないように意識していたのだけれど話しかけられた事で反射的に委員長の方を見てしまった。

ちょうど上を脱いだところみたいで素肌と一緒に柔らかな生地のジュニアブラが目に飛び込んでくる。

 

うわっ、凄い……!

 

そんな話の振り方をされたせいで、じゃあ委員長はどうなんだと相手の胸元を見てしまった。するとそこには大きな山脈が……。

 

スポーツタイプの物なのかだいぶ抑えつけられているみたいだ。パツパツになった生地からして開放されたときの大きさはかなりのモノだろう。

とても10歳そこそこである小学5年生のモノとは思えない。

 

僕もいつかはこんな風に成れるのだろうか……。

 

って、いやいやいや!今ですら男の時の感覚で動いたりするとぶつかったりして痛いし、色々と邪魔になったりしているのにこれ以上大きくなられても!

それに成長期特有のものなのか最近は触るとちょっと痛いんだよね……。

 

……でも勇斗くんを誘うにはやっぱり大きい方がいいのかな?

前世の勇斗の好みは何歳か年上だったけど同時に巨乳好きでもあったはずた。

 

多分だけど勇斗の理想は結衣さんだったのだと思う。

僕もブラコンである自覚はあるのだが今思えば勇斗も相当なものだった。

 

大人になった結衣さんを思い出してみるがあれを目指すのは無理だと断言できる。

平均よりちょっと低めだったとはいえ男である僕と目線がほとんど同じだったのだ。少なくとも160cm半ばはあったのだろう……というかもしかしたら170……いやいや、同じくらいだったはずだ!

そして日本人としてはテレビやネットでも中々のお目にかかれないレベルのスタイルだったのだからあれに近付こうと思うのは無謀もいいところだ。

 

……そういえば委員長とは中学高校と一緒だったけど成長した委員長も凄かったっけ。

中学の時はセーラーで裾を絞れない制服デザインのせいか一部の心無い男子達にデブ呼ばわりされていたけど、水泳の授業になったらそいつ等全員黙ってしまってたっけ。

身長そのものは女子の平均といったところだったけどそのスタイルは結衣さんに迫るものがあった。

 

前世の事を思い出したせいか、ふと今の委員長の横に高校生の委員長を下着姿で並べて想像してしまった。昔は思い浮かべる事もできなかっただろう。だけど今は容易に想像できる……すぐそこに何歳か歳下の本人がいるのだから。

少しだけ背が高くなり顔も大人びていて、更に成長した胸元が深い谷間を造っている……。

 

うわぁーーー!?想像なんかしちゃ駄目だよ僕!!

僕が女の子だから安心して隣りにいてくれるのにそんな事を考えたら失礼だろう!?

 

 

頭を振って反対側に目を逸らす。

そこには既にすっぽんぽんになっている愛梨ちゃんがいた。

 

……あっ、落ち着く……。

 

愛梨ちゃんの身体はほとんど成長しておらず子供らしい体型のままだ。目線も委員長と違ってこちらよりも随分下で小さいし、二次性徴の兆しも見られない肢体なので精神的にこちらも楽だ。

 

委員長クラスになってくると子供だと解っていてもこちらが勝手に気を遣ってしまい疲れてしまう。

 

僕と同じ歳だけど委員長が僕と同じ様に男湯に入ったのなら周りの大人達全員がざわついていただろう。まぁ今の僕なら遠い所にいる人じゃなければみんなざわつくかもしれないけどね。

 

…………そういえば愛梨ちゃんは高校生でも今とほとんど変わらない体型だったっけ?我儘言わなくなって落ち着きも出てきてたから一部の男子達に人気だったなぁ……。

愛梨ちゃんなら高校生であってもそうだと気付かれずに男湯に入れたかもしれない……というかこうして見ている裸は高校生の時と変わらないということ……?

 

……いや、これ以上考えるのは止めよう。

 

 

 

脱衣の終わった僕達はお風呂場へと向かう。愛梨ちゃんはタオル片手にすっぽんぽんで、僕と委員長はタオルを胸元から垂らして前を隠しながら。

 

 

 

はぁ、これからお風呂なのに気が重いよぉ……。

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