逆行転生TSF 作:逆行物増えろ
それ目当ての方には申し訳ないです。
あれ……ここは……?
えっと、確か僕はトラックに……。
うーん?何か普通に目が覚めてしまった。
自分の部屋のはずなのにどこか違和感がある。懐かしいような?
えーと……。
「ゆうきー、かけるー、ご飯できたから起きてらっしゃーい」
ベットの上でぼーっとしていると下からお母さんの呼ぶ声が聞こえた。
「はーい!」
お母さんに返事をして二段ベッドの梯子を降りる。
ん?何か違和感が……あっそうだ!二段ベッドを使っていたのは翔と同じ部屋を使っていた小学校卒業までだったはず!
当然部屋が分かれてからは普通のベッドだ。
間取りは殆ど同じだから違和感が少なかったけど二段ベッドがまだ家に有ること自体がおかしい。
というか視界が低いし家具も子供向けの物ばかりだ。
とりあえず自分の身体を確認してみると背は低く手足もちっちゃいしパジャマも子供の頃着ていた物だ。
あれー?もしかして子供時代まで時間が巻き戻ってる??
それならばとベッドの下の段を覗いてみると翔が布団にくるまり丸くなっていた。
あっ可愛い……。
もちろん中学生の翔も可愛いけどこうやって無防備な寝顔を家族に見せるの最近は希なんだよね。
翔の寝顔を楽しみながらぷにぷにのほっぺをつついて遊んでいたらお母さんが部屋に入ってきた。
「いつまで寝てるの?遅刻するわよ。ほら、翔を起こしてあげて」
「はーい」
寝起きでうとうとしている翔も可愛かったが取り敢えず顔を洗わせたり、ご飯の面倒をみているともう少しで学校へ行く時間になっていた。
「ほら翔、着替えるよ」
翔の手を引いて部屋に連れていき着替えさせていたのだがそろそろ尿意がヤバイ。翔の事にかかりきりで自分の事を後回しにしていたのがダメだったのだろうか。身体は子供とはいえ精神は高校生、流石にお漏らしは不味い。
「お兄ちゃんちょっとトイレ行ってくるからリビングで待っててね」
「んー?」
翔が変な顔していた気がするけど気にせずトイレへ駆け込んだ。
「間に合った!」
漏れる前に何とかトイレにたどり着き便座に座る。
「ふぅ……」
限界まで我慢していたからかえも言えぬ快感に身を震わせながら一息ついた。
あれ?なんで僕は座ってるんだろう?立ってすればいいのにまるで身体に染み付いた動きの様に座って用を足していた。それに何時もと出方が違う気がする……。
何となく下に目を向けてみると見慣れたモノが見当たらない。小学生とはいえ体から飛び出ているのだから上から見ればいくら小さくても見えるはずだ。しかし見えるのは脂肪の無い薄い下腹部と筋肉を感じさせない白く柔らかそうな太腿だけだ。
想定外の事態に若干焦ってしまいはしたなくも股を開いて股関を覗きこむ。
「えっ……」
そこには何も無かった。
正確には男性器は存在しておらず代わりに真っ白でスベスベとした女性器とおぼしき物が存在していた。その一本のスリットは大きく股を開いているにも関わらず歪む事はなく、中を伺い知る事はできない。
「(えぇーーーーっ!)」
どっどどっどうしようぅっ!?
何で女の子に?医者?病院?家族にはどう話せば!?
「お姉ちゃん、早くしないと学校遅れちゃうよ?」
混乱の最中にいたのだが外から翔の声が聞こえて事で何とか平静を取り戻す。
あれ?というかお姉ちゃん?まさか皆には元々女として認識されてる感じなのかな?
というかタイムリープしてる時点でまともじゃないし性別が変わるくらい些細なこと、かもしれない……。
翔の一言で変に冷静になれてしまった……取り敢えず出よう。
女の子としてのトイレ後の処理は初めての事なので戦々恐々としながらだが、軽くはたく様に水気を拭き取って何とか終わらせられた。力加減が分からないよぉ……。
余分な時間を使ってしまったトイレから出て急いで部屋へと戻る。
正直学校へ行くのを止めようかと思ったけど世界が自分を女の子だと認識している以上病院へ行っても無意味だろう。最悪頭の病気を心配されるかもしれない。
それにこの頃の翔はまだまだ甘えん坊で僕にベッタリだった。何処へ行くにも付いてきて学校でも僕のクラスに付いてこようとしたことすらあった。
朝食での会話から今日が学年の上がった最初の登校日らしい。環境が変わって不安になっているだろうに僕が学校へ行かないと言ったら翔も絶対に行こうとしないだろう。
それはダメだ!友達をつくるにしてもなんにしても初日というのは大切だ。翔の事を思えば僕の身体の事など些細なものだ。
まだ時間は大丈夫だろうけど余裕があるにこしたことはない。さっさと着替えてしまおう。
パジャマの上下をを豪快に脱ぎ捨て上半身は裸、下はパンツのみになる。流石に下は慣れないが上は男の時とそうは変わらない。今年度から五年生ということだが去年までは年齢一桁だったこともあったわけで胸は性差の無い子供のそれだ。
いつまでもパンツだけでいるわけにはいかないと身体の確認を止め着替えを探してみるが、どうやら下着はまだパンツのみの様だ。
助かった……御姉様方から下着についての相談やらをよくされていたので着け方は何となく知ってるが、流石に実践したことはない。服も余り女の子女の子していないしすんなり着れそうだし髪の毛もショートボブといったところでどちらかと言えば大人しい幼い男の子といった雰囲気だ。
さっさと着替えてしまおう。
シャツを着てハーフパンツを穿く、冷えない様にパーカーを羽織れば完成……うん楽だ。昔の僕のも同じ様なのをよく着ていたし好みも同じなんだろう。
リビングに戻って翔を呼ぶ。
両親もいると思っていたけどお母さんだけだった。お父さんは僕が混乱している最中に出てしまったみたいだ。いつもお見送りをしてたんだけど可哀想な事しちゃったかな……。
出てきた翔は手ぶらだったが家の習慣が変わっていなければランドセルは前日に準備して玄関に置いてあるはずだ。
「じゃあ行こっか」
翔と玄関へ行くとちゃんとランドセルが二つ並んで置いてあった(僕のは見事な赤色だ……)。
靴を履き玄関のドアを開ける。目に飛び込んできた瑞々しい新緑が春を感じさせた。
一緒に出てきたお母さんを振り返り翔と大きく手を振る。
「「行ってきまーす!」」
まぁなるようになるさ(ヤケクソ)!