逆行転生TSF 作:逆行物増えろ
「ひぃっ!?」
「大丈夫、翔……?」
「だっ、大丈夫……」
夜、僕達姉弟はソファに並んで心霊番組を見ている。
翔が昼に遊んでいた友達に焚き付けられてしまったのか、怖いのは得意じゃないはずなのにその番組を見たいと言い出したのだ。
正直に言えば僕だって得意じゃないのだけれど、一応高校生だったのでまだ割り切って見ていられる。
それに対して翔は既に涙目だ。僕の腕の下に潜り込み、横から抱き着いてきている。それでも尚、律儀にテレビを見ているのだから健気なものだ。控えめだったのにそうやって意地を張る様になってきたところも可愛らしく感じる。
僕にガッチリとしがみついて密着してくる翔の肩を抱き、もう片方の手で頭を撫でてあげているのだが、それに気付くほどの余裕は無いみたいだ。
そんなこんなで1時間を超える番組が終わり、10時を回ってしまっている。子供は寝る時間だ。
翔はもちろん僕だって身体は子供のためか眠気が限界に来ている。
お父さんとお母さんに挨拶をしてから二人で子供部屋へと向かうのだが、翔がピッタリとくっついてきてちょっと歩きづらい。できるだけくっつこうとしている様子が可愛くてニヤけそうになるのだが可哀想なので顔を引き締めるよう努める。でもやっぱり少しだけ笑いが溢れてしまった。
そうこうしている内に部屋に着いてしまう。
特にやる事も無いのでもう寝てしまおうと二段ベッドのハシゴに手を掛けたところ、パジャマの裾が引っ張られる。振り返ると若干涙目になった翔が無言で見上げてきた。
恥ずかしいので怖いと言えず、かといって一人で寝るのは嫌だといったところだろうか?
見つめ合うこと数瞬、僕から声をかけてみる。
「…………一緒に寝る?」
「―――うんっ!」
安心したのか途端に笑顔になった翔を一度抱きしめてベッドの奥側に行くよう促す。そして翔の後に続いて僕も同じベッドに横になる。
お腹にタオルケットをかけてやり目を瞑ったのだが、まだ恐怖があるのか翔が僕の腕に抱き着き脚を絡ませてきた。
多少夜は涼しくなってきたとはいえ、まだまだ夏の気候なので二人でいるとちょっと暑い。けれども翔がそうしたいのであれば、僕が拒否する必要もないだろう。
「おやすみ、翔」
「うん……おやすみ、お姉ちゃん……」
………………?
―――どうしてだろう?何故か目が覚めてしまった。
最初は半覚醒状態で頭が働かなかったのだが、段々と周囲の状況を把握できる様になっていく。
隣の翔が何やらゴソゴソと動いているのが分かった。
「…………翔?」
声をかけてみるとビクリと翔の肩が跳ねた。
「どうかしたの?」
「あっ―――」
少しずつ覚醒していくのだが途中でベッドがどういう状況になっているのか理解できた。
「…………なるほど」
ベッドに感じる水気からしておねしょをしてしまったのだろう。寝る前に見ていた番組が怖かったのか翔はそまま僕に着いてきた。そのためトイレに行って無かったのだ。普段だったら僕も気にしているのだけれど眠気に負けてしまったのでそのままベッドへ直行したのだった。
というか翔に抱き着かれていたせいか僕もかなりの被害にあっていた。
翔が僕を見ているのだが既に涙目だ。
「あぁほら、大丈夫だから」
「……怒ってない?」
「これくらいじゃ怒らないよ」
起き上がり泣き出しそうになっている翔を抱き寄せる。
「お風呂入ろっか?」
「………………ん」
多少落ち着いたのか小さく翔は頷いた。
とはいってもパジャマは結構ベタベタだ。このまま歩くと廊下が汚れてしまうかもしれない。
「しょうがない、脱いでから行こっか」
そう言って翔の服を脱がせていくのだが翔はされるがままだ。
パンツごとズボンを下げると僕の目の前に翔のオチンチンが顔を出した。こころなしかションボリとしている様な気がする。
「翔、足上げて」
「…………」
足からズボンなんかを抜き取る。
翔を脱がし終わったので自分も脱いでしまおう。
手早くパジャマを脱いでシーツに翔の物と一緒に包んで抱きかかえる。
「じゃあ行くよ」
「…………うん」
歩き出そうとしたのだが翔が動く気配がない。
手を引いてあげたいのだが生憎とシーツで塞がれている。
「ほら、お姉ちゃんと一緒に行こ?」
そう言い聞かせていると翔が抱き着いてきた。
やっぱり寂しいのだろう。
ただ、正面だと歩きづらいので後ろに回る様に言う。
翔は素直に言うことを聞いて後ろに行くと僕のお腹の前に手を回した。僕のお尻を抱きかかえる様に密着している。
これも少々歩きづらいがさっきよりはマシかな?
まぁ、この際このままでもいいか……。
普段服を着て過ごしている空間を弟と一緒に裸で歩くというのは変な感じだ。冒険しているというかちょっとした背徳感があっていつもより心臓の鼓動が早く感じられる。
できるだけ静かに気を付けて歩いたおかげか、両親を起こす事なく洗面所まで移動できた。
相変わらず翔は僕から離れようとしないのでそのまま一緒に風呂場へと入る事にしよう。
自分としては弟はどこまでいっても弟なのでノーカンです。
※かわいいショタに限る