逆行転生TSF 作:逆行物増えろ
「おい、やっぱり不味いって!」
「でも今更帰れないよ!」
女性服のエリア前でウダウダしている二人。僕もいつも通りの格好だし、傍から見たらエロガキ共が度胸試しをしている風景に見えているかもしれない。
「こらっ、貴方達!」
「「ご、ゴメンなさーい!!」」
やはり目立ってしまっていた様で、若い女の店員さんに見咎められてしまった。
「こういう物に興味の出てくる年頃なのは解るけど実際に行動に移しちゃったらダメなのよ?」
「あ、いえ、興味があると言いますか……」
「今はまだアラアラと笑って済まされるかもしれないけど、もう少し大きくなったら最悪捕まっちゃうのよ?」
「いや、あの、違うくて……」
そのまま説教を続ける店員のお姉さん、並んで俯いている僕等、このままでは埒が明かない。
「あ、あの、違うんです……勇斗くんは悪くなくて僕が一緒に来て欲しいってお願いしたんです……」
「お友達を庇うのは素晴らしい友情なのかもしれないけど、でもね…………ってあら?貴方もしかして女の子?」
「はい……」
「あー……えっと、ごめんね?パッと見男の子だった……って、ごめんなさい……」
「いえ、お気になさらず……自覚してますので……」
二人で頭を下げ合っていると横から一言。
「なぁ?俺もう帰っていいか?」
「―――はい、それで買いに来たんですけど……その、一人だと心細かったから、勇斗くんに付いてきてもらったんです」
「あらあらまあまあ……!」
何かニヨニヨしているお姉さんに連れられて店の奥へと入っていく。勿論勇斗くんも一緒だ。この手を離すつもりは無い。
諦めたのか、少し気まずそうにしながら付いてくる。チラチラと周りを窺っては赤面して足元に視線を戻しているのがちょっとカワイイかも……。
そして案内されたのは子供用の下着が置いてあるスペースだった。
「こちらが下着類のコーナーになっております。ご用件があればお呼びください」
「―――あの、僕、初めてなのでできれば色々教えてもらいたいなって……!」
その子達が来たのは正午過ぎの事だった。客足も遠退き昼食を終えた私もうつらうつらとしていた時だ。子供特有の良く通る声によって覚醒した私は、すぐにその発生源を見つける事ができた。
店の前の通路に二人、見たところいかにもスポーツをやっていそうな日に焼けたヤンチャ系の少年と、同じく少し日に焼けてはいるが大人しそうな少年だった。
後者の少年だが今は表情のせいか気弱そうに見えるが、よく見ると整った顔立ちをしている。
ほんわか系美少年といったところだろうか?…………実に私好みのショタである。
しばらく観察していたのだが、何やら揉めている様にも見える。無理矢理嫌な事をやらせる様なイジメか何かだと思い周囲を確認してみたのだが、店の近くに他の人影は無くその可能性は低そうだった。
だとするなら単純に小学校高学年なって性に興味が出てきたのだろう。度胸試しも兼ねて女性用の下着でも見に来たのだろうか?
子供好きな私としては思春期のそれらは可愛らしいと思うのだが、眉を顰める女性も多いだろう。
特に人もいないので迷惑がかかっているというわけではないが、一応注意しておこう…………反応も面白そうだしね。
忍び寄って近距離で叱ってみると期待していた通りの反応をしてくれた。
慌てた様子の少年達は半泣きになりながらこちらに謝ってくる。ワチャワチャした様子に笑いそうになってしまうが、一応教育も兼ねているので努めて真剣な表情と声色を保ち説教する。
少し可哀想だとも思うがこの子達のためなのだ。年長者としてなぁなぁで済ませるのはよくないだろう。
責め過ぎにならない様に気を付けながら叱っているが、少年達も逃げたりせずにちゃんと反省した素振りをしている。やはりこの年頃の子達は素直でいい……。
少年達は肩をすぼめて申し訳無さそうにしているのだが、襟首がたわんで白い素肌が見えてしまっている。
ついついそこからのぞく細い鎖骨や、その奥の素肌に目がいってしまった。
いけないいけないと視線を戻すが少年達は気落ちしているのか俯いており、こちらの視線に気が付く様子はない。
…………ま、まあ?男の子の上半身は、合法、ですし?……多分。
成長期に入ったばかりであろう身体には余分な脂肪は存在していない。
そんな子供特有の華奢な身体が胸元からチラリチラリと覗くのだ。見るなと言う方が無理な相談だろう。
この年頃の男の子は自分達の身体がどれほどエッチなのかを理解していないので困る。
休日は公園で男の子達が不審者に襲われないように見守ったりしているのだが……ふとした瞬間に眼を見張る様な光景が飛び込んでくるのだ……いい加減にして欲しいものである。
そんなちょこーっとだけアレな脳内とは裏腹に、それっぽい文句を並べ立てている自分の口に我ながら呆れてしまう。
そうやって少年達を観ていたのだが大人しそうな方の少年に何か違和感があった。
服の隙間から見える胸元が何やら盛り上がっている様な……?
太っているわけではない、むしろヤンチャ系の少年よりも更に華奢だ。
????
自分のセンサーでは目の前の少年は男の子と判定していたのだが、その胸元を見るとどう見ても女の子だ。
初めての経験に脳が混乱している。
それとなく聞いてみるとやはり女の子だった様だ。
自分の感覚も焼きが回ったものだ。まさか好みのショタが実はロリだったなんて……しかも僕っ娘。
私の受けた衝撃は筆舌に尽くしがたいもので、しばらく思考が停止してしまった。
昔から男の子の中で遊んでいて女の子としての意識が育たなかったのだろうか?完全に擬態してしまつている。
コレは『アリ』……いや『ナシ』か……?同性というのは流石にいかんでしょ。
チラリと少年(仮)を窺ってみると涙目&上目遣いで見上げてきた。
……わざとやっているかと思うくらいにあざと可愛いな、おい。
―――コレは……『アリ』!
何だかんだあってただ下着を買いにきただけなのだと判明した。少々気まずい空気になったが今は気を取り直して下着コーナーまで案内した。
この子の一番の親友であろうヤンチャ系の少年の手を離さずにいるのは鼻血ものだ。
どこまで私の精神を揺さぶれば気が済むのだろう?
それはさておき……。
今回下着を買うのは初めてという事でサイズを測ることになった。
少年、もとい少女に試着室へ入るよう促す…………って、こらこら不安だからって少年を連れ込もうとしない。
少年には大人しくカーテンの外で待っていてもらう。
さてさて、身体測定といきましょうか…………フヒッ。
普通の店員さんにしようと思ってたのに気付けばヤバい人に。
さて、ここからどうやって勇斗くんをカーテンの中へと誘導しようか……。