逆行転生TSF 作:逆行物増えろ
初夏 休日
「あっつー……」
初夏、まだ梅雨入りもしていないというのに日本各地で30℃を超える気温が観測されている様で、この辺りでも例年よりもだいぶ早い夏日となっていた。
そんな気候だというのに我が家にはエアコンが存在しない。そのためこうして風通し良い客間を縁側まで開け放ち扇風機で涼を取っているのだ。
なんでも昔ながらの木造建築では効率が悪いとかなんとかいって導入されないのだ。一応僕が高校生になる頃に軽いリフォームを経て居間にエアコンが着いたのだが残念ながら今は影も形もない。
因みに勇斗の家はそこそこ新しいので着いてたりする。
「悠季ー、いるかー?」
噂をすればなんとやらだ。外から勇斗の声が聞こえる。
「いるよー」
怠い身体を起こして返事をしつつ、縁側から外に出て玄関へと向かう。
「いきなりなんて珍しいね、どうかしたの?」
「お使いの帰り。たまたま近くだったから悠季はいるかな? って」
「それはご苦労様だったね」
玄関から勇斗を招き入れ、縁側沿いの廊下を通って客間へと案内する。といってもいつも入り浸ってるから勝手知ったる我が家の様なものだろう。
ついでに麦茶も二人分持っていこうか。
畳の上に二人揃って寝そべりだらける。
特に会話する事もなく無言の時間が続くが悪い気はしない。こういう雰囲気も好きなのだ。
暫くすると何やら勇斗がキョロキョロしていたので、どうしたのかとそれとなく聞いてみた。
「そういえば今日は翔いないんだなって」
「んー? なんか友達と街のショッピングモールに遊びに行くんだって」
「へぇ? ……そういえば姉ちゃんもショッピングモール行くって言ってたな」
「ふーん……?」
ん? 翔と結衣さんが同じ場所に出かけてるなんて……もしかしてデート!?
……なーんてね。
僕が男の時だって同じ様に遊んでたのにくっ付いたりはしてなかった。そもそも小学生でお付合いなんてナイナイ。精々尊敬できる先輩の憧れのお姉さん止まりだったからね。
……そりゃ僕が女の子になった事で女性に対しての耐性ができたのか、今回は初めから結構懐いてたみたいだけど、それこそ結衣さんが実はショ……年下好きとかでもない限り有りえないはずだ。
「ハハッ、まさかね……?」
「どうかしたのか?」
「な、なんでもないよ……!」
風を感じながらゆったりとした時間が過ぎていく。
たまに二言三言喋りつつも風鈴の音に耳を傾ける。
僕としてはこういう過ごし方も好きなのだけれど小学生の勇斗的には少々つらいだろう。
どうしようかと天井を眺めていると横から視線を感じた。胸元? いや腋だろうか。
……ふむ。
勇斗にその気があるのなら誘ってみようかな?
今の僕の服装はタンクトップとショートパンツである。不本意ながら身長はそこまで変わっていないので去年の夏使っていた物をそのまま使っている。
あの頃はまだ男も女も無いような発育具合だったため、服もそれ相応の子供用の物だったのだ。それこそ男児が着るようなスカスカのペラペラなタンクトップだ。
去年は普通に着て出かけていたのだが今着て出かけるには支障がある。レディースでもなんでもないため下着が必要になった今着るとどうやったて下着が丸見えになってしまうのだ。
涼しくはあるのだが流石に恥ずかしいので部屋着としてしか使っていない。
……で、今日は誰かが来る予定も無かったので暑苦しい下着なんかも着けずに着ているわけで……まぁ気になっちゃうよね。
勇斗の可愛らしい視線に笑みがこぼれそうになるも我慢して表情を隠すのだった。
「それにしても暑いねー」
勇斗の注意をこちらに向けつつ胸元を摘んでパタパタと風を送り込む。それによって僕のおっぱいがぷるぷると揺れ動く。
ふふっ、見てる見てる……♡
子供用であるこのタンクトップは襟口と脇の部分が大きく開いているため、こうして胸元を摘み上げればかなり奥の方まで覗き込めてしまうのだ。
そして下着によって保持されていない僕の胸は、腕から伝わる振動と布に引かれて右へ左へと瑞々しく跳ね回る。
一層強くなった勇斗の視線に気を良くする僕。
男の時は少し低めの身長や勇斗と比べれば男らしくない体格に若干のコンプレックスがあったのだが、女の子になってからはこうして勇斗の視線を独り占めできるのを気持ち良く感じている。そのせいか、最近ではちょっとだけ自分の身体に自信が出てきた。
自分の身体を見下ろしてみれば小学生としては結構な大きさに育っている乳房が目に飛び込んでくる。
成長期のおかげなのか、仰向けであってもその張りでもって潰れたりはせず、綺麗なお椀型を保っている。
白い和肌に微かに色付いた薄桃色の乳輪。未発達ゆえにか、そこから僅かほんの数ミリだけ盛り上がっている幼気な乳首。
流石に幼い自分の身体に興奮したりはしないが、我ながら綺麗に育ったものだと元男視点で思う。
そんな身体を成長過程も含めてずっと好きにできるなんて、勇斗は果報者だねっ!
……とまぁ、そんな自画自賛は置いといてと。
さあ、勇斗はどうしているだろう?
チラリと隣を窺えば脇の隙間から揺れるおっぱいを見ているみたいだった。しかしこちらに手を出す感じではない。
ふむ……いつもならこれくらい煽れば勇斗の方からくっついてきてそのまま……という場合が多いのだが、まだ足りないらしい。
おっぱいだけで足りないのならお尻もかな?
テーブルにある麦茶を飲みに行くフリをして勇斗に背を向ける。
四つん這いになっているのでお尻がよく見えるはずだ。特に今日穿いているショートパンツは夏用の薄手の生地でパンツも浮き出ているだろうしお尻の形もよく分かるはずだ。
身長以外は成長期真っ只中の僕ではあるが、最近腰骨も成長してきたのか分かりやすくくびれが出てきた。そのおかげなのか、お尻にも丸みを帯びてきた気がするのだ。
べつに太ったというわけじゃない。手脚は子供らしく細いままだし、反り返ればあばら骨だって分かるくらいだ。
お風呂の鏡で全身を確認してみれば相変わらずスレンダーといった印象だけど、ちょっとずつ身体にメリハリが出てきている様に感じる。
暫くそうしてお尻をアピールした後、勇斗の隣、さっきよりももっと近くに寝転び直す。
横を向けば目と鼻の先に勇斗の顔。内緒話の距離だ。
ふっふっふっ……流石にこれは意識せざるを得まい。
むっ、笑いかけてみたら顔をそらされてしまった。今日はやけに奥手だな。
……このままもうちょっと引っ付いたままでいて煽ってみよう。
勇斗とエッチするのはとっても満たされた気持ちになって大好きなのだが、自分から誘うのはちょっと恥ずかしい。
なんだかはしたなく感じるし、それは女の子としてどうなのか? とも思うのだ。それになんというか……大人なはずの僕が小学生の勇斗を誘うのはダメな気がする。
だから勇斗に手を出してもらえるよう、それとなく肌を見せたりしているのだ。
こういうのを誘い受けって言うんだったかな?
まぁ何が変わるのかという話だが、こういう形式が大事なのだ。
―――だというのに……っ!
どうして襲ってくれないのさ!?