逆行転生TSF 作:逆行物増えろ
突然とんでもない事を言い出した悠季を止めようとするも、止まらず本を開いてしまった。絶対ムキになってるだろ……。
さっきはなんだか恥ずかしくてあまり見ない様にしていたのだが、こうも目の前に押し付けられたら見るしかない。そう、これはしょうがない事なのだ……。
意を決して視線を本へと向ける。見開きに印刷された写真たちはどれも普通じゃないものばかりだ。これは全部同じ人の写真なのかな?
外なのに全裸の女の人が首輪と獣耳だけを着け四つん這いになり、リードで引かれていた。
犬の様に片脚を上げておしっこしていたり、お腹を見せて寝転がり沢山の人に撫ぜてもらっていたり、フリスビーを口で取りに行っていたり……。
――どうすんだよコレ……。
悠季の方を見てみれば完全に目が据わってしまっていた。これは止めろと言って聞かないんだろうなぁ……。こうなった時の悠季の頑固さはよく知っている。
しかし、こちらに本を突き出しているせいで自分では中身を知らないはずなのに、よくそこまでの覚悟を決められるものだ。
このどれかを悠季にやらせる……そう思うと写真に写っている女性がどんどん悠季の姿に置換されていった。
裸で獣耳に首輪を着け、四つん這いでコチラを見上げるペットの悠季。そしてそのリードの先にはご主人様の俺がいてカワイイ悠季を見下ろしている……。
そんな風景を幻視してしまう。
流石にアブノーマル過ぎるだろ、と頭を振ってその想像をかき消す。
しかし悠季本人はヤケになってるのか自分の言葉を取り消しそうにない。
な、なんとか穏便に終わらせないと……。
見開きからできるだけマシそうな写真を探そうとするのだが、どれもこれも悠季の姿が重なってしまいまともに見れない。
悠季に急かされつつも何とか僕たち二人だけで完結できそうな写真を探し出せた。
その写真は姿こそは他と変わらないがアップになっているせいで場所が分からず、室内と言い張れば室内になりそうな内容だった。
写真の中にはワシャワシャと両手で頭を撫で回されつつもご主人様のアソコをしゃぶるペットが写っていた。
「そろそろどれにするか決めた?」
「あぁ……」
「さあどんなの選んだのかな?」
そう言って本を置き、俺と並んで内容を覗き込む。
「えっ」
見事に自棄っぱちの笑顔が固まってしまった。
しばらくすると再起動したのか動き始めたがかなり混乱している。漫画とかだと目がグルグルになる表現をされてそうだ。
「さ、さあ、勇斗が選んだのはどれなのかなっ!?」
言わんこっちゃないな。こういう時の悠季は大抵空回りして自滅するのだ。涙目で強がっているのが可愛らしい。
「これだ」
俺が指した一枚の写真、男のアレを舐め回しているヤツだ。
それを見てあからさまにホッとした様子の悠季。
とんでもない要求の後にそこそこの要求をさも妥協しましたかの如く通すその手法、なんだか詐欺師になってしまった気分だ。だが元々言い出したのは向こうなのだし容赦はしない。
首輪とリードなら何故かこの小屋に転がってたしな……。
つなぎなので短めでした。