逆行転生TSF 作:逆行物増えろ
「勇斗くんおはよう!」
「おう、おはよう!」
あの黒歴史的な再開から数日が過ぎた。
自分でもちょっとどうかな?って思うくらい勇斗くんに付きまとっているけど今のところはどうとも思われていないみたいで安心している。もう会えないと思っていたところでの再開なんだし少しくらい多目に見てもらっても良いと思うんだ。
他の男子達は勇斗を独占できなくて女子のくせにって不満気だったけど一緒に遊んでいるうちに仲良くなれていた。というかサッカーとかでかなり激しく遊んだからか女子だと思われて無い気がする。
あっ、今更だけど勇斗の事は勇斗くんって呼んでるんだ。
勇斗くんと暫く一緒に遊んでみて、やっぱり僕にとっての勇斗はずっと僕を導いてくれたあの勇斗なんだって思ったんだ。
だから今の勇斗くんも凄く大切で大好きだけど精神年齢差もあってかこっちの勇斗くんは勇斗くんかなって?
「次の体育何するんだろな?」
「うーん、初めての授業だし先ずはドッジボールとかじゃないかやぁ?」
そんな事を話しつつ体操服に着替える。
「よっと」
シャツを脱いで上半身裸になり、脱いだ服を畳む。次いで袋から体操服を引き出してバサバサと広げる。
「「………………」」
ん?何か視界の端に違和感を感じる。
それとなくそちらを確認してみると勇斗を挟んで向こう側に立っている男子達の何人かがチラチラとこちらを見ているみたいだ。
「?」
目が合うと一斉に反対側を向いてしまった。
ん?……あぁ、そういえば僕も今は女子なんだっけ。
勇斗くんの近くにいたので結果的に他の男子達の近くで着替えることにもなってしまっていた。
僕としては男のつもりだし胸も全然大きくなっていない。上半身裸くらいなら髪型もあって多分男子と思われてしまうだろう。
子供に見られるくらいならどうとも思わない。これで相手が高校生くらいだと危機感覚えるだろうけどね。ホモ的な意味で。
場所が近いのもあるだろうけどこんな男みたいなのを見て楽しいのだろうか?
周りを見渡すとなんとなく理解できた。他の女子達は固まっていて裸にならないような着替え方をしていたりトイレで着替えていたりしている。こんな無防備に一人、男子達の近くで着替える女子はそうそういない。ガードが硬くて見ることができない裸より男と変わらなくても一応女ということになっている僕を見ているのだろう。
成る程と納得して手を止めていた着替えを再開する。
取り敢えず体操服の上を着る。次は下だ。ズボンを脱いで畳んでシャツの上に置き体操服の下を引き出す。
「よっしゃ!先いくぜ!」
余程体育の時間が待ちきれなかったのだろう。一番先に着替え終わった勇斗くんが大きく動いた。
「わっ!」
体操服を穿くために上半身を曲げていたのが悪かったのだろう。勇斗くんの方へと膨らんでしまっていたためぶつかってしまう。
「「うわぁっ!」」
片足でいたためバランスを崩し倒れそうになった僕は咄嗟に近くにあったもの、勇斗くんを掴むが勇斗くんも突然の事だったため支えきれず一緒に倒れたしまう。
「いててて……」
「うぅ……」
身体に温かい重みを感じる。
目が開けると直ぐ近くに目をつむったままの勇斗くんの顔があった。
勇斗くんが身動きをする。
「ぅんっ……」
勇斗くんの手の平は僕の膨らみの無い胸を鷲掴みにしており、更に膝が僕の股関部分に、薄いパンツ一枚を隔て押し付けられ刺激を与え続けている。
「大丈夫か?直ぐどく」
気がついた勇斗くんは身体を起こそう手足に力を入れる。
「あぅんっ!」
……結果、僕の身体に密着していた部分にも力がかかり僕に強い刺激を与えた。
「あっワリィ」
「だ、大丈夫だよ勇斗くん……」
立ち上がってこちらを見下ろす勇斗くん。僕は地面に尻餅を突いた状態だ。
「早く着替えた方が良いぞ」
そう言って勇斗くんは手を取り僕を立たせてくれた。
……やっぱり勇斗くんも勇斗なんだな。そういう優しいところは変わらない。
「じゃあこんどこそ先いくな!」
他の男子達も連れてグラウンドへと行ってしまった。一部男子は名残惜しそうにこちらをチラチラと振り替えっていたがそんな事は全く気にならなかった。
勇斗くん……。
「木村さん、そろそろ着替えた方が良いよ」
ぽーっとしていた僕を見かねてか一人の女子、委員長が声をかけてくれた。
「ありがとう、ゴメンね」
「いいよいいよ……ただ早く穿いた方が良いんじゃないかなって、下」
「わっ!」
咄嗟に委員長から服の裾でパンツを隠してしまった。
上半身は男子としての感覚があるせいかそこまで気にならなかったけどパンツ状態というのは異性の前では流石に恥ずかしい。
「じゃあ私達も先いくね、時間無いから急いだ方が良いよ」
「う、うん……」
そうして女子達も行ってしまった。教室には僕一人だけだ。
うぅ……恥ずかし……。
今思えば勇斗くんに立ち上がらせてもらう時、勇斗くんに対してパンツで大股開き状態だった。
今世では若干弟みたいに思い始めていた勇斗くんに対して、そんな無様で恥ずかしい状態を見せてしまうなんて……。
それにしょうがないとはいえ、女物の下着を穿いているの見られてしまった。僕の感覚としては何だか女装を見られてしまった様な気がしてしまう。
キーンコーンカーンコーン
「―――っ!」
そんな恥ずかしさのど壺にハマって停止していた僕を現実に引き戻したのはチャイムの音だった。
「やばい、遅れる!早く行かないと!」
急いで下を穿きグラウンドへと駆け出す。
「最初から叱られるなんて嫌だー!」
どうしてだろうか?体操服を穿く時に、何故か股にヌメりを感じた様な気がした―――。
前話ちょっと飛ばし過ぎたかもしれない……。