※この作品はR-18です。

逆行転生TSF   作:逆行物増えろ

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6話 勇斗くん家で

「ぅう……びしょびょだ」

 

「いきなり降り始めるとは思わなかったなぁー」

 

休日の午前中に勇斗くんとサッカーをしていたのだが急な通り雨で濡れてしまった。

まだ夏でははないので流石に濡れると寒い。

 

「くしゅんっ」

 

「あー……取り敢えず家来いよ、近くなんだ」

 

それは有難いな、何か拭くものだけでもあればだいぶ違うだろう。

 

「こっちだ」

 

勇斗くんが小走りで家に案内してくれる。

まぁ知ってるんだけどね。

 

 

 

 

「おじゃまします」

 

「待ってろタオルとってくるから」

 

そう言って家へと入っていく勇斗くん。鍵を使ってたし家には誰もいないみたいだ。

懐かしいな。中学位の時はよくお互いの家に泊まりに行ってたっけ。

 

 

 

「ほら」

 

「ありがとう」

 

持ってきてくれたタオルで身体を拭いていく。髪は短めなこともあってそう気にならなくなったけど、たっぷりと水気を含んだシャツのせいで何度拭いても身体が濡れてしまう。

シャツを一回搾った方が良いかもしれない。

 

「ゴメン勇斗くん洗面台貸してもらっていいかな?」

 

「ん?あー、こっちだ」

 

案内してくれる勇斗くんに続いて僕も上にあがらしてもらう。

もちろん足裏なんかも拭いて床が濡れないようにしてだ。

……既に勇斗くんのせいで手遅れなんだけれども。

 

 

 

 

二人並んで上を脱ぎ身体を拭いていく。

大体拭き終わったたのだが既に身体は冷えてしまっていた。

手足を擦るがあまり効果は無い。

 

「うわっお前冷た」

 

摩っていた僕の二の腕を勇斗くんが掴んでそう言い僕を脱衣場へと押し込む。

 

「もうちょっとで風呂沸くと思うから入ってけよ」

 

「えっ?でも着替えが……」

 

「大丈夫、俺の貸すから」

 

今は有り難く入らさせてもらおうかな本当に寒いし。

 

「じゃあ入らせてもらうね」

 

「おう」

 

カーテンを閉めて服を脱いでいく。

 

「わざわざお風呂沸かしてもらったみたいでゴメンね」

 

「あー……姉ちゃんがいつも帰ってきたら風呂入りたがるからさ。まっ、ついでみたいなもんだよ」

 

「それでもありがとね」

 

「……おう。脱いだ服は洗濯機に入れとけよどうせ回すから」

 

「わかったよ」

 

言われた通りに洗濯機に服を入れ、新しいタオルを受け取る。

 

「そういえば勇斗くんはお風呂いいの?」

 

「先入ると姉ちゃんが煩いから俺はいいや。そんな寒くもないし」

 

「そっか」

 

「じゃあ着替えとってくる」

 

そう言って勇斗くんは行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

久しぶりに入る勇斗くん家の風呂。ここも前と変わっていなくて懐かしい気分になる。

 

勇斗くんが入らないにせよ待たせるのも悪いしさっさと済ませてしまおう。

 

手早く頭や身体を洗い、その間に沸いていたお風呂に浸かり身体を温める。

 

「ふぅ……」

 

ジワジワと冷えていた身体が熱を取り戻していく。

 

 

 

……こうしていると不思議な気分になる。今日みたいな事は前世にも何度かあり、それと変わらない日常なのだ。だけど今の僕は女の子で今回みたいな事は初めてで……。

これくらいの年齢だと男女の仲はそれほど良くなかったと思う。それでも関係なく連れてきてくれたのは僕の事を男とか女とじゃなくて仲の良い友人として扱ってくれているのだろう。

 

何だかくすぐったい気分にもなる。

 

 

「ただいまー、もぉ最悪!何で雨なんか降るのよ」

「おっ風呂沸いてるじゃん、勇斗にしては気が利くじゃない」

 

 

そろそろ出ようかな。

風呂から上がり身体を拭く。

 

「あーさむ」

 

あれ?脱衣所に人がいるような……?

 

ガチャ

 

「わっ!」

「えっ?」

 

ドアが開く音と驚くような声を聞きそちらを振り向くと胸の前でタオルを押さえた女の人がいた。

勇斗のお姉さんである結衣さんだった。

 

「ごっごめんなさいっ!」

 

男としての感覚からか咄嗟に背を向けタオルでアソコを隠す。

 

「あー……えーと、勇斗のお友達?」

 

「あっ、はい、そうです」

 

「ふーん……見た?」

 

「見てないです!」

 

大事な所はタオルが隠していたので見てないです!まぁタオルでは隠しきれない胸の深い谷間や腰回りはチラッと目に入ってしまったんですけど……不可抗力です!

……中学生にして既に大人顔負けでした。

 

暫くの間無言が続く。

背を向けてるからよくわからないけど、何だろう?身体を見られている気がする。

 

「あぁ……そういえばね」

 

「はいっ!」

 

「私、美術部に所属してるんだけどちょうど今人物画を練習しててモデルが欲しかったのよ」

 

「はい……?」

 

ん?

 

「私だけ裸見られたのは不公平だし当然引き受けてくれるわよね、モデル?」

 

「えっ?」

 

「くれるわよね?」

 

ひぃっ――!

 

「はいっ僕で良ければ喜んで!……だから許してくださいっ!!」

 

許してください!何でもしますから!

 

「やっぱり見たんじゃない」

 

「はっ!」

 

はっ嵌められただとぉっ!

 

「ひぃっ」

 

突然僕の首筋と腰に柔らかでスベスベとした指先が添えられる。

 

うわぁーー!どっ、どうすればいいの!?

硬く目を瞑りドキドキとした緊張感に身をすくませる。

 

「ふむふむ成る程……」

 

細く柔らかな指先が腰から太腿、内腿へと。首筋から肩、背中へと滑っていく。

 

うぅ……。

 

「ってあら?……あなた女の子だったの?勇斗の友達だと言うからてっきり男の子かと……」

 

「い、一応女の子ですぅ……!」

 

「まぁ女の子でも良いか、言質は取ったし。それにこの年頃の身体をじっくり見たことは無いしね」

 

そんな殺生なぁ~~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故?今僕の頭の中を占めるのはその言葉だ……というかそれで一杯にしておかないと色々やばい。

 

僕は今、結衣さんと一緒に風呂に浸かっている。

その柔らかな太腿の上にお尻を乗せ、お腹の前に回された腕が僕の背中と結衣さんの胸とを密着させる。

背中ではあっても子供の薄い肌は、そこに当たる大きく柔らかな両胸とその先にある少し弾力のあるモノの存在を存分に伝えてくる。

 

結衣さんの温もりと風呂の温かさで頭が沸騰してしまいそうだ。

 

「ふむふむそれで?」

 

「えっとサッカーでですね―――」

 

結衣さんの僕と勇斗くんの関係を聞く尋問に意識が割かれていなければとっくに意識を手放していただろう。

 

 

「でも驚いたわねー、勇斗がまさか女の子を連れ込むなんて!」

 

「あっいえ!僕と勇斗くんはそういうのじゃなくっ……!」

「ただ、一緒にいるととても楽しくて、ずっと傍にいたい大切な友達なんです……」

 

「(あー……はいはい成る程、そういうやつね)」

 

そう、今度こそこのままの関係がずっと続いていくはずなんだ……ずっと一緒に―――。

 

 

 

 

「でもそれはちょっと難しいかもね」

 

「……え?」

 

どういうこと?

 

「今はよくても成長していく内に段々と一緒にいるのは難しくなるわ、あなたは女で勇斗は男だもの」

 

「そんな事ないです!」

 

前と同じ様にしていれば上手くいくはずなんだ!

 

「そんな事あるわ。成長していくにつれて男女の違いは大きくなっていく。それに伴って所属するコミュニティの在り方も変わっていく」

 

「…………」

 

「いくらあなたが男の子みたいなのだとしても実際は女の子なのだもの男のコミュニティには入れないし女のコミュニティにも弾きだされるでしょうね。逆もまたしかり……このままじゃいられないのよ」

 

「でも、でも、どうしたら……」

 

「簡単なことよ」

 

「簡単なこと?」

 

どうにかできるのなら教えて欲しい。

 

「それは勇斗の女になればいいのよ!」

 

「え?」

 

勇斗くんの女?誰が?……僕が?

 

「僕が勇斗くんの、その、彼女に?」

 

「そうよ、そんなふらふらとした状態だから周りから色々と干渉を受けるの。それなら確固たる立場に収まってしまえばいいのよ!」

 

「えっ、でも、そんな……勇斗くんとは良い友達だし今の関係が……」

 

「確かに今の心地好い関係は変わってしまうかもね」

 

「ならっ!」

 

「でもそれはどちらにせよ必要なことよ。大人になってもこのままでいられるも思ってる?勇斗が他の人と結婚するかもしれないのに?」

「それに周りからの圧力で無理やり関係を変えられるのと自分から方向性を持って時間をかけて変えていくののどちらが良いか、流石に解るわよね?」

 

「……」

 

その言葉に僕は閉口するしかない。

前から凄い人だと思ってはいたけどここまでだとは……精神年齢は僕の方が上のハズなのに完全に負けた気分だ。

 

「そうね……勇斗はまだそういうのに興味は無いみたいだしあなたのことも女の子とは見てないでしょうね。だからこそあなたが勇斗のことを目覚めさせちゃいなさい!誘惑して!」

 

「誘惑……?」

 

「そう、誘惑よ。今までと同じような行動じゃいけないわ。勇斗にあなたのことを女の子だと認識してもらわなくちゃ!」

 

た、確かに……!

 

「一応聞いておくけど、あなた勇斗の前で平気で裸になったり着替えたりしてないわよね?」

 

「し、していますぅ……」

 

視線が恐いんですけどぉっ!

 

「はぁー……先が思いやられるわね……」

 

「すみません……」

 

「いい?そんなんじゃ何時までたっても意識してもらえないしあの子が性に目覚めることは無いわ」

「そもそも女の子がそんなはしたない真似しちゃダメ。女の子として意識してもらいたいなら恥じらいを持たなくちゃ」

 

「恥じらい」

 

「解った?解ったなら私のことは師匠とお呼びなさい!」

 

「はい!解りました師匠!」

 

 

 

 

 

 

 

「おーい、まだ入ってるのか悠季ー?」

 

あっ忘れてた!勇斗くんを待たせてたんだった。

 

「あらだいぶ時間が過ぎてたみたいね」

 

「げっ姉ちゃん!?」

 

「ただいま勇斗、あいさつは?」

 

「お帰りなさいませ御姉様……」

 

「よろしい」

 

そのやりとりに少し笑ってしまった……確か前もこんな感じだったなって。

 

 

 

脇に手を入れられ立たされる。

 

「じゃあ出よっか」

 

僕が女の子だとわかったせいか警戒心無くその身体を見せ付けてくるのだが、やはり目を背けてしまう。

そんな僕をからかうように回り込んでくる結衣さん。

 

「うぅ……」

 

「ふふっ、かーわい」

 

 

 

 

 

 

その後、勇斗くんが用意してくれた服を着て僕の服が乾くまで家で一緒に遊んで途中で帰ってきた勇斗くんのお母さんに昼食まで御馳走になってしまった。

電話で僕の家に連絡していたが、多分僕が娘だと聞いたのだろう。途中で目が泳いでいたのにはちょっと申し訳ない気分になった。ごめんなさい男の子っぽくて。

 

家に帰ってきたら自分の息子が知らない家の小学生の娘さんを家に連れ込み風呂に入れていた。

うーん、事案かな?

 

下着まで洗濯してしまったので勇斗くんの服を直穿きなのは非常に申し訳なく思っていたが途中で気付いた結衣さんがパンツを貸してくれた。そちらも別の意味で非常に申し訳なかったです……。

 

ゲームも無く暇をもて余した僕たちは身体を使った遊びを始めたのだが……合わない服で取っ組み合いとかしない方がいいね。服を掴みあってたらこう、ズボンがつるんってね?

勝負の結果、勇斗くんの脳天には拳が与えられ僕にはパンツが与えられましたとさ。

 

ゴメンね、勇斗くん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあモデルの日時は追って連絡するね」

 

えっ?やっぱりそれは決定事項なんでしょうか?断っていいですか?ダメですかそうですか……。

 




今回ちょと読み辛かったかもしれません、すみません。
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