やさぐれアークビショップさんのEchiEchiDays!! 作:ゆーゆー・ゆーりー
埠頭に座り、海を眺めていた。
私の何が悪かったのだろう。
僅かばかりの後悔と、そして触れ合った人達の事をぼんやりと思い出しながら。
金色の髪飾りが煌めき、長く紅い髪が潮風に揺れた。
少し肌寒い。
アークビショップにしては短く、そして赤いスカートをぎゅっと抑え、縮こまる。
気分転換にエンドレスタワーにでも登ろうかと思ってやってきたアルベルタ。
しかし船に乗り込もうとしたとき、昨日まで一緒にいたギルドの皆を思い出し足が止まってしまった。どうして私は一人なんだろう。海を眺めていると呆れるほど自分が小さく感じる。
大きな黒い猫が横にやってきて顔を洗う。私を慰めようとしているのか、それともあざ笑っているのか。
「鬱陶しい!! あいつらが悪いっ! 私は悪くないっっ!!!」
そう吐き捨てて黒猫――ワイルドローズにホーリーライトを打ち込む。
桁違いのダメージを受けて猫は一撃で蒸発していた。
「えっ、すっご!」
「あぁ?」
睨み付けるように声の方を見ると、転職したばかりというような雰囲気のアコライトの少年が一人立っている。少年は少しおびえた様子で後ずさった。
「あ、その、なんでもないです」
「はぁ? 何でも無いって事は無いだろー?」
「それは、そうなんですが」
金髪のアコライトの少年は、たしか、さっきから船に乗ったり降りたり。さては迷子なのだろうか。
「迷子? ああ、もしかしてイズ? バイラン島?」
「え、あ……はい、さっき船に乗ったのですが、なぜかここに来てしまって。それで、戻ろうとまた船に乗ったら沈没船行きで……」
ははぁなるほどねえ。バイラン島の海底洞窟で稼ぐのがいいって聞いたのかな。
確かに良い狩り場なんだけど、場所もわからない新人にはちょっと厳しいかもしれない。
「新参はとっととアカデミーに帰って廃墟でヒール打ち込んでな」
アコライトの少年は困惑した様子で沈黙する。
「え、アカデミーって、どうやって戻るんですか?」
舌打ちする。
「いやそこからかよ。その手元のビギナー帽被って応急手当なー」
「あ、はいっ」
淡い光に包まれて少年の姿が消える。
やっと静かになったか。
またぼんやりと海を眺める。
日は傾き、空は夕焼けに染まりつつあった。
「あのっ、すみません」
さっき聞いた声。
「なんだ、またお前かぁ」
「はい、あの、さっきは色々と教えてくれてありがとうございました。お礼、言い忘れて!」
「はぁ、律儀な。あのね、こういうときは離れてても1対1で話せるから」
「あっ、そうなんですねっ。何度もありがとうございますっ!」
こう何度もお礼を言われると気恥ずかしくなってしまう。
目を逸らして人差し指で頬を掻いた。
「はぁ。お前、良い奴だな」
「そうでしょうか」
「うん、まあ、そこそこ。ああ、えーっと、私はナリア」
「ナリア、さん。あ、えっと、僕は……若丸です」
「若丸君ね、うん。可愛い名前だ。では若、同じ聖職者の先輩としてお姉さんがしばらく面倒を見てあげましょう」
「えっ、本当、ですか? ありがとうございますっ!」
「うんうんっ」
「でも、あの、その、さっきから、その、なんで触ってるんですかっ!」
私は若君を良い奴と褒めると同時くらいには股間に手を伸ばしていた。さわさわと指先で股間の大きさを確かめ、そしてなで回す。少しずつ硬くなっていく感触に胸の高鳴りを抑えられない。
「でも気持ちいいんだろう?」
「~~っ!!」
股間の膨らみが服の上からでもはっきりとみてとれた。軽く握りしめるとびくびくと震えて心地が良い。先走り汁の少しでも出ているだろうか。
「ごめんごめん、ほんの冗談だ。そうだお詫びついでに、少しだけレベル上げを手伝ってあげよう。日が沈むにはまだ早いからね」
「え、あ、ありがとう、ございますっ」
ぱっと、股間から手を離す。
若君は顔を真っ赤にして恥ずかしそうに私をみつめていた。
「ふふ、ほら、さっき間違えて乗った船。沈没船行きのね。一緒に行こうか?」
◇◇ ◇◇◇ ◇◇ ◇◇◇ ◇◇
「若君、あんまり奥の方には行くなよ~ヒドラだけ殴っていれば良いから~」
「はいっ、わかりましたっ!」
赤い服のナリアお姉さんに言われるまま、イソギンチャクのようなモンスターをメイスで殴りつける。赤い短いスカートからちらちらと見える白い太股が気になって気になって仕方が無い。
だめ、だめ、集中集中。目の前にいるのは危険なモンスターなのだから。
敵は触手を伸ばして反撃してくるが、何かに阻まれるように僕の体に当たる直前に軌道が逸れる。少しの傷を負うことも無く、僕はヒドラを倒すことが出来た。
「そろそろヒールが使えるだろ、やってみー」
「はいっ!」
ヒールの奇跡を念じる。暖かな光が自分を覆う。
「よし、じゃあ次はそれをこいつに使うんだ」
お姉さんは片手で骸骨の首を掴み持ち上げていた。かつて海賊であった者が呪いで不死者となったもの。パイレーツスケル。髑髏がガタガタと震えて不気味なそれを、お姉さんは涼しい顔で掴んでいる。
息を呑み、意を決してヒールを放つ。
が、なかなか上手く出ない。
「あー。敵に使うときはな。うん、こう、ぎゅーってお腹に力を入れる感じだな。感覚でやるんだよ、たぶんできる」
お腹に力を込め、骸骨を睨み付ける。体が熱くなってきたかと思うと、骸骨からは白い光が溢れた。黒ずんだ骸骨は白骨となり地面に転がり、そして崩れ去り灰となって消えた。
「はあっ、はあっ、や、った!」
「うんうん。よーしこの調子でじゃんじゃんいこかー」
「え、あの、次? はっ、はぁっ。 もう? あの、息、がっ」
「大丈夫大丈夫。レベル上がったら回復するから」
ほんの僅かな間に、僕はあっという間に力を付けていた。
骸骨はヒール数発で沈む。ヒドラもフナムシも難なく蹴飛ばせるくらいには強くなっていた。
お姉さんと二人で暗い沈没船の奥へと向かっていく。
楽しい。どきどきする。わくわくする。あの暗がりの向こう、扉の向こう、階段の奥には何があるんだろう。はやる気持ちを抑えきれず、僕は駆けだしていた。
「おいっ、待てっ、その奥は――」
下の階へ進む階段を駆け下りる。
大丈夫、僕はずっと強くなったし、お姉さんもすごく強い。
吸い込んだ空気が、酷く冷たく感じた。
薄暗がりの向こうに、ヒドラのようなモンスターが見える。大丈夫、ヒドラならさっきまでさんざん殴り倒していた。お姉さんの支援が無くったって簡単に耐えられる。
そう思っていた。
「あ、が――っ」
言葉にならなかった。
暗がりの向こうからすさまじい速度で伸びた赤い触手に僕は軽々と持ち上げられ、壁に叩き付けられた。
息が出来ない。ほんの、たった一撃で、僕は死にかけていた。
暗くなっていく視界に、また、あの触手が伸びてくる。奥からどんどんと、蛭のような無数のモンスター達が、事切れそうな僕の体を貪ろうと、雪崩のように迫っていた。
「若君、大丈夫かっ!?」
お姉さんの声。
階段を駆け下りてきたナリアお姉さんは、僕の体に迫っていた触手をメイスではたき落とし、無数の蛭のようなモンスター達を蹴り飛ばしていた。蹴り飛ばされたモンスター達はぼちゃぼちゃと音を立てて海水の中へと沈んでゆく。
すごい、あのモンスター達を、あんなにもあっさりと!
「ハイネスヒール!!」
お姉さんの癒やしの祈り。僕の体は一瞬で完治していた。
しかし、立ち上がれない。逃げないといけないのに、足が震えて、立ち上がれなかった。
ここは、上の階とは全然違う。さっきはたまたま、本当にたまたま生きていただけ。
ここでは、ほんの一撃で死ぬのだ。動きを奪われたらそこで終わり。全身の肉を食い破られ、上の階の骸骨のように――
「お姉さん!! まだ! うしろに!!」
「えっ!?」
お姉さんの背後から、海中に没したと思われたモンスター達が突如飛び上がり、襲いかかっていた。
ナリアお姉さんはすぐさま振り返りメイスを振り回す。気色の悪い口を広げ、飛びかかる巨大な蛭のようなモンスターを、お姉さんは次々となぎ払う。
「もう、こいつっ! いい加減っ! しつこいっ!」
「お姉さん、足下! 足下にっ」
「え――
お姉さんの両足に、僕を瀕死に追いやったあの赤い触手がしっかりと絡みついていた。
「あっ、くっ、こいつっ、さっきのペノメナっ!」
お姉さんが触手に向けてメイスを振り下ろそうとした瞬間、勢いよく触手がお姉さんの足をしっかりと掴み持ち上げていた。お姉さんは逆さ吊りにされ、短いスカートは捲れ、白い、可愛らしいフリルのショーツが丸見えになっていた。
「こいつあんまり調子にっ、このっ、ジュデ――んぐっ!」
何かを詠唱しようとしたお姉さんの口に、赤い触手がねじ込まれていた。
びくびくと激しくうねりながら、お姉さんの口に侵入し、口の中を犯してゆく。
口に侵入した触手が膨らむと、唇触手の隙間から大量の白濁液が溢れた。なにか、毒を、流し込まれてしまったんだ。お姉さんの白い身体を締め上げる触手がどんどんと増えてゆく。両腕両脚をがっちりと掴まれ、逃げようと必死に体をよじっても、まるでびくともしない。お姉さんは仰向けにされ、見せつけるように両足を大きく開かれていた。
お姉さんが、訴えるように、涙目で、僕を見ていた。
逃げて、と。そう言っているように見えた。
触手の力は圧倒的だった。お姉さんの紅い法衣も、下着も、瞬く間に引き裂かれた。
露わになった大きな胸は、形が変わってしまいそうなほど触手に強く締め上げられ、硬く尖った乳首めがけて蛭のようなモンスターが口を広げて飛びかかった。無数の蛭達はお姉さんの濡れた秘部に潜り込み、そして尻穴の奥にも我先にと飛び込んでゆく。
「おね、おねえさんから、はなれ、はなれ、ろっ」
助けないと、助けないと。
必死に立ち上がり、メイスを構えた。
背筋に何かが触れる感触。
「ソンナニ、アレヲ硬クシテルノニ?」
まるで少女のような、悪霊の囁き。
僕は、お姉さんを助けないとって思っているのに。
僕の股間は、がちがちに硬くなって、今にもはち切れそうだった。
ちがう、ちがう。そんなこと思っていない。
考えろ、考えろ、なにか、あるはずなんだ。
そう、お姉さんが僕を守るためにさっき使っていた、あの奇跡を!
念じる。お姉さんが何度も見せてくれた、あの光を。お願い、今、ほんの少しだけで良いから。
確か、確か、あの奇跡の名前は、ニューマ、と。
無音。
何もかもが聞こえなくなったような。
そして薄暗い闇の中に明かりが灯り、暖かな風がながれたように。
緑色の雲のような暖かな光がお姉さんを覆い始めた。
無数の触手がゆっくりとお姉さんの身体から離れてゆく。
口の奥まで深く潜り込んだ触手が離れ、そして。
「んっ、ふあっ、あああっ、やっ、ああああぁ――っ!!」
お姉さんの悲鳴のような嬌声が響き渡った。
全身を激しく震わせ、それはまるで、何度も絶頂しているよう。
甲高いお姉さんの嬌声に、僕の脳髄は抉られ、股間の肉棒がビクビクと震え、先走り汁が服に滲む。
「アレヲ、塞イデ、シマイタインダロウ? オ前ノ、汚イ、ソレデ」
やめろ、やめろ!
そんなこと、思っているはずないのに!
「イッ、あ゛あ゛っ、ま゛たっ、イぐッ、イ゛ッ、あ゛あああ゛――っっ!!」
膣と腸に潜り込んだモンスター達が蠢き、その存在を主張するようにお姉さんの腹部がぼこぼこと膨らむ。膣から愛液を垂らしながら、お姉さんは蕩けた顔を僕に見せる。それは、まるで、僕を求めるように見えた。
「あっ、ああっ、お姉さんが、そんなに、エッチだから! お姉さんが!」
僕は服を脱いでいた。
反り立った肉棒は、僕が今まで見たことも無いくらい大きく勃起していて、濡れた亀頭がビクビクとふるえている。
これを、お姉さんに、ねじ込んでしまいたい。
もう、抑えられない。
「ごめんなさい、お姉さん、ごめん、ごめんなさいっ!!」
仰向けになったお姉さんの口に、容赦なく肉棒をねじ込んでいく。
無理な体勢のはずなのに、それはすんなりと喉奥まで入り込んでいた。
まるで吸い付くように、お姉さんの口は僕の肉棒を包み込み、敏感な亀頭を喉奥がぐりぐりと刺激してくる。
こんなの、気持ちよすぎる、耐えられるわけ無いっ。
「や、あっ、ごめんなさい、お姉さん、本当にっ、ごめんなさ、ああーーっっ!」
気持ちよすぎて、頭が真っ白になる。何も考えられない。全身から力が抜けていく。
ほんの数回、お姉さんの口に扱かれただけで、僕はあっけなく射精していた。
大量の精液をお姉さんの口の中に注ぎ込み、抜き取ってもまだあふれ出る精液がお姉さんの顔面をどろどろに汚してしまった。
モンスターに犯され、僕にも犯されたお姉さんは、うつろな目で天井を見つめていた。血管のように真っ赤な触手がお姉さんの身体から離れたのは、ほんの僅かの間だけだった。すぐに触手は再び全身を締め上げ、お姉さんは抵抗できないまま、沈没船の奥の闇へと運ばれていく。
お姉さんはモンスターの巣に持ち替えられ、犯され続け、きっと、モンスターを増やすための苗床に……
奥の闇から聞こえてくるお姉さんの嬌声。
無力な僕は、逃げることも、立ち向かうことも出来ず隅で震えながら聞いていた。
嬌声。
嬌声。
そして嬌声――
ん? 嬌声?
「っしゃああーーゴス殺ったああああっっ、カード出せおらああ! カード!? カードカードカードぉぉぉ……じゃなくて布かよぉ。紛らわしい」
奥の闇の中に、一瞬激しい閃光が走ったように見えた。
ひたひたと水音を立てながら、奥の闇から戻ってきた人影は、ナリアお姉さんだった。
「おっつー。けっこうレベル上がったし、もう外も暗いからさっさと帰ろかー」
「え、あの、お姉……さん?」
「ん? そーだけど。ああ、ここの雑魚なんかに負けるわけ無いだろー。ワンパンで倒せるしw」
そう言ってお姉さんが杖を振るうと、水中に身を隠していた蛭のモンスター達、そしてあの強い赤い触手の魔物までもがはじけ飛び、一瞬で消滅していた。
「強すぎるっ!」
「あのねー、これくらいはフツー」
「え、じゃあ、さっきのは?」
「ん? ああ、あれね。もちろんただの遊びw」
「遊び……?」
「あれ? 遊びって解ってたよね? 解っててちんぽねじ込んできたよね?」
「ふえっ、あ、ああっ、はいっ、もりとんっ!」
お姉さんは怪訝な目で僕を見つめる。
「何、もりとんって」
「もちろんですっ、ただの言い間違えですっ!」
「ふーん。まあいっか。じゃあさっさとアルベルタに戻ってホテルで二回戦ね」
ワープポータルの光が僕たちを包む。
結局、僕は朝まで寝ることも許されず枯れ果てるまで搾り取られ、翌日昼前にようやく解放されて骸骨のようにふらつきながらアカデミーへと帰ったのでした。