数時間後。
「久しぶり……じゃないわね」
「そうだね。つい、三日前に
ゴハン食べに行ったし」
「三日まえぶり?」
「三日ぶりねシンジ」
「無理にシリアスな空気ださなくても……」
顎の骨が砕けたミサトさんと負傷したレイを
医務室へ運び、地下深くの紫色する液体
『冷却液』の上にかけられた橋で父親と
対面。するはずなんだけど、
「ユイおばあちゃん~」
「レイン~」
パンツ一丁の父親、ゲンドウの背中に座り
白衣姿で見下ろしてる孫娘へ手を振る
頭頂部でお団子にまとめた長い銀髪、
胸元を大きく開けたYシャツ、超ミニスカートと
ピンヒール・ロングブーツ履いてる
オーバルのだて眼鏡かけた
畏怖と敬愛をこめて〈
とアダ名される裏社会の支配者、碇ユイ。
鋭い眼光の女王様じゃなく、妖艶な笑みを
浮かべる理知的で清楚な美女っぽいのが
違いだね。
父にとって世界を滅ぼしても添い遂げたい
命とも呼べる最愛の女性。イスにされてるけど。
サングラスかけた顎ひげ生やす自分の父親が
パンツ一丁で四つん這いになってる光景は
ワリとおもしろい。隣で両親の恩師にあたる
人が……同じくパンツ一丁で渋い顔してんのも
なおさら、ねっ?
まぁそれよりも──
「なんで母さん居るの?」
「あなたが“バビロン”ちゃんと
タイマン張ってる最中に、レインごと
存在が消えたから
裂け目を確保して、無人航空機で追跡したのよ」
「ンで、チームを編成して来たわけで」
久しぶりに聞いた〈
肌でヒシヒシしていくのは……
ん? チームを編成したってことは~
「派手にやったじゃないシンジ」
「あっ、マヤさん」
やっぱ居た。いつもと変わらない7:3分け
栗色の短い髪、たれ目、やせ型でかわいらしい
ウサギ系の女性に見えるNERVオペレーター、
伊吹マヤ。正体は元
|準軍事官《パラミリタリー・オペレーション・オフィサー》だった諜報戦という汚れ
仕事専門のプロ。
拗らせた女性みたいな感じだったけど、
開始時にはいつも通りに戻ったりするなど
演技力高すぎて、実際の中身が判らない
うちのママ……『
母さんと古くからの付き合いで、お互いを
“唯一無二の親友”だとおもっボクの義母、エラ。マヤさんは
中学校時代にママに見始められ交流していき、
今じゃ国連の『裏理事会』No.2になったのは
スゴイよね。
「ルシファー叔父さんは?」
「別で動いてるだけだから、あとで会えるわよ」
あの葬式でも上半身裸をつらぬく
ルシファー叔父さんが、この時代(2015年)に
受け入れてもらえるかな?