※この作品はR-18です。

100000000000   作:アンデッド

8 / 8
情報過多な回です。


カルト教団による

1997から2001年

 

 

聖美さんが行方をくらませて、レインと行動を

共にし始めてから二年。ある新興教団が

影響を強めていました。バラエティ番組で

逆さ宙吊りのまま、上下に動く巫女姿した

ツルツルのスキンヘッド、赤らんだ

ダンゴ鼻、でっぷりと突き出た太鼓腹の中年男性が

いたじゃないですか。その男性こそ

〈ライフ・幸せ・継承の化薬〉教祖、仇流徒双方(あだると・そうほう)でした。以下はライフ化薬と

呼びますね。後に『第一次無差別テロ』を

引き起こし、アメリカでもテロ団体に指定された

あのカルト教団です。

 

これもまた、シンジさんが話してくれた

教団に関するモノなんです。割りと有名ですけど

『水書弁護士家三人殺害事件』が1998年に

起きましたよね。弁護士さんとその奥さま、幼い

生後八ヶ月の赤ちゃんが行方不明になり、

'98年に山中で発見された。あの事件が起こる前、

国連調査官やりながらも、気まぐれで

〈ライフ化薬〉被害者の会の顧問弁護士だった

水書(みずがき)先生を手助けしてたそうです。

二人は教団がおこなった信者への虐待と拉致監禁。

未成年者を騙し、金を巻き上げる。そして

逃げたら付きまとい、無理やり『富士山総本部』

へ連れ去ろうとする。などのライフ化薬が

宗(・)教(・)法(・)人(・)化(・)す(・)る(・)前(・)か(・)ら(・)おこなっていた

犯罪行為の数々。二人は時間をかけて必死に

証拠を集めたそうなんです。やっと……

東京都へ提出する一日前に起きたんです。

あの惨劇が。

 

「殺害のきっかけはさくらTVの討論番組。水書君が

ライフ化薬をボロクソに言ってる映像を抗議された

さくらのプロデューサーが、映像テープを

渡したのが原因みたいです」

 

その後にテープを渡したプロデューサーは

行方不明になったそうですが、これは教団が

関わってないそうです。彼女はコネ

(法執行機関など)を使い、近隣の目撃情報などから

殺害の実行犯であるライフ化薬の信者を

独自に特定しました。

 

そこからは……はぐらかされましたね。

余談ですけど'98年に男性六人と女性一人の

腐敗死体が山の麓で発見されましたが、これも

教団は関係ないそうです。シンジさん曰く

「宣戦布告」と柔らかく微笑んでました。

これが始まりです。シンジさんによる

水書弁護士の無念を晴らすための

法(・)の(・)枠(・)を(・)越(・)え(・)た(・)やり方で

ライフ化薬と闘う決意をしたんです。正攻法では

ダメだと。まずは教団の幹部すべて、身元を洗い

一日ルーティンなど把握しました。

 

その中に元人権派弁護士として名を馳せ

水書先生とも交流があった──幸田さん。

その人の身柄を押さえたそうです。

 

これが1999年。後にシンジさんが指揮を執る

『神の怒り作戦』の始まりでした。




『神の怒り作戦』の元ネタは 1972年の
ミュンヘン大虐殺にて、イスラエルの
オリンピック・チームの十一人のメンバーが
殺害されたことに対する、モサド(イスラエル
諜報特務庁)が関与したテロリスト関係者を
暗殺するための報復作戦です。
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