ある日の生徒会室でアリアは消毒を行っていた。
「アリアは綺麗好きだな。ホコリ一つないぞ。」
「それほどでも。でも度が過ぎると潔癖症ってなるから気を付けないとね。」
シノに褒められて照れるアリアが世間の風当たりも気にしている。
「確かに、人間だらしない部分が合ってもいいかもな。私が得た情報では下着は汚れていた方が喜ばれるらしい。」
「それどこの情報だよ!」
タカトシのツッコミが相変わらず炸裂する生徒会なのであった。
「ふぁ~。ねみぃ・・・・・」
廊下でタカトシは横島と並んで歩いていた。
「会議だってのに。気合い入れねば。」
そう言うと横島は頬を叩く。
「目覚めました?」
「うん、新しい快感に!」
「ガブリエラにいい調教師いないか聞いておこ―っと。」
タカトシは自分に被害が来ないように策を講じた。
尚、彼女の紹介する女性調教師によって別の意味で目覚めた横島である。
生徒会室で戸棚からスズがものを取ろうとするが背も腕もたわずに苦戦していた。
「手伝おうか?」
「全然問題ないわ。」
その後、タカトシとスズは一緒にグラウンド付近を歩いていた。
「危ない萩村!」
タカトシはそう言うとスズを抱きしめる。
直後、タカトシの後頭部にサッカーボールが直撃した。
「すみませーん。」
「いつつ・・・・・・気を付けて練習してくださいね。」
「はーい。」
サッカーを回収に来た女子生徒は戻って行く。
「あれ、萩村どうした?」
スズの顔は真っ赤に染まっていた。
「なんでもないわ//////」
生徒会室に戻るまで彼女の顔は真っ赤であった。
校舎内にある二年生女子トイレの中にカエデはいた。
ノックの音が聞こえて「入ってます。」と返事をする。
「タンポン派ですか?」
「そう言う意味じゃありません。」
畑の問いに対してツッコミを入れるのであった。
生徒会室でアリアは小説を読んで涙を流していた。
「アリアはなんで号泣しているんだ?」
「恋愛小説だよ。運命の赤い糸とか憧れちゃうよね。」
「赤い糸か。そんな物があったら〔いっひっひ!お前あそこから糸引いてやがる!〕って日常的に言われるんだろうな。」
「むしろ会長がそうされたいのでは?」
「な、何を言っている!わ、私がそ、そそそそんなこと考えるわけないだろうが!////////」
「カウンター返し!」
タカトシの対応にスズは驚く。
「そういや津田君って付き合ってる人とかいるの?」
「恋人とかですか?いませんよ。そもそも恋愛禁止ですから。」
「じゃあ右手が恋人なんだね。」
「左手かもしれないわね。」
アリアと横島のボケにタカトシはツッコミを放棄する。
「では口なのか!どれほど柔らかいんだ君は!」
「頭の中異次元空間に放り出しますよ!」
「ギブギブギブ!」
タカトシのヘッドロックにシノは手を叩く。
「・・・・・・今日の議題は?」
「おお、そうだった。」
シノはスズに指摘されて仕事に戻ろう。
「今回、生徒会新聞を作ろうと思う。我々の活動内容やイベントの告知などことが伝えやすくなるからな。と言うわけで新聞部にも協力してもらおうと思う。」
そう言うとシノは端を紹介する。
「写真の素材は任せて下さい。こんな時のために普段からあなたたちの写真は収めています。いくらで買います?」
「警察に電話しましょうか?」
「ごめんなさい赦してください!」
畑は秒で土下座をする。
畑はその後生徒会室を去って行った。
「それでどんな感じにする?」
「さっきのはスルーですか!」
アリアの対応にスズはツッコミを入れる。
「すべての記事に目を通してもらえる内容にしてもらいたいな。」
「それならいっそ袋とじにしてみますか?」
「袋とじ?」
アリアは津田の言っている意味を理解できないでいた。
「ページ同士がくっついて内容が見えない奴です。子供の頃とかそれの中身が気になって読んでましたし。」
「なんと、子供にも性教育をさせる児童本があるのか!」
「はいそこに正座しなさい!」
シノのボケにタカトシは怒った。
新聞作成はPCを扱いなれているスズがすることとなった。模範的なつくりを彼女は行う。
「レイアウトはこんな感じでどうでしょう?」
「ここの写真が曲がっているな。」
「こうですか?」
「今度はココがずれている。」
「こう?」
「ここと、ここも。」
「会長、あまり細かいこと気にしていると剥げちゃいますよ。」
「下の毛なら歓迎だ。」
「そうですか・・・・・・」
男女問わず毛深いのは日本人にとっての悩みの種でもある。
毛深いのを嫌うのは主に日本人の傾向があるがこれは不衛生だったり不潔を連想してしまうことが原因と思う。
同じ味なのに腕が毛深い人と毛が無い人が作ったラーメンだと客入りに差が出るとか。
あまり毛の濃さに味は関係しない。
あと付け加えて言うならば日本は衛生管理に関して厳しいお国柄でもあるし、そこに付け上がる客が問題である。
“お客様は神様”と言う言葉はあるがこれはそもそも歌でありそれを勝手に客としての立場の人間が解釈したことから始まった偏見である。
本当の意味はお店側がお客さんは自分たちにとって神なので大事にしましょうと言う意味だ。神は何も与えないし何もしないし罰しもしない。ただ静かに事の顛末を傍観するだけの存在でも在ると言える。
タカトシはシノから頼まれてエッセイを書いていた。
「津田、出きたか?」
「こういうのあまり自信ないですが・・・・」
「まぁ初めてだからあまり気張らずにすればいい。」
シノはタカトシが書いたエッセイを見る。
読んでいくうちに自然と胸の奥が締め付けられ、彼女の顔は赤くなる。
「よ、よかったぞ////すまない、ちょっと飲み物を買ってくる。」
シノはそう言うと生徒会室を後にする。
「シノちゃんがああなったけどんなのかな?」
アリアは興味をそそられて内容を読む。
アリアも顔を赤くして胸を抑える。
その手が豊満な胸に沈み胸は形を変える。
「なかなかいい話よ。ちょっと熱くなってきたら涼んで来るわね。」
そう言うとアリアの退室する。入れ違いでスズが生徒会室に入ってくる。
「七条先輩どうしたの?」
「それが俺の書いたの読んで涼んで来るって。」
「は?あんた何書いたの?」
スズはタカトシのエッセイを読む。
「・・・・・・・//////ま、まぁいいじゃない。」
スズはそう言うと生徒会室を後にした。
「なんなんだ?」
生徒会新聞が発行され好評を博した。
主にタカトシの心ときめかせ胸の奥が熱く燃えるようなエッセイによって。
「津田副会長。」
「五十嵐先輩?」
突然声を掛けて来たのはカエデであった。
「あなたが女性の心を誑かして詐欺を働いているという報告が上がってきています。」
「俺はそんな器用なことできません!」
体育祭も近づきグラウンドでは生徒一同体育祭の準備に取り掛かっていた。生徒会のメンバーも当然参加していた。
「ここに本部を設置しようと思う。」
「テントを張ればいいんですね?」
「っ!?(テントを張る・・・・・)」
何を思ったかシノは驚愕する。
「自信満々ね。」
「ええ、慣れてますから。」
アリアの言葉にタカトシが答えるとまたしてもシノは驚愕する。
(慣れている・・・・)
「探偵業で野外の寝泊まりの時にこっそり立てたりしてたんでもう慣れっこです。」
(野外で!)
シノはあらぬ勘違いばかりをする。
「君はいつもそんなにテントを張っているのか!」
「アンタは理性を働かせなさい!」
学園の規模が大きいと体育倉庫の規模も大きい。
中が見やすいように窓も多く体育祭に必要なものなどが置かれていた。
「その旗も此方に出しておいてくれ。」
「色々な国の旗があるわね。」
「ベネゼーラ、ノルウェー、ワテマラ」
シノが指示を出しアリアが国旗に興味を持ち、スズが次々と答える。
そして日本国旗に似ているが赤丸が水色の国旗を見てシノとアリアは感想を言う。
「ナプキンね。」
「三日目だな。」
「萩村、これどこの?」
「こんな国旗存在しないわよ。ん?」
国旗の隅っこには“ナプキンの国旗”と書かれていてすぐ側には横島と書かれていた。
「・・・・・・・・・・残念な人だな。」
「・・・・・・・・そうね。」
体育館で気を付けていてもハプニングは起こる。
「あれ~~~~~!」
「どうしたアリア!」
シノとタカトシはアリアの方を見るとそこには綱引きの縄で体をなぜか縛っているアリアの姿があった。
「絡まっちゃった!」
「ローププレイか!」
「ちょっと縛り方甘いんじゃない?」
横島が見当違いなことを言うが綱引きなんかの大きいのでは縛りは緩くなってしまうのは事実だ。
まぁ理由としては太い分引っ張る力が人間一人分だとあまりにも小さいからだ。
因みにローププレイをする人は一方的に相手を縛っているのではない。
免許もあって縛士と呼ばれる人たちがいる。
例えば宙吊りなんかのプレイはもしロープが切れたら、地震が起きたらと言う不安があるのだ。麻のロープで縛る行為自体が危険だ。
縛士自身も道具の手入れは欠かさない。
お湯でロープを閉めて歪まないように張って天日干し、毛ば気を焼きとってからの丹念な油塗りをする。
ローププレイは互いの信頼関係が無ければ成り立たないプレイなのであり、ショートしてもそれがあるがイッシュの芸術とも言って過言ではないのだ。
「それは障害物競走の網だな。それも今日の内に出しておいてくれ。」
「はい!」
シノの指示にムツミは従う。
「会長、この玉転がし用の球はどうします?」
「玉転がし!」
横島がタカトシの言葉に反応する。
「それって十八禁になるんじゃない?大丈夫!」
「アンタの頭が心配だ!」
体育倉庫にあったボールを跳弾させて後頭部にクリーンヒットさせ意識を落とすタカトシ。しかも一球で三回も成し遂げる快挙もしている。
体育祭の準備は着々と進みシノはマイクの高さを調整する。
「よし、リハーサルだ。宣誓。我々はスキンシップに則り、性交を堂々と行うことを誓います!」
「完璧ね!」
「犯罪行為で退学コースならですよ。ふざけてると尻を六つに割りますよ?」
「「ごめんなさい!」」
その時のシノとアリアの土下座は見事なものであった。
夜になりタカトシは早めに寝ることを決めてベッドで横になっていた。
すると部屋の扉がノックされてコトミが入ってくる。
「タカ兄、明日のためにオナニーはしない方がいいよ。体力は温存しないとね!」
「お前は勉強ちゃんとしてるのか?」
「・・・・・・・・」
コトミは黙って部屋を後にした。
「・・・・・・・・休日萩村に家庭教師を頼もう・・・・・
タカトシはそう決意した。
スズが寝ている頃、シノは明日が楽しみすぎて眠れていなかった。枕元にはアリアからのSMプレイの熊の人形を添えて。
アリアは自分の部屋でふと貞操帯を外そうと思っていた。
そして朝になってもシノは起きていた。
体育祭当日、シノは普通の選手宣誓を行っていた。
ふとアリアが疑問に思った。
「正々堂々じゃないスポーツマンシップって何だろう?」
「ドーピングが一般的ですね。」
「確かに!エッチな気分でスポーツをするのは不純だものね!」
「・・・・・・・ある意味それは正しくないですね。」
ドーピングには大きく二種類ある。
薬物と血液である。
薬物の場合は肉体を異常なまでに強化させる。
副作用が激しい薬物なんかは大きく問題に取り上げられるが、カフェインなんかも一種の興奮作用があるのでドーピングと言える。
興奮作用と言えるものはドーピングなので人体にあまり害のないドーピングと言える。
次に血液。
これに関しては正確に言うと赤血球の数を増やすということである。
筋肉に酸素を運ぶのは血液であり、その大役を担うのが赤血球。それを大幅に増やすことによって身体能力を高めるのだがこれがドーピングとして違法かと言えば一概に言えない。
例えば病気なので輸血が必要であれば仕方がない。
前者のドーピングはリスクが高いが後者は低いと言える。
そして大会は順調に進む。
徒競走ではムツミがい一位になり、今度は二年生の番。
「位置について、よーい!」
バンッ!
音ともに走り出すがピストルの係員は一同に言う。
「あの、私まだ鳴らしてないんだけど!」
後から分かったが・・・・
「ごめん、スパンキングの練習してたから。」
「摘まみ出す。」
流石のシノも切れていた。
「津田、あれがピストルじゃないってよくわかったわね。」
「銃声とか聞きなれてるからわかった。」
「・・・・・・・・・それって身長制限が厳しい殺し屋がいたから?」
「うん。」
そして玉入れは一年生が行うこととなった。
タカトシとムツミは並んで玉を入れていく。
手持ちがなくなったので同時に落ちている玉を取ろうとすると手が当たってしまう。
「あ、ごめん。」
「いや、大丈夫だよ/////」
ムツミは顔を赤くする。
借り物競争でスズはお題の札を手に取る。
「津田、ちょっと来てくれる?」
「なんて書いてあるんだ?」
「目標にしてる人。」
「会長じゃなくて?」
「アンタこの前自販機の上のボタン押してたでしょ。あれ、自力で買うのが私の夢なの。」
「安直だな~。」
今度はアリアの番。
「津田君、一緒に来てくれる?」
「なんて書いてあるんですか?」
「ペットにしたい動物。」
「ガブリエラよりたち悪そうなので逃げます!」
「待て待て~!うふふ!」
今度はシノの番。
「同じ組になりましたね。手加減はしませんよ。」
「望むところだ。」
カエデと一緒の組になりカエデがお題を引くがそれは達成不可能な内容であった。
因みに内容は男子生徒。
その隙にシノはお題を見てしばらく固まると津田の元へと行く。
「津田、一緒に来てくれ。」
「人気者だね。」
隣にいたコトミがほほ笑みながら言う。
そしてシノは一着でゴールする。
「ところで内容は?
タカトシが聞くとシノは顔を赤くする。
「お、教えない!」
そう言うとシノは去って行く。
「?」
タカトシは彼女の行動が理解できなかった。
昼休憩の時間にコトミが尋ねて来た。
「じゃじゃーん、応援に来ましたー。」
「勉強は?」
「いいじゃん、今日くらい。」
「今月に入って10回目だぞ、それ。」
「う・・・・・・・」
そんな話をしているとアリアが近づいてくる、
「あれ?津田君その子・・・」
「妹のコトミです。」
「兄がいつもお世話になってます。」
「兄弟だけに似てるわね。」
「そうですねー。まだ性体験もしてませんし。」
「っ!?」
コトミのトンデモ発言にタカトシは動揺する。
「そう言う意味じゃないよ。大体、処女と童貞じゃ同列に扱えないよ。」
「コトミ・・・・・・・・お前は恥じらいと倫理観を持ちなサーイ!」
「いぎゃあああああああああああああああ!」
タカトシのグリグリがコトミに炸裂する。
昼休憩が終わって今度の協議は二人三脚。
シノはアリアとペアであった。
「シノちゃん、一位、目指そうね。」
「ああ。」
シノは別の事を気にしていた。
自分になくてアリアにある物に。
「早く終わらせよう。」
悲しいかな女性の肉体へのコンプレックス。
男と違い女性の方が目立ってしまうからそれを身近で彼女たちは体感している。
次の100M走ではタカトシが代表である。
「次の協議でタカトシが1位ならウチのクラスがトップだ。」
「頑張れ!」
同級生が説明してコトミがエールを送る。
「プレッシャー掛けるなよ。」
「クラウチングスタートでスタートダッシュ狙ってみれば?」
「お前が説明できるかテストします。」
「まず服従のポーズを取る。次に腰を突きだす。そして溜めに溜まったエネルギーを!」
「国語力を鍛え直しなさい!」
「ごはぁ!」
どこからか取り出したハリセンで一刀両断に振り下ろしコトミの意識を落とすタカトシ。
「三葉、コイツどっかそこらへんの道路に放り投げておいてくれ。」
「流石にダメだよ。保健室の方に連れてくね。」
そして最終競技。
生徒会メンバーは本部に集まっていた。
「最後はサークル対抗リレーだ。我々も生徒会チームとして出場するぞ。」
『はい!』
「早速考えないとね。」
「走るときの順番と位置取りが大事ですね。」
「ふーんそうなのか。」
シノとアリアはタカトシの股間を見つめる。
「アンタらの目は上に向かないのか?」
そして最終競技。風紀院会、生物部、新聞部、生徒会の順に紹介される。
一番手はスズであった。
ピストルが鳴り一斉に選手が走り出す。
小柄なスズは空気抵抗が少ないためトップに出る。
そしてバトンはシノへと渡る。
シノはカエデといい勝負をしながら走る。
そして次はアリアへと渡される。
アリアは貞操帯を今日は付けていないため身体が思うように動けるがそれでも後ろから来るランナーに距離を詰められてしまう。
「津田君!」
「はい!」
タカトシはアリアからバトンを受け取ると走り出す。
左のカーブでスピードを上げる敵選手。
しかしタカトシは一定の速度をキープする。
(カーブは片足に負担が思いっきり負担がかかる。でも緩やかなカーブにも直線の入り口がある。そこを―――――)
150Mあるトラックの内残り50Mに差し掛かったところで勝負を仕掛けるタカトシ。
(―――狙う!)
一気に足のバネを活かして加速するタカトシ。
直線を地面を蹴り進むタカトシ。
徐々に隣の走者との距離を離し、そして一位となった。
体育祭が終わり片付けの作業も終盤に差し掛かった頃、シノと一緒にタカトシは荷物を運んでいた。
「普段あんまり使って無い筋肉良く使ったから筋肉痛になるかもしれませんね。」
「そうだな。」
そんな話を向こうから横島が腰を抑えてやってくる。
「横島先生もどこか痛めたんですか?」
「下半身。サイズの合わないのじゃないとダメね。」
「ふん!」
「目ぇ!」
タカトシが横島に目つぶしをして彼女はブリッジをする。
「行きましょう、会長。」
「そうだな。」
一通り仕事を終えたタカトシはグランドを見渡す。
あれほど楽しかった時間もあっという間に終わると実感する。
(最初はいろいろめんどくさそうだったけど、思ったより楽しかったな。)
そんなことを思いながら後ろを振り返るとなぜか国旗が連なった紐で亀甲縛りをしているアリアの姿があった。
「片付けしてたらこうなっちゃったの。」
「解きますね。」
「あ、ちょっと津田君!そこは敏感で・・・・・」
「黙ってくれないと上手く解けないですよ。
「んん!」
因幡のバカなプレイに慣れてるため亀甲縛りを解くのは慣れていた。