桜才学園二年生修学旅行が終わった翌日の放課後、生徒会室ではシノとアリアが二人にお土産を渡していた。
「修学旅行のお土産だ。」
「ありがとうございます。」
「それで、津田のなんだが。異性に物を送るのは初めてで、君が気に入ってくれるかどうか・・・・・」
「別に気を使わなくても心が籠っていればいいですよ。」
「そうか。それではこのクナイセットをーーーー」
「なんでそれを?」
タカトシは純粋に気になった。
「実は袋を被った人に勧められてな。」
「・・・・・・・・・・その人和服着てませんでしたか?それと袋って麻袋?」
「なんだ知り合いか?」
「ええ、まぁ・・・・・・(ヤギ愛好家な変態なことは黙っておこう。色々面倒だ。)
そんな二人の光景に呆れているスズにアリアが話しかける。
「ところで私たちがいない間何もなかった?」
「なにも・・・・」
スズはあの日の出来事を思い出すと少し顔が赤くなった。
「別に何もなかったです。」
「っ!!!津田君!私たちがいない間スズちゃんと何があったの!?」
「まぁ萩村の家にはいきましたけど・・・・・・」
「ナニをしたの?」
「はい?」
「ナニをしたの!?」
「落ち着け!」
迷うことなく眉間にクナイを突き立てるタカトシ。刃引きされているので怪我はしないが結構痛い。
「唐突ですが新聞部の畑です。記事用の新聞が余ったので献上しに来ました。」
ノックも無しに現れる旗に一同目が行く。
「見せて見せて!」
「俺も。」
畑から渡された写真を見る。
旅館やショップ、鹿などと一緒に女性が映っていた。
「会長はどこにいるんですか?」
「ここにいるじゃないか?」
「どこですか?」
「ここだここ。」
普段の彼女を知っているメンツからしたらこんなシノは見たことが無いので認識されないのであった。
次の写真をタカトシがめくるとそこには浴衣姿で寝ているシノの姿があった。
「か、会長の寝てる写真だ。」
「こら!人の寝姿を勝手に見るな!」
「そうよ。それは有料よ。」
「はい、職務質問を開始します!」
机の上に並べられた写真を見てシノは心残りを口にした。
「う~ん、やはり清水寺に行けなかったのが心残りだな。」
「シノちゃんは高いところ苦手だもんね。」
「そんなにダメなんですか?」
タカトシが尋ねるとシノは説明する。
「高いところに行くと力が抜け、震えが止まらなくなってしまうんだ。それはまるで、常に絶頂状態!」
「胸も張れない言葉を言うな!」
「おうっ!」
頭にクナイが当たる。
「萩村、お土産の生八つ橋どうだった?」
「おいしかったですよ。」
「お土産のあの本?ええ、すごく興奮して今度再現プレイをしてもらうつもりなの。」
「先輩からもらったストラップいっつも付けていますよ。」
シノは生徒たち全員にお土産の感想を聞いて回っていた。
不意に彼女は不安になった。タカトシに上げたお土産は果たして彼が喜んでくれるものなのかと。
「会長。」
「っ!?津田か。どうした?」
「ちょっと言葉を預かってて。」
「誰からだ?」
「ステラと夏輝と、緒方さんからです。」
「ああ、たしか君に頼まれてお土産を買ったな。どうだった?」
「皆からありがとうって言葉を預かってます。俺からもクナイのセットありがとうございます。」
「そ、そんなに良かったか?」
「ええ、おかげでかぼちゃ泥棒の犯人に当てることが出来ました。」
「何がどうなったらそう言うことに出くわすのだ君は?」
七条アリア。優しくて綺麗な爆弾ボディの持ち主。
そんな彼女は階段をボケ~ッと立っていた。
丁度上の方から降りてきたタカトシが彼女に声を掛ける。
「先輩、何呆けているんですか?」
「あ、そっか!学校はエスカレーターじゃないんだもんね。うっかり。」
「金持ち兼天然・・・・・・・」
何をどこから突っ込めばいいのか少し困るタカトシなのであった。
昼休みの廊下でタカトシとシノは一緒に歩いていた。
季節は五月だが夏とはいかないが厚さを彼は感じていた。
「あ~、暑い。なんて暑いんだ。」
「コラ津田、だらしないぞ。」
「まぁ暑いは暑いが、私は校則に反する着崩しはしない。だから見えないところで気崩している。ちょっとスース―する。」
「カンバックモラル!」
生徒会室でタカトシはスズと話しながら時間を過ごしていた。彼は立って話をし、彼女は座って紙パックの牛乳をストローで音を立て吸いながら聞いていた。
「うおっ!」
「「??」」
「なんだ、驚かすな。」
シノは肺って早々驚きはしたがすぐに誤解が解けると少し遠くから二人の光景を見る。
そして再び話を始めると今度はアリアと横島が入ってきて驚いていた。
「おお、萩村が津田のチンコをしゃぶっている!」
「まぁ!スズちゃんが津田君のチンコをしゃぶっているだなんて!」
「ははは!違うぞアリア。しゃぶるんじゃなくてフェラしてるだ。」
三人仲良く眉間にクナイを打ち込まれました。
「萩村は牛乳が好きなんだな。牛乳は成長を促すものだから良いことだ。」
「会長は牛乳、嫌いですか?」
スズはシノの胸を見る。
「よくも目線下に向けてくれたな。」
その時ふとシノは机の上を見る。
「無い。」
シノは生徒会室を探し始める。掃除用ロッカーの中、そしてアリアの胸を揉む。
「無いな。」
「興味ないけど一応聞きますが、なにが?」
「購買で飼っておいたメロンパンを買っておいたんだが、誰か知らないか?」
「さあ。」
「知りません。」
「こんなところに隠さないよ。」
タカトシ、スズ、アリアの順に答える。
そこでシノは推理を始める。
「当時の部屋は鍵がかかっていた。それ即ち内部の犯行、つまり!」
シノは迷わすある人物の元へ向かう。
「横島先生、私のメロンパン食べたでしょ?」
「いきなり来た!」
「人望も信頼もない先生。」
まぁ実際犯人なのである。
「ほい。まぁ食べたの私だけど。」
横島はメロンパンの代金を渡す。
「生徒の者勝手に食べるとは何考えてんです?」
「あの、ほら。人間って辛い物食べると甘いもの欲しくなるじゃん。」
「何か辛い物食べたんですか?」
「・・・・・・・・・・いや、私の場合は苦い物。」
「まぁ、これからは気を付けてくださいね。」
「ツッコむところそこじゃないよ!と言うかアンタ教師!」
シノは再び購買で買ったメロンパンを口に運ぶ。
「それにしても会長、よく一発で分かりましたね。横島先生の信頼が低いとも言えますけど。」
「君たちが知らないと言うなら、それは真実なのだろう。ここにいる人間は嘘をつかないものだと、私は信じている。」
「お~。」
「流石シノちゃん。」
そんなシノはスズの方をチラチラ見る。
「・・・・・年齢偽ってませんよ。」
気持ちは分かる。
放課後の生徒会室で生徒会会議を行おうとしていたがスズは寝ていた。
「――と言う具合で今日の会議は終了だ。」
「では部費に予算の割り当ては私がしておきます。」
「睡眠聴取!優太くんと並ぶ天才!」
桜才学園は進学校であるためレベルが高いが、タカトシはそこそこの成績を取れていた。
(周りの人に助けられてるけど苦手科目がな・・・・・・くっ!なぜ俺の周りにはまともに頼れる人間より頼りたくない人間の方が多いのだ!)
生徒会メンバーはスズ、交友関係では荻さんと緒方さん、優太君(毒舌付きで)。
他に関して言うならシノは下ネタありきで脱線が多い、アリアは何かとお尻の方を弄っていることがある、横島先生論外。桜才学園だけでもまともな人が少なすぎるのだ。」
廊下で荷物を抱え運んでいるとシノとアリアが話し込んでいた。
「さっき枝毛見つかっちゃったの!ショックだよ!」
「ふむ、キューティクルが痛んでいるな。」
「良かったら紹介しましょうか、毛のプロフェッショナル。あの人気のケアに関してはクソうるさいですよ。」
タカトシは髪の毛と思って話をする。
「その人って男性?申し訳ないんだけど無理な話よ。」
「何かあるんですか?」
「陰毛の話だから。」
「ホント割って入ってすみません!」
生徒会室に荷物を運び終えたタカトシはブレザーを椅子に掛けてネクタイを緩めて下敷きで仰ぐ。
「津田君、あまりだらしない格好するとシノちゃんにまた怒られちゃうぞ。」
「そうなんですけど、流石に規則守って倒れて病院だなんてシャレになりませんし、臨機応変さもいるのではないですかね?クールビズもありますし。」
「そうね。じゃあ私も。」
そう言うとアリアはスカートを抑えながら座ると上着を緩めシャツのボタンとリボンも外す。シャツからはうっすら見えるピンクの下着による谷間がIラインを描いていた。
「なんかいかがわしい感じになっちゃったよ!」
「自分でやっててその反応!」
その時アリアのリボンがするりと落ちてしまった。
アリアは自爆したためなのか泣きながら生徒会室を出て行く。
「落としてるし・・・・」
タカトシはリボンを拾い上げる。
その時シノと出くわした。
「・・・・・・・・・・・・まず俺の話を聞いてから彼女の話を聞いてくれますか?」
おそらく思われているであろう勘違いを予測したタカトシは最初にそう言った。
数十分後、誤解は解けました。
夏服の着用が許可された桜才学園校門前では生徒会メンバーが服装チェックを行っていた。
「タカトシ君、おはよう。」
三葉がタカトシに朝の挨拶をする。
「こんな朝早くから大変だね。」
「徹夜の不倫張り込みに比べたらまだマシな方だよ。」
「わー、探偵みたい!」
「元探偵事務所の助手だからね。」
「え、そうなの?」
「ああ、そう言えば言ってなかったな。俺18で三年間探偵事務所の方でバイトで働いていたんだ。」
「へー、それじゃあ柔道とか強い人知ってる?」
「知ってるけどその人たち警察だし、悪いけど三葉じゃ歯が立たないよ。」
その言葉に三葉は頬を膨らます。
「もー、女の子だからってバカにして。」
「いやいや、そうじゃないんだって。バールも曲がるほど強靭すぎる身体を持ってるから殴った方が危ない。」
一時あった賞金事件(ブースターは優太くん)の時にバールも鉄パイプ荻の前では枝切れとなるあの強靭すぎる身体。髪の毛も実は直すときベキボキゴキと鳴る。彼を倒そうものならレールガンとかでなければ無理だ。
実際ロケランで死ななかったから。
「校則により禁止されていた携帯電話の持ち込みだが、生徒からの要望により解禁されるようになった。」
「よかった。緊急時とか公衆電話が無い時とかって思うとあった方がいいですしね。」
「持ってた方が安心しますしね。」
シノからの言葉にタカトシとスズは安心する。
「だが、学校の風紀が乱れてしまわないか心配だ。授業中のメールのやり取り、嵌め撮りの横行!」
「一番乱れてるのアンタだよ!」
放課後の桜才学園をタカトシは見回っていた。
丁度外の水道で頭から水を被っている三葉を見つけ声を掛ける。
「三葉、柔道部の調子どう?」
「おかげさまで。部長ってポジション大変だけどね。備品そろえるために部費のやりくりとか・・・」
「ん?道着やスポドリ、あとテーピングとかの医療器材の他に何かあるっけ?」
「紐パン。下着のライン隠すのにいるって。」
「ちょっと誰に聞いたかお兄さんに話しなさい。」
夜。生徒会の仕事によりスズは予定よりだいぶ遅くなっていた。
「遅くなっちゃった。ドラマ始まっちゃう!」
スズは急いで帰る途中、抜け道を見つける。
「近道するか。」
スズはその道を通ろうとする。しかしすぐに止まった。
(狭い路地を通れるこの体が便利だと思った瞬間、私通るのを止めた。)
このとき彼女は知らなかった。
最近変質者が出ていること、そしてそれをある男がボコボコにしていたことを。
「全く、ヤギもそうだが変な奴はいるな。」
「お前が言うか。」
荻は溜息を吐きながら簀巻きにされている変質者を見下ろす。
その隣では洋が溜息を吐いていた。
「起こすときもガラスの灰皿使っても灰皿が砕けるお前が人のこと言うなよな。」
「なんでそんな起こし方しかしないんだお前は!」
「仕方ないだろ!若菜に聞いてもわかんねーんだからよ。と言うか変質者を3km離れたところから確認してものの数秒で辿り着いて一瞬で100発殴れるお前をどう捉えたら普通って言うんだよ!」
「仕方ないだろ。もしもその変質者の汚い物を可愛い梓の目に入ってしまうと思うと・・・・・」
「相変わらずの親馬鹿だな・・・・・」
6月。タカトシが入学してはや2か月である。
生徒会室でタカトシはシノと一緒にカレンダーを見ていた。
「生徒会ってホントやること多いですね。」
「そうだな。」
「あ!」
タカトシはある日のことを気づく。
「この日は何かあるんですか?」
タカトシが指さしたのは12日だった。
「私の誕生日・・・・・・」
「やりますか、誕生会!」
「別に催促したわけじゃないぞ!」
そして時間は過ぎてシノの誕生日。
「「ハッピバースデツゥユ~。」」
クラッカーが鳴り司会をアリアが務める。
「では、シノちゃんお誕生日を祝って。」
『乾杯!』
アリア、タカトシの順虞グラスを軽く充てるがスズは全力で背伸びをして当てようとしていた。
「私に合わせなくて結構です・・・・・」
そしてシノはろうそくの灯を吹き消す。アリアがカーテンを開ける。
「じゃあさっそくプレゼントをーーーー」
「会長、私のを最初に受け取ってください!」
「俺のからでもいいですよ。」
なんでこんなに自主的に出すかと言うと・・・・・・アリアのプレゼントが他と比べて大きかったから。
((この人の後には出せない!))
意地と言うよりも後ろめたさを感じてしまうからかもしれない。
実際物の大きさとかは関係なく、純粋にプレゼントをもらえるだけでも嬉しいのであるが、渡す側はそうは思わないのが現実である。
そしてスズからは可愛い豚(♀)の貯金箱を渡された。
「はい、これからの時代必要なのは貯蓄です。」
しかしこの貯金箱、壊さないといけないので貰い物だと使いにくい上に壊しづらく思えてしまう。
「スズちゃんらしいわね。」
「ありがとう、萩村。」
「いえ//////」
感謝されて照れるスズなのであった。
そしてタカトシからはCDと猫の写真集。
「会長が喜びそうなものが分からなくて。俺が好きなCDです。よかったら貰ってください。」
「ありがとう。早速聴いてみるか。」
DVDプレイヤーにディスクをセットして音楽を流す。
穏やかな風景で聞くジャズが風景を思い浮かばせる。
海が見える港町、そこで風に髪を靡かせながらコーヒーを口に運び景色と香り、そして味を楽しむ時間を連想させる音楽が流れる。
「津田君ってこういうの音楽が好きなのね。」
「意外ね。」
「普段はアニソンばかり聞く機会が多いんだけどこういうジャズとかクラシックとかたまに聴いたりするんだ。気分的ね。」
そしてシノは次のプレゼントを開ける。
「音楽でも聴きながら残りのプレゼントを開けさせてもらおう。・・・て、このプレゼントは誰からだ?」
「ああ、横島先生よ。昨日買ってたの。」
「「ええ~、横島先生から?」」
「なにを言っているんだ、仮にも先生だぞ、あれでも。気持ちは受け取らないと。」
「会長、会長が一番ひどいこと言ってるよ。」
タカトシのツッコミが入るが少しも同情の余地はなかった。と言うか生徒とかと学校で普通にシている発現を会話に織り交ぜている時点で教師としての四角があるのか怪しいのであるが・・・・・・
「あの・・・・・それ開けるんですか?」
「何故だ?」
「すいません、なんかもうオチが見えているというか・・・・・」
箱は激しくガタゴト言っていた。
そして中に入っていたのは小さいイルカと背中合わせの電動ディルドであった。
「は、初めて見た!」
「二股タイプね。」
「なんで医療器具プレゼント!」
あまり知られてないが所謂アダルトグッズと言うのは元は医療器具なのである。今ではいろんなプレイに使われているが・・・・・・
ボールギャグも実はいびき防止のための道具なのである。
エログッズも実は性欲を制御するための道具であるのだ。
因みに、これの元となった器具には拷問でかなりえげつない物が多くある。考えた人もそうだが使う人も相当ドSであると言える。
いやマジで。特にナスなんかはえげつない。知りたい方は自己責任で調べて。
「では最後にアリアのプレゼントを見せてもらおう。」
シノが開けるとそこには熊の人形が入っていた。
「せっかくだからやってみたの、どう?」
亀甲縛りにボール逆をされているMの熊のぬいぐるみが。
「芸術だ!」
「私もいい練習になったわ!」
「なんの練習ですか?」
「素晴らしい!」
「スッゲー喜んでる!」
「今日だけ生徒会室に飾っていいかな?」
「もちろんよ。」
クマのぬいぐるみは飾られたがなんとも異様な光景であるのは間違いない。
「誕生日はいいものだな。」
「そうね、こういう誕生日はいい物ものね。」
独特すぎる誕生日である。
「ところで津田の誕生日はいつだ?」
「ああ、来月です。」
「おめでとー。」
「おめでとー。」
シノとアリアから先に祝われて少し照れるタカトシ。
「スズちゃんはいつ?」
「4月に済みました。」
「おめでた―。」
「おめでた―。」
別の意味で祝われているが彼女はまだ経験も体験もしていない。
誕生日会も終わって帰ろうかと思った矢先、雨が降り始める。
「ン?雨か。」
「今日は降らないって言ってたのに。」
「私置き傘あります。」
アリアは困り、スズは大丈夫だと言う。
「貸しましょうか、俺の傘。」
「ほんと?」
「ええ。念のため折り畳み傘持ってますし。」
「しかしよく持ってきてたな。」
シノも今日は降らないと思っていた。しかしタカトシは違った。
「天気予報で午前が30、午後50って出てたんで。」
わかりやすく説明すると午前に振る確率と午後に振る確率で掛け算をしても意味が無い。
この場合午前のみ、午後のみ、両方降るか降らないの四つに分けられる。
一個一個面倒なので手っ取り早く全部降らない方を計算すると0.7×0.5なので0.35となる。つまり降る確率は65%と言うことだ。
校門前でタカトシとシノ、アリアとスズの二組の分かれる。
「それじゃあ。」
「ああ。」
「お疲れさまでした。」
校門前で分かれてタカトシはシノの足幅に合わせて歩く。
「よく考えるとこれってあいあい傘だな。」
「そうですね。」
「他人から見ると我々はそう言う関係に見えてしまうんだろうか?」
「そうですね。特に後ろが。」
流れるように後ろにクナイを投げるタカトシ。
ビキリ!
畑のカメラのレンズにクナイが辺りレンズが壊れる。
「・・・・・・・・畑、流石に学校外での取材はNGだ。」
「それ以上すると部費押さえますよ。」
「ははははは、私は用事思い出したんで失礼します。あ、これ落としたクナイです。」
律儀と言う感と言うか、クナイをタカトシに返して畑はその場を去って行った。
「よく気づいたな。」
「ああ言うのはもう慣れてます。」
「どんな探偵業をしていたんだ君は?」
そして二人は再び歩き始める。
シノの体を濡らさないようにタカトシは傘をシノン法に寄せている。そのため彼の方は濡れてしまうが今日の主役である彼女に風邪をひかせまいと彼なりの思いがあった。
互いに何もなく無言で歩く。
途中分かれ道で二人は止まる。
「会長はこっちの道ですか?」
「ああ。だから私はここまででいい。」
そう言ってシノは傘から出ようとするがタカトシはシノの手に傘を持たせる。
「いや、しかし・・・・」
「多分大丈夫ですよ。それに今日の主役を濡らして帰らせるわけにはいかないので。」
そいうとタカトシは濡れながら家へと戻って行った。
しかし、途中ツッコミ満載な人に出会ったため思ったより帰る時間が遅れてしまった。