「一階の女子トイレに昔自殺した女子生徒の幽霊が出るらしい。」
生徒会室でシノはみんなに怪談を聞かせていた。
その時スズの手元にあった本が床に落ち、スズはそれを拾った。
「と言う怪談が周りではやっている。」
「夏の定番だね。でも、一応トイレ行くときは気を付けてね。」
「まず女子トイレ行かないよ!」
アリアの言葉にツッコミを入れるタカトシ。
「非常に下らないですね。高校生にもなってそんな作り話で盛り上がるだなんて。」
(まぁゾンビの研究所は実際にあるんだけどね。)
ビバ衆道研究ゾンビ女子がいた研究所をふと思い出したタカトシ。あれはあれでホラーだが一番はノアの研究所に行った時がホラーだったと思った。
後日、スズは一年生女子トイレにはいかず二年生女子トイレの方を利用するようになった。
それと気づいたのだが、どうやってトイレで自殺した?
新聞部の畑は昼休みの時間、校舎内を写真に収めていた。
そんな彼女にタカトシとスズが話しかける
「畑さん。」
「あら、こんにちは。」
「なにをやっているんですか?」
「学校の怪談特集をやろうと思って。その取材。」
「へ~、どんなのがあるんですか?」
ふと二人はある事に気づいた。
スズが耳を指で塞いでいるのだ。
「耳がかゆいのよ、気にしないで。」
体のいい言い訳を言っているかに思えるが言えていなかった。
「これはね、実際にあった話よ。ある女子生徒が気分がすぐれなくて保健室のベッドで休んでいたの。けど、ふと目を覚ますとベッドのシーツが血で染まっていたそうよ。」
「生理だったとか?」
「・・・・・・・・・・」
「図星かよ!」
「大丈夫、よく捏造するから。」
「新聞部の意味とは!」
「まだとっておきのネタがあるから。保健室で夜な夜な女の鳴き声が――――」
「喘ぎ声って落ちですか?」
「・・・・・・・・」
「ここ女子高ですよね?」
女子呼応で喘ぎ声・・・・・・・・・・・・つまりそう言う事であった。
畑と別れてタカトシはスズと一緒に歩いていた。
「萩村怖い話苦手なのか?」
「・・・・・・・・・・どうせ私の事子供っぽいって思ってんでしょ?」
「いや、俺も怖い思いしたぞ。廃病院の謎の介護ロボットやゼラチンキメラ、そしてゾンビ研究所」
「だからその独特な返しは何!」
シノは廊下で目安箱を見張っていた。
「なにしているんですか?」
「いや、気になるのでな。最近数も減っているし。」
「いいことじゃないですか。」
「この若い体が刺激を欲して疼くのだ。」
無言でクナイを脳天に突き立てるタカトシ。
(ぐぅ・・・・・・プレゼントをちゃんと使ってくれてるのは助かるが痛い・・・・・・しかしだんだんこれがないと刺激が・・・・・・・・・)
何かに目覚めかけているシノであった。
そしていろんな生徒が目安箱に紙を投書する。
「あれだけはいればもう大人だな!」
スパンっ!
タカトシのツッコミが綺麗に入った。
そして生徒会室で目安箱の中身を確認しているとシノが一枚の内容に気付いた。
「どうしたんですか?」
「これを見てくれ。」
・三階の廊下で不気味な声が聞こえます。怖くて通れません、どうしたらよいでしょうか?
「どうしたらって・・・・・・・・・・ん?三階って・・・・・・」
「ほっときましょう!いたずらです!いたずらに決まってます!」
怖い物が苦手なスズにとって無視したい内容であった。
「いたずらだったとしても、無視するわけにはいかない。何故なら私たちは生徒会なのだから。よし、早速調査だ。」
そう言うとシノは蝋燭二本を頭に鉢巻きで括り付けて片手にニンニク、片手に十字架を持つ。
「色々間違ってますよ。錆びた釘、塩、油、そして火。悪霊関係は基本これです。ろうそくは火だるま禿になりたいんならどうぞ。」
そう言われてシノは装備を外した。
そして放課後の三階の廊下。
人がいないだけでも不気味さがあった。
「放課後だから不気味ですね。」
「特に今くらいの時間は生徒もみんな帰ってるしね。」
「よし、行くぞ。」
四人同時に廊下を歩き始める。
生徒が誰一人としていない学校を静かに歩く一同。
そんなとき不気味な声が聞こえて来た。
「ぎゃあああああああああああああああああ!」
スズは悲鳴を上げる。
「落ち着け萩村、下らないおちだから。」
『・・・・・・・・・・え?』
タカトシの言葉に一同間抜けな声を出す。
「ココって確か、英語準備室在りますよね?」
「そ、そうだけど・・・・・・」
「英語で不気味な声、それにこの聞き覚えある声。誰か思い浮かべませんか?」
『・・・・・・・・・・あっ!?』
皆さんも気づいたようです。
そして一同が英語準備室に入るとそこには男性の下着姿や水着姿を掲載した雑誌に舌なめずりをして不気味な声を上げる横島の姿があった。
「な、なんだおまえたち!これは私の物じゃない!生徒から没収したもので――――」
「質が悪いわ!」
ガンッ!!
クナイが眉間にクリーンヒットし横島は気絶する。
そしてタカトシは何義ともなかったかのように横島を簀巻きにすると『私は生徒に恐怖を与えました』と紙を張り付けて廊下に放置した。
ある日の生徒会室で横島が来ていた。
「こんなもん学校に持ち込んでいる奴がいやがった。没収してやった。」
下着やコスプレ姿の女性が掲載されている雑誌である。
「全く・・・・・・・・如何わしいですね。」
「放課後呼び出してみっちり教えてやる、生身の良さを。」
「は~い、頭に酸素を送りましょうね~」
「ギブギブギブ!」
ヘッドロックをかますタカトシに横島は降参を示すが結局気絶するまでやった。
「津田、読むんじゃないぞ。」
「読みませんよ。」
「そうよ。津田君の場合使うのよ!」
「なるほど!」
「勝手に決めつけるな!」
ガガン!
二人の眉間にクナイが当たる。
「ぐぅ・・・・・・痛い。」
「けどシノちゃん、最近これがナイトオナニーをしても全く刺激を感じなくなってきているの。むしろこれが癖になっちゃいそうで。」
「アリアもか!実は私も癖になってな。と言うわけで津田、やってくれ。」
「お願い、刺激を頂戴津田君!」
「・・・・・・・・・・サラバ!」
「待ってくれ津田!」
「あ~ん、津田君待ってー!」
ある日の昼休みの時間。タカトシは券売機で食券を買い注文に行こうと思ったがそこに三葉の姿があった。
「三葉。」
「タカトシ君。」
「三葉のお昼、結構質素だな。」
「最近金欠でねー。」
そんな藩士をしているとタカトシを見て気づいた三葉はタカトシを見ながら食事を始める。
「男の子をオカズにすると体が満たされるって言うけど、そうでもないね。」
「ピュアなまま卒業を迎えて欲しいよ。」
生徒会室でタカトシが作業している前でアリアは食事をしていた。
「毎度ながら七条先輩の弁当豪華ですね。」
「そう?良かったら一口いかが?」
アリアはそう言うと箸で弁当をつまみタカトシに差し出す。
「いいんですか?」
「ええ。あーん。」
「あーん。」
食べようとした時にシノが入って来た。
少々誤解される風景であった。
「あっはっはっはっは!なんだそう言うことか。」
事情を理解したシノは笑った。
「しかしアリア、あまり感心しないな。」
「え?」
「手皿は一見上品に見えるが、れっきとしたマナー違反なのだ。」
「でも精液の場合は妖艶さが増すと思うわ。」
「・・・・・・・・論破されてしまった。」
「反撃の機会いくらでもあるよー。」
そんな状況を無視してスズが戸棚の物を取るとするが取りたい物は背が届かないところにあった。
「わたしが取ってあげようか?」
「ああ、大丈夫です。」
スズは重なっている箱を手に取るが乗っていた上の箱が滑り、アリアの胸を弾んでスズの頭に直撃した。
「あの・・・・・・」
「いいんです、私が悪いんです。」
シノとタカトシが廊下を歩いていると声と共に激しくぶつかる音が聞こえて来た。
「ん?何部だ?」
「柔道部じゃないですか?」
「気になるんですか?」
「うん!(寝技が)」
「・・・・・・・・・・氷枕で脳をリセットしましょうか。」
「あれ。タカトシ君?」
声がする方を向くとそこには三葉の姿があった。
「あ、会長も。」
「練習中?」
「うん。良かったら見てく?」
「いいの?」
「もっちろん!」
二人は柔道部の練習を見学する。
「精が出るな。」
「はい。」
「やっぱり大会とか出るの?」
「もっちろん!大会に出て優勝して名を挙げて、みんなでオリンピックに出てみんなで金を取ろうと誓い合ったんです!」
「うん、素晴らしい団結力。」
「いや~、それほどでも~。」
(みんな同じ階級だけどね。)
柔道部員全員が思った。
そして柔道部はうつぶせの状態で腕だけを使って匍匐移動をしていた。
「これは腹ばいと言って、腹を地に付けて手足を使って移動するトレーニングです。」
「あれはキツそうすね。」
「ああ、津田がやったら刺激でイってしまいそうだな。」
「頭のネジが緩んでいるのかな~。あっはっはっはっは!」
「ぎやぁああああああああああああああああああ!」
タカトシは容赦なくぐりぐりをする。
そして柔道部員は自分で転がり背中を畳に叩きつけていた。
「あれは受け身です。」
「痛そうだね。」
「見た目ほどじゃないよ。」
まじめな話をしている二人を他所にシノはある事を聞く。
「攻めはないのか?」
「え?」
「受けがあるなら攻めがあるだろ!」
「アンタのバカは受け付けてません!」
今度は寝技の練習をする。
「・・・・・・・・・違う。こうして、こうやって、こうだ!」
ムツミも感心するほどの出来栄えであった。
「そして最後に・・・・・」
シノは耳に息を吹きかける。
「こういう体制の時は耳を攻めると意外性があっていいぞ。」
「なるほど。」
「はい、反則行為です。」
その光景を畑が写真に収めよとしてたがタカトシのクナイが炸裂し、畑は気絶した。
柔道部の休憩の時間、一人の部員がタカトシに話しかけて来た。
「ところで津田君だったよね?」
「ええ、はい。」
「もう事あるごとにムツミが君の話するからさぁ。」
「やだなぁ!タカトシ君は部を作るときに効力してくれたから色々感謝しているだけだよ。気にしないでね。」
照れ隠しで部員の首を腕で閉めているムツミ。言ってることは可愛らしいがやってることは恐ろしい。
「早く解放してあげなさい。」
生徒会室でシノと横島が身内話をしていた。
「先日、妹に子供の勉強を見てくれって頼まれたの。今年小学校入ったばかりの。」
「はい。」
「私が、九九を教えてあげたのね。」
内容は一の段だが徐々に数が上がるにつれて少しずつ息が上がって行き、最後には――
「いくぅうううううううううううううううううう、が9って教えたら張り倒されたの。」
普通の反応である。
「社会の地図記号のことも教えてあげたの。」
しかし教えたのは工場のマークでなく目安箱に書かれているあのマークであった。
「答える価値が無いのでお引き取り下さい。」
シノも横島のことは言えないが、ここにツッコミがいないのは悲しいことであった。
タカトシが廊下を歩いているといきなり畑が取材に来た。
「今日は副会長と言う立場から有名な男子生徒、津田タカトシ君にインタビューをしたいと思います。ズバリ、彼方の好みの女性は?」
「・・・・・・・・笑顔が素敵な女性です。」
「アヘ顔が素敵な女性だそうです。」
「捏造するな!」
「あんっ!」
タカトシの全力チョップが畑の頭にヒットした。
生徒会室でシノは慣れない手つきでパソコンを操作していたが、パソコンのブルーライトで眼精疲労を起こしていた。シノは眉間をほぐす。
「う~ん、目が疲れるな。」
「疲れない方法がありますよ。」
スズの意見に興味を持つシノ。
しかしやったのはアイマスクで目を隠してキーボードを打つことであった。
「お貸ししましょう。」
「それで素人の私にどうしろと?」
生徒会室でアリアは手を団扇にして仰いでいた。
「は~、早く家に帰って体洗いたいなー。」
「七条先輩は潔癖ですね。」
「そうかな?」
「綺麗好きはいいことだと思いますよ。」
「そうだよね、アナル洗浄は素敵だよね。」
「「・・・・・・・・・・・・・・」」
脱線しすぎてツッコミが面倒と思う二人なのであった。
時間は過ぎて終業式。指揮の前にシノはしゃっくりをしていた。
「しゃっくりが止まらない。これから全校集会でスピーチがあるのに。」
「飲み込めば止まるって言いますよね?」
「おお、そうか。何か、何か飲み込む者はないか?」
「はい。」
アリアが出したのは先日没収した雑誌であった。
シノは息を飲んだ。
「いい加減それ自宅に送って返しなさいよ。」
視界それでもしゃっくりは止まらない。
「まだしゃっくりが止まらない。」
「息を止めて見たらどう?」
「息止めか。苦しいのは苦手だ。」
アリアはそう言うと下履きを脱いで笑顔で言う。
「死ぬ気で頑張りましょう。」
アリアは靴を近づけシノは死ぬ気で息を止める。
「えげつない・・・・・」
「しゃっくりを止める確実な方法はありません。自然に止まるのを待つのが一番です。また、長時間止まらない場合、器質的疾患の可能性がありますから」
タカトシの股間の方から聞こえる声に二人はタカトシの股間に集中する。
「アンタ邪魔!」
声の主は後ろにいたスズであった。
「止まった・・・・・」
「今のはびっくりだねー。」
終業式を行う体育館では壇上に生徒会一同が立っていた。
「こうやって人前に立つと緊張しますね。」
「人と言う字を書いて飲み込んではどうだ?」
「気休めには程遠いですよ。」
「では妹と書いてみてはどうだ?」
「津田君的には姉じゃない?」
「お前ら黙れ。」
珍しくキレたのであった。
そして生徒会長のスピーチの時、ムツミは壇上にいるタカトシを見て気づいた。
(タカトシ君緊張して顔が赤くなってる。可愛いなぁ!会長も赤くなってるけど緊張しているのかな?)
ムツミは純粋にそう思っていたが本当は違っていた。
(実はこっそりノーパンスピーチをしているんだがこの徳感はたまらない!)
そして終業式が終わり二人は腕を広げて体を反らす。
「う~ん、無事に終えることが出来た。」
「よかったね~。」
ブチ
「やだ、ホックが外れちゃった!このブラもう合わないなぁ!」
シノは負けじと胸を張る。
「時として諦めることも必要ですよ、会長。」
終業式が終わった生徒会室の机。そこには各々の夏休みの宿題が置かれていた。
「進学校と言うだけあって多い方ですね。」
「これくらいあれば五日で十分だろ。」
「私はお稽古があるから一週間くらいかな?」
「私はもう終わりました。」
「俺がおかしいのかな?まぁでも頑張って一週間で終わらせるよ。」
周りの異常さに戸惑いながらも頑張ろうとするタカトシであった。
「そういやアンタ家でするつもりなの?」
「いや、流石に探偵事務所だ。」
「なんだ津田、家じゃできないのか?」
「邪魔になる妹が大きすぎるんです。あいつ今年受験なのに勉強も疎かですし。」
「君の妹は大丈夫なのか?」
「少なくとも人として生きていくのも怪しいほどの学力です。」
そんな話はそこで終えてシノは一同に話し始める。
「各自手元プリントを見てくれ。皆には夏休み期間中に登校してもらう日があると思う。」
「その際何か必要なものはありますか?」
スズが挙手をして質問をする。
「雑務だから特に必要は無いな。」
「じゃあ手ぶらでいいんですね?」
「いや、服は着て来い。」
「アンタは頭に理性を着てきなさい!」
なんでもエロに結び付けるシノは残念である。
「それと各自この日は開けておいてくれ。海水浴があるからな。」
「海水浴?」
なぜ生徒会でするのかタカトシにはわからなかった。
「親睦を深めることを目的とした生徒会の恒例イベントだ。事務的なものだから気楽に参加してくれ。」
しかし栞は結構凝って作られていた。
(ノリノリだな・・・・・)
廊下でシノとアリアは話をしていた
「ねぇねぇ、海に向けて新しい水着回に行かない?」
「どうしようかな?私、ずっとサイズ変わらないから水着もったいないかも。」
「あ、でもシノちゃん。腕も足も腰もお尻もスマートだからいいんじゃない?四勝一敗で勝ち越しだよ?」
「ご連勝のアリアには負けるよ。」
気休めに慣れない言葉に誰もフォローは入れられなかった。
そして結局水着は買いに行くことになった。
しかしアリアの水着姿を見て勝てないと思った。
白の水着に綺麗な体、そして自己主張している胸が女性として色々負けてしまっていると思った。
一方スズは自分の部屋で水着姿を見ていた。
浮き輪を装着している自分を見て思いっきり思った。
「・・・・・・・・・小学生にしか見えない・・・・・・」
そしてタカトシの家ではタカトシの部屋にコトミが入っていた。
「あーあ、いいなタカ兄。私も海に行きたいなぁ~。」
「お前は今年受験生だろ?知り合いの人の家にしばらく泊まってもらうって話になってるから迷惑をかけるなよ。」
「ルナも一緒に行くんだよね。」
「当たり前だ。まぁお前がふざけたら最悪骨折してでも止めてくれって言ってるから。」
「そんな怖い人の所に行くの!やだ、私犯されちゃう!」
「安心しろ、警察関係者の家だから。そしてお前は対象外と思うぞ。」
タカトシはコトミに対して冷たく対応する。
と言うよりも相手にするのが面倒なのであった。