※この作品はR-18です。

生徒会役員共 キューティクル   作:ザルバ

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第九話 夏休み明けと練習試合

 海水浴が終わり、夏休みが終わった桜才学園生徒会室では体育祭に向けての会議が行われていた。

「共学化して初めての体育祭だ。何か新しい帰途をできればいいのだが・・・・」

 シノは生徒会長として悩む。

「新しいこと?」

「そうだ。共学化してこそできる新しい体育祭!」

「男と女がいるのよ。それはもちろん69よ!」

「なるほど、69か!となるとスパンキングもいいな!」

「あらシノちゃん、駅弁もなかなかよ!」

 タカトシは少し離れたところでクナイを構える。

「会話に熱が入りすぎてり蒸発してるよ!」

 スココーン!

「「ああんっ!?」」

 二人の眉間にクナイが命中するが二人は愛らしい声を上げる。

 

 そしてタカトシとスズの手によりダメ出しをされた。と言うか案が全てダメである。

「これもだめ?」

「ダメです。」

 アリアの言葉をスズが切る。

「津田、何かないの?」

「普通に競技でいいんじゃないかな?リレーだったり借り物競争だったり玉入れだったり。」

「津田、何を言っている?」

「あれ、知りません。玉入れ?」

「いれるのは竿だろ。」

 全力のツッコミチョップがシノの脳天に炸裂した。

 

「じゃあ気を取り直して去年執り行われた競技名書いていくね。」

 ホワイトボードに書かれているのは名前が独特なものばかりであった。

・くんずほぐれつ二人三脚

・後ろからつなげムカデ競争

・魅惑の女子組体操

・乱れろ呼吸!長距離走

・ドキッ!!女子校生だらけの騎馬戦

「アリア、誤字があるぞ。」

「ああ、『こう』的にはこっちか!」

 女子校生から女子高生に変換しただけであるが意味合いが大きく変わってしまった。

(絶対わざとだって思うのは俺だけなのかな?)

 不意にタカトシはそう思った。

 そして競技名だけは普通に戻すことにしないと桜才学園が変態な学校だと思われると説明したが、なぜか拍車をかけてしまう交渉が難航したタカトシであった。

 

 不意にシノがパン食い競争であることを思った。

「パン食い競争にはいろんなパンが出せるな。メロンパンとか。」

 そいうシノの口からは涎が垂れていた。

「あんパン(こしあん)とかって定番ですけどカレーパンもいいですよね。」

 タカトシも便乗してパンについて言うとスズが意外な回答を出した。

「私は極長なフランススパン。」

 スズの切実な悩みである。

「何か味付けるか?」

「フレンチトーストで。」

 極長のフレンチトースト・・・・・・・・・・食べている途中で胸やけが起きそうなのと食べきるまでに一日が終わってしまうそうな気がしてしまう。

 そんな生徒会室に横島が入ってくる。

「おー、調子はどうだね?」

「現在思案中です。」

 それを聞くと横島はホワイトボードの丸型のマグネットをある場所において女子〇生にした。

「おいこら!」

「じゃあ頑張って!」

「名前だけ顧問って呼ばれますよ。」

「ぐはっ!?」

 横島の胸に深くタカトシの言葉が突き刺さった。

 

 ふとスズがある帰途に気づいた。

「ところで、男子がいるクラスト以内クラスで戦力に差が出ませんかね?」

「一理あるな。」

「綱引きとか、力を使う競技はね。」

「う~ん、ハンデを付けるか。」

「例えばどんな?」

「男子は朝まで自家発電をする。」

「いろんなものが失われるよ!」

 タカトシはツッコミを入れて案を考える。

「とりあえず二通りの案が出ました。一個は競技の出場回数の制限。」

「それだと男子が楽ばかりして女子から不満が出るわよ。」

 スズの言葉を予想してかタカトシは代替案を出す。

「男子の貸し出しってのも考えた。競技によって人数制限を掛けて男子を出場させる。体力とかはわかんないけど公平性を期す為にも念入りに連続して協議に出さない様にするとかってのが大事だ。」

「なるほど。男のデリヘルと言うわけだな!」

「俺の話は返却してます?」

 

 生徒会での話し合いが終わりタカトシたちは一緒に下校をしていた。

「ふぁ~。」

 シノは欠伸を掻く。

「会長寝不足ですか?」

「まぁな。秋は体育祭やら文化祭やら行事が多いだろ?」

「ただ単にイベントが楽しみで眠れないって俺思ってました。」

「っ!?」

「図星かよ!」

「おいおい、子供みたいに・・・・・・」

 シノは焦っていたのでもうバレバレである。

 

 その日の夜、勉強が一段落して休憩をしているタカトシの部屋にコトミが入って来た。

「タカ兄、勉強教えて。」

「英語。」

「俺もあまり得意な方じゃないけど、お前は特に苦手だよな。そんなんで受験大丈夫か?」

「他の教科でカバーするさ!」

「英語も手を抜かず頑張りなさい!と言うかお前何が得意なの?」

「保健体育の実技と性知識!」

 タカトシは頭を抱える。

「母さんに頼んでお小遣いを一部定期預金制度に変更してもらおう。」

「待って!お願い待って!」

「何かを得るためには何かを犠牲にする。商品が欲しかったらお金を、体力が欲しかったら労力と時間を。そして桜才に入りたいなら勉強するための時間を確保するために他の時間を削る。」

「睡眠時間を削ればいいよ!」

「睡眠時間削っても一夜漬けは全く役立たないからな!」

「私って生粋の日本人だから。」

「残念だが日本人と言う人種は後から生まれたんだぞ。」

「え、そうなの?」

「おい・・・・・」

 タカトシは頭を抱える。

「簡潔に説明するが氷河期、マンモスがまだ生きていた時代の頃大陸は繋がっていた。それが氷河期が終わって氷が解けて、海の水位が上がったことで日本列島に住んでいたホモサピエンスは取り残された。後言っておくが日本人の中にも外国人の遺伝子が何パーセントか入っているぞ。」

「嘘!」

「マジだ。遺伝子情報を研究するドキュメンタリーで黒人の女性からは中国やイギリス人に共通するDNA情報があったって研究結果もある。」

「へ~。そういやホモサピエンスってよく聞くけどそれ以外にもいたの?」

「有名なのはネアンデルタール。俺たちとほぼ変わりないらしいが絶滅したからよくわかっていないんだ。でもあるところじゃホモサピエンスとネアンデルタールのハーフの遺骨が見つかったって話もある。なかなか面白い。」

「どうしてなの?」

「お前にも分かりやすく言うと家柄で争ってるロミジュリだ。」

「ああ、『ロミオ!なぜあなたはロリっ子好きなの!』って言うあの・・・・・」

「よしそこに正座しなさい!」

 

 翌日、タカトシの家にスズは来ていた。

 朝の制服チェックもありどうせなら都のスズの思い付きである。

「ん?タカ兄ッて、ペド?」

 ペドフェリア、イギリスの言葉で幼児に対して性的興奮をするという意味の言葉である。

「せめてロリって言え!」

 ロリータ・コンプレックス、これもイギリス語ではあるが幼女・少女に対する男性の性的興奮や恋愛感情を示している。

 大きく違えばペドは幼女そのもので、ロリは体型を意味しているので大きく違う。

「いいのか、それでいいのか萩村!」

 

 朝の桜才学園校門では生徒会の服装チェックが行われていた。

「全く、相変わらず制服の乱れが目立つ。全校集会で注意する必要があるな。外に出すときは、性行為の時だけにしろ!これを決め台詞に・・・・」

「なるか!」

 スパンっ!

 因みに、性行為で外に出しても妊娠するケースもある。

 わかりやすく言えば女性の性器に男の精子がわずかでもかかればそれが本能的に膣内に動くと言う話だ。ありえなくない話なので本当にある。

 例外中の例外と言えばアナルセックスをして妊娠と言う話もある。これに関しては男にはわからないが女性の膣とお尻の穴との間には当然壁がある。だが極まれにだが一部繋がってなくて穴が開いている人もいる。そう言った人はごくごく稀なので少ないが本当にいて、妊娠したという。

 

 休憩時間、柔道部の主将であるムツミからある報告を一同は受けていた。

「今度、他校との練習試合が決まりました。良かったら応援に来てください。」

「部設立以来、初めてね。」

「緊張しないか?」

 スズは感心しタカトシは少し心配する。

「なんの何の、私本番に強いから!」

「それは頼もしいな。前戯も怠らないようにな。」

「ぜんぎ?準備は十分にしてますよ。」

(眩しく輝いて見えるぞ、三葉。)

 タカトシはツッコミではなく三葉のピュアな心に感心した。

 

 柔道の練習にするにあたり三葉はストレッチをするために股を開いていた。

「おお!そんなに足開くの!大丈夫?」

「別にいたくないですよ。」

「膜。」

「へ?」

 かみ合わない二人だが理解してないことをこの場で感謝する。

 因みに処女膜は激しい運動をしている女性などでは破れているケースが多い。

 結婚に当たり処女膜の痛みが無いことに不安を感じる女性も世の中にはいて、それ専門の医者もいるとか。そこに関してはまことしやかに噂されている。

 

「新聞部の畑です。特技は脚色です。」

「出だしにやってはいけないことを暴露したよ!」

 肺って早々ツッコミを入れられる畑。

「生徒会長の一日を密着取材させていただきます。」

「大丈夫ですか、会長?」

「大丈夫だ、臆するな。カメラの前でも普段通りふるまって見せよう。」

 知運敗するタカトシに対してシノはそう言うがタカトシの思っていることとは違った。

(むしろ普段どおりが不安でしかないのが不安だ。)

 

 そして普段通りの生活。

 絵にかいたような学園生活を送り時には女の子の一面を見せるシノ。

「これだけ撮れればかなりの儲けに。」

「取材はどうした!」

「あ、ついでに貴方にも取材していい?」

「まぁ変なこと書かなければ・・・・・・」

「では、あなたにとって会長はどんな人?」

 そう聞かれてタカトシは答える。

「尊敬できる人ですし、いつもお世話になっているので感謝しています。」

「会長はオナペット。」

「おいゴラ!」

 タカトシは割と本気でキレた。

 そんな時ふとアリアがシノにあるお願いをする。

「シノちゃん、メス犬って10回言って。」

「メス犬、メス犬、メス犬、メス犬、メス犬、メス犬、メス犬、メス犬、メス犬、メス犬。」

「メス犬の乳首の数は?」

「2つ!・・・・・・図ったな!」

「お前ら暇か!」

 

 生徒会室で花を活けているアリアに対してタカトシは質問をした。

「華道以外にも何かやっているんですか?」

「うん。お茶のお琴に、後書道。」

「書道は書記にぴったりですね。」

「作品あるけど、見てくれる?」

 そう言って取り出した書は字はきれいで丁寧、バランスもとれていて万人受けする美しさがあった。

 しかしその書は「愛人」であった。

「人を愛すって、素敵な言葉だね。」

「間違ってないけど間違ってる!」

 

 生徒会室でタカトシは目安箱の中身をチェックしていた。

 しかし中身は空っぽであった。

「悩みがあってもやっぱり具体的な内容じゃないとみんな入れないんですかね?横島先生は何か不満無いんですか?」

「不満ねぇ・・・・・」

 そう言って横島は「欲求」と書かれた紙を目安箱の中に入れる。

「は~い、警察に電話しますよ~。」

 

 廊下の張り紙に「廊下は走らないでください」と書かれているのがあった。

「走っている生徒がいたら各自注意するように。」

「でもお花摘みとかは仕方ないってことにしませんか?」

「確かに・・・・・他にも授業に遅れそうだったら致し方ないか。」

 タカトシの言葉にシノは納得する。

「でもシノちゃん。走るのを禁止にしたら曲がり角でぶつかるイベントがなくなっちゃうよ。少子化が加速しちゃうよ。」

「はい貴方は現実を見ましょうね!」

「あんっ!」

 タカトシのツッコミクナイにアリアは声を上げる。

「頭痛いよ、萩村。」

「ドンマイ。」

 

 タカトシがいない生徒会室でシノたちは生徒会業務を行っていた。

そんな時窓から一匹の虫が入ってくる。

「うわぁ!虫だぁ!」

「シノちゃん虫苦手なんだね。毛を剃った後の肌みたいになって。」

「鳥肌でいいでしょうに。」

「私も現代っ子だから。」

「大きさ1cm以上の虫は守備範囲外です。」

 全員苦手である。私はGとムカデと蜂が苦手。リアルな話、姫路の水路からたくさんのGが出て来たのを見てちょっと怖い。

「そうだ!窓を全開にすればそのうち出て行く!」

 しかしシノのもくろみとは真逆にもう一匹入ってくる。

 そんな時タカトシが手に虫を収めると外へと逃がした。

「とりあえず外に出しました。」

 そうタカトシが言うと生徒会一同から感謝の言葉が送られる。

 が、タカトシは嬉しくなかった。

「俺って虫退治しか褒められる要素ないのかな?」

「すまない津田!そう言うわけじゃないんだ!津田!津田!」

 

 ある日の生徒会。扉を三回ノックする音が聞こえタカトシが出る。

「は~い。」

 しかし扉には誰もいなかった。

「誰もいない。」

 しばらくしてもう一度ノックが聞こえてくる。

「は~い。」

 アリアが出るとそこには二つに分けた三つ編みの風紀委員が立っていた。

「失礼します。っ!!」

 彼女はタカトシを見るなり警戒する。しかしタカトシには面識は一切なかった。

「風紀委員長の五十嵐カエデです。」

「しっている。」

「ご無沙汰ね。」

 シノとアリアは面識があった。

「椅子です、どうぞ。」

「ありがとうございます。」

「冷たい物をどうぞ。」

「ありがっ!?ア、アリガトウ・・・・・・ゴザイマス!」

 彼女は震えながら言う。

「人見知り・・・・・・・・・じゃなくて男性恐怖症ですか?」

「ど、どうしてそう思ったんですか?」

「知り合いに人見知りする人がいるんですけど萩村を見てもなんともなかったからもしかしてって思って。」

 タカトシの話にスズが思い出す。

「たしか雄太って人だっけ?」

「そうそう。女装好きの。」

「どういう交友関係ですか!」

 楓はツッコミを入れずにはいられなかった。

 

「では本題に入ります。生徒会にある県議が掛けられています。」

「なに!」

「夏休み中、あなた方が男女で外泊。しかも同じ部屋で。」

 証拠として出された写真。それは旅館に泊まった時のであった。

「・・・・・・・・・」

 タカトシは写真を見てふと考える。

「生徒会とあろうものがこのような不埒な行為をするのは見逃すわけにはいきません。」

「当然、解任と言う事態になりかねません。」

 するとタカトシが挙手をする。

「ちょっといいか?」

「なんでしょう、津田副会長?」

「この写真は情報提供者がいたということですか?」

「ええ。」

「ではこの写真にはいくつか問題点がありますね。」

「と、言いますと?」

「失礼。」

 そいうとタカトシは入浴している写真だけを手に取り彼女の前に置く。

「これに関して何か変だとは思いませんか?」

「変?なにが?」

「アングルからして上からです。この角度で湯気の曇りもなく写真が撮られています。」

「っ!?」

 カエデはその言葉に気づいた。

「次にこの写真。」

 そう言うとタカトシが出したのは入り口での受付の写真。

「この時なぜ引率の先生が俺に背負われているのでしょうか?あの場所へは下見も兼ねて行くということはそちらにも伝わっています。本来日帰りなのにそうしないのはなぜか?考えて見なかったのですか?」

「そ、それは・・・・・・」

「後俺18ですけど免許持ってないですから。」

「でも同じ部屋と言うのは・・・・・・」

「ではこう聞き返しましょう。男女が同じ部屋にいると言うだけで不順と言うのはおかしいのではないでしょうか?」

「でも私たちは学生ですよ!」

「では同じ教室にいる男子生徒も不純と?」

「そ、それは・・・・・」

 カエデは黙ってしまう。

「あと一つ、これ証拠にするにしても無理があるぞ。」

「どうしてですか?」

「写真と状況だけだからだ。」

「はい?」

「わからないかな?性行為をしたと君自身は思っているがその証拠を君は持っているのかい?いや持っていない。何故ならその場にいたわけじゃないからだ。

 状況から妄想して決めつけた。君がしているのはいわば冤罪だ。仮に横島先生に車を俺たちが運転させとなれば事故も起きていたかもしれないし、俺たちも今頃刑務所の中だ。どのみちああするしかなかった。ああすればこうすればと言うのは勝手だ。だがその場にいなかった奴が好きかって言うのはいつも腹立たしいと思う。」

「・・・・・・・・・・・」

 カエデは何も言えなかった。

「そんなに心配なら病院に連れていいって性行為があったか医師の診断書を貰ってくればいい。もちろん、身の潔白が証明されれば費用はそちら持ちだ。」

「・・・・・わかりました。今回は手を引きますが今後このように疑わしいことがあれば即刻行動に移しますので。では、失礼します。」

 カエデはそう言うと立ち上がり生徒会室を後にした。

「津田、よくあんなに強気に言えたわね。」

「探偵業やってた時によくいたんですよ。憶測だけで推理してイジメる輩が。それで真犯人分かれば実はとかっていう輩。けど結局そいつらと被害者の関係は修復するどころか悪化してましたよ。」

 スズの問いにタカトシが答える。

「そうなの?」

「ああ。心配してたって言ってた輩は殴られてた。疑ってたのに信じなくて手の平返しをする輩とかは特にね。そう言うの見て思ったよ。あー、なんて滑稽な光景なんだって。愚かすぎる、ウソを信じすぎる。バカバカしいったらりゃしないって思ったよ。」

「大変だったのね。」

「俺じゃなくて被害者がな。関係の修復は見込めねーって思ってるよ、今も。」

 

 生徒会室で書類作業をしているシノは溜息を吐く。

「このところ忙しすぎて疲れる。」

「シノちゃん、溜息は幸せを逃がしていくよ。」

 書類を抱えて机に置いたアリアがそう言う。

「すまない。どうも癖になってきている。」

「溜息出ないようにすればいいんだね。」

 アリアはそう言うとボールギャグをシノに渡した。

 因みにこれはいびき防止の医療器具です。

 

 廊下を五十嵐カエデは歩いていた。

(よりよい学園づくりをするために校内を見回るのは私の日課です。)

 そんな話をしているとスズからある問いを掛けられる。

「そう言ったことをされているんですか?」

「あら、生徒会役員ならそれくらいのこと把握してもらいたいわね。」

「いや、一年のフロアで彼方の姿を射かけたことないので。」

「・・・・・・・男子がいるから・・・・」

 男性恐怖症を克服するにはまだまだ先が長い。

 

 生徒会室でふとタカトシが下世話な話をした。

「昔の友人が男子校に行ったんですけど、そこじゃジャージ下ろしが流行ってたそうですよ。ここは女子校なんで割と静かな方ですよね。」

「子供ね。」

 タカトシの言葉にスズが的確な言葉を言う。

「ふむ。では共学になった今気を付けないといけないな。筆おろしが流行るかもしれない!」

「すいません。いろんな意味で一人心当たりがいるので別の意味で気を付けないといけないです!」

 ちなみにその人は今も年下を狙って喰らおうとしています。

 

 夕方になり生徒会室の蛍光灯が一本点滅をしていた。

「蛍光灯が切れかかっているな。」

「取り替えたいけど脚立がねぇ・・・・・」

 シノとアリアが言うと横島が代替案を出す。

「なら、肩車しなさいな。彼を使って。」

「じゃあ、軽い人がいいわね。」

 アリアが言うとスズが考える。

「この中で軽い人・・・・」

「軽い女か・・・・・・横島先生お願いします。」

 シノは迷わず横島を名指しする。

「ちょ、ちょっと。意味合い変わってね?どういうことか説明しろ!」

「説明する必要性ありますか?あの時言いませんでしたけど、変な臭いしてましたよ!」

「ギクッ!なんで私が海辺の男とヤッたの知っているの!」

「カマかけたのに事実かよ!アンタいつか捕まるぞ!」

 

柔道部練習試合当日。ムツミは帯を強く締め、顔を叩き気合を入れる。

「皆、行くよ!」

「おー!」

 ムツミの言葉に部員一同声を上げて答える。

 桜才学園は帝穴高校との練習試合をすることとなった。

 向こうも練習試合も本番と思い入念なストレッチをしていた。

 そんな光景を真剣な目で見つめるムツミに対し生徒会を代表してシノが声を掛ける。

「三葉。」

「会長。」

「応援に来たぞ。」

「ありがとうございます。」

 三葉にスズが近づいてあるものを渡す。

「これ必勝のお守り。今日のために用意してきた。」

「わー、観劇!ありがとう!」

「私も今日のためにテルテル坊主吊るして来たよ。」

「いや意味ないから、これに関しては。」

 そんな話をしていると受け身が失敗する音が聞こえた。

「どうしたの、大丈夫?」

「練習中受け身が失敗して手がコキッて。」

「手コキ!なんか大丈夫って感じだな。」

「ンなわけあるか!」

 バシン!

「うぅ・・・・」

 シノは頭をさする。

「ちょっと待ってろ。」

 タカトシはすぐにテーピングと添え木代わりになるものを用意するとテーピングで一時的に固定する。

「下手に動かすと悪化するかもしれない。骨折じゃないにせよ関節を痛めている可能性もある。すぐに保健室に行った方がいい。スズ、悪いんだけど付き添いを頼む。」

「わかったわ。」

 スズは彼女を連れて保健室へと向かう。

「わ、わー!ナナコねん挫でドクターストップ!欠員だ!困ったー!」

 焦るムツミに対してシノがある事を提案する。

「仕方がない、私が代理として出場しよう!」

「着替え早!」

 タカトシはツッコミを入れずにはいられなかった。

「代理って会長、受け身も知らないでしょ?危険すぎですよ。」

「そんなことないぞ。小説では受け身のキャラに共感を得ている。」

「なんの自信だよ!」

 

 そして始まった練習試合。

 今回の形式は点取り試合である。

 一番手にムツミが出る。見事な一本背負いで勝利を収めるムツミ。

 ムツミは勝ち抜き戦だと思っているが代表者が一試合ずつする試合なのでここでおしまいである。なぜ首相なのに大将をしないのかと後にタカトシは聞いた。

 そして〇●〇●と二勝二敗のいい勝負。最後のシノの番となった。

 シノの試合。一本ではないにせよ倒されたシノではあったがそれを逆手に取り抑え込みに転移手一本をもぎ取った。

「すごい抑え込みでしたね。」

「ええ。私が貸してあげた小説役に立ったよ。」

「あんた何を貸したの!」

 因みに背の高い男が背の引く色白男をベッドに抑え込むBL小説である。

 

 

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