天狗の嫁 作:灰泥
せっちゃん、ごめんね(汗)
NTRが苦手な人は見ない方がいいです
救えなかった。
寝室の片隅で、頭の右で縛ったサイドテールの少女――桜咲刹那は絶望に打ちのめされてしまい、もう愛刀である夕凪を握ることも出来ない。
いやそもそも握ることも出来なかった。夕凪は天狗の手によって何処ぞに消失してしまい、更に自らの身体は天狗の呪術によって自由が利かずに、縛られてしまっているのだから。しかも、閉じたくとも目と鼻が自由は聞かずに、否が応でも見せられてしまう。
いま、刹那が出来ること。
「あん♡ あぁん♡ やぁん、はずかしぃってぇ♡ せっちゃんに見られながら、お尻でなんてぇ♡」
「そう言いながら、お前は反応しているぞ! 尻穴をきゅうきゅう締め付けおってぇ!」
「いひぃん♡ あ、あかんあかんてぇ♡ きもち、ええよぉお♡」
忌むべき妖怪である天狗と、巫女装束の白衣のみしか纏っていない木乃香が犬のように四つん這いとなりアナルセックスをしているのを見ることだ。本来ならば排泄するはずの尻穴を性器のように使い、性交を楽しんでいる。それだけで常軌を逸する行為にも関らず。
「あひぃん♡ ひぎゅぅ♡ おっ、おおおおおおおおっ♡ おひり、めくれてまうぅうううう♡」
肉棒に突かれていき、白衣が乱れて遂には裸になるもそんなことも気に留めず、喘いでいく木乃香。
「っぅぅ、木乃香、おじょうさまぁ……っ」
今にでも現実逃避したくなる場面だが、もっと辛いのは……木乃香の腹部が膨らんでいるのだ。
彼女は妊娠しているのだ――相手は誰かなど聞かなくても分かる、天狗の子だ。
天狗の肉棒で尻穴を掘られながらも厭らしく淫靡にほほ笑み喘ぐ木乃香。その姿は麻帆良学園でも見たことはない姿だ。清廉で穢れすら知らなかったあの木乃香が、まるでサキュバスのようになっている。
(っぐっ、ぅく)
歯ぎしりし、ただ涙目で悔しそうに見ることしか出来ない刹那。木乃香の淫靡にあえぐ姿を見るたびに思い知らされるのだ。自分は間に合わなかったのだと、助けられなかったのだと。
「あんっ♡ うあぁぁ♡ はぁぁぁぁあん♡ おしり、ええよぉ♡ もっと、もっとぉ♡」
天狗の肉棒が出し入れするたびに尻穴から聞こえるグチュグチュと水音が、木乃香の喘ぎが部屋中に響き渡り、そして――。
「ふぁ、ひゃぁああああああああああんっ♡」
プシャァと潮吹きと同時に絶頂の雄たけびが、 耳を劈くように響いた。それと同時にドサッと木乃香が倒れ込んだ。快楽によって痙攣をするその姿はまるでカエルのようだった。そして尻肉からは天狗の精液がゴポリと音を立てて垂れていく。
「こ、木乃香お嬢様ぁ!」
あまりの姿となり倒れ込んだ木乃香に声を上げる刹那。だが、天狗はそれに見向きもせず、寝転がる木乃香に湯気が立つ肉棒を近づける。
「木乃香、舐めろ」
「き、きさま、お嬢様に向かって――!」
まるで所有物かのように命令する天狗に叫ぶ刹那であったが、それを一蹴する声が聞こえた。
「せっちゃん、うるさいえ」
「え……?」
「旦那様へのご奉仕に集中できないやん。ちょっと黙っといてや――あむ♡」
今まで聞いたことのない木乃香の冷たい声音に、固まってしまう刹那であるも、そんな刹那に見向きもせずに木乃香は天狗の肉棒に口で奉仕を始めた。
「んぢゅ♡ ぢゅっるるるる♡ んれろぉれろっ♡ んんんっぅ♡」
口を窄め、咥えた肉棒を口内の舌で嘗め吸いつく木乃香。可憐な顔立ちと慎まやかな口元が、肉棒を奉仕している光景は見るだけでも異様な興奮を覚える。その証拠に、天狗の肉棒は硬さを失わず寧ろ余計に増している様子が見受けられた。
「んべぇえぇぇ、れろっ♡ れろれろれろ♡ れぇろ♡」
木乃香は口内から肉棒を離したかと思いきや、今度は肉棒の亀頭や幹に金玉などを舌で嘗めていく。丁寧な舌遣いで、涎を使い、肉棒を濡らすと不意にしゃべりだした。
「んぶっ♡ ちゅっぱぁ♡ うぅ、くっさいでぇ♡ うちの、お尻ってこんな臭いしたんかぁ♡」
「くはははは、よかったなぁ。奉仕するついでに自分のにおいも嗅げて」
「せやなぁ♡ せや、折角やし♡」
「よいしょっ」と木乃香はゆっくりと立ち上がると、片隅に座り込んでいる刹那のもとに近づいたかと思いきや。
「こ、木乃香、お嬢――んむっ!?」
「んちゅっ」
突然刹那にキスを交わす木乃香。刹那は戸惑いと恥ずかしさで目を剥くも、近距離だからこそ感じ取った木乃香の香り――そして口内からは鼻をつんざく酸っぱい臭いが直に感じ取った。
「んぶっぅ!? んんっぅ!? んん、んむぅうううううううう!?」
刹那は混乱と同時に戸惑いから木乃香から離れだそうとするも、呪術によって動くことが出来ず、木乃香の思うが儘に弄ばれる。唇を嘗められ、口内を舌で舐られて、逃げ惑う刹那の舌を絡ませられる。
「――ぷはっぁ、ごちそうさまや♡」
「お、お嬢さ――」
唐突のキスに刹那は戸惑いを隠せなかったものの、木乃香からのキスは嬉しく、頬を赤らめながら紡ごうとしたとき――。
「でも、あんまおいしゅうなかったわ」
「……えっ?」
木乃香の言葉に、刹那は目を見張らせる。そんな刹那に構わず、木乃香は不満げな表情を浮かべて不貞腐れる。
「おいしゅうないわぁ、せっちゃん。 旦那様のほうがめっちゃ美味しかったぁ」
「あ、あの」
「せっちゃんだから美味しいかなぁって思ったんやけど……もうええわ。やっぱ旦那様だから美味しいんやろうなあ」
突き放すように、冷たく言い放つ木乃香に手を伸ばす刹那だが、木乃香は目を向けることなく刹那から離れていく。
「旦那様、口直しや。 いっぱい、いーっぱい、キスしてぇな♡」
そして――天狗とキスを交わす。
「んちゅ♡ ちゅっ、ちゅううっ、んちゅっう」
舌技による激しく下品な水音が立てられるものの、天狗と木乃香は構わずにキスを交わるのをやめようとせず、積極的にしていく。
「んんっ♡ やっぱ、だんなさまのほうがおいしぃわぁ♡ お菓子みたいに、甘いなぁ♡」
「くくくっ、お前の口も甘露みたいに旨いぞぉ」
刹那のことを見向きもせず、天狗との唇を啄み、舌を絡ませていく。くちゅりくちゅと舌を絡ませ、唾液を交換する音が響く。
「んんぅ、うれしいわぁ、ちゅぷ♡ だんなさまに、あいしてもらえてぇ、うちは幸せやぁ♡」
天狗の肉棒を陶器のように細く白い指で擦っていきながら、すっかり従順な雌となった顔で木乃香はうっとりとまどろむ。
「うぁ、あ、あぁぁ、こ、木乃香、お嬢様、この、ちゃぁん」
かつて親愛を抱いていた少女が天狗のモノとなり淫らによがるその姿を見せつけられて。 桜咲刹那は打ちのめされ、ただ寝室の片隅で泣くことしか出来なかった。
そんな刹那に、天狗は嗤って言葉を紡げた。
「そうそう、半妖よ。お前はこの屋敷にいてもらっても困るでの、友人が引き取ってくれるそうじゃ。そやつのもとで可愛がってもらえぃ」
その言葉すら刹那にとってどうでもよかった。この場所から早く連れ出してもらえるならばどこでもいいとすら願っていたのだから。