衣擦れの音を立てて、衣服を床に落としていく姿に躊躇いはない。
恥ずかしくないのだろうか。相手がアンドロイドだからか、純粋な疑問を持つ。その直後には、こう考えることも失礼なのかもしれないと思って、慌てて思考を取り消した。
落ち着かない様子のハルタを見つめ、デボルとポポルはくすっと笑う。
目の前に晒された二人の裸体はよく似ていた。流石は双子と言うべきか、アンドロイドであることも手伝ったのだろう、全く同じというほど似通っている。胸やお尻の大きさ、括れた腰、痩せ過ぎてもいないが太り過ぎてもいない。肉付きが良くて抱きしめれば心地いいだろう。
興奮した面持ちのハルタは気付けばじろじろ全身を眺めてしまっていて、その態度が失礼だと自制する余裕すら失っていた。
別に見られていても不快ではないのだが、にやりと笑うデボルが口を開く。悪戯を仕掛けるように前傾姿勢になり、ぷるんと胸が揺れて、その挙動にハルタの視線は釘付けだ。デボルの隣では彼の視線を受けてポポルが嬉しそうに笑っていた。
「なに見てんだよ。レディに対して失礼だと思わないのか?」
「あ……ご、ごめん。そうだよな」
「ふふふ。いいのよ。デボルも私も喜んでいるんだから」
「でもお前だけ服着てるってのはやっぱり変だよな。ほら、早く脱げって」
「え、あ、ああ……」
乱暴な言葉遣いでハルタを焦らせながら、そっと近付いたデボルは彼が服を脱ぐのを手伝って、ボタンを丁寧に外してやって、脱がした服はポポルに渡して畳んでもらう。流石は双子といった様子で何も言わずとも卓越したコンビネーションを見せてもらった。
気付いた時にはハルタも裸になっていて、二人の裸を見た甲斐もあって、ペニスは反り返るほど勃起していた。
意気揚々と近付いたポポルが先に彼のペニスに触れて、指先でつまむように亀頭を持つ。ハルタは恥じらっている表情であり、喜ぶ彼女は身を寄せて胸を押し当てた。
一方でデボルは恥じらいを見せ、まじまじとペニスを見つめて動かなかった。
「ふふ、もうこんなに硬くして……」
「あぁ、ご、ごめ……」
「謝らなくていいの。ねぇ、気持ちいい?」
「う、うん……気持ちいい」
掌で包むように亀頭をこねくり回して、ポポルは一切躊躇いを見せずに彼を気持ちよくしてやろうと動いている。ハルタは苦しそうな声を漏らして、しかし気持ちいいと呟いてわずかに体を震わせていた。
しばらくはその光景を見ていたデボルは、自分でもよくわからない衝動に襲われ、ドキドキしているとでもいうのか、我慢できずに動き出した。
ポポルと共に挟み込むようにハルタを抱きしめる。そうした時初めて、デボルはさっきのドキドキが大きくなったのを感じ、自分が興奮しているのだと自覚した。
まるで人間のような衝動を持つことに疑問は持たない。相手が人間だからだ。
デボルは慈しむ表情でハルタを抱きしめ、彼の表情をじっと見つめる。
その間、ポポルがずっと手コキしていてハルタははぁはぁ乱れる呼吸をしていた。余裕のないその表情が愛おしくて仕方ない。どちらも微笑んでいる。
ポポルが彼の頭にキスをしたのを見て、負けじとデボルも彼の額にキスを落とした。
「ねぇ、このまま出していいの? 私たちのおまんこにおちんぽ入れなくていいの?」
「い、いれたい……」
「じゃあもう少し我慢。ね? まだ出しちゃだめよ」
頷いたハルタはポポルの手が離れるよりも早く、彼女の胸に顔をうずめ、ぱくりと乳頭を口の中に含む。あんっと扇情的な弾む声。ポポルは彼の頭を撫でた。
気になりはするものの、羨ましいと思いながらも、普段の態度とは裏腹になぜか動けなかったデボルは片時も目を離さず、二人の行動をつぶさに観察する。
「もう、そんなことしてる場合なの? 男はおっぱいが好きっていうのは本当なのね」
「お、おいハルタ、私もその……触っていいぞ」
躊躇いを見せていたハルタの腕が動き出した。
これは自分のものだ。そう主張するかの如くポポルの腰に腕を回して抱き寄せる。ポポルはその行動を心底嬉しそうに受け入れて笑みを深めていた。
デボルもまた腰に腕を回されるのだが、違ったのは下から持ち上げるように胸を掴まれたのだ。強い力を感じてぐにっと乳房の形が変わり、刺激が走る。
今まで知らなかった。誰かの専有になったことも、胸を揉まれたことも、人間に触れられたことも初めてで、知らなかった刺激に驚愕する。
これが“気持ちいい”なのか。これが“幸福”か。
デボルは揺れた。あぁっと幼子のような声を漏らして、衝撃のままに身をくねらせる。
「ハルタ。まずはデボルからしてあげて」
ポポルが耳元で囁き、ハルタの視線がデボルに向けられる。
彼女は、自らが期待しているのかもしれないと認識し、言われた通りに体を動かす。指示に従うことが不思議と嫌ではなかった。
「なんで、こんな格好……」
「嫌だった? ふふ、デボルはこっちの方が好きかと思って」
壁に手をついて尻を突き出し、デボルはハルタが来るのを待った。恥ずかしいと思う気持ちは少なからずある。だがムラムラしていて、ハルタが来てくれるのなら、期待があった。
ポポルの手に支えられたペニスが静かにヴァギナに押し当てられる。
触れただけで感動に似た何かを感じた。デボルははぁと息を吐いて、ぐっと尻を上げる。
ずぶずぶと入り込んでくる異物感。体内にペニスが入ってくる。重く、熱くて、肉の塊に過ぎないのだがなぜか胸の内を満たしていく幸福感。
これは何なのだろう。デボルは戸惑っていた。目を閉じて甘い声を出し始める。
ポポルがぴたりと寄り添った状態で、ハルタは勇気を持って前後に腰を振り始め、デボルの膣内をかき乱していく。ごりっと肉の壁を削るように強く押し当て、単調に奥まで押し込み、ギリギリまで引き抜き、ポポルに言われて円を描くように腰を回した。
呼吸が熱くなる。思考が失われていき、何も考えられなくなる。
今はそれで良かった。ポポルが抱きついて耳元で囁いているからだ。彼女が応援してくれるから安心している。
抜き取ろうとするとしっかり絡みついてきて、奥へ進めれば簡単に受け入れる。
デボルのおまんこに突き刺さるペニスを視認して、ハルタ自身も、ポポルもまた極度の興奮を感じていた。
「んっ、んっ、んんっ――」
「はっ、はっ、あぁっ」
「デボルのおまんこ、気持ちいい?」
「う、うん……すごく、気持ちいい」
「よかった。この後は私よ。たくさん出して」
ポポルの手が睾丸をぎゅっと掴んだ。優しく揉みしだき、ハルタがうっと息を詰まらせたのを上機嫌に捉えて、彼をサポートするように首筋に唇を落とす。
弾むデボルの声は音色のようで、彼女自身が楽器になったかのようだ。
見ているだけだったポポルは歓喜していた。こんな瞬間をずっと夢見ていたから。
自分たちは今、ハルタに、人間に使われている。
叶わないはずの夢が叶ったように思えて、どうしようもなく嬉しくなる。
能動的にハルタの体に触れるのはその嬉しさの表れだ。
パンパン、大きく鳴らして精一杯に突き込んで、ハルタが一瞬気をやった。
腰が止まると同時に射精していて、デボルの中に精子が注がれる。受け止める彼女は自らの内に異物が放り込まれ、その熱を感じ、ぶるりと全身を震わせる。
まさか、こんな日が来るなんて。歓喜を放つように肉厚の尻が震えていた。ハルタの手が尻を掴んでぎゅっと指を埋め、最後に数度ペニスを動かし、ぬぽっと抜き取る。
漏れ出る精液を指で掬って、ポポルは思わず口へ運んだ。舐めとって味と感触を確かめる。
気分がいい。人間のことを、ハルタのことを知った気になれて、思いのほかいいものだとデボルの膣から漏れ出る体液を見つめる。
おもむろにデボルの股に顔を近付けると、ペニスを引き抜かれたばかりのおまんこに舌を這わせ始めた。漏れ出た精液を舐めとろうとしており、それだけでなく膣に舌を差し込んで、内部に埋め込んで動かしている。当然デボルは驚くのだが、ポポルはそうしながら腰を上げて脚を開き、自らのおまんこを指で開いてハルタを誘った。
驚きはしたが、姉妹でクンニをしているその光景に興奮し、ハルタは動いた。
完全に勃起する前のペニスをポポルのおまんこに差し込んで、ゆっくりとピストンを始める。
「んっ、あっ、んっ――」
「ちょ!? 何して……あんっ!」
「うふふ。もったいなくてつい」
「あっ、あぁっ……! そ、んなに、吸うなぁ……!」
二人のやり取りを見ながら、今度はポポルの尻を掴んでペニスを動かす。
だんだん慣れてきた。ペニスは硬くなり、膣に吸われながらもひだが絡みつき、男の理想を叶える肉壺は彼を責めもするが極楽へと誘う。
初めは落ち着いていても、すぐに叩きつける動きで彼女の膣を掻き回していた。ポポルは喜んで自ら腰を振り、まるで従者の如く、ハルタのためだけに体を動かす。舌をデボルの膣に差し込んだまま、彼女の尻に顔をうずめて必死にハルタをイカせようとした。
「んっ、んっ、んんんっ――!」
「あっ、あっ、あぁっ……!」
びゅるるるるっ。精は膣内に放たれた。
うっとりした表情のポポルは力が抜けて地面に膝をつき、律義に彼女に付き合い、壁に手を着いて尻を突き出したままだったデボルもまた、同じタイミングでへたり込んだ。
裸体の二人を見下ろして、ペニスが抜け、呆然と立ち尽くすハルタは乱れた呼吸を繰り返す。
ひどい光景だ。二人の女性を同時に手篭めにし、何を気にするでもなく膣内に射精する。以前の自分ならば考えられない。
はて、以前の自分とは何だっただろうか。考えた傍から違和感を持つ。
立ち尽くすハルタが動かないのを確認すると、静かに動き出したポポルが彼のペニスを口に含んでフェラチオを始める。音を立てて吸い、舌を絡めた。呆けていたハルタもすぐに表情を歪めてその刺激を受けたことを表現し、デボルもその光景を見る。
なんて生き生きした姿なのだ。ポポルは楽しくて仕方ないと言いたげな態度で、彼のペニスに吸いついて頭を振っていた。当然、デボルが影響されないはずもない。
「うわ……すご」
「んっ、ふっ。デボル、あなたも」
「あ、ああ」
デボルはすぐに動き出した。迷わずポポルの隣に跪き、彼女と共に、挟み込むように唇を亀頭へ押しつける。ハルタが情けない声を漏らした。
彼が喜んでいるのは一目瞭然で、それが彼女たちの存在理由である。
アンドロイドは人間のために存在している。
彼女たちがハルタに奉仕するのは何一つ疑問など持たず、至極当然のことだった。