―達也―
今日はいつもの種付け部屋とは違う、とあるホテルの一室で種付けに臨む。この後に試合が控えていて、いつもの種付け部屋では場所的にちょっと無理があるからだ。
午前に種付け→午後に試合という強行軍はさすがに初めてだ。かつて前日の深夜から早朝にかけて種付けした事はあったけど、その時ですら確か3~4時間は睡眠時間があったはず。その点今回はマジで休み無し、正真正銘のダブルヘッダーだ。
でも、実は大して心配はしていない。このくらいの連戦なら難なくこなせる自信はある。それに、今日の試合(格闘技の方ね)の相手を考えれば、このぐらいのハンデをあげないと可哀相だろう。決してナメる訳じゃないけど俺が負ける可能性はハッキリ言って皆無…というか本気を出す事が憚(はばか)られる相手だ。
長い1日になりそうだけど…ま、頑張ろう。色んな意味で。
という訳で、まずは第1試合。
今日種付けするのは、優以(ゆい)さんという36歳の女性だ。
部屋で対面して挨拶を交わすや否や、優以さんは消え入りそうな声で言った。
「わ…私のような醜くてつまらない女の相手をして下さって…本当にありがとうございます」
「…はい?」
早々に、ちょっとばかし面食らった。自分の事を「醜くてつまらない」と形容する女性とお目にかかった事はこれまでなかったから。
「何言ってるんですか。醜くてつまらないなんて言っちゃダメですよ」
とりあえず、そう言ってみるけど。
「そんな事ないです。本当なら達也さんのような男性に相手をしてもらえる訳がないっていう事ぐらい、よく分かってますから…」
「…どういう事です?」
「だって…こんな顔ですから…」
どうやら優以さんは、自分の容姿に相当なコンプレックスを持っているようだった。
確かに、優以さんの決して恵まれている方ではなかった。そんなにブサイクだとも思わないけど、確かに男性からモテる方ではないだろう。
可哀相だ…優以さんを見ていると、そう思わずにはいられなかった。もちろんそれは優以さんの容姿に対してじゃなく、優以さんが自分の容姿に対するコンプレックスを抱えたまま36年間も生きてきたという事実に対して、可哀相だと思った。
だから、ここは優以さんの容姿をフォローしてあげるべきかなと思った。実際「そんな事ないですよ、とても綺麗じゃないですか」のような言葉が出かかった。
でも、と思いとどまる。残念ながら優以さんの容姿は、決して美しい方じゃない。それは…事実だ。
だから、安易な慰めの言葉をかけても、きっと優以さんの心には響かない。それどころか、かえって逆効果にもなりかねないから。
「優以さん、失礼しますね」
「え…」
俺は優以さんに近付いて、その手を優しく取って。
そっと、自らの股間に導く。
「えっ…きゃっ…?」
俺のモノが服越しに手のひらに触れて優以さんは咄嗟に手を引っ込めようとするけど、俺はそれを許さない。
半ば強制的に、優以さんの手を俺の股間に密着させて。
「男の人のここ、触った事ありますか?」
そう聞くと、優以さんがぶんぶんと首を横に振った。
「どうです、服の上からですけど初めて触ってみた感想は?」
「え、えっと…」
いきなり感想を求められて、優以さんは困ったような表情を見せながらも。
「あ、あったかいです…それに…すごく大きい…」
「大きいですか。でもね、これからまだまだ大きくなるんですよ」
そう言って、優以さんの手を上下させる。
すると、モノはみるみると反応し始めて。
「あ…すごい……」
優以さんもそれを感じているようで、感嘆の声が小さく漏れた。
そんな、驚きの表情で俺の股間を見つめる優以さんに、言う。
「男のここがどうして大きくなるか、知ってますよね?」
「えっ…」
さすがに知っているのだろう、優以さんが少し顔を赤らめた。
「簡単に言うと、優以さんに興奮してるから大きくなってるんです」
「な、何を仰ってるんですか…こ、興奮なんて…」
「こう見えて俺、女性には結構うるさいんですよ。優以さんが本当に醜くてつまらない女なら、こんなに興奮しませんから」
「っ…」
その意味を理解してくれたようで、優以さんが小さく声を震わせる。
それを見て、俺もホッと一息ついて。
「じゃあ、優以さんのおかげで俺の準備は整いましたし、早速始めましょうか」
優以さんが指定した体位は後背位だった。正常位または特に体位の希望が無い女性がほとんどの中にあって、後背位のリクエストは珍しい。
突き出された優以さんの尻を見下ろす。程よい肉付きだ。
「では、失礼しますね」
そう言って、優以さんの腰に手をかける。
すると、優以さん少しだけこちらに振り向いて言った。
「そ、その…初めて…なんです…」
「ええ、伺ってます」
優以さんが処女だというのはもちろん事前に把握済みだ。種付けの前には、未華子ちゃんから女性の情報をできるだけ教えてもらうようにしている。格闘技と同じで、やっぱり俺は『試合』の前には相手のデータをしっかりと頭に入れておきたいタイプなのだ。
「大丈夫です。これまで何度も初めての方に種付けしてますから、安心してください」
そう告げると優以さんは、本当に安心したようにまた顔を正面に戻した。
実際、処女への種付けはこれまで何度も経験してきた。そして不思議なもので、それを言ってやると処女の女性はみな一様に安心した表情を見せて、俺に体を委ねてくれる。
女心ってホントによく分からないよなと思う。もし俺が逆の立場なら、女性経験を自慢されてるみたいで嫌な気分になりそうな気がするけど。
充希にしても、俺が種付けしてるのそこまで気にしてないみたいだし…
「リラックスしましょう。別に怖い事をする訳じゃないですから」
「は、はい…」
頷くものの、優以さんの体にはまだ不要な力がだいぶ入っていた。まあ、一言かけたぐらいで体の芯からリラックスなんてできる訳はない。
「うっ…」
ピタリと、ペニスの先で優以さんの入り口に触れる。それを感じたみたいで、また優以さんの口から呻きが漏れて。
「あ、当たって…ます…よね…?」
「ええ、凄いでしょ?」
「わ、分かりません…どう凄いのか…」
「凄いんです。もう100人近い女性を妊娠させた優秀な子です」
…ちょっとムキになってしまった。
「わ、私にも、お願いします…」
優以さんの体が小さく震える。
その震えを止めるように、熟れた尻をガチっと捕まえて。
「いきます。動いちゃダメですよ」
そう宣言して。
グググッと、進入を開始する。
「うっ、ううぅぅっっ!!!」
その瞬間、優以さんの体にぐっと力が入った。
「息を吸って」
「えっ…」
「大きく息を吸ってください」
「は、はいぃっっ…」
指示すると、従順な子どものように大きく息を吸う。
正直、このタイミングで息を吸う事に意味があるのかどうかは分からない。ハッキリ言って適当な事を言っているだけ、だから実際は息を吸う事で痛みが増しているかもしれない。
でも、痛みを緩和させる有効な方法なんて、残念ながら無いから。
俺がしてあげられるのは、優以さんが頼るべき道標を何でもいいから立ててあげる事ぐらいだから。
「かはぁぁっ…あっ、はぁぁぁぁぁぁっ…」
優以さんの中は狭かった。処女という事を差し引いても、明らかに狭く細い道だった。
でも、関係ない。ここで止まるという選択肢は無い。
それに、俺のモノは。
どんな狭く険しい道でも力強く切り拓いて前へ進める、頼もしい子だから。
「あああああうっ、はっ、あっ…あはあああうぅぅぅぅっっ…!!!」
「…よし」
絶叫にも近い優以さんの声が響く中、俺はぽつりと小さく呟いた。
繋がった部分から、赤い液体がたらりと滲む。
それは、36年もの長きにわたって閉ざされ続けていた細く狭い坑道の開通式を、無事に終えた証だった。
「はああああぁぁっ…あぁぁぁぁぁぁっっ……」
優以さんは肩で息をしていた。さすがに今すぐに腰を前後させるのはどう考えても酷だった。
「ふう…」
やるべき仕事はまだまだ残っている。でも、最初の難関を突破して、とりあえず小さく息をつく。
36歳の女性の処女を貰ってあげるって、それだけでも一仕事だよな…そんな事を考えながら。
………………………………………
一滴残らず中出ししてからモノを引き抜くと、優以さんはうつ伏せのままぐったりとしてぴくりとも動こうとしなかった。はあはあと口で息をするのが聞こえる。まさに精も根も尽き果てた、といった状態だ。
「終わりましたよ。お疲れ様でした」
優しくそう言葉をかける。すなわち「仰向けになって妊娠ポーズを取りましょう」という意味でもあるんだけど、優以さんはやっぱりうつ伏せのまま動こうとしなかった。動けるだけの体力が残っていないのかもしれない。あるいは、俺の言葉すらほとんど聞こえていないのかもしれない。
そんな優以さんを見ていると、ふと、頭をナデナデしてあげたい衝動に駆られてしまう。「よく頑張りましたね」と褒めてあげたい気持ちになってしまう。
でも、残念ながら今日はあまりゆっくりしてられる時間が無い。時計を確認すると、当初予定していた時間を30分以上もオーバーしていた。グズグズしてたらマジで遅刻しかねない時間だ。
「…シャワーは浴びなきゃダメだよな」
このまま直行しようかとも一瞬思ったけど、さすがにそれはマズいかと思い直して、シャワーだけは速攻で浴びる事にした。
そして、颯爽と第2試合の会場へ向かった。