―達也―
1月5日、月曜日。世間ではお正月休みは昨日までという人が大半のようだけど、俺にとっても今日が仕事始め、新年1発目の種付けの日だ。
しかも今日は、ちょっとした訳あって特に気合いの入る種付けだったりする。
この日のお相手は夢乃さんという30歳ちょうどの女性だ。俺が種付けする女性は大抵がアラフォーで容姿的にもごくごく普通の女性がほとんどなんだけど、時に女優顔負けの美人女性に当たる事もある。夢乃さんもまさに、そんな女性の一人と言っていいだろう。目鼻立ちがくっきりとして、有名人で言うと広瀬ア○スにそっくりだ。
そんな夢乃さんが種付けを受ける事を決断した理由は、夫の男性不妊である。無精子症という残酷な診断を下された夫に代わって、俺が夢乃さんに赤ちゃんを授ける役目を引き受けたという訳だ。
とはいえ誤解しないで欲しい。別に夢乃さんが美人の人妻だから今日は特別気合いが入ると言いたい訳じゃない(まあ、それも少しはあるんだけど…)。美人女性や人妻への種付けはもう何度もこなしてきたから、その程度じゃ特に緊張も興奮もしない。
今日の種付けが特別である理由…それは、実は今から3年ほど前に、俺は夢乃さんに一度種付けしているのだ。
その時は俺の優秀な精子の力もあって無事に一発で妊娠し、種付けから約10か月後に夢乃さんは元気な女の子を出産した。その子は昨年末に2歳の誕生日を迎えたのだけど、育児にも慣れて落ち着いてきたこのタイミングでそろそろ2人目の子が欲しいという事で、今回再度種付けする事になったのだ。
1人の女性への種付け回数に制限は設けていない。2人目でも3人目でも、女性の望む限り何度でも種付けしますというのが俺の方針だ。だから『2人目』の種付けに臨む女性は何も夢乃さんが初めてじゃない。とはいえ、かつて種付けした女性と再び体を重ねるのはやっぱり特別な意識が働いてしまう。何より、もう一度俺の子どもを産みたいと言ってくれた事をとても嬉しく思う。だからこそ、どうしても普段以上に気合いが入ってしまう。
そして今日の種付けは、もう一つ特別な点がある。
それは、場所。今回は玲奈さんが用意してくれている大阪の種付け専用部屋じゃなく、俺が東京に借りているタワーマンションの部屋を使っているのだ。
本来なら、自分の部屋に女性を連れ込んで種付けするなんてルール違反だという事は重々分かっている。でも、大晦日の試合に完勝してあまりに気分がいいから、新年1発目の種付けはどうしても、この大都会を見下ろせる部屋でやりたいと思ってしまったのだ。だから夢乃さんには無理を言って、ワザワザ大阪から東京まで来てもらった。もちろんその交通費は俺が負担したけど、イヤらしい話、東京・大阪間の新幹線代なんて今の俺には痛くも痒くもない。REALのリングに1秒立てば余裕でお釣りが出てしまう程度の金額だ。
足を伸ばして、どでんとベッドに仰向けになる。ちらりと視線を横に向けてみると、大晦日に獲得した立派なトロフィーが目に入る。
REAL無差別級グランプリ優勝を記念したトロフィー。すなわち、俺が日本最強の男である証。
嬉しかった。別に日本最強の地位を目指して格闘技に打ち込んできた訳じゃないけど、実際に日本最強の男と呼ばれる地位に立ってみると、心の底からめちゃくちゃ嬉しかった。俺が一番強い…この国で俺に勝てる奴はいない…そう思うと、まるで自分が王様になったようにさえ思えた。
驕(おご)り高ぶってはいけないって事は重々承知しているけど、でも、心の底から湧き上がる喜びを抑えるのは難しかった。それに、今まで頑張ってきたんだから少しぐらいはいい気になってもバチは当たらないだろうという思いもあった。俺は幼い頃から友達と遊びたいのを我慢して、みんながテレビゲームを楽しんでる時もひたすら厳しい稽古に明け暮れてきたんだ。お盆休みもクリスマスもお正月も、周囲が引くぐらいのハードなトレーニングをこなしてきたんだ。努力に努力を重ねて得た地位なんだから、少しぐらいは喜びに身を委ねてもいいだろう、と。
勝利の余韻にたっぷりと浸りながら、トロフィーから視線を戻す。
すると今度は、夢乃さんが俺に跨って献身的に体を上下させているのが視界に映る。
「どうしました夢乃さん?そんなへっぴり腰じゃ、いつまで経っても俺は出せないですよ?」
鷹揚にそんな事を言ってみる。日本最強の男として迎える、記念すべき初めての種付け。だから今日は、いつも以上に自由気ままにやらせてもらおうと決めている。
でも。
「ご、ごめんなさいっ…が、頑張り…ますっ…」
夢乃さんはそう口にするものの、肝心の腰の動きはほんの少し強くなっただけ。
依然として弱々しいその動きでは、何時間待っても射精感が訪れる事は無さそうだった。
「もっと腰を深く落として、奥まで挿れてみましょうか」
そう言って夢乃さんの尻や背中をぺちぺちと叩いて奮起を促すが。
「だ…ダメなんです…達也さんの…お、おっきくてっ…」
それを聞いて俺は「まあ仕方ないか…」と一旦諦める。なんせ俺は、格闘技だけじゃなくアソコの方も最強サイズだから。
夢乃さんと繋がるのは3年ぶり、どうやら夢乃さんの膣穴は俺のモノのサイズをすっかり忘れてしまったみたいだ。
ならば、ちょっと強引にでも思い出させてあげるしかない…そう決めた俺は、夢乃さんの腰を両手でガッチリと掴んで。
力強く…腰を跳ね上げるっ……!!
「はっ、はあうぅぅぅぅぅぅぅっっっっっ!!!!」
次の瞬間、真下からの一突きに夢乃さんの体がビクン!とのけぞった。
「ほら、入ったじゃないですか」
モノ先でグリグリと、夢乃さんの最奥と3年ぶりのご挨拶。
「あはあぁぁっっ…あっ…あぁぁぁぁぁっ……」
夢乃さんは目と口を丸く開かせながら、体を小刻みにピクピクと震わせていた。たったの一撃で、どうやら軽くイってしまったようだ。おそらくは、旦那さんではどう頑張っても届かないような所に触れてしまっているんだろう。
膣穴の最奥には独特の暖かさがある。女性本来の温もりというか…とにかくそこに触れているだけで、何とも言えない安心感に満たされる。
旦那さんですら知り得ない夢乃さんの真の暖かさに浸れている事に申し訳なさも感じるけど…まあ、仕方ないだろう。
何せ俺は、最強の男なんだから。人よりも特別な思いをできるのは当然だ。
「さて…と」
自身の体を起こすと同時に、逆に夢乃さんの体を寝かせる。そして繋がったままゆっくりと器用にその体をひっくり返して、後背位の体勢を完成させて。
「じゃ、ここからは俺が動きますね」
そう宣言して、遠慮なくバックからガンガンと腰を送る。
「あはあぁっ…あっ、ああっ、あっ、あぁぁぁぁっっ!!」
悲鳴のような喘ぎ声を上がるけど、気にせず俺は自由気ままに腰を前後させる。夢乃さんが少しでも体を逃がそうとすれば、力強く腰を引き付けて、お仕置きとばかりにぺちっと尻を軽く叩いて。
「ん…」
繋がったまま、夢乃さんの体を持ち上げるようにして立ち上がる。体型から推定するに夢乃さんの体重は45kgぐらいだろうか。まあ、俺の力を持ってすれば全くどうって事はない重さだ。
そしてそのまま、てくてくと窓際まで移動して。
「えっ…なっ…ひあぁぁぁっっ!!」
大都会の夜景を見下ろしながらの、立ちバック。ガツンガツンと腰を送る。
「いあぁぁぁぁぁぁっっ…あっ、あぁぁぁぁぁっっ!!」
夢乃さんの体がぴくぴくと震える。もしかすると意識を失いかけてるのかもしれない。だとすると、夢乃さんにもこの素晴らしい夜景を堪能して貰いたかっただけに残念だ。
ただ、俺はというと…めちゃくちゃ気持ち良かった。
地上150m、下界を見下ろしながらの、天空の種付け。
最強の男に相応しい、これ以上ない完璧なシチュエーションに酔いしれながら。
「さあ、いきますねっ…!」
射精。夢乃さんの最奥、優しく温かい場所に、3年ぶりに俺の精子を送り込む。
止まらない。一体どこから湧き出てるんだろうと思わずにはいられない、際限なき射精。ビクンビクンと下半身が震え続け、ついには白濁の液体がぽたり、ぽたりと床に零れて。
でもその間、俺は夢乃さんの体を捕まえる力は決して緩めずに、モノは最奥に押し付けたままで。
「ふう…っ…」
最後の一滴まで撃ち終えて、少しばかり長めに息をつく。もう限界、正真正銘の弾切れだ。
最高の気分だった。今までのどの種付けとも、どの射精ともケタが違う、断トツに気持ちいい射精だった。確実に夢乃さんの体に新しい後を宿す事ができただろう…そう思える射精だった。
ちなみに夢乃さんは、1人目が女の子だった事もあって今回はできれば男の子が欲しいという希望を持っているという事だった。俺に似た強く逞しい男の子が欲しいらいい。ただ、申し訳ないけど男女の産み分けへの挑戦は拒否させてもらっている。聞いた話では7割ぐらい産み分けに成功するような種付け方法もあるらしいけど、悪いけどチャレンジしてみる気には全くなれない。男女の産み分けは命を選別してるみたいでどうしても邪道に感じるし、何より最強の男である俺の子なんだから、男の子だろうが女の子だろうが社会に貢献する素晴らしい人間に育ってくれるに違いない…本気でそう思ってるから。
射精直後特有の疲労感が全身を襲う。でも、そんなものは気にならないくらいに、とてつもなく気持ち良かった。どうだ、最強の男の種を付けてやったぞ…そんな充実感に浸っていた。