※この作品はR-18です。

公爵家次期当主好色物語   作:ルペッタ好き

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ALさんの『侯爵嫡男好色物語』がコミカライズされると聞いて




先頭婚約者のフェニックス
1-1 グレモリー家の転生者


 気が付くと異世界らしきところに転生していた。

 小説家になりたい系サイトの異世界転生オレ最強モノを徹夜で読みふけっていたのが、前世における最後の記憶だ。もしや寝落ちしてそのまま永眠だったのだろうか。

 なんだか無性に情けなくて死にたくなってくる。いや、死んだんだけれど。

 

 生まれ変わったことにはすぐに気づいた。なにせ異世界転生物のお約束的なアレ、そうなんだか美形な母親のおっぱいがー! とか、うわウチの父親めっちゃダンデイじゃね? といったイベントがすぐに発生したからだ。

 さて、転生したのだなという認識はそれでいいとして、なぜそこが異世界らしいと思ったのかと言えば周囲の人々(?)に黒い蝙蝠のような翼があったからだ。

 あ、これ人外だけど見た目ほぼ人間系なヤツだ! と俺はすぐさま理解した。さらに周囲の言葉を拾っていればどうやら自分は悪魔として生まれたらしいことも分かった。悪魔である。邪悪なる魔である。

 そのことに気づいたときは、ヒュー、コイツはヤベェ! きっと弱肉強食で謀略渦巻く世界に来ちまったぜ! などと焦った。が、悪魔の子供生活はそこまで心配するほどのことはなかった。両親とか普通に優しかったし。メイドさんとか執事とかそういう使用人もいてものすごく大切に扱われたし。

 

 悪魔の貴族、グレモリー公爵家の次男にして次期当主候補のリヴラクス。それが生まれ変わった俺の立場だった。ちなみに愛称というか略称はリアスだ。

 このリアスという愛称、一応最初の『リ』と真ん中の『ラ』、最後の『ス』でリラスとなるので、リラスリラスリラスリアスとならなくもない気がするがやや強引だ。リヴとかレヴでいいのでは……。

 その辺りを母上に聞いたところ、「もし女の子だったらリアスという名前にしようと考えていたのよ」と言われて納得した。この家で、母の意向は強いのだ。とてもとても。

 

 さて、なぜ次男なのに当主予定なのかと言えば、なんと我が家の長男である兄上は『魔王サーゼクス・ルシファー』と名乗って家から独立したからとのこと。その詳しい経緯は未だ聞けていないが、どうやら我が兄上は本来のルシファー家の連中を武力でもって辺境へと追いやって魔王の地位を奪い取ったようだ。

 うわ、ウチの兄上ツヨスギ……。媚び媚びしとこ。

 あと、ルシファー家の連中みたいに下剋上されてせっかく得た超絶お金持ちな権力者である公爵家当主候補の地位を奪われないようにしなきゃ! 

 

 というわけで、俺はこれまた異世界転生もののお約束的なアレをすることにした。

 そう赤子のときからの魔力トレーニングである。そう、あったのだよ、魔力。悪魔だからね。そりゃそうだ、悪魔がいるんだから神の奇跡も魔法もあるさ。

 魔力持ち赤子から意識ある系異世界転生者特有の暇な時間は全部魔力増大訓練にあてるムーブにより、俺の魔力はガンガン上がった。もちろん試行錯誤はあったが、一度やり方を見つけてしまえばあとは簡単。よくある全部使い切って、スヤァZZZ……的なトレーニングとかいろいろ試した結果だね。

 

 他にも異世界転生ものといえば、現代知識を活かしてのお金儲けが定番。だが、こっちは上手くいかなかった。いろいろ案をだしてはみたものの、既にそれっぽいものがあったらしい。なにもかも上手くは行かない、ということだろう。

 まぁ、稼がなくても金持ちなんですけどね。我がグレモリー家は! 

 

 実は上手く行かなかったことは、他にもある。それは魔力の増大だ。

 いや、成功するにはしたのだけれど、どうやらやりすぎてしまったらしい。ちょっと魔力量が莫大になりすぎて、周りから引かれてしまった。

 それだけなら、まだ良かった。そこからもう一つ問題が発生してしまったのだ。

 

 これまたお約束というか定番なものが俺についていたのだ。

 俺の魔力量が先代ルシファー(兄上の前の元祖ルシファーさん)を超えたのではないか!? などと騒がれ始めたころにそれは起こった。

 

 まさか、リアルに「なんじゃこりゃー!!」などと叫ぶことがあろうとは思ってなかったよ。

 

 周りが騒ごうが同年代の悪魔の坊ちゃんお嬢ちゃん方に怖がられようが、俺は魔力を増やすことをやめない! と頑張っていたある日のこと。

 突然、俺の腕に真っ赤な鎧の一部というか籠手? らしきものが装着されたのだ。

 なんだこれ、なんだこれ、え? ナニコレ、どうなってんの? と狼狽える俺の頭の中に、ソイツは直接話しかけてきた。

 

 赤龍帝ドライグ。二天龍とか呼ばれている、この世界でも最強クラスのドラゴンの魂。それが俺の腕から生えてきた籠手に宿っていたのだ。

 

 ドライグから話を聞いてみれば、なんでもこの赤い籠手は《赤龍帝の籠手》と名付けられた最高峰の神器である神滅具の一つとのこと。

 神器って何ぞやと問いかけ返ってきた答えは、人間への神様からの贈り物っぽいものとのこと。

 で、この籠手ってどうすごいの? と聞けば、なんでも自身のいろいろな《力》などを一定時間毎に倍々に増加していくことが出来るとのこと。

 幼少にして先代ルシファー超えちゃったらしい魔力持ちの俺の力が、ガンガン倍加してくって、それ……。

 ヤッベーなぁ、ヤバすぎる。

 これってあれでしょ? 転生チートってヤツでしょ? 小説家になりたいゼミでよく読んだやつだ。

 転生の時に神様に出会って、「間違って殺しちゃったor前世の善行を評価して、来世ではチート能力あげるよ」などと言われた記憶は一切ない。ないのだけれど、しっかり転生特典だけはもらっていたらしい。

 

『いや、でも俺って悪魔だけど?』

『お前の魂は人間のものだ』

『ああ、人間だった前世から記憶引き継いでるからってこと……なのか?』

『分からん。分からんが、その可能性はある』

 

 現在過去未来において最強の赤龍帝(推定)にして、魔王を超えた魔力を生み出す悪魔の肉体を持つ、凡人オタ人間の魂。それがリヴラクス・グレモリー。

 つまり、俺。

 

 大騒ぎになりました。いや、もうね、とんでもないことになりました。

 父上も母上も、兄上も兄嫁も、母方の祖父も叔父も、兄上以外の魔王様方も、みんなでバタバタバタバタ、ドッタンバッタン、ギシギシアンアン大騒ぎ。

 あっちこっち引っ張りまわされて、思想教育的なものを受けさせられて、もうね……俺、疲れちゃったよ。

 ちょっとその騒ぎのせいで、やさぐれてしまったというか、こう精神的にいろいろ参っていた時期があったのだ。兄上はそんな俺が疲れていた頃に、ちゃっかりきっかり嫁さんに仕込んでいたらしく、甥っ子が生まれたりもした。

 グレモリー家の血を引く純血の上級悪魔の甥っ子ミリキャス君の誕生である。魔王ルシファーの地位は世襲制ではないらしいので、このミリキャス君は十分以上にグレモリー家次期当主を巡るライバルになるだろう。

 

 ミリキャス君は、現当主の父上から見て普通に可愛い孫だしね。

 神器が生えてきたせいで、前世の人間だった記憶があると白状させられてしまった微妙な俺とは違って。

 

 だから俺は、今日も自分を鍛える。誰よりも強くさえあればほとんどのことはどうにかなる、この世で最も信用のおけるものは己の意のままに振るうことの出来る暴力だ! ってドライグも言ってたし。

 たとえ家を追い出されようとも、強ければ栄耀栄華は思いのまま。上手く家を継げたとしても、武力があって困ることはない。むしろ無ければ馬鹿にされて困ったことになるだけだ。

 

 さて、そんな俺の最近の悩みは……ずばり性欲だ。身体がある程度育ってきたら、なんだかこう毎日毎日ムラムラして仕方がない。

 前世の俺は、メイドスキーだった。そんな俺の現在の立場は公爵家次期当主(暫定)。当然のように周囲にはメイドさんがいる。スカートやフリルをヒラヒラさせながら、少しばかり怯えと媚びの混じった視線をこちらに向けたりしながら、あれやこれやと世話を焼いてくれる。

 このメイドさん方、みなさん美形だ。悪魔の女性は、人間を誘惑したりする関係かほぼほぼ美女・美少女ばかり。その中でも我が公爵家に奉公に来ているような女性は、選りすぐりなのである。

 こんなのさぁ、もうさ、我慢できないよね! 

 

「ということなんだが、どう思う?」

「分かる」

「分かってくれるか。さすがは隠さないシスターコンプレックス。略してシスコン」

「ああ、よく分かるとも同志メイドスキー。ボクもこう手を出したらヤバイって理解はしているんだけど、どうしてもムラムラとくる衝動が抑えきれなくてね……。ついこの間、ヤっちゃったのさ」

「マジか……。お前、マジか……」

「ああ、マジもマジ。アレは実に良かったなぁ……、天に仕える清純であるべき少女を、罠にかけ、誘惑し、堕落させる! これに勝る悦びはないとボクは断言する!」

 

 赤龍帝騒動であちらこちらに引きずり回された日々は、俺に大いなる疲労と多大なストレスを与えた。だがそれは同時に、悪魔の貴族社会における知人を増やすことにもなった。

 そうやって知り合った中には、それ以降友人づき合いをするようになった者もいくらかいる。この修道女・聖女大好き坊ちゃんもそんな一人だ。

 

 現在、聖書の神話に属する悪魔、天使、堕天使などの人外たちは、先の大戦によって受けた多大な被害もあって自然休戦状態となっている。

 そんな中で、天界、天使勢力に属するシスターに手を出せば問題になる。場合によってはそれが原因で戦争再開なんてこともなくはない。

 だから、この男のやったことはある種のタブーなのだ。だがしかし、だからこそ燃える。イケナイことほどやりたくなる。危険な火遊びほど興奮する。

 それは大いに理解できることだ。

 その上、彼の性的趣向は一種のNTRになるのではないだろうか。修道女の中には、「私は神と結婚していますので男性とお付き合いすることはありません」などと口にする女がいるという。

 ならば彼女らは聖書の神の妻ということになる。

 悪魔にとって最大の敵である聖書の神。その女を誘惑し、落とす。そんなの興奮するに決まっているだろう。

 俺はNTRれものは大嫌いだ。もし俺がそんなことになったら相手の男は八つ裂き程度では済まさない。

 でも、NTRるものは悪くないと思う。むしろ大興奮。

 

「なるほど、そうか……ボクは聖書の神からNTRしたことになるのか……」

 

 前世の俺はメイドスキーだったが、修道女や巫女さんものも大好きだった。

 この聖書を基に形成された倫理なんぞクソくらえ、そんなことより暴力と金な悪魔社会。

 もしも機会があるのなら、一度は彼のような体験をしてみたいものだ。いや、一度などと嘘偽りは言うまい、出来るものなら何度だってヤッてみたくはある。

 

「君ならそう言ってくれると思っていたよ。いつか機会があったなら、ボクが君を導いてあげよう……聖書の神からNTRる悦びの世界へと」

 

 感動を覚えた。新たな見地に至った。そんな目をしながら、彼はそう言ってこちらへと手を差し出してきた。

 この日は、二人の男の固い握手が交わされた日となった。

 

 さて、先日は友の所へと我がエロ事情の相談に行ったはずが違う話に終始してしまった。シスターNTRは実に興味深いが、直近の問題は我があふれだす性欲の処理にある。

 寝て起きたら、我が欲棒が爆発して白いマグマを吹き出していた。なんてことが、何度か。それを美人メイドさんに清掃されてしまうというこの状況。

 恥辱……興奮……あれ? なんだかこれはこれでいいような? などといったことになりかけている我が身を、こんなことではいかんと奮い立たせ、別の知り合いに相談してみることとした。

 

 

「話は分かった。だが、何故メイド程度に手が出せない? 単にお前がヘタレなだけじゃないのか? 俺様はお前ぐらいの頃には、もう毎日イタしていたぞ」

「なんて羨ましい……さすがハーレムキング先輩」

「まぁな。俺ぐらいになるとその程度ってやつだ。それで、もう一度聞くが、下級悪魔のメイドなんぞむしろ手を付けられに来ているような者たちだろう? 別にお前が手を出したところで、喜びこそすれ非難されることなぞありえんだろう」

 

 爵位をもった王侯貴族な上級悪魔の屋敷。そこの奉公にやってくる女悪魔は、貴族男性からのそういった要望に応えることも仕事の内と承知しているらしい。上手く気に入られれば、正妻とはなれずとも愛人としてより良い暮らしを得ることもあり得る。そうはいかなくても、彼女らからしてみれば多額の金銭を贈られる可能性が高い。

 悪魔同士の交わりで子供が出来る確率は低いが、もし上級悪魔との間に子供が出来れば、その子は高い素質を持って生まれてくるだろう。強さが尊ばれる悪魔の世の中で強い子を産めるというのは、名誉なこと、喜ばしいこととして扱われる。

 そんなこんなの事情から、貴族の屋敷で働いているメイドさんにその家の主人一家の男性が手を出すのは、普通にアリなのだ。

 でも、グレモリー家には他所の家とは異なる事情がある。

 

「先輩、我が家のメイド長が誰か御存知ですよね?」

「そりゃ……あっ!」

 

 我がグレモリー家では、なぜか兄上の妻のグレイフィアさんがメイドとして働いている。メイドたちのまとめ役だ。

 メイドに手を出したいんですけどー、とグレイフィアさんに言うのはなかなかどうして勇気がいる。というか、ぶっちゃけ我が家のメイドの中ではあの人に一番ムラムラ来ている。

 兄の嫁、子持ち、まだ子供が小さいからおそらくおっぱい出る。メイド。スタイル良好。小さなころから面倒をみてもらった、ある意味第二の母的存在であり、姉的存在でもある。

 俺にとっての彼女は、属性多重盛り盛りメガデラックスパフェなのだ。むしゃぶりついてあむあむなめなめと味わって食べたい。

 ただし、兄上は完全無欠に彼女一筋な様子。なので、もしも手を出したり、出そうとしたとバレた日には、兄弟で血で血を洗う闘争を繰り広げることになるだろう。

 

「というわけで先輩。どっかイイトコロ紹介してもらえませんか?」

「あー……そういう、な。いや……しかしな。グレモリー家で素性を確かめて屋敷に上げている女ならともかく……うーん。他所からとなると、アイツがなぁ……」

 

 我が家のメイド事情について話したところ、ハーレムキング先輩がどうにもウンウンと言うばかりになってしまった。

 俺は貴族男性が遊びに行っても問題のなさそうな、その手の場所さえ教えて、ついでに紹介してもらえるだけでいいのだが。

 

「うーん……すまんな。それはまた今度にしてくれるか。今は無理だ。少しばかり家の問題と関わって来そうだから、俺だけでは判断がつかん。こんなことでアイツにへそを曲げられてもかなわんしな。何千年もグチグチ言われることになったらたまらん」

 

 その後、ハーレムキング先輩は俺の要請に応えてくれなかった。しつこくしつこく頼んだにも関わらずだ。

 なんとケチくさい。エリクサーっぽいものを売りさばいてぼろ儲けしている家の男とは思えん。

 

「まあなんだ。すぐに分かるから勘弁しろ」

 

 このムラムラを解消したいのにそれが出来ない。イライラと湧き上がる激情が怒りとなって顔に出てしまっていたらしい。

 ハーレム王になるという男の夢。それをすでに叶えている偉大なる男。そんな尊敬すべき男の声。

 俺はそれに背を向け立ち去った。

 

 それから数日、俺は父上の部屋に呼び出されていた。

 はて、俺なにかやっちゃいました? 日々鍛えて、学んで、悶々として。最近はそれくらいしかしした覚えがないはずだが。

 

「リアス。いや、リヴラクス」

「はい」

「お前の婚約者が決まった」

「は?」

「お前が将来結婚する相手が決まったと言ったのだ」

「あ、いえそれは分かりますが」

「相手側から希望があった。我がグレモリー家としても、大きな利がある縁組だ。異論は許さん」

「父上、その相手が誰なのかを聞いているのですが」

「安心しろ。お前も知っているお嬢さんだ。見目も性格もお前の好みに合うだろう」

 

 そういえば、以前父上にそのようなことを聞かれた覚えがある。酒の入った場のことだったので、オッサンのうざい絡みなのかと思っていたが、俺の好みを探っていたのか。

 

「ありがとうございます」

「うむ。お前はいろいろとあるからな、なかなか苦労したぞ」

 

 俺はメイドスキーだが、シスターも巫女さんもナースも好きだ。

 もちろん、お嬢様お姫様属性も大好きだ。

 公爵家の男の婚約者ならば、相手はそれに釣り合う家柄の娘さんであることはまず間違いない。

 やったぜ! 

 

「ありがとうございます!!」

 

 お礼は大事。だから二回言う。でも、まだ相手が誰だか聞いてなかったよパパン。

 

「その相手だが──」

 

 

 

 




次回『レイヴェル・フェニックス』




名前について

サーゼクス=シャア+ゼクス
ミリキャス=ミリアルド+キャスバル
リヴラクス=リーブラ+アクシズ


(女の子)落とさなきゃ……R18的に










Rias  リアス
Libra リーブラ 天秤、通貨単位
Axis  アクシズ 主軸

Rivraxs リヴラクス 音だけ合わせて

A=6 B=12 C=18 …Z=156

R=108 i=54 v=132 r=108 a=6 x=144 s=114


無理矢理です








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