公爵家次期当主好色物語 作:ルペッタ好き
「アバドンとベルフェゴールって聞いたことない御家の名前だな」
「それはそうだね。番外の悪魔だから。彼らは現政府に関わりたくないのが御家の御家の特色だけど、なかには異端もいたってことだよ。家とはほぼ縁切り状態でゲームに参加しているみたいなんだ」
10巻:木場とイッセー
リュイを連れて部屋に戻った俺は、さっそく彼女をベッドへと誘った。お互い裸になって、一つのベッドで一枚のシーツの下に潜り込む。
といっても、パコパコしまくろうぜって話ではない。『王』たる者は眷属との会話も大切だとライザー義兄上が仰っていたからな。
まぁ、軽くお触りしあってイチャイチャタイムしながらお話ししようぜってことだ。
「リュイはその魔力からすると、キン……アドバンスト・クラウンなしではあまり才能がないだろう。それでどうしてベルフェゴール家を飛び出そうと思ったんだ?」
酷いことを言っているようだが、彼女の元々の彼女の魔力はとても「才能がある」とは言えないものだ。聞いた限りでは『
「若気の至り……ですかね。今はもう後悔はしていませんが。これでも分家を含めたベルフェゴール家の年の近い者の中では魔力に恵まれた方だったんですよ?」
なんでもこのリュイちゃん。平均的な純血の上級悪魔よりはいくらか魔力が多めだったらしい。未熟な子供時代ですら、大人に匹敵する魔力があった。そのことで、小さい頃のリュイは、周囲から「すごい、すごいよロイちゃん」と褒められて育ったそうだ。
それでテレビで観るレーティングゲームの世界に入っても、自分なら活躍できるのではないかと思ってしまったのだ。
とはいえ、『
当時からレーティングゲームで一族揃って目覚ましい活躍を続け、もてはやされ隆盛の兆しを見せ始めていたフェニックス家。その他にも上位に進出した者を出した御家は、「強い、すごい」と称賛を浴びていた。だが、ベルフェゴールの一族はその中にはいない。
レーティングゲームの中で強さを示し、我と我が眷属こそが最強だと嘯く当時の
『ベルフェゴール家の『裂け目』、アバドン家の『穴』など、『番外の悪魔』は強力な特性を持っている。参戦してさえいれば……あのようなことを言わせはしないのに。
悪魔というのは見栄っ張りだ。プライド高く、低く見られること、なめられることを酷く嫌う。
「気が付いた時には、反対する両親を振り切って家を飛び出していました」
ベルフェゴール家とはほぼ縁切り状態で、リュイはレーティングゲームに参戦した。当然、御家からのバックアップはない。
家からの支援がないということは、金もないと言うことだ。報酬の支払いに難儀するということは、眷属集めにも苦労するということでもある。さらに、当時からゲームで猛威を振るっていた『フェニックスの涙』の調達も難しい。
衣服や生活のレベルだって落としたくはない。番外の悪魔だって貴族だ。見下されたくはない。
「あの頃はよく後悔していましたね。なんでこんなに大変なんだろう。元七十二柱の御家の者が簡単に済ますことも、当時の私には厳しかったですからね」
「金がなかったのか」
「ええ、大変でした……。その頃ですかね、ルヴァルと知り合ったのは。随分と世話になって……今でも頭が上がりません。今度はそのルヴァルの妹を『女王』と仰ぐことになるのですから、何があるか分からないものです。フェニックス家の宴席で、レイヴェルをよろしく頼むと言われましたよ」
「ルヴァル義兄上とリュイがどんな関係だったのか、気になるところだが……ま、聞かないでおこう」
以前にリュイを連れてフェニックス家を訪れたときにも思ったような気がするが、俺とルヴァル義兄上はレイヴェルを通して義兄弟になるだけでなく、やはりリュイ穴兄弟でもある可能性が高いなコレ。
ま、いいけどな。悪魔にゃよくあることさ。いちいちほじり返すまい。
「ありがとうございます。若さま」
「だが、妬けるな」
人間の少年を弄んでいる分には気にならないのに、リュイの昔の相手がルヴァル義兄上と思うとどうにも面白くないのは何故なのか。不思議なものだ。
リュイの背を軽く撫でていた手を彼女の尻に回した。スキンシップの濃度を上げたい気分だ。
「あっん♡」
手でなぞっていくと、彼女の尻や太ももはむっちりと良い肉付きをしていることがよく分かる。柔らかな脂肪の層の下にみっちりと筋肉が詰まった、お嬢様にはないパツンパツンの感触だ。
夢と野望に任せて御家を飛び出したころのリュイは、きっとこんな風ではなかったのだろう。若い身体になっているときの、あのふんにゃりとした身体だったはずだ。
御家の後ろ盾がない、金がない、ツテもないから眷属集めだって大変だ。
そんな苦労を乗り越え参戦したレーティングゲームの世界は、リュイに優しい顔を見せてはくれなかった。
リュイには確かに魔力の才があった。ただしそれは、僅かなものだ。
駆けっこでたとえるなら、町内の運動会で一番に成れる程度の才能だ。到底全国レベルには届かない。
付き合い程度に参戦している者はともかく、上位の者にはまったく歯が立たなかった。リュイを遥かに上回る本当に魔力の才に恵まれた者たちに翻弄され、タンニーン殿に吹き飛ばされ、ゲーム慣れした転生悪魔出身の上級悪魔に競り負ける。
戦術を学び、魔力以外の部分も鍛え、ベルフェゴールの特性を研磨する。ときにはトレードを交えつつ眷属たちとの練習を繰り返し──それでもリュイは上に行けなかった。
成果の出ない年月を過ごす中で、彼女の精神は挫折と後悔と奮起を繰り返す。
そんな時だった、「『王』の駒と呼ばれる物がある」とリュイが誘いをかけられたのは。
戦闘、権力、富、名声、異性、地位。レーティングゲームに勝利することで得られるものは多い。リュイの他にもそれらに魅せられてその誘いに乗った者たちがいた。
勝てなかった者に勝てるようになった。上に行ける。上に行けば行くほど、レーティングゲームに真剣に取り組む者の割合は増して行き、ゲームの面白さも増して行く。
リュイは戦闘を楽しんだ。おおいに試合を遊んだ。それとは別に、しなければならないこともあったけれど。
数十倍から百倍にまで強化された力を得たリュイを含むアドバンスト・クラウン使用者たちによって、調整・操作される試合の勝敗。それらを裏から差配する者たちは大金を動かし、大いに儲けていった。
そのこと自体は、リュイも了解済みの事だった。力の代償として支払ったものなのだから。素直に楽しめない試合が多いのは不満だったが、下位に甘んじて這いずり回っているよりはずっといい、と。
「そうして、私はトップランカーのひとりになりました。ディハウザー、ルヴァル、リュディガー、タンニーン……勝敗操作に関わっていない者たちとの試合は本当に面白かった。リュディガーには散々苛々させられましたけれど」
「そのリュディガー・ローゼンクロイツも今やレイヴェルの眷属だ」
「本当に……何が起こるか分かりませんね」
リュイは『
これらの傾向は、使用者の多くに見られたそうだ。
リュイとの試合で見せていた3位のビィディゼ・アバドン殿の『穴』捌きもすごかったからなぁ……。あれだけ自在に『穴』を使えるなら、オマンコ直結『穴』とかも作れそう。複数の女の穴に『穴』を繋いで自分は動かないままに、一突きごとに突き込む牝穴の持ち主を切り替えるとか……スゲーぜ! ビィディゼ・アバドン殿はよ! オナホと女の穴を繋いじゃうとか、そんなファンタジックなエロ漫画みたいなことも出来そうだなんて!
ご老人方は、上位に行きたいという想いの強い者を見抜く目は持っていたんだな。同世代ばかりに配って疑惑を強めてしまう間抜けなお年寄りめ、耄碌しちゃったの? とか思っていたが、さすがに悪魔歴が長いだけあって相手の欲を見抜く目は持ち合わせていたわけだ。
「ですが、ディハウザーには結局勝てませんでした」
『
ベリアル家の魔力の特性は『無価値』。魔王クラスの魔力を生まれ持ち、確かな実力を備え、戦術にも長け、悪魔の魔力特性のみならず、魔法や神器の効果さえも無力に変える『無価値』を備えたレーティングゲーム不敗の1位。
「ま、俺は勝つがな。当主になる前にサクッと行きたいところだ」
俺が学習期間を終えて正式にレーティングゲームに参戦するようになったとしても、その期間は短いものになるだろう。
何せこの俺、リヴラクス・グレモリーはグレモリー公爵家の次期当主。父上から当主の座を受けついだら領主のお仕事が本業になるのでゲームしてる暇はないのだ。
最近は当主の世代交代も早くなってきていることだしな。
下位レートの試合なんぞいちいちやっていられないから、それこそリュイ達を操っていた黒幕さん方にでも頼んで、上位陣とのマッチングばかり組んでもらえばサクサク上がっていけそうな気もするし。
『ディハウザー殿を倒し、1位の座から蹴落としたら引退するつもりだ。領地経営もあるのでね』
何かの機会に聞かれでもしたら、そんな感じで自信満々の傲慢顔で言い放ってやるとしようかな。ハッハッハーてな具合に高笑いでも決めながら。
レートを調整しておいて直接対決一回で逆転1位になれるところから特殊ルールのないプレーンな形式で挑んで、魔力の差で押し切って勝利。その勢いですぐさま引退宣言して勝ち逃げ。それで十分に力も示せるし、逸話も残るってものだ。
当主の仕事に集中したいので、と言えばベリアル家の嫡男であるディハウザー殿は何も言えまい。ややこしいルールの試合だと試合巧者相手には経験の差で負けそうだからな。
勝てそうな試合形式で勝っておいて、その後は戦わないってのが一番よ。
「ディハウザーはそう簡単にはいきませんよ」
と言ったようなことを話すと首を横に振れられてしまった。
俺は魔力だけあって実績の無いお坊ちゃんだから仕方がないところだが、これはなんだか妬けるな。
……朱乃や黒歌、メイドたちは気にしないのに、ラティアにはライバル心を見せるレイヴェルの気持ちが少し分かったかもしれない。
「お前が他の男を評価していると苛つくな。生意気なヤツめ、こうしてやる!」
「んあっ♡ そんあ、これは、若さまのために……ぃ♡」
「ふふふ、そんなことは分かっている」
急に股間がビンビンきたので、もう一回戦いっておくとしようか。
…………♡
一回戦のつもりが三回戦になってしまった。相変わらずエロい女だ。
「素敵でしたわ、若さま」
股の間から白濁を垂れ流し、トロンと満足そうな顔のリュイに寄り添うと頬に唇を落としてくる。お返しにこちらもチュッチュとし、事後タイムに入った。
やってる最中もいいものだが、この適度な疲れの中で余韻に浸るのもまたいいものだ。趣がある。
「角が当たるな」
それはいいのだが、リュイに頬を寄せようとすると彼女の角が邪魔をしてくる。チャームポイントではあるのだが、ぼんやりとしながら角無しの女と同じつもりで動くと、ガツンと衝突してしまうのだ。
「隠しましょうか?」
角隠しってなんだか結婚するみたいだな。まぁ、するみたいというか、するようなものか。リュイにも子供産ませる気マンマンだしな俺は。
「人間界での活動用の擬態だったか」
「はい。あちらではさすがに目立ちますので、隠す方法はあります」
ほんと魔力って便利だよな。まぁ、猫妖怪も妖力でネコミミシッポを隠せるのだが。
俺の猫と言えば黒歌だが……ふむ。
「よし、リュイは理事長の秘書になってもらうとするか」
縄張りの運営を任せる黒歌は理事長夫人。二十代後半のデキル女風味のリュイは理事長秘書。素晴らしい布陣だ。
「秘書……ですか?」
「ああ、縄張りの話はしただろう? グレモリー資本の学園の理事長をすると」
「ええ……人間社会での仮の姿ですね。承知いたしました。それでは秘書の役目も務めさせていただきます」
スーツ姿のリュイを想像すると、理事長室のデスクに上半身を預けさせてバックからガンガンしたくなる。普通に見かける格好なのに、なんでかエロスを感じるんだよな。意外と身体のラインが出るからだろうか? いや、よく見かけたからこそエロいのか?
秘書をデスクの下に潜ませて、椅子に座った俺のチンポを舐めさせるのもイイな。定番であり王道である。如何にもスケベな権力者っぽくて興奮すること間違いなし。
なんとなくだが、悪の黒幕は椅子や車の席に座って電話をしているシーンなどで猫を膝の上に乗せて撫でているようなイメージがある。もしくは女にしゃぶらせているかだ。
黒歌とリュイ、これは隙を生じぬ二段構えと言えよう。なんならダブルフェラに移行させてもいい。完璧だな。パーフェクトだ。
あとはこう裏社会の権力者といったら、アイドルやら女優に枕を強要しているようなイメージだが……そっち方面の知り合いはいないので、まずはJKを侍らせておくとしようか。大学生もいいけどな。
ふんふんふふ~ん。
「嬉しそうですね」
おっと、鼻歌が漏れていたか。
「リュイのような有能な女を秘書に出来るんだ、嬉しくもなる」
「若さまのご期待に沿えるよう、精一杯務めさせていただきます」
うむ、精を一杯注いでやるからな。
リュイもそのときを想像しているのか、実に嬉しそうな表情を見せてくれた。
「となると、人間界では角無しのリュイを存分に見られるわけだから、こちらではそのままの姿を見ていたいところだな」
俺はこういう人間には無い部位を弄り回すのが好きなのだ。
またカリカリしてやろうかと思い『赤龍帝の籠手』を顕現したその時──俺の脳内に閃きの電球が灯った!
「……若さま?」
「今、ひとつ思いついたことがある、それを今から試す」
むむむ、と側頭部に意識と魔力を集中。
イメージするのは龍変身の応用だ。チンコのみをドラゴン化できたのだから、これも可能なはず。
鼻先と顎の下は不要。頭部だけでいい。
「あら……!?」
なんということでしょう。俺の頭から4本の角が生えたではありませんか。
「ドラゴン状態のときの角だけを生やしてみたんだが、どうだ?」
リュイの角とは向きや形状は違うが──細かいことは良しとしよう。
「格好いいですよ。素敵です」
お世辞でも美女に誉められると悪い気はしないものだ。
「これでお揃いだな」
俺がそう言うと、リュイが自分の角を俺の角にコツンとじゃれるように当ててくる。
「こうすると、小さかった頃を思い出します」
そのお返しに、俺も彼女の角にコツリ。
特に意味もないのだが、その後はしばらくコツンコツンと角を当て合ったり、ゴリゴリ擦りつけ合ったりして過ごした。
こういうのも悪くない。