※この作品はR-18です。

公爵家次期当主好色物語   作:ルペッタ好き

110 / 127
オリ主が頂いていく409 / 64%
バアル家が確保する230 / 36%

アンケートの結果もらってくることになりました。
いつものように設定は都合よく捏造しています。





魂の牢獄/肉の器

『サーゼクス・ルシファーにはチンコがない』

 

 一盗(いっとう)二婢(にひ)三妓(さんぎ)四妾(ししょう)五妻(ごさい)という言葉がある。ヤルことをヤルときの男の興奮度合いを表すとされる言葉だ。

 この言葉が正しいとすると、男が一等興奮するのは他の男から女を盗むときということになる。

 

『いきなりなんだ、兄弟』

 

 以前、この一盗うんぬんについてドライグと語り合ったようなおぼろげな記憶があるのだが、俺が勝手に脳内で思考をぶん回していただけだったような気もする。

 まぁ、どっちにしろドライグにはそんな俺の思考も筒抜けだったに違いないので、語り合っていたようなものだ。

 

 ドライグは黙って聞く係。

 

 エロ話には様々なジャンルがあるが、その中にNTRと呼ばれるものがある。これがつまり一等賞の一盗に該当するのではないだろうか。

 さて、このNTRだが、俺は盗る方は好きだが、盗られる方の立場で観るのは嫌いだ。まぁ、脳内変換で立ち位置を変えてやれば楽しめなくはないのだが。

 俺の好む快楽堕ちの要素も多分に含んでいるのがこのNTR系列の特徴だ。

 それでだ、このNTR物では「ああっ、あのヒトじゃ届かないところに……」「す、すごい……こんなの初めてぇ」みたいな感じの表現が多い気がする。

 つまり盗る側の男が、盗られる側の男よりもエロス面で上であることが多いのだ。ま、単純に夫よりも若いってだけのこともあるが、何にしろ快楽において優れている必要があるのだ。老練な腰遣いで、若い男から若妻を寝取るおっさんってのもあるか……奥が深い。

 それでまぁ、義姉上にギンギンとしてしまう俺はときどき考えてしまうのだ。兄上は一体どんなエッチをしているのだろうか……と。

 兄と弟どちらがより深く義姉上を肉悦の淵に沈められるか。それによって、継続的な義姉上ックスを得られるかどうかが決まると言っても過言ではない。一度ぐらいならば勢いでってこともあるかもしれない。義姉上って割と無防備に俺に誘惑仕掛けてくるからな……お風呂とかさぁ。当たってたしプニプニって。

 

 一夜の過ちは有り得る。というか有りにする。

 

 だが、そこから二度三度と関係が続き、いずれはジュブジュブッとした関係へと発展していきたいわけで、そうなるとやはり兄上に対して圧倒的な差を付けねばならないと思うのだ。

「もう、サーゼクスとでは満足できないの……抱いて♡」とか言わせてみたい。

 そのためには自身の向上に励むのはもちろんだが、兄上の弱みも探らなければならないだろう。兄上には出来ず、俺ならば出来ること。そういう強みが必要だ。

 

 そうやってうんうんと考えていたときに思ったのだ──『兄上には本物チンコがない』のではないか、と。

 

 肉棒どころか玉もなければ脳もない。血も涙もない魔王。

 それが我が兄、サーゼクス・ルシファー。

 

 なぜそう言えるのかというと、滅びのオーラの凝縮体、人型に浮かび上がる消滅魔力の化身というのが兄上の真実の姿だからである。

 滅びのオーラの塊なのだから、肉の身体なんて一欠片だってありはしないはずだ。

 ふむ……しかし俺は兄上を兄と認識していて、兄上も男性的な意識で過ごしているようなのだが……実際のところ兄上には性別があるのだろうか? 

 竿もなければ穴もないとすると、実は兄上は無性な存在なのではないかという疑惑も浮上してくる。

 精霊に近い感じだろうか? ウンディーネとかシルフとかよりも、もっと根源的な元素に近いような感じの。兄上って、『滅び』の魔精霊的な存在なのかもしれない。

 うむ、戦闘能力は非常に高そうだ……生物的な弱点が一切なさそうな感じがする。心臓もないだろうしな。

 まぁ、俺はバトル大好きドライグとは違うので、兄上の戦闘能力の話は置いておこう。重要なのはエロ面だ。

 

 エロ的には本物の肉体が無いってのはどうなのだろう? 

 情や愛はあるかもしれないが、肉がないってことは肉欲もないのでは……? 

 こう「玉袋がパンパンだ。お前のメイド姿を見ていると、ちんちんがイライラして仕方がないんだよ、グレイフィアぁぁ!!」みたいなことはなさそうな気がするな、兄上って。

 俺はよくもう辛抱たまらんってレイヴェルに襲い掛かっているが……ああいうときのレイヴェルってすごく嬉しそうなんだよなぁ。

 そうすると……ふむ、これは付け入る隙なのではないだろうか。

 上手く言葉には出来ないが、なんというか兄上ってそういう獣欲めいたものが足りてない気がするしな。こう、ちょっと淡白そうなイメージがある。

 

 いや、兄夫婦のベッドシーンとか覗き見たことないけどさ。俺とレイヴェルの初夜を覗いていた、どこぞのスケベ親父と違って。

 

 だが、しかし、うむ……ありえるのか? これがもしや、義姉上攻略の糸口か? 肉欲のジャガーノート・ドライヴ的な感じで……? うむ、うむうむ……燃えるな。

 

『…………なぁ、兄弟』

『しかし、肉棒なしにどうやってミリキャスをこしらえたのだ兄上は……肉棒がないのに。いや、普通に考えたら普段暮し用の姿であるところの人間男性形態でヤルことヤッて作ったのだろうけれど。つまり兄上は……』

『なぁ、兄弟。俺は早く神器から解放されたくて仕方がないんだが……』

『まぁ、しばらくは付き合えよ兄弟』

『オォォォォン!』

 

 昨日も今日も明日も明後日も、ドライグは内部から神器の構造を調べるのに熱心だ。実に働き者のドラゴンであると言えよう。どこぞの終始眠りこけているという龍王とは大違いだ。

 

 

 

 

 

 

 ―○●○―

 

 

 

 

 

 この世界では、『死』は絶対の終わりではない。『滅び』さえしなければ、まだ魂が残る。

 人間の魂は、宗教ごとの「あの世」である地獄や天国に囚われ、あるいは生まれ変わって次の生を過ごす。

 人外異形、超常の存在にとっても『死』は絶対の終わりではない。『滅び』るまでは人間界、神話世界を含めた大きな意味での『世界』に魂が残存する。

 神々は死しても信仰の力を得れば蘇り、しぶとく力ある者もまた魂のみで長く世界に留まり場合によっては力を溜め込み復活する。

 

 だが、強大な存在や、信仰されていた神々であっても帰ってこられなくなるケースもまた多い。それは神も魔も結局は『夢幻』の住人に過ぎないからだ。

 神々の信仰などが分かりやすいが、超常存在の力の源は人間の精神エネルギーである。神は死しても信仰の力を得ることで蘇るということは、逆に言えば信仰を得られなければ蘇ることが出来ず、やがて消滅してしまうということだ。

 俺は今のところ、忘れられた神話の忘れられた神や魔物が復活したと言う話を聞いたことがない。『死』の向こうから帰って来たという例は、だいたい現代にあっても人間に名を知られている存在のものばかりだ。

 仮にインドラ神が死亡しても、各地で信仰を受けているから復活してくるだろう。だが、もう誰も覚えている者のいない太古の神話の神々は帰って来ないのだ。

 そうやって考えると、神や悪魔、龍などの人外異形の存在にとっての本当の『終わり』とは、人間たちから忘れ去られることなのかもしれない。

 

 儚い人の夢や幻から生まれ出でた存在は、人の夢や幻に登場しなくなった時点で終わってしまう儚い存在でもあるのだ。

 

 つまり、有名なヤツほどその魂が残りやすく蘇りやすい、逆に有象無象のモブ魂はあっさりと滅ぶ。

 ということは、だ。兄上やセラフォルーさんに名前を襲名されてしまった前四大魔王さま方。彼らがそれなりに有名で強かったはずなのに復活してこないのは、人間の精神エネルギーを兄上たちに持っていかれているせいなのかもしれないな。

 さらにそこから考えると、人間たちが名(・)前(・)を(・)忘(・)れ(・)て(・)し(・)ま(・)っ(・)た(・)『聖(・)書(・)の(・)神(・)』なんかも、一回死んだらそれで終わりって可能性がある。うむ、そうだといいなぁ。

 我ら悪魔と『神』は敵同士なので、いずれは戦うことになるだろう。そのときに何度殺してもお得意の復活を繰り返して来たりしたらたまったものではない。それがうっかり名前を亡くしたせいで一発終了してくれればこんなに楽なことは無いってものだ。不死身を忘れたフェニックスと戦うようなものだ。

 まぁ、そうなったらそうなったで、行き場を失った人間たちの信仰エネルギーがどこに向かうのか不明になるので、怖いと言えば怖いのだが。

 というか『聖書の神』って偶像もないから、人間たちがイメージする一定の姿もないんだよな。名前も形も不明ってことになるわけだから、信仰エネルギーが集束できずに分散しちゃいそうだ。ある人は『聖書の神』を白髪で長い顎髭の老人のようにイメージしているかもしれないし、また別のロリコンは黒髪ロングなロリ美少女としてイメージしているかもしれないわけだ。信者の数だけイメージされている姿がありそう。

 ま、『名を失った神』とか『形のない神』ってフレーズには、前世の中学生頃に芽生えた意識をくすぐってくるものがあることは否定できない。

 名前にこだわる悪魔から見ても、それが微妙にカッコよく思えるのが悔しい。「我々は他とは違うんだぜ、特別なんだ」みたいなものを感じちゃう。ビクビク。

 

「旦那さま、なにか考え事ですか?」

 

 レイヴェルの太ももに後頭部を預け、事後の余韻に浸りながら思考を彷徨わせているとうちの嫁さんの声が上から振って来た。

 ゼクラム祖父さんの城での話し合いが終わり、家に帰って来た俺は無性にレイヴェルとヤりたい気分だった。

 なので、帰るなりとっ捕まえて寝室に引きずり込み、欲望の赴くままに一回戦・二回戦と楽しんだのである。

 話の中で何度か名前が出ていた朱乃を俺の好み優先でイチャラブに抱いても良かったし、一日一緒に行動していたリュイと……というのも捨てがたいところがあったのだが、でもなんだか今日はどうにもレイヴェルな気分だったのだ。

 今後もこういう日があることを考えると、レイヴェルが我が家とフェニックス家を行ったり来たりするようにしたことをちょっと後悔してしまうな。

 

「んー、コレをどうしたものかと思ってた」

 

 言いながら俺は亜空間から宝玉を取り出し、レイヴェルに手渡した。

 

「亡くなられたクレーリア・ベリアルさまの魂を封じた宝玉ですか」

「ああ、くれるっていうからもらってきたが、あの男のこともあるからなぁ」

 

 叔父上からクレーリア粛清の理由が語られた後、クレーリアの魂をどうするのかという話になった。クレーリアの力は大したものではなく、また人間から広く『ベリアル』として認知されているような存在でもないため、放っておけばクレーリアの魂は遠からず消滅してしまう。

 それはクレーリアがもはや死者であり、彼女に定めを覆すほどの要素がない以上自然な流れというものだ。なので、まぁそのまま放っておいても良かった。もう政府が管理している悪魔の登録情報でも死亡とされているわけだしな。

 ただ、消えゆくクレーリアの魂をベリアル卿は惜しんだ。どうにかならないだろうかと祖父さんに懇願した。

 可愛いがっていた姪を粛清され、しかしそれがベリアル家と息子のディハウザーのためでもあったと説明されたベリアル卿の心の中は俺には計り知れないものがあったのだと思う。せめて、姪の魂だけでも長く……とでも考えたのだろうか。

 

「魔物封印型の神器の一部パーツは、魂を封じる器としての適性が高いとは何かの資料で見かけた覚えがありましたけれど……。まさかベリアル家の方の魂を持ち帰っていらっしゃるとは思いませんでしたわ」

 

 そのベリアル卿の願い、欲と望みを聞いたゼクラム祖父さんは、手段は二つがあると答えた。

 

 一つは完全な封印。これは厳重な術式を幾層にも重ね、残されたエネルギーの散逸を防ぐというものだ。その場合、クレーリアの意識も思考も感情も動かなくなるので、ただ魂がそこにあるというだけで居てもいなくても変わらないようなものになっただろう。ついでに言えば、これだとベリアル家の面々が封じられたクレーリアに会うことも出来ないらしい。

 ベリアル家にはない、初代が未だ残るバアル家の術式によるものなので、家の秘伝を公開することは出来ないって話だった。

 

 二つ目の方法は、俺の神器に取り込むという方法。『赤龍帝の籠手』の禁手状態になった際の装束のあちこちに生じる宝玉は、魂を保管するための入れ物として都合の良い代物らしく、それに封じ込めておけば術式のみで封印するよりはクレーリアの思考や感情をそのまま残しておきやすいのだとか。そんな説明を受けた。

 あと今後、祖父さんからの授業内容に魂の取り扱いに関するものが加わるらしい。魂を抜き出したり、弄り回したりとか、悪魔っぽくてよいね。よいよい。

 

「どうしようかと考えたんだが、ベリアル卿から頼まれたのと、まぁ俺の禁手の性質を考えると悪くはないかと思ってな」

 

 レイヴェルに事情を説明する許可は取って来た。『女王』であり、第一夫人となるレイヴェルに話しておかないと、いろいろと俺が面倒だ。隠し事をしながら生きていくのは大変だからな。話せることは話して、精神的にスッキリしておきたい。

 

「『無価値』の特性でしょうか?」

「ああ、ディハウザー殿の活躍は、魔力やその他の基礎的な能力の高さもあるが『無価値』の存在も大きい。ものに出来るなら手に入れておきたいところだ」

 

 ベリアル家の魔力特性『無価値』は非常に強力な特性だ。ただし、これは強者が持ってこそその真価を発揮する特性でもある。

 弱い者が『無価値』を所持していても、普通に実力で黙らされてしまうからだ。

 逆に『無価値』を持つ強者、ディハウザー殿は強い。格下が特殊能力による一発逆転を狙っても無効化してしまえるので、実力差通りの順当な結果を得やすいのだ。

 

「たしかに、『無価値』の特性は神器の効果も消せますから……旦那さまのためになりますね。『白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)』対策として大変有効ですわ」

 

 やっぱりレイヴェルは話が早くて良い。

 美形で可愛げがあって、賢く機転が利き、自分の立場と力を弁えて行動し、それでいて可能と判断すればときに大胆な判断も下すことが出来る。俺の苦手なことを引き受けてくれ、悩み事の相談にも付き合って一緒に考えて支えてくれる。金も稼げれば、コネもツテも豊富。

 それだけでも十分過ぎるというのに、そこからさらに将来のために出来ることを増やそうともしてくれているのだ。

 俺のハーレム願望にも理解があって、運営に協力してくれもする。といって、俺が他の女とよろしくしているのが気にならないわけではなく、焼きもちを焼いて好き好きアピールも欠かさない可愛さ。

 こんな女が傍に居てくれるってのは、実にありがたいことだ。父上は本当に良い相手との婚約を用意してくださった。ありがたい、ありがたい。

 

「ただな、俺はレイヴェルみたいな女が好きなんだ。クレーリアのやったことを考えると、眷属化するには不安がある」

 

 言いながら顔の向きを彼女の腹の方へと向けると、割れ目から垂れ落ちる白濁が目に入った。俺がさっき注ぎ込んだものだ。なんともエロい光景だ。好みの女に存分に種付けしてやったぜ、と思うとぐつぐつとくるものがある。

 思わず俺の手でみっちりと開発した彼女のお腹を撫でまわしたくなるが、ここはちょいと我慢してつつくくらいにしておこう。

 

「んっ……。それで、どうなさるのですか?」

 

 くすぐったそうに、でも気持ちよさそうにしながら、レイヴェルは両手に持った宝玉をしげしげと見つめている。

 

「祖父さん……ゼクラムさまの話では、それに封じておけばかなり長く魂を保存できるらしい。ドライグに聞いてみたら、たぶん宝玉を介して神器の内部に取り込むことも可能だろうって話だ」

 

 神器の中には内部に潜ることの可能な物がある。『赤龍帝の籠手』もそういったものの一つだ。

 俺は歴代の中で、一番余裕があり、素の力と環境に恵まれた所有者だ。先代までの他の連中は、神器が顕現するとすぐに争いに巻き込まれ実戦の中で過ごすことになっていったらしい。

 そいつらと比べると、俺は禁手についてゆっくりと考え自分の意志を反映させることが出来たし、『赤龍帝の籠手』の内部をよくよく観察することも出来た。

 強大な悪魔としての力。グレモリー家という悪魔社会でも有数の家。魔王サーゼクス・ルシファーの実弟という立ち位置。それらが俺に余裕を与えてくれているのだ。

 そんなわけで、俺は歴代の中でもかなり神器に『潜って』いる方になる。命がけだった連中よりも真剣さは足りなかっただろうが、その代わりに時間だけは多く有ったのだ。

 で、潜ってみると神器の中には歴代の所有者たちの残留思念が溜まっている箇所があったわけなのだが、俺はいた連中に『滅び』をくれてやった。魂とも呼べない怨念のような精神の欠片たちは、それによって消え去ったワケだ。

 だが、その空間、歴代の精神の欠片が巣食っていた場所はまだ存在している。そこに宝玉に閉じ込めたクレーリアの魂を送り込んでしまおうって寸法よ。

 ドライグが言うことよると、あの場に溜まっていた歴代の遺志も劣化はしていたらしい。最初は思考があったのに、徐々にそれが失われて怨嗟の言葉を吐くだけのものに変わってしまっていたそうだ。

 クレーリアの魂にしても、単に放り込んだだけでは、そうなって行くことだろう。

 

「だが、俺には黒歌がいるからな」

「黒歌さん……仙術ですか?」

「ああ、それから猫魈は火車とも縁深いらしいからな。死者の魂の扱いに関する能力もある」

 

 火車は死者の魂をあの世に誘う妖怪で、猫又(猫魈)のもうひとつの姿とも言われているそうだ。命を操る仙術と、死者の魂に干渉する能力。

 これらを組み合わせ応用すれば、まぁ、俺の有り余るエネルギーを送り込んでやることもできるだろう。死者の魂の寿命を延ばすとか……なんだか変な感じもするが、物語とかで魔王復活のためにエネルギーを送り込む話とかもあることだし、イメージすれば行けるだろう。魔力はイメージ。黒歌式のなんか気持ちいいマッサージ的なアレと組み合わせればいけるいける。

 魔力を混ぜ合わせるのは、黒歌が来る前から出来てたし。レイヴェルとやったことがあるが、あれは実に気持ち良かった。肉体の結合とはまた違った良さだった。

 

「本当に、旦那さまの禁手は能力が多彩ですわ」

「まぁな、考える時間があったおかげで眷属から力を受け取る形にできた」

 

 一つ一つの駒を宿した眷属の力が、そのまま俺を強くしてくれる。俺の力は女頼りだ! ヒモと言ってもいい! 素晴らしいじゃないか! いいよねヒモ生活。

 俺は普段遊びまくってて、いざってときだけ「どうれぇ」って出て行くみたいなの。後の仕事は女たちにお任せだぜ。偏見だが、雄ライオンとかそんな生活してそう。偏見だが。

 いや悪魔にとって子作りは重要な仕事だから、むしろ四六時中セックス三昧ってのは、超働き者ってことになるのかもしれない。俺は怠惰とは無縁な男になりそうだな。フハハ。

 

「クレーリアさまも眷属にされるのですか?」

「上手く教育できればな。さすがに話に聞いたままの状態だと、怖くて責任を持てない」

 

 俺が思うにだが、クレーリア・ベリアルが八重垣と関係を持った際にするべきだったことは、ディハウザー殿に頼ることだったのではないだろうか。

 クレーリアに八重垣を眷属化するだけの駒の空きや実力がなかったとしても、ディハウザー殿がゲームを通して作っていたであろうコネやツテがあればどうにか出来た可能性は高い。

 ロイガンのベルフェゴール家、ビィディゼ殿のアバドン家、ローゼンクロイツが眷属をやっていたマモン家などは、基本的にはレーティングゲームに参加しない方針の御家だ。それでいて、政府から『悪魔の駒』は受け取っている。つまり、空き駒がある可能性が高いのだ。

 特に強欲のマモン家は、金で片を付けられそうな気がする。クレーリアの眷属にしても、主と一緒に粛清の憂き目に遭うよりは生きてたほうが万倍マシってものだ。

 まぁ、クレーリアの眷属の中には粛清後にバアル家から「褒美」をもらって隠棲した者もいるようなので……うん、なんの「褒美」なのやら。

 詳しくは聞かなかったが、アレかな? 主を売ったのだろうか? まぁ、そうだったとしてもクレーリアのあの行動ではな……見限った眷属がいたとしても一概には責められん。

 八重垣を眷属化する際に必要な『王』の実力に関してはもっと簡単だ。俺がレイヴェルとやろうとしていることをするだけでいい。

 ディハウザー殿に頼んで、ちょっとだけトレードしてもらい、八重垣を魔王クラスであるディハウザー殿の『騎士』なりなんなりにする。で、すぐにトレードでクレーリアに戻すだけでいい。トレードの儀式って時間かからないから、ほんとにそれだけだ。

 

 まぁ、クレーリア自身に八重垣を転生悪魔にする意志がなかったようなので、どうにもならなかったか。ディハウザー殿に相談して頼っていたら……たぶんそうしなさいって言われたと思うんだがな。

 それにしても、仮にそのまま上手く行っていたらどうするつもりだったのやら。八重垣が人間のままで60年も経ったら、もうジジイじゃないか。その後、無事に老衰死できたとして、魂を頂くつもりだったのか、それとも新しい恋を探すつもりだったのか。

 

 ふむ、それだったら俺もちょっとやってみたいかもしれないな。

 人間の女を幼少期から老後まで面倒見て、死の寸前に魂を頂戴するとか……悪魔的ロマンを感じる。もしもそのつもりだったとしたら、なかなかいい趣味してるなクレーリアも。

 

 しかし、頼って欲しいところで頼ってくれず、頼んでもいないことでやらかして可愛がっていた従妹が粛清されてしまうとは、ベリアル卿から粛清理由を聞いた後のディハウザー殿は遣る瀬無いだろうな。

 ディハウザー殿はレーティングゲームの1位だったのだ。これがディハウザー殿が5位とか6位で、上位にアドバンスト・クラウン使用者がいたのなら蹴落とすって意味もあったのだが、不敗の王者が下位の者のドーピング的なものを探りだして暴いても利益がなさそうな気がする。

 

 俺だったら気付いたところで、「クハハハ、貴様らは力を100倍にまで高めても、この俺には届かんのだ。ハハハッ、弱い弱い、弱すぎるぞッ! 俺って、チョーツエー!」みたいなことを内心で考えてしまいそうだ。

 

「一応だが、クレーリアに仮初の肉体を与える方法もありそうだ」

「そんな方法があるのですか? 魔力による変身でも、元々の肉体を変化させたものでしょう?」

 

 俺がドラゴンに変じたり、ミスラさんがライオンになったりするのは、元々の肉体を変化させる術だ。肉体年齢を操作するのも、そうした魔力の使い方の一種。

 だが、もう魂のみのクレーリアには元になる肉体が無い。

 

「ゼクラムさまから、クレーリアに肉体を与えたかったら兄上に聞いてみろと言われた」

「サーゼクスさまにですか? あっ……サーゼクスさまの本来のお姿は……」

「兄上は肉体の無い悪魔だからな。魔力で一から肉体を造る方法を知っているはずなんだ」

「そういうことですか。あとは『譲渡』で」

「そうそう、まぁ、魂が死んでいるから生き返るのとは違って……なんというか、ゴーレムに近い感じになりそうだが駒は入れられそうだ」

 

 まぁ、感覚だけでも与えられれば問題あるまい。オーラの接触・混合も気持ち良いものだが、やっぱり肉体もないとな。いわゆるフレッシュ・ゴーレム的な感じだ。ラブドール的かもしれん。考えようによってはゾンビ系? 

 なんにしても、ヤれればヨシとしようじゃないか! 

 

 引き取って来て牢に繋いでおいた八重垣を人質にして……魂だから魂質か? まぁ、最初は脅迫から入るってのも悪役な悪魔っぽくてオツなものかもしれない。

 それで上手く行ったら、ベリアル家の皆さんに会わせてやろう。で、ダメだったら、無理でしたってバアル家に引き渡せばいいか……。

 

「まぁ、クレーリアのことはおいおい進めていくとして、とりあえずは会議に出席するように言われたことが問題だな」

「アドバンスト・クラウン公表についての有力者会議ですよね。私も行けたら良かったのですけれど、心配ですわ」

 

 魔王サーゼクス・ルシファー。兄上

 魔王アジュカ・ベルゼブブ。ラティアの伯父さんで、ディオドラの兄さん。

 魔王セラフォルー・レヴィアタン。お姉ちゃん。

 魔王ファルビウム・アスモデウス。良く知らないヒト。毛が無い。

 アガレス大公。ロボの話題で盛り上がるラティアの伯父さん。

 バアル大王。叔父上。

 

 という悪魔の六大派閥トップが集結する豪華メンバーな会議に俺も主席しなさいって、ゼクラム祖父さんが言うのである。

 事の発端はお前だろう、自分で顔を出して意見を言って来なさいみたいな話で、いやもう困るね。なんでそんな頂上決戦みたいな場に顔を出さねばならないのだ。

 俺ってただのグレモリー家次期当主で、学習期間も終えていない上級悪魔なんですけど……。

 一応、祖父さん相手に質疑応答の練習みたいなことさせてもらってきたけど……。あれ? ゼクラム祖父さんって、クリスマス前の記者会見にいきなり放り込んでくれた父上よりも優しいのか? あれ? 

 

 まぁ、いい。今はそんなことより、レイヴェルだ。

 

「あぁっ、そんな急にお腹……」

 

 ひょいと頭を上げて、いずれ俺の子を宿してもらうレイヴェルのお腹に顔を埋める。グリグリスリスリと、はぁ……甘えたい。

 子供早く欲しいが、悪魔の子作りは時間がかかるのだ。あまり急かしてレイヴェルが気にしちゃっても良くない。気長に愛でて行きたいものだな。

 

「いやか?」

「いえ、いいえ……ああんっ♡ もっと、もっとしてくださいまし」

 

 明日のことは明日になってから考えるとして、今はこれに集中するとしよう。

 

 

 














サーゼクスの本当の姿は消滅魔力の塊=いつもの肉体は魔力で作っている=魔力で身体が作れる

サマエルの毒で肉体が消滅したイッセーくんは、乳ボディもらって帰還=魂さえ操れたら何とかできそう

悪魔なら魂の扱いぐらいできるだろう。
なんなら猫又にもそれっぽい力があるらしい。

邪龍の魂を宝玉に封印している描写があって、なんだか分からないが赤龍帝の宝玉は魂を封じ込めるのに向いているらしい
そういえば、歴代白龍皇の思念の一部も取り込んでいた

赤龍帝の籠手の中には、先代までの残留思念だか怨念みたいなのが蓄積されていたので、よくわからんがスピリット的なものを入れておけるのだろう


といった辺りから強引にこんなことに





次回『大罪の七冠』

現状で派閥のボスが6なのだから、あと1で七つの大罪に合わせられるなって。
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