※この作品はR-18です。

公爵家次期当主好色物語   作:ルペッタ好き

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アドバンスト・リーグ

 冥界のどこか、ごく一部の者しか知らない場所。そこにネビロス家の研究機関の施設があった。

 その施設の一室に、複数の魔力式モニターに囲まれて椅子に座る小さな人影がある。見た目は初等部の半ばほどの女の子のよう。だが、彼女の瞳はその見た目を裏切る落ち着きを宿していて、その正体が長い年月を生きた悪魔なのだと見る者に教えてくれる。

 彼女はネビロス家の一員、名はラミラ・ネビロス。

 

「そうなりましたか」

 

 ピンク色の長い髪をしたラミラの視線は、モニター群の中のひとつに向けられていた。

 画面にはアジュカ・ベルゼブブとリヴラクス・グレモリー、そしてロイガン・ベルフェゴールが映し出されており、今まさに『進士の冠(アドバンスト・クラウン)』が抜き取られようとしている場面だ。

 片膝立ちのロイガンへの頭部両脇にアジュカが両手を近づけ、被り物を外すような仕草をする。すると、ロイガンの内より小さな王冠状の物体が現れ、アジュカの手の中へと納まった。

 

 映像内の説明によれば、それがアドバンスト・クラウンであるらしい。前魔王──真なる魔王の血族に通じる現政府所属貴族から提供されたという『王』の駒とは形が違う。

 幻術か、あるいはアジュカの異能によって形状を変化させているのだと思われた。

 

 アジュカによるアドバンスト・クラウン摘出に続いて、リヴラクスからロイガンへと『騎士』の駒が与えられる。

 

 その後、三者がそれぞれのコメントを発し、画面が切り替わった。

 画面に次々に映し出される顔と名前。アドバンスト・クラウンを使用していた数十名のレーティングゲーム上位陣が公表されて行った。

 

 元は才能に乏しかった者を、最上級悪魔クラス・魔王クラスへと引き上げる技術。それは『後天的超越者の作製』に似通ったところがあった。

 アジュカ・ベルゼブブは数百年前の時点で、後天的に魔王クラスを生み出すことに成功していたのだ。

 

「今のアジュカ・ベルゼブブは、超越者の作製を可能としているかもしれませんね?」

 

 ラミラがどこか楽し気に背後へと視線を向けると、そこには嫉妬に顔を歪めたエダーギ・ナベリウスの姿があった。

 エダーギの研究テーマは後天的に超越者を造り上げることだ。エダーギ自身の研究がそこまで至っていない現状、現政府最高の技術者であるアジュカが魔王クラスを生み出したという発表は面白いものではない。 

 

「……ラミラさま。また催促が来ておりました。稼働速度を上げろと」

 

 エダーギはどうにか表情を取り繕った。大戦前、ナベリウス家はネビロス家に仕えていた。その頃の忠誠を未だ強く残すエダーギ・ナベリウスにとって、目の前の女性ラミラ・ネビロスは仕えるべき主である。

 現行政府の下では、分家ではあっても当主として眷属を従え、上位者として振舞っていたエダーギ。だが、念願かなってネビロス機関に迎えられた現在、自身の研究に没頭することは許されず、探求よりも権力を望む連中との連絡役をさせられていた。

 だが、そのことに不満はない。エダーギは今の立場に喜びを覚えてさえいた。

 自身の研究を進めることよりも、主家に仕えられることの方が『ナベリウス』としては重要だ。

 

「返答は同じですよ。王子が封じられ、ようやく手を付けられるようになった研究対象を早々に使い潰すわけにはいきません」

 

 言外に上手く宥めておけと言われ、エダーギはシャルバ・ベルゼブブを始めとした連中にどう対処したものかと床を見ながら頭を巡らせる。

 彼の忠誠はあくまでも『ネビロス』に向けられたもの。真なる魔王を名乗る者たちは単に口だけはうるさい連中としか思っていなかった。だが、スポンサーではあるので、それなりの対応をしなければならない。

 ネビロスの方々の頭脳を雑事で煩わせるわけにはいかないのだ。

 

「そんなことよりも、これを見てみなさい」

 

 エダーギの思考など全く気にもしていない。そんな調子の声に顔を上げると、ラミラは先ほどの放送を映していた物とは異なる画面を指さしていた。

 

「これは……」

「ええ、興味深いと思いませんか?」

 

 たしかに、どうなるのか気になる。

 ラミラの顔の向きが変わり、それを追いかけたエダーギの視界の中に最も大きなスクリーンが納まった。

 画面の中で、子を孕んだ悍ましい肉塊が脈動している。

 

「代理母ということになりますか。どういった結果になるのでしょうね?」

 

 ネビロスの血族の多くは、『聖書の神話』における原初の罪に似た欲望を抱いている。

 

 知りたい。暴きたい。試したい。

 

 禁断の果実を食べたイブ。災禍の壺を開いたパンドラ。振り返ってしまったオルフェウス。見てしまったイザナギ。

 

『聖書の神話』のみならず、多くの神話にこの手の話は登場する。

 知ってはならぬと言われたら、知りたくなる。食べてはダメと言われたら、食べたくなる。見るなと言われたら、見てしまう。

 禁忌を犯す甘美。それは悪魔にとってもやはり魅力的なもの。

 

 興味。それが全てだ。

 

 童女の姿をした悪魔は、その唇に薄い笑みを浮かべ画面を見つめた。

 

 

 

 

 ―○●○―

 

 

 

 

 またぶち込めなかった。まただ。

 いや、分かってはいたのだが、黒歌、ラティアに続いてこれで三連続三回目である。俺は女の胎に『駒』をぶち込んで眷属にしてやりたいのに、なかなか上手く行かない。

 黒歌のときは駒数節約のために仕方が無かった。通常の『僧侶』2駒だった黒歌を、変異『僧侶』一つに切り替えてもらうために必要な処置だったのだ。さすがの俺も、アジュカさまが見ている眼の前で、「おら、子宮で下僕に堕ちろ!」とかヤレない。

 ラティアのときも仕方が無かった。あの場面で披露しろってアスタロト卿からの要望があったのだからどうしようもない。さすがの俺も、観客席のみなさんの注目が集まる中でラティアの下半身を露出させようとは思えない。

 そして今回のリュイことロイガン・ベルフェゴールだ。全国放送である。テレビの前の平民風情にどうしてそんなサービスシーンを提供できようか。アダルトなビデオじゃねーんだよ。

 

 しかしこれで『女王』と『騎士』が揃った。『王』たる者はお出かけの際に『女王』か『騎士』または両者を傍に侍らすものなので、眷属内における社交面での重要なピースがこれで埋まったことになる。

 

『王』リヴラクス・グレモリー

『女王』レイヴェル・フェニックス

『戦車』朱乃

『僧侶(変異)』黒歌

『騎士』ラティア・アスタロト

『騎士(変異)』ロイガン・ベルフェゴール(リュイ)

 

 ふむ、レイヴェルを『女王』にしたところから始まった眷属集めだが、一年も経たずにこれはなかなかのハイペースなのではないだろうか。ま、朱乃はレイヴェルよりも先に手元にいたのだけれどな。

『兵士』の駒の内二つはソーナとイリューカにそれぞれひとつ挿入する予定で、『僧侶』の残りひとつは現在資料を読んでいるところだ。

 

 マグレガーが資料をくれた『僧侶』候補は二名。総合力で上を行くが生家の事情から少々口説き落とすのが難しそうな貴族系魔法使いの娘と、特定領域限定で突出した才能がありそうな訳アリ庶民系魔法使い娘。

 

 悩ましいなぁ……しかし、どちらもまだ幼いが、見た目的な将来性は十分ありそうに思える。いっそ両方頂きたい気もするが、有望株を両方引き抜いてしまっては結社的には困るのだろうか? 

 何にしても兄上の『僧侶』マグレガー・メイザースは大変良い情報をくれたものだ。今後数年以内に話が来るだろう魔法使いとの契約に関して、『黄金の夜明け団』は贔屓してやってもいい。

 というか、マグレガーがこういうことをしてくれるのは、それ狙いだろうしな。『僧侶』候補の彼女たちは、悪魔への生贄のようなものである。

 

 マグレガー的には、強引に攫ってしまっても問題の少ない訳アリ庶民系娘の方がありがたいようだが。

 聖王剣保有貴族ペンドラゴン家の娘の方は、教会勢力との関係性が複雑っぽいしな……。

 

 教会と魔法使いは仲が悪いはずなんだが、英国の王侯貴族は教会とも魔法使いとも関係が深いようで……人間はよく分からん。

 キリスト教的には、魔法使い連中は地獄行きなんだけどな。実際、キリスト教圏の魔法使いの魂は、死後に地獄の下層域である冥府に落ちていくらしいし。

 まぁ、あそこはハーデス神の管轄下なので『聖書の神話』の影響が強い上層域と違って暮らしやすいそうだ。地獄に落ちた魔法使い連中は、魔法談義とかしながらのんびり過ごしてるそうで……。

 より罪深い魂の方が地獄ではお気楽に過ごせるとか、訳が分からないよ。

 

『なぁ、ドライグ』

『なんだ、兄弟?』

『ウェールズの赤い龍とペンドラゴン家って関係ないのか?』

『覚えがないな』

『ないのか』

『ない』

 

 赤い龍の帝王(ウェルシュ・ドラゴン)ア・ドライグ・ゴッホ。ウェールズの赤い龍。

 伝説では、アーサー王の父親が『龍の頭(ペンドラゴン)』という称号で呼ばれるようになったのは、赤い龍と関係があったはずなのだが。

 もしかして、ドライグは単に通りかかっただけだったりするのか? で、通りすがりのドライグを見て、「オッ、かっけーやん。アレを旗にして掲げたろ。それともあの龍をデザインした兜でも被ろうかな?」とか思って、龍の頭のペンドラゴンさんになったとか? 

 というか、人間やっていた頃はアーサー王とかの話ってただの物語だと思っていたのに、聖剣エクスカリバーも聖王剣コールブランドも実在するんだよなこの界隈。

 でも、おそらく同時期にその地を支配していただろう史実の王の話も伝わっているわけで……訳が分からん。

 案外、この冥界みたいに、ブリタニア界とかがあったのかもしれんな……ペンドラゴン家はその異界から人間界にやって来たみたいな。この辺り、ドライグは記憶が曖昧で役に立たん。

 

『じゃあ、ドライグはローマ帝国あたりの生まれだったりするのか?』

 

 ウェールズの赤い龍の旗は、元はローマ軍の旗が由来らしいしな。白い龍のアルビオンも元はローマ軍かららしいので、そう考えると二天龍は兄弟みたいなものになるのか。

 全盛期のローマ帝国軍団の強さが二天龍の背景にあるのなら、まぁ、そりゃ強いよなって気がしてくる。ローマ軍と戦った連中が、「やっべ、ローマ、やっべ、つよつよ。旗だけでも真似しとこ、リスペクト!」みたいな感じで二天龍が生まれてきたとか。で、その後になんとなくウェールズに居ついていたら旗に描かれ、そして伝説へ……みたいな。

 まぁ、ローマもどこぞの旗印を真似たらしいが、昔のことはよく分からんな。超常存在の皆さん方は、その辺りが曖昧になりがちだ。

 

『そんな昔のことは忘れたな』

『それも封印の関係か?』

『かもしれん』

 

 ホント、イマイチ出自がハッキリしないんだよな。ドライグさんって。

 全盛期は世界の超常存在強さランキングで、無限の龍神の次の席をアルビオンと争い合っていたらしいのだが、大暴れしていたことしかよく分からんという、ね。

 

『まぁ、いいか。とりあえずペンドラゴン家とは特に関わりはないんだな』

『覚えている限りでは特にないな』

 

 実はドライグの親戚というか、人間とヤルことヤってこしらえた子孫だったりはしないわけだ。良かった良かった。

 もしドライグと関わりがあったら、ちょっと気を遣わなければならないところだったからな。

 聖剣って悪魔にとっては危険物以外の何物でもないから、聖剣の王なんて代物は機会があればポイしてやりたいのだ。こう粉々に砕いて次元の狭間にシュート! みたいな。

 いや、それだと謎の力で戻って来て合体復活の上に覚醒パワーアップとかしそうで嫌だな。マンガとかでありがちな展開。

 でも、所有している家の娘を篭絡して盗み出させるとか、そういうのイイよね。やってみたい。もしやれたら、宝箱に入れて兄上(魔王)の城の宝物庫にでも置いておくってのもアリだな。

 

『どこのゲームだ、それは』

『いや、実際自分の弱点になるけど、下手に壊したりしても何か起こしそうな伝説の武器とかさ。保管場所に困るだろう。手元に仕舞っておきたくならないか?』

『分かる』

『ドラゴンはお宝集めるの好きだしな』

 

 まぁ、聖王剣処分計画は冗談として、『僧侶』についてはレイヴェルとも相談しつつ考えていくとするか。真面目に甲乙つけがたいところがあるからな。難易度的にも、ドライグ復活計画的にも、セキュリティ関係の才能がある方が望ましいのかもしれんが。

 

 無事に魔法使いを勧誘性交できたなら、『僧侶』が埋まることになる。そうなると駒はあと『戦車』が一つと、『兵士』が六つになるな。いや、『兵士』は五つになるのか? 

 

 クレーリア・ベリアルの魂を確保はしているからな……躾というか調教というか、まぁ、彼女には教育が必要だろう。

 聞いたままの性格と行動だとかなり危ない気がする。

 お貴族様学校に行けず、領主一族を慕う平民たちと一緒に学んで育った名門貴族の令嬢さまだからな……。その上、身分違いの恋というか、道ならぬ恋というか、障害が多い恋愛で燃え上がっちゃって周りが見えなくなるタイプ。

 なんというか、こうクレーリア・ベリアルって、『ヒロイン』っぽい雰囲気を感じるところがある。小説サイトでよく読んでいた『悪役令嬢もの』に出てくるいくつかのヒロインちゃんのタイプの内、天然でやらかすタイプのような匂いが漂っているように思えてならない。

 

 こう、なんていうかスラム街の住民に炊き出しだけして満足してそうな感じ。飯は食わせてやるけど、仕事を作って自力で食っていけるところまでしてあげないみたいな。

 

 まぁ、クレーリアに関しては、縄張りの評価の上書きだのなんだのと言われているせいで、マイナス印象があることは自覚しておかないといけないか。

 俺の営業担当地区、前任者のせいでマイナス評価からスタートかよ! おのれ! という気持ちがあることは否定できないからな。

 話してみれば出来るお姉さんかもしれないし……。

 

 とまぁ、やや複雑なクレーリアだが、彼女は多分『兵士』の駒一つでいけそうな感じだ。

 

 というか、俺の『兵士』は変異したものばかりなので、だいたいの悪魔は『兵士』一つで眷属に出来てしまう。さすがに天然物の魔王クラスとなるとそうもいかないだろうが、最上級悪魔クラスに手が届くくらいの強さの者ならほぼいけると考えて良い。

 変異『兵士』の駒の容量は、通常の『僧侶』や『騎士』と同等かいくらか大きいくらいの感じがする。『兵士』はプロモーションするからなのか『戦車』『騎士』『僧侶』の性質を含んでいるので、駒との相性はあまり考えなくていいしな。

 男なので絶対に眷属にすることはないが、ライザー義兄上でも変異『兵士』ひとつで行けるだろう。

 さすがにアドバンスト・クラウンなしでトップ10入りもすることがあるルヴァル義兄上ともなると変異『兵士』ひとつでは無理そうだが。『戦車』ぐらいは必要そう。

 あのヒトって、タンニーン殿と同じくらい強いからな。

 

 こうやって考えてみると、レイヴェルの強さで『女王』ってのはレーティングゲームだけを考えるともったいなかったような気もしてくる。

 が、レイヴェルは俺の眷属の顔だからな。やはり『女王』であるべきなのだ。

 俺の代理として活動してもらうときに『兵士』と『女王』では、相手の受け取る印象が全く違う。

 

 レイヴェルは今現在も俺の代わりに頑張ってくれているので、やはり『女王』で良かったのだ。

 

 年末にランキング七位のリュディガー・ローゼンクロイツを眷属の眷属として引き抜き、今回は二位のロイガン・ベルフェゴールを眷属に加えて引退させた。

 その上アドバンスト・クラウンのことあるので、現在俺のところにはマスコミその他からの取材の希望が物凄く来ているし、貴族やプレイヤーからの問い合わせが殺到中だ。

 

 だが、俺はそんなものにいちいち対応したくない。特に報道関係はお断りだ。

 ということで、その辺りは愛しのレイヴェルちゃんに丸投げした。

 

 面倒くさいことこの上ないはずなのに「お任せくださいまし!」と張り切って請け負ってくれた彼女には、今後も頼りっぱなしの甘えまくりだろう。

 まぁマスコミに関しては、フェニックス家かグレモリー家含む名門六家から話が来たもの以外は全部シャットアウトなのだが。

 でも二月に入って学校再会したら、レイヴェルが学友たちからの質問責めにあいそうでちょっと心配ではある。

 

 リュイはレイヴェルの補佐をさせている。さすがに『女王』ひとりに全部お任せってワケにも行かないのでな。やはり経験値の高い眷属が居るってことはいいことだ。だいたいなんでも任せられるし、先達として経験不足を補ってもらえる。

 

 ラティアがこっちにくるのは来月からで、性格的に外部との交渉とか向いてない。すっごくドライでアイスな対応を決めちゃってくれそうだ。

 そこがラティアの味わい深いところなのだが。

 

 朱乃は今頃股に食い込ませてやった縄の感触にフルフルしつつメイド仕事をしていることだろう。朱乃は基本外には出さないし、政治的なことをさせるつもりもない。

 せっかく攫ってきて監禁してきた家出娘。これからもぎっちり拘束し続け嬲っていきたいものだ。その方が、束縛されたりイジメられたい娘な朱乃も悦ぶ。

 

 黒歌と白音は相変わらず勉強中。家庭教師もタダではないので、しっかりと学んで欲しいところだ。

 

「リアスさま、そろそろお時間ですわ」

 

 うんうんと脳内で現状の確認をしていると、来客を迎える準備をしてくれていたレイヴェルが部屋に迎えに来た。

 

 記者連中ごときになど会ってやらないし、貴族でも相手を選ぶ俺だが、断れない相手ってのもいる。

 

「分かった。予定ではビィディゼ殿だけだったが、急に増えたりはしていないか?」

「ええ、ビィディゼ・アバドンさまだけですわ」

 

 有事の際に活躍を求められる代わりに、貴族家に話を持ち掛けられる特権を持つのが最上級悪魔。

 そこからの申し出とあれば会わないわけにはいかない。それもルシファー派に所属することになった方とあってはな。 

 

 

 

 ―○●○―

 

 

 

 三十代半ばの金髪紳士(割とガタイは良い)といった見た目のビィディゼ殿との型通りの挨拶を終え、俺とレイヴェルは席に着いた。リュイもこの場に居るが、メイド服モードなのでお茶係である。

 ビィディゼ殿も眷属から『女王』と『騎士』を連れて来ていたのだが、リュイのその姿を見て主を含めた全員の顔がなんとも言えないものになっていた。

 長年のライバルがメイドさんをやっていればそうもなるだろう。

 だが、残念ながらここはグレモリー家の本邸。現ルシファーの『女王』である義姉上がメイドをしている場所なのだ。俺の『騎士』がメイドをしていても全くおかしくない。

 文句があったら兄上に言うべき、そうすべき。

 

「まずは我らの名誉を守っていただいたことに感謝を述べたい」

 

 席について向かい合うと、気を取り直したビィディゼ殿が頭を下げてくる。

 ローゼンクロイツの資料によると、このビィディゼ・アバドンは世間体とか、名声・名誉とか、そういったものをかなり気にするタイプらしい。

 

「俺はロイガン・ベルフェゴールを『騎士』にしたいがために、ア(・)ド(・)バ(・)ン(・)ス(・)ト(・)・(・)ク(・)ラ(・)ウ(・)ン(・)の公表を強行しただけですよ」

 

 感謝を拒絶はしないが、何のことかと一応とぼけてもおく。

 公表された内容が真実。それ以外のアレコレなんてものはなかった。そういうことになったのだ。

 ロイガンさんが年下のリヴラクスくんに垂らし込まれてしまって機密情報をゲロってしまい、それでもどうしても彼女を『騎士』にしたかった俺が無理矢理強行してしまった。

 それで、仕方がないからアジュカさまが出張って来て、一緒にビィディゼ殿たち他の使用者のことも公表されたというだけなのだ。

 割と本気でその通りの内容であり、実はそれほど嘘がない。兄上やアジュカさまら政府側が秘匿していたってのも本当だしな。

 ぶっちゃけ、ビィディゼ殿たちは俺の眷属集めに巻き込まれただけである。

 アドバンスト・クラウン使用者たちで勝敗操作とかもやっていたそうだが、それはまた別の問題だしな。大概のゲーム参加者は「貴族の付き合い」でやっていることなので、兄上たちもこっちについては黙認するしかないようだ。気に入らないそうだがね、処分するとなるとプレイヤーのほとんどを巻き込むことになって大騒ぎだ。

 上級悪魔にまで出世して『悪魔の駒』をもらった転生悪魔プレイヤーにしても、「貴族の付き合い」からは逃れられないからな。

 というか、転生悪魔って必ず主がいるので、そっちから命令が来たら従うしかない。ローゼンクロイツやタンニーン殿のように『番外の悪魔』が主なら別だが。

 

「そうですな。そうしておきましょう」

 

 ビィディゼ殿はあごに手をやり、うんうんと頷いた。

『王の駒』ではなくアドバンスト・クラウンとして公表した結果、使用者たちの名誉は守られた。ビィディゼ殿は最上級悪魔のままになっている。他の最上級悪魔となっている使用者たちも同様だ。

 リュイに関しては、主の俺がしがない上級悪魔なので別だが。

 

 そんな名誉と地位は残ったビィディゼ殿その他数十名なのだが、大きく変わったところもある。所属派閥の変動だ。

 なんと、使用者たちの大半がルシファー派に移動してくる事態になったのだ。

 

 俺としては大半の使用者たちはアドバンスト・クラウンの機能停止や摘出、メンテナンスなどを唯一行えるアジュカさまのベルゼブブ派に身を寄せることになるだろうと考えていた。

 強さの根幹を握られている形になるのだから、それが当然だろうと予想していたのだ。

 だが、ふたを開けてみればルシファー派に寄ってくる形になっていた。

 以前リュイのところに彼らから話が来ていると聞いていたので彼女が何かしたのかと思ったのだが、どうやらそれも違うようで……。リュイ本人にも聞いてみたのだが、俺が言った通りのことを言葉を変えて伝えただけらしいのだ。

 

 では、なぜベルゼブブ派ではなルシファー派なのかと言えば、その理由は単純。

 アジュカ・ベルゼブブさまが、彼らの派閥への加入に条件を付けたからだ。

 その条件とは、アドバンスト・クラウンの機能停止である。通常時は機能停止としておき、非常時のみに起動する。そういった状態への移行をアジュカさまは使用者たちに要求した。

 

 ラティアから聞いたところでは──つまりアジュカさまが俺に情報を流してきたわけだが──ベルゼブブ派の戦力を上げたくなかったらしい。

 あくまでも魔王派の最大勢力はルシファー派としておきたかったようなのだ。おそらく政治的なバランスで何かがあるのだろう。

 

 でも、あのヒト、政治やってるより人間とゲームしている方が楽しいらしいしな……自派閥が強くなりすぎると面倒とかそういうこともあり得る。

 

 魔王のお仕事の大半は兄上に任せておきたいとかさ。兄上を見ている限りだと、あまり楽しくなさそうだしな。

 せっかくお貴族様に生まれたのに、毎日毎日お仕事お仕事なんてやってられんってものだ。

 

「レーティングゲームへの参加についてはどうなりそうですか?」

 

 さらにアジュカさまは、レーティングゲーム公式試合についてアドバンスト・クラウンの機能を停止した状態での参加を求めたそうなのだ。

 

「現在ゲームの運営は混乱中ですからね。古い悪魔の方々は公表について事前に知らされていたとはいえ、数十の手駒が一斉に消えることまでは考えが及んでいなかったのかもしれません」

「では、今後の参加はされないと?」

 

 ビィディゼ殿は最上級悪魔なのに、割と丁寧な話し方だな。

 まぁ、ルシファー派に来るってことなら、グレモリー家次期当主はそのうち派閥のまとめ役のひとりになるわけだから、おかしくはないか。

 

「落ちていくだけと考えると、ベルゼブブさまの条件を呑んでまでベルゼブブ派につく者は少数でしょうね」

 

 機能停止状態となると、力が相当落ちることになる。今までの百分の一の力で戦うとなると当然順位は落ちていくだろう。

 そうなるとプライドの高い悪魔貴族としては、面白くないだろう。これまで下に見ていた連中に抜いて行かれることになるわけだからな。

 

「兄上からは何かありましたか?」

 

 俺も特に聞いていないんだよな。ルシファー派で受け入れたとしか。

 兄上はもっと俺に情報を寄こすべき。どうしてラティア経由でベルゼブブ派から入ってくる情報の方が多いんだよって話だ。

 次期当主なんだけどな、俺。グレモリー家の。兄上からはだいたい子供扱いなんだよな。

 いや、俺の年齢的にはそれで合っているのだけれど。

 

「サーゼクスさまからは特に何も求められてはいませんが、どうやらあまり歓迎されてはいないようで」

 

 兄上の性格的にはそうだろうなぁ。不正とか好きじゃないし。といって、混乱を招いてまで魔王の強権振り回してバッサリとかもしないし。

 もうちょっと腹黒くやれれば、大王派から引き抜きとかやれてただろうに。

 綺麗でいたいヒトなんだよね。まぁ、そこが兄上の良いところではあるのだけれど。

 

「身の置き所がない、と」

「まあ、そうですね」

 

 代表としてビィディゼ殿が来ているが、アドバンストな悪魔数十名って戦力はかなり大きい。魔王クラス、最上級悪魔クラスがゴロゴロだ。

 この戦力を無所属で放置ってわけにはいかないのだが──。

 

 彼らはこれまでの付き合いからすると大王派に近いわけだが、アドバンスト・クラウンの機能をアジュカさまに握られている以上政治的に魔王派と敵対しているところに居続けるのは難しい。

 

 じゃあベルゼブブ派にと行ってみると、「弱くなるならいいよ」と言われてしまう。だけど、一度手にした『力』ってのはなかなか手放せるものじゃない。彼らはレーティングゲームのトッププレイヤー達だ。他勢力とは小競り合い程度しかなかったこの数百年の期間の中では、ゲームとはいっても戦闘に浸って来ている者たちだ。現在よりも弱くなることは受け入れがたいだろうな。

 

 で、魔王派閥で次の候補になるのが、兄上のルシファー派。ここでは一応受け入れられたわけだが、トップの兄上からは良く思われていないような印象だった、と。

 

 中立派、レヴィアタン派、アスモデウス派となると、ビィディゼ殿たちを受け入れるのは派閥の規模的にちょいと厳しいからな。

 数の多い大王派か、頭に超越者を頂いているベルゼブブ派かルシファー派でないと、ビィディゼ殿たちを抑えきれなくなってしまいそうだ。最初はともかく、数百年後を考えると、いつの間にか派閥内の主導権を持っていかれそうである。武力的に。

 ファルビウムさまはよく知らないが、セラフォルーさんとビィディゼ殿ならセラフォルーさんの方が強そうではある。でも、ビィディゼ殿の他に二名もいればセラフォルーさんでもまず勝てない。

 いくら「レヴィアたん」でも、トップランカー三人に勝てるわけがない。抵抗むなしく捕らえられて、魔法少女の衣装をグヘヘと剥かれてしまいそうである。

 

「それで、ビィディゼ殿は俺に何を求めていらっしゃるのですか?」

 

 まぁ、予想は付くが。

 

 悪魔の現政府内の大きな派閥は六つ。大きい方か順に、大王派、ルシファー派、ベルゼブブ派、中立派、レヴィアタン派、アスモデウス派。

 だが、この各派閥内にもまた思想や利益関係でグループが存在する。前世で言うと、日本の政権与党内に大物が何人かいて、その大物の影響下にある議員がいてグループ作っていたようなの。

 ルシファー派にしても、内部で幾つかに分かれている。政策によっては兄上とは違った意見を述べるグループだってあるわけだ。

 で、ルシファー派内で兄上に次ぐまとめ役が誰かって言うと、父上ことグレモリー公ジオティクスである。正確には、グレモリー家当主ってことになるか。

 グレモリー家当主ってのは、いずれ俺が就く立場だ。

 

「今はまだですが、将来的には、と」

 

 ふむ、ロイガン・ベルフェゴールはアドバンスト・クラウンを使っていたし、ゲームの勝敗操作にも関わっていた。

 そのロイガンを『騎士』に迎え、かつ名誉は残すように話を持って行ったということになっている俺は、彼らから見ると理解があるように見えるわけか。

 まぁ、勝敗が分かっているゲームでの不正な賭博もちょっとはやったしな。

 なんだっけ、日本史で習ったような……「白河の清きに魚も棲みかねて、もとの濁りの田沼恋しき」とか、うん、なんとなくそんな感じ。

 

「なるほど、将来的には……。では、しばらくは静かにされている予定で?」

 

 そう聞くと、ビィディゼ殿はテーブルに少し身を乗り出した。

 

「聞くところによると、『紫紅の龍帝』殿は平民向けにレーティングゲームの真似事のような催しを計画されているそうですが」

「ああ、まぁ、予想外の金が手元に溜まっているので、バラまきついでの道楽としてですがね。それに最初は領軍のガス抜きを兼ねたものになりそうです」

 

 金なんて溜めておいても仕方がないからな。それで平民の中に眠っている突然変異的な強者が拾い上げられれば万歳ってものだ。ついでにグレモリー領に金を落とせるし。

『王』たる上級悪魔と少数精鋭の眷属を悪魔の戦力とするってことで、イマイチ活躍の場がなくなってしまっている各貴族領の軍に見せ場を用意してやれるしな。

 

「金を投げ捨てるようなものではありませんか?」

「しばらくは、国債の償還で毎年決まった額が政府から入ってきますからね。その範囲内で平民に仕事を用意してやろうかとも考えているのですよ」

 

 税金ではなく個人資産なので好き放題だ。税金はあれだ、使い道が大体決まってるからな。

 これこれこういうことを領主側でするから領民どもはつべこべ言わずに払えって、一種の強制的な契約だしね。 

 

「なるほど。でしたら、そのために用意する施設や人員などを使って、我々にも試合をさせていただけませんか?」

「ビィディゼ殿たちの試合をですか?」

「ええ、お恥ずかしながら、私はアバドンの家を飛び出してきて以来レーティングゲームのことしか考えずに生きてきました。他にも同様なものが多い。といって、力を失い、順位を落としながら今のレーティングゲーム界に居続けるのも辛いものがあるのですよ。今のこの力のままで、試合をしたい。我々はそう考えています」

 

 このヒト、ゲーム大好きなのか。いや、まぁリュイの同類ならそうなるか。正式な方でなくても、試合やってれば付いてくるファンもいるだろうしな。

 平民からの評判というか、称賛を受けたいというか、名誉欲を満たせる場所が欲しいわけだ。

 

「もちろん、我々も協力させていただきます。今のレーティングゲームの関係者、スタッフなどとも我々は繋がりがありますので、ある程度は引き抜くことも可能でしょう」

 

 そうだなぁ、慣れてるスタッフは欲しかったんだよな。どこの業界もそうだが、悪魔って寿命がクソ長くて老化もしないから退職者とかそういないんだよな。

 クビになってるヤツもいるけど、それって何かやらかしたヤツだろうから使いたくない。

 

「この話、レイヴェルはどう思う?」

 

 俺の独断で決めちゃってもいいのだが、ちょっと不安である。

 こういうときに嫁さん頼りだと、ちょっと頼りないヤツだと思われてしまいそうなものだが──俺はグレモリー男子なので何の問題もない。

 何故って、ずっと昔からグレモリーの男はそういうものだって評判だから。いまさら、どうこう言われやしない。

 

「私たちは若輩の身ですので、ジオティクスさまやヴェネラナさまと相談する必要があるとは思いますけれど。私としては受けてもよろしいのではないかと思いますわ」

「ライザー義兄上にも関わってくるから、フェニックス卿にも話しておいた方がいいか」

 

 フェニックスの特性で稼いだ金だからな。レイヴェルは大半を俺にくれたが、だからってフェニックス家とは関係ないってわけでもないからな。現在無役のライザー義兄上には是非引き受けていただきたいところだ。ちょっと、元レーティングゲーム上位陣が絡んできそうだけど、まぁいいだろう。

 

「ただ、不正行為などはなさらないようにお願いしたいですわ」

 

 レイヴェルがそういうと「もちろん」とビィディゼ殿は頷いた。

 まぁ、ただの野良試合だからな。俺が主催して大がかりにやるってだけの。公式ゲームではないので、そこでどんな活躍をしようが出世には関係ないし、なんの功績にもならない。

 勝ちまくったからって上級悪魔が最上級悪魔に昇格することもなければ、眷属の下級悪魔が中級・上級と上がっていくこともない。

 

「まぁ、ルシファーさま好みの公正な試合をしていれば文句は言われないでしょう。ビィディゼ殿たちへの印象も変わるかもしれませんしね」

 

 父上や母上に相談はするが、アリ寄りの方向で進めて行こうじゃないか。

 俺としては、魔力の低い平民連中だけの地味な試合ばかりになりそうなところに、ビィディゼ殿たちの派手な試合を混ぜ込めるので、悪くはない。調整するのは、ライザー義兄上にお任せする予定だが。

 ビィディゼ殿たちは、公式レーティングゲームの代わりに試合を楽しめる。たぶん、出演料的なものは必要になるだろうが、オッケーとしよう。予算内で済めば。

 なんなら、公式ゲームから締め出されちゃって拗ねてるらしいアジュカさまに加わってもらってもいいしな。うんうん。

 

 ま、賭け事はやるのだが。それが収入源だからね。

 

 それで、後はだ……。さっきからリュイがそわそわしている様子が目の端に映っていたのだが……参加したいのかもしれないな。レーティングゲーム大好きだから。

 まぁ、そんな女をゲームより俺のチンコが大大大好き、愛してる状態にしてやったのがこの俺、リヴラクス・グレモリーなのだが。

 我ながら、『赤龍帝の籠手』とグレモリーの魔力は恐ろしいものだと思うよ。

 まぁ、リュイがゲームしたくなったら、主催者権限でねじ込むことも出来るしな。アドバンスト・クラウンでの強化の代わりに、丁度いい塩梅の『赤龍帝からの贈り物』を与えて参加させればいいだろう。俺がルールなので、特別扱いもオッケーなのだ! フハハ。

 

 子供の問題が解決したら、ローゼンクロイツを参加させてみてもいいか。

 うんうん、引退組トップランカーだけのリーグ戦とかいいかもな。客寄せ的に。

 

 ビィディゼ殿たちの方は、『アドバンスト・リーグ』とでも名付けようかね。

 で、平民向けの方は……なんだろ、低いとか、弱いってイメージの言葉だと、さすがにやらしいしな。

 ま、後で考えるとするかね。

 

 

 このあと、折角だからとビィディゼ殿に軽く稽古を付けて頂いた。

 リュイもそうだが、歴戦のレーティングゲームプレイヤーから直接教えてもらえるってのはありがたいものだね。

 公式戦引退組で手が空いている方がいたら、ソーナが造る造ると言っている学校の教師とかもお願いできるかもしれん。

 

 

 と、そんな会談があってからしばらくして、ビィディゼ殿から手紙が来た。

 なんでも、ビィディゼ殿には姪がいるらしい。

 で、その姪っ子は学習期間が終了したらレーティングゲームに参加してみたいと言っているそうな。

 だけど、彼女は現政府に関わらないという方針のアバドン家の娘。レーティングゲームに参加するとなると、御家との縁切り必至。

 

 それで、親類で家出の先達ってことで密かに相談を受けていたビィディゼ殿は、大王派とのパイプを活かして援助してあげようと考えていたと……。

 ふむ、女子大生の姪に援助って……なんだかイヤラシイな。

 

 問題の姪っ子の写真も入っていたのだが、うん、金髪ポニテ美女である。良い。

 

 ふむふむ、だけどそれが今回のアドバンスト・クラウン騒動で大王派との関係が薄くなってしまったので、ルシファー派筆頭貴族家の次期当主であるこの俺に姪っ子のことを願いしたい……と。

 ほほう、ほーう、なるほどね。ビィディゼ殿は分かっておられる。まったく、不正はイカンと言ったばかりなのに。こんな話を持ってくるとは……。

 うむ、まだ学習期間中らしいからそのうちってことになるのだろうが、よろしくお願いされる日を楽しみにしておこうじゃないか。

 

 

 






不正組だらけで、不正の無い公正な試合をする模様。



ラミラ・ネビロス:
オリキャラ。
原作でもいろいろ裏で暗躍していそうなのに、いまいち出てこないネビロス家のヒト。
名前の由来は、「ラ(・)イラ・ミ(・)ラ・ライラ(・)」と、「ーラミ|ミラー」。



ビィディゼ・アバドンを通してクイーシャ・アバドンを無理矢理引っ張ってみた


これで眷属枠を埋めるだけのフラグを出せたはず(レイヴェル分は別)
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