※この作品はR-18です。

公爵家次期当主好色物語   作:ルペッタ好き

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ナイトメア(1)

『男は女に触れない方がよい。しかし、みだらな行為を防ぐためにも、男は妻を持ち、女は夫を持たなければならない』

『(夫と妻は)互いを拒んではならない。ただし、祈りに専心するため合意のうえでしばらく別れ、また一緒になることは構わない。そうでないと、あなたがたの自(・)制(・)力(・)の(・)な(・)さ(・)に(・)乗(・)じ(・)て(・)、(・)サ(・)タ(・)ン(・)が(・)誘(・)惑(・)し(・)て(・)く(・)る(・)か(・)も(・)し(・)れ(・)な(・)い(・)か(・)ら(・)』

『未婚者とやもめに言うが、皆わたしのように独り身でいるのがよい。しかし、自分を抑制できなければ結婚したほうがよい。欲望に身を焦がすよりは、結婚したほうがましだから』

 

 新約聖書 コリントの信徒への手紙一 第七章より 魔王(サタン)を目指す悪魔が抜粋

 

 

 

 

 

 クレーリアと話してみて分かったことがある。

 

 俺の感じたことではあるが、クレーリア・ベリアルはとても庶民的な感覚の持ち主だ。

 金銭感覚や生活レベルがどうこうといったものではなく、自分の行動が及ぼす影響というものを理解していない。自分を一般市民、平民の中でも中流・下流の連中のように考えているように思われた。

 感覚的なものだが、クレーリアはベリアルの名を持ちながらも自分のことを前世における俺のような立場だと考えているような気がするのだ。

 

 何を言っても大勢に影響のない者はいる。どんな意見を口にしたところで、聞き流されて終わりの者がいる。

 敵対勢力の男と結ばれようが、「あ、そう」で済まされる女はいる。クレーリアがただの名もない平民であれば、なんということはなかったのだ。「ふーん、物好きな女もいたものだ」で終わっていただろう。それでどうなるわけでもないからだ。

 

 平民がクレーリアのように『王』の駒を探ったところで、さして気にされない。雑誌の記者連中が良い例だ。そもそも平民では魔王の施設に侵入することなど出来はしないが。

 

 だが、クレーリアは分家ではあってもベリアル家に生まれた純血の上級悪魔=貴族であり、悪魔の中では重要なレーティングゲームで長年、絶対王者として君臨し続けている『皇帝』ディハウザー・ベリアルと親しい従妹。ただの一般市民などではない。

 

 人間界では、ネットワークの発達とともに様々な情報発信が可能となってきている。多くの者の目につくその場で、無名の女がつぶやいたところで大したことはそうそう起きない。

 だが、つぶやいたのが有名人であればそうはならない。芸能人が民衆の気に障るようなことをつぶやけば、すぐに大騒ぎだ。一般市民であれば、ただの一意見として流されるようなことでも、名の知られた者が言葉にしたならば大きく取り上げられることになる。

 クレーリアはこの場合、有名人の側になる。彼女の行動や意見には、「あの『皇帝』と大変親しい」という冠が付くからだ。「グレモリー領のとある町のAさんが、教会の男と付き合ってるんだって」と聞くのと、「あの『皇帝』ベリアルと大変親しい従妹のクレーリア・ベリアルさまが、教会の男と大恋愛!」と聞くのでは大違い。

『王』の駒にしても同じだ。「またあの雑誌に『王の駒』の記事が出てたよ」と「『皇帝』の従妹! 『王の駒』について語る!」では衝撃が違いすぎる。

 

 クレーリアについて庶民的という表現をしたが、それは庶民寄りの貴族と同じではない。

 

 たとえば、ソーナ・シトリーは下級悪魔に入れ込んでいる庶民寄りの貴族と言えるだろう。

 だが、ソーナは庶民的ではない。庶民は庶民を救(・)っ(・)て(・)や(・)ろ(・)う(・)、助(・)け(・)て(・)や(・)ろ(・)う(・)などとは思わないからだ。少なくとも前世で一般ピープルをやっていたときの俺はそんなことを欠片も思いはしなかった。スーパーでデカイ荷物を抱えた婆さんが荷物の積み下ろしに困っていたら手伝うくらいはするが、遠くで暮らしている知らない誰かのことなど気にはしない。ちなみに爺さんは手伝わない。なぜって「余計なお世話だ」といった態度を取られる確率が高いからだ。何かしたら「ありがとう」くらいは言われたい。庶民なんてそんなものである。

 

 ソーナが平民達に向けているのは上から見下ろす憐みの視線、支配者として生まれた者が持つ貴族的な目線だ。

 

 俺はソーナのそういったお姫さましているところが好きなのだ。グッとくるものがある。

 レイヴェルの合理・効率のためなら犠牲(サクリファイス)を厭わない姿勢も好ましいし、ラティアの冷たく「自分の利益を考えているだけよ」と振舞うツンデレっぽいスタンスも良い。

 なんていうか平民達の上位者・支配者であることが当たり前な感じ。実にぐっちゃぐっちゃとしたくなるものがある。

 

 その点、クレーリアは感覚が他の多くの貴族女性とは異なるのだろう。

 平民に混じって育った影響なのだろうが、これはある意味では前世持ちの俺に近いものがあるのかもしれない。

 

 ただ、俺と彼女では決定的に違うところがある。

 

 それは、「強さ」だ。圧倒的な強者は、あらゆる行動を許される。いや、許すしかない。権力の源泉は暴力なのだから。口を閉ざすことも潰すことも出来ない存在は、自分勝手でいられるのだ。

 だが、弱者はそうはいかない。より力のある者にとって都合が悪ければ、潰されていく。

 弱く、それでいて影響力だけはある立場というものは、言いたいことも言えない窮屈な立場でもあるのだろう。 

 

 そして、弱者は強者によって弄ばれることになるものだ。弱肉強食。弱い女の肉は、強い俺にパクリと食べられるのが定めというもの。

 

 今まさに俺がクレーリアにそうしているように。

 

 

 

 

 

 

 クレーリアの懇願を聞き入れた俺は、彼女を寝室へと連れ込んだ。

 本日のクレーリアの装いは、簡単に言えば清楚系コーデ。淡い青のブラウスに白レースのロングスカート、上に羽織ったカーディガンと、教会男の喜びそうなファッションだ。ちなみに俺も清楚系は好きだ。あからさまに露出の多いセクシー路線や、遊んでそうな服装とは違って、清楚系が嫌いな男は少ないのではないだろうか。

 

「ほら、脚を開いて」

 

 命令口調でそう言うと、ベッドの端に座らせたクレーリアのキュッと合わせていた膝が申し訳程度に開いた。

 スカートに手を伸ばしするりと膝まで捲り上げ、中へと忍ばせる。太ももの感触を楽しみながら、指先を徐々に上へ内へと進めていく。

 

「っ……」

 

 性欲発散のための愛人契約に同意したクレーリアの身体は、俺のモノだ。まだ、心まで欲しいとは言わない。

 いずれは俺の牝(モノ)にしてやるが、今はこの嫌悪を堪える女の肉を楽しみたいところだ。

 

「恋人とは普段どうしてるのかな?」

 

 内ももと股の境目付近、下着のラインをなぞるようにしながら、八重垣正臣との性生活を尋ねた。完全にセクハラだが、そう尋ねる俺の声は大変可愛らしいものだ。少年役を演じる女性声優の声っぽい。

 

「正臣は私の事を大事にしてくれているの……。ちゃんと結婚してからにしたいって」

 

 クレーリア・ベリアルは悪魔だ。まだ色までは分からないが、手に伝わってくるレースっぽい下着の感触からして結構気合の入った物を履いているような気がする。リュイと大差ない年齢の女がお子様パンツでは困るが、といってオバサンパンツでも興覚めだったので、これは良い勝負下着の予感。

 

「それは辛かったね。俺はちゃんと愛人になりたいって言ってくれたクレーリアを大事にしてあげるから」

 

 悪魔は淫蕩に出来ている。クレーリアの気質とは関係なく、『神話』においてそ(・)う(・)い(・)う(・)存(・)在(・)だとされているのだ。だから「好き好き、大好き、愛してる」となったら、ヤルことヤリたくなるのが悪魔の性(サガ)というもの。それを堪えているのは、辛いだろう。

 クレーリアの隣に座り、左手を彼女の腰に回し、右手でじっとりとこれから触れる場所を意識させるように、割れ目の周辺部を擦っていく。

 

「んんっ……」

 

 周辺部から少しずつ押し揉むようにして秘裂には直に触れずに按摩を続けていると、やがてクレーリアの吐息に色めいたものが混じり始めた。彼女の身体が火照り出しているのが分かる。

 ここは夢魔の術によって造り出された淫らな夢の世界。くわえてその術は『譲渡』によって強化されている。クレーリアはその強制力に抗えはしない。ましてや、男に恋情を抱いていながら、抱いてもらえない状態が長く続いている設定だ。女の牝スイッチはすぐに入る。

 

「あっ、っぁ……」

 

 頃合いを見て牝芯を探るように指を中央に躍らせると、下着の布地に水気が染み込んでいた。

 

「もう濡れてきてる。欲求不満てやつかな?」

「そんなこと……」

 

 クレーリアは顔を背けるが、彼女が感じ始めているのは明らかだった。この年齢で処女ではあるまいし、男の味くらいは知っているはずだ。

 セックスの味を知っている悪魔の女が教会男の好みに合わせて過ごしていれば、溜まって溜まって仕方が無かったに違いない。

 

「付き合っているのは、身体を求めてもくれない八重垣だけ? 他の男とはシていないのかな?」

「して、ない……あっぅ……んぅ」

「ダメだなぁ、クレーリアは。ウソばっかり言って。八重垣は騙してもいいけど、俺にウソをついたらダメだ」

 

 十分に焦らして解した割れ目を下着の上から爪を立てるようにして掻いてやると、滑らかな生地にじゅくじゅくと湿り気が増して行った。

 

「ウソなんて、ついてない……」

「いいや、クレーリアには八重垣の他にも男がいるはずだよね?」

 

 クリのあるだろう付近を親指でじわじわと押し込んでいくと、何かを堪えるよう寄せていたクレーリアの眉が緩み目尻が下がる。

 

「ああっ、あぁ……」

「ほら、ここ、押されるの気持ちいいよね? ほら、ほらほら。もう指がびちょびちょになってきてる」

「やめ、そんな、おしこまない……で、いたい、から」

 

 クレーリアのそこは「イタイ」なんて言っていない。むしろ、もっと構って欲しがっている。

 

「痛くなんてないでしょ? 気持ちいいって素直にいいなよ。そうしたら、ほら、こうしてもっとよくしてあげるから」

 

 その証拠とばかりにプクリと主張してきたクリ芽を布ごと摘まんで軽くしごいてやると、クレーリアの腰がくくっと動いた。片手の指を唇に挟んで声を堪えようとする仕草が色っぽい。

 

「んくっ……ふっぅ……んっ」

「ほら、黙ってないで言わないと。クレーリアは、さっき誰の何になりたいって言ったのかな? 床に膝をついて、俺の腰にしがみついてさ」

 

 やはり相当溜まっていたのだろう。クレーリアの下半身が刺激を求めて、俺の手にすり寄って来ている。

 

 

 

「わたしは、あなたの、愛人です。愛人にしてくださいって、おねがいしました。あなたと、今、シてます」

 

 

 

 改めて口にすることで、クレーリアは自分がもう八重垣ひとりの女ではなくなってしまったことを再認識させられた。 

 

(私は、この子の愛人……。こんな小さな男の子に……おもちゃにされてる……)

 

 悪魔は個体差が激しい。平均的、一般的な数値というものはあるけれど、中には身長3メートルを超えるような者もいる以上、性的な発育に数年程度の差が現れることくらいはあり得る。

 まだ十歳にもなっていないリヴラクスは身体も手も小さく細く、その声は可愛らしいもので、その容貌は少女のよう。それも絶世の美少女だ。

 そんな好みとは正反対の子供に下半身の敏感な場所を弄ばれている倒錯的な状況に、クレーリアは感じてしまっていた。

 

「そろそろ、直に触って欲しいよね?」

 

 クレーリアの返事を待たず、下着と女の割れ目の間に少年の細い指がスルリと入り込んでくる。

 

「んっ、んっぅ~~゛」

 

 八重垣以外の男に触れられて、艶めいた声を出したくない。それなのに、口を抑えていなければ恥ずかしい声が勝手に漏れてしまいそうだった。

 身体はもうクレーリアの気持ちを裏切っていて、腰がかくかくと動き少年の指愛撫を求めてスカートを揺らしてしまう。

 

(なんで、どうしてこんなに……)

 

 上手いのだろう。

 弱いところばかりではなく、その周辺からくにくにと揉み解すようにして焦らしてくる。そうして焦れ切ってたまらなくなったところにスルリと軽く触れては少年の指が去っていく。

 そうされると、クレーリアの身体はもっとそこに触れて欲しいと指先を追いかけるように動いてしまうのだ。

 

「クレーリアのここは素直だね」

 

 そうやって追いかけてしまった身体が指先に触れると、彼は「よくできました」と誉めるように優しく敏感な陰核を撫でてくる。

 クレーリアは親指を噛んでその快感に耐えようとした。

 

(正臣……)

 

 目を閉じ想い人の顔を思い浮かべても、クレーリアの身体は少年の愛撫によって昂り続ける。心を裏切る肢体の反応が恨めしい。

 快感から逃れようと腰をくねらせると、彼女の腰を抱くリヴラクスの腕に力が籠った。

 

「クレーリア、お前は俺の何になったんだ? こっちを見て答えるんだ」

 

 それは沈黙を許さない口調だった。

 目を開き、少年の方へと顔を向けると紫の双眸が嗜虐的な色合いを湛えて見上げて来ている。

 

「あ、愛人にな……あっ、あああっあうっ!」

 

 口を開き強制された言葉を吐き出そうとした途端に、少年の指がぬるりと膣内に滑り込んできた。

 媚肉穴の中で指先が踊る。親指でクリを押されながら、侵入してきた指でその裏側をこねくられる。すると堪らずクレーリアは口から嬌声を零してしまった。

 

「そうだ、クレーリア。お前は俺の愛人だ。俺は女が喘いでいる声を聞きたい。意味は分かるか?」

 

 先ほどまでのゆっくりと溶かすような優し気な愛撫とは異なる、激しい指遣い。下着の内側に這入り込んだリヴラクスの指が素早く動く。

 見た目の年齢を自在とする悪魔の女盛りは長い。その上、恋愛の情念に身を焦がしているクレーリアは心の内に官能の火種を埋めているようなもの。

 膣内から腹の側のザラザラとした箇所を擦り上げられ、外からクリを圧迫された女体は意志とは関係なく発情し始め、とても声を抑えてはいられなくなってしまう。

 リヴラクスの言葉はそんなクレーリアに与えられた「許し」だった。

 

「ひぁ、んぁあ、はぁん……。やめ、ああっ……」

 

 スカートと下着の向こう側で弄られていると言うのに、じゅぷじゅぷと卑猥な音が聞こえてきそうだった。

 「言い訳」を与えられ、口を手で抑えることを禁じられたクレーリアは淫らなわななきをもはや堪えられない。

 

「そうそう、その調子。たとえ感じてなくても、俺を悦ばせるようなことを言うんだ」

 

 感じていなくても感じたフリをする。そうして男を悦ばせ、快く対価を支払わせ、何度も利用してもらう。

 それは『悪魔のお仕事』の内、クレーリアとその眷属が担当していない部分──性的なサービス──を行っている者たちのすることだ。

 

「そん、な……そっちの仕事みたいな、あっ、こと……んぅぅっ、あっ」

 

 人間に性的な奉仕を提供する娼婦のような悪魔たち、淫魔の真似事させられるのは屈辱だ。しかし、それはもう既に出来上がりつつあるクレーリアにとっては都合の良い提案でもあった。

 つい先ほど嘘を吐くなと脅して来たばかりのリヴラクスの用意した逃げ道に、クレーリアの心は自ら転げ落ちていく。 

 

(でも、この子を喜ばせないと、いけないから……。そうしないと、正臣が……。ベリアル家が……。正臣のため……)

 

 盛りの付いた女の身体。その最も感じやすい牝芽をいたぶられ、牝穴の内をなぶり続けられる。

 その刺激に剥き出しにされたクリトリスはぷっくりと充血し、肉穴は少年の指を咥え込むように収縮を繰り返す。

 

「ほら、もっと媚びた声を出して、気持ちよさそうに啼いて」

 

 リヴラクスが指を出し入れするのに合わせて発情汁が掻き出され、下着がどんどんと湿っていく。

 腰を中心にして広がる快楽の波に、クレーリアの口元はだらしなく緩みだしていた。

 

「んぁぁぁっ……♡ ああぁっ……ん♡」

 

 鼻にかかった甘い響きを耳にし、少年は嬉しそうな笑みを浮かべた。

 

「そうそう、いいぞクレーリア。その調子。上手くできたから、ご褒美を上げるね」

 

 中指だけだった指挿入。それに指がもう一本追加された。

 

「あぅっ♡ んぁっ、あっ、そこ♡ もう、もう……♡ ふぁっ、そんなにしたらぁ……♡」

 

 陰核を優しく擦られながら、牝穴を激しくこね回されたり。その逆をされたり。

 内と外からぐっと押されながら、指先をブルブルと振動させられたり。

 あるいは急に責め手を緩めて、そっと慈しむように撫でられる。

 

「んあっ、ぁぁぁ……♡ あそこ、あ、あそこがぁ……あうぅっ♡」

 

 気持ちいい。八重垣と出会って、恋をして以来、クレーリアは男との関係を持っていない。もちろん女ともシていない。

 すぐ近くに愛しい男が居るというのに自分で慰める日々を余儀なくされていた女体が、肉悦によがり悶えていた。

 

(これは、正臣のために……。こうしないと、正臣が殺され……だから……)

 

 いやらしい声を上げてみせろと言われた。媚びた声でこの少年を悦ばせるようなことを口にしろと命じられた。それが愛人の役割だと。

 そうしなければ、八重垣正臣との交際を実家に、従兄に知られてしまう。グレモリー家が、バアル家が対応に動き出してしまう。最悪、八重垣が処分(殺)されてしまう。

 クレーリアが愛しているのは八重垣だけだ。それでも、火を点けられた肉体は巧みな淫撫に反応してしまっていた。濡れそぼった牝穴をえぐり上げられ、かきまわされ、肉粒を転がされると、官能が高まっていってしまう。

 

「もう、もうだめぇ♡ こんな簡単に……指だけで……♡ でも、ああっ、でも、あうっ、気持ち、いいの……♡ もう、あっ、イっちゃ……」

 

 牝の欲望が限界に達し、腰が蕩け落ちる。悦楽の奔流が身体を駆け巡ろうとするその寸前で……。

 

「なかなか上手じゃないか」

 

 少年は指の動きを止めてしまった。

 

「あぁぁ……。はぁぁぁ……♡」

 

 クレーリアの睫毛が切なそうに揺れる。情欲に濡れた灰色の瞳を、少年の紫の瞳と合わせてしまう。

 絶頂間際に寸止めを受けた女体の中で牝欲が悶々と渦巻く。散々弄り回されてめくれ上がった牝穴の入口、ずる剥けになるまで勃起してしまったクリトリス、ねだるように少年の指を締め付け発情したメス汁を垂らし続ける膣内。

 クレーリアの下半身がひとりでに動いて、少年の手に甘えすり寄っていった。

 

「キスしようよ」

 

 クレーリアが腰を寄せただけ指を引き抜きながら、リヴラクスは顔を寄せてくる。腰に回されていた彼の手が肩に置かれ、紅髪の悪魔の唇がぐっと近づいた。

 それでもクレーリアは成熟した大人の女性で、リヴラクスはまだ幼い子供の身体だ。身長差がある。

 

「それ、は……」

 

 昼間に八重垣と交わした口づけを思い出す。恋人との初めてのキス。それは今のクレーリアにとって、とても大事なことで……。それをその日の内に上書きされるようなことは、したくない。

 そう思うのに……。少年の指にぐちゅりと膣内をかきまわされると、昂った肉欲に頭の中が染め上げられてしまう。

 

「クレーリアは俺の愛人だよね?」

「ええ……」

 

 肩の上、首程の高さに少年の口があった。強引に唇奪ってこようとしない。してくれない。

 クレーリアの側から口づけろ。そう言われていた。

 

「じゃあ、情熱的にして欲しいな」

 

 視線で命じながら、少年はじゅぷっじゅぷと達するギリギリのラインでクレーリアの下半身をなぶってくる。

 

「んっ、ああぁっ……♡ あっん……♡」

 

 クレーリアの腕が少年の背と後頭部に回された。ふたりの唇が重なる──。

 

「んぅっ、んちゅっ……♡」

 

 牝穴に突き込まれた指の動きが、クレーリアの情熱的な舌遣いにリンクするように激しくなっていき──。

 

(正臣……。あぅん……♡ ひぃあ……♡ あっ、イク♡ ああっ、いっちゃう……♡ ふぁっ、いける♡ ああぅ、いくっ♡♡ んあああぁぁぁぁぁ♡♡!)

 

 クレーリアは恋人ではない、小さな少年と舌を絡ませ合いながら達した。

 

 

 












まだ両者一枚も脱いですらいませんが、キリがいいので投稿した。





クレーリア・ベリアルと八重垣正臣の挿絵やイラストが無いので、脳内では見た目アイナ・サハリンとシロー・アマダで画像処理してます。
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